登録日:2010/12/23(木) 15:22:21
更新日:2024/11/13 Wed 12:32:35
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白と黒を基調とした身の丈程もある巨大な十字架の形をしており、長い脚側に機関砲と、反対の頭側にロケットランチャーが仕込まれている。
中心部分には髑髏の装飾をあしらったトリガーがある。
巡回牧師であるウルフウッドはこの兵器を布で覆い、ただの十字架を装って持ち運んでいる。
ウルフウッドの人外の戦闘力もあって、中・遠距離は勿論のこと近接戦までこなす超兵器。
以下ネタバレ含む。
元々トライガン世界の銃器・兵器の類はプラントにより生み出されたトンデモ材質からなるものでデザイン等は現実の物に真似ているものがあるが、全て架空銃で現実の銃器とは初速も威力もケタが違うという設定※で、実際に9mm弾や小口径のライフル弾ですら、現実の20mmライフル弾が涙目になる程の貫通や威力が描写されている。
パニッシャーはその世界観の中でも最高レベルの個人兵装。
パニッシャーはプラント崇拝派の殺し屋組織「ミカエルの眼」における最強の兵器に位置づけられ、特に素質がある者のみに「パニッシャー」の称号とこの銃が与えられる。
それ故、組織133年の歴史上9挺しか製造されておらず、これを手にする事は組織に於いて最高の栄誉だと言われている。
ウルフウッドが受け取ったものはその10挺目。
作中で使用するのはウルフウッドと
ラズロ、そして二人の師であるマスター・チャペルのみであり、ウルフウッドは「当代随一のパニッシャー使い」と称される。
作中では明確には語られて居ない為何挺目にあたるのかは定かでは無いが、後に登場したラズロが三挺を所持。やはり11、12、そして不吉なる13挺目であろうか。
こちらはウルフウッドのそれとは打って変わり、ほぼ黒一色で作られている。
当然の如く装弾数は十万発超、弾切れ無し、作中ではリロードすら行われていない。
その操作は恐ろしい事に、全て中心のトリガー部分のみで行われている。
どう操作すれば機関砲が撃てて、ランチャーを展開出来るのかは謎。
物語当初はミカエルの眼や超兵器としての設定が確立していなかった為、目立った描写は無いが、
後半から設定が確立し他の武器との兼ね合いもあり、その凄まじい威力を発揮している。
劇中において機関砲は一瞬で数百発の発射速度を誇り、砲弾一発一発がメートル単位の厚さのコンクリ(のような物体)に見事な穴あき
チーズをつくり、発射の衝撃で大地を抉ってもいる。
ロケット砲の方は数百mの爆発と巨大な炎を上げる焼夷能力を持つが、
設定上、上記程度の威力では済まず作中最高レベルの兵器の数々(パニッシャーや釘撃ち機、ゲルニカなどの馬鹿兵器)の砲弾は戦車砲と比べても文字通りまったく桁違いの弾速でバンカーバスターを軽く超える貫通力等があるという文字通りの超兵器※である。
ボディの材質がロストテクノジーのシップの材質を応用してあるサイボーグであっても一瞬で粉砕する事も可能な程。※
表面の装甲もやたらと頑丈で、その巨大さからよく盾にされるが上記のマシンキャノンとロケットの一斉掃射を防げるほどの堅牢さでまず壊れず、作中で破損したのは高高度から落下した時と、パニッシャー同士で撃ち合った時のみ。
総重量は不明だが、
レガートの使用する「ゲルニカ」の重量を考えると数トン数十トンでは済まない程なのは確かとの事※。
当然ながら、人外の身体能力を持つミカエルの眼の戦闘員だがら使用できる代物。
巨大かつ頑強なそのボディはしばしば鈍器としても使われ、劇中でウルフウッドやラズロはとんでもない速度で振り回している。
ラズロと
エレンディラが拮抗した実力で、そのエレンディラと同等のレガートは尖翼(超光速という設定)さえ上回って動ける事からもそのとんでもない速度なのがうかがえる。
弱点はその大きさゆえに本来取り回しには大きな難があるとのことだがそんな弱みは微塵も感じさせない大暴れっぷり。
完結まで機関砲とランチャーを同時に展開する事は無かった為、どちらかずつでしか操作出来ないのかと思われたが、後に発表された劇場版の外伝で見事、同時展開射撃をやってのけ読者を驚嘆・歓喜させた。
なおTV版や劇場版のパニッシャーとは設定がまったく違う(そもそもTV・劇場版と原作では設定もキャラ造詣もまったく違ったりする)。
だが設定上原作より遥かに低い性能かつ使用者の身体能力も飛び抜けていないアニメ基準映画のパニッシャーですら、
コンクリート製の屋敷を横一線、一回の掃射をしただけで建物を貫通・崩壊させている。
このパニッシャーは、ウルフウッドの死亡後は
ヴァッシュの手に渡り、
ナイブズとの決闘において大きな役目を果たした。
TV版初期においては原作でも設定が固まっていなかったため前半でのウルフウッドの得物は、拳銃が多数格納された十字架型の大型ガンラックである。
後半からは原作と同じようなものに交換されている。
ガンラックの方もパニッシャーと呼ぶのかどうかは不明。
パニッシャーに弱点無し。
まさに
ロマン溢れる超兵器である。
元ネタは言わずと知れた映画『
デスペラード』のギターケース。
内藤泰弘先生はキャラクターデザインを手がけた『ガングレイヴ』でも、やはり
機関銃やロケットランチャーが仕込まれた棺桶という、デスペラードテイスト溢れる武器を登場させていたことから、よほどお好きなのだろうと思われる。
「おいこいつもやるのか?」
「…できるんか?」
「馬ッ鹿野郎、俺を誰だと思ってやがる」
「2日よこせ、見違える様に追記・修正してやる」
- ブキヤのプラモ『グレイヴアームズ』がまんまパニッシャーである -- 名無しさん (2013-08-31 00:55:27)
- いつの間に、こんな数トンとかいう重量の設定になったんだろう -- 名無しさん (2016-02-17 22:43:36)
- もう大昔、つーか中期くらいからそんな設定な -- 名無しさん (2016-08-18 05:43:49)
- ガンダムW FT のプロメテウスもガトリングの代わりに似たような複合兵装持ちだよな。 -- 名無しさん (2018-02-02 23:52:08)
- ↑2 第1話の時点でパニッシャーより技術レベルも使用者も一般向けのミリィのスタンガンがテーブルひっくり返してたしな -- 名無しさん (2021-11-12 23:10:56)
- マスター・チャペルが持ってるのはパニッシャーじゃない -- 名無しさん (2022-01-17 09:48:17)
- 火力の描写やミカエルの眼たりと一緒に強調されたイメージあるから完全に設定固まったのってニコ兄と一緒なんかな、やっぱ。具体的にはホッパード&ミッドバレイ戦ぐらいまでは多分無かった話。 -- 名無しさん (2022-03-16 09:28:18)
- 「接近戦の不利をよく承知だ」とか抜かしたその話の中でゼロ距離でガンカタ真っ青の格闘戦をやらかすシーンがマジすこ。テレビ版のラストも演出が泣ける。 -- 名無しさん (2022-10-18 16:06:58)
最終更新:2024年11月13日 12:32