ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デス

登録日:2010/06/26(土) 22:04:44
更新日:2023/07/27 Thu 06:25:16
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覚えんなよ……どうせお前、すぐおっ死ぬんだからよ……



概要

ラズロは暗殺組織「ミカエルの眼」に所属しており、通り名はTRIP OF DEATH(トリップ・オブ・デス)
組織そのものがナイブズに協力している為、現在はGUNG-HO-GUNSの一人として行動している。

同じくGUNG-HO-GUNSの10であり、ニコラス・D・ウルフウッドと同じ孤児院の出身であるリヴィオ・ザ・ダブルファングとは組織に入る前からの付き合いであり、常に彼を守り、また彼が幾つもの孤児院を転々とした原因でもある。

組織以外でその姿を目にした者は少なく、その戦闘スタイルもまた不明である。
噂によると、彼の傍らには常にリヴィオと、彼のみに従う、巨大な十字架を背負った従者が目撃されるという。


以下ネタバレを含む








実は、リヴィオが幼少期に受けた虐待によって生み出した別人格である。
解離性障害の一種と見られ、ラズロは"虐待を受け止める人格"であり、リヴィオは"虐待を傍観する人格"だった。
その出自からかラズロは非常に凶暴な人格で、ウルフウッドが孤児院を出た後、リヴィオに無意識下での残虐行為を行わせ、孤児院から逃げ出す原因を作った。
孤児院を出た後にリヴィオを「ミカエルの眼」に導いたのは彼らしいが、彼がどのようにして「ミカエルの眼」の存在を知り、どうやって接触したのかは不明。
その才能で「ひとつの体にふたつのナンバー」を持つという"途方もない例外"を認めさせた規格外の天才である。


性格

常にテンションが高く、感情の起伏が激しく好戦的で自信家。強い敵に出会うことを喜び、戦闘を遊びに近いものと捉えている節がある。
戦闘中でも楽しむ事を優先する傾向にあり、敵であれ簡単にトドメを刺そうとはせず、油断から隙を晒しがち。
この点は戦闘中常に真剣なリヴィオとは対照的と言え「殺せるものは残らず素早く容赦なく殺せ」というチャペルの教えにも反するほかウルフウッドからも指摘されるなど明確な欠点となっている。
また、ただの狂人というわけでもないらしく、組織(と師匠の期待)を裏切り追い詰められたウルフウッドに憐憫の情を抱いたり、自身の師であるマスター・チャペルを殺害された際大きく取り乱し怒りを燃やすなど、人間臭さを残している。
また天才故に挫折を経験していないのか、追い込まれた状況下では精神的な脆さも垣間見える。


身体能力

ラズロはリヴィオと身体を共有しているため、リヴィオに施された身体能力強化と代謝促進による強力な再生能力を持つ。
しかも同じ肉体でありながらリヴィオ以上の速さと怪力を発揮し、リヴィオの武器「ダブルファング」を使用した際には「軽すぎて持った気がしない」と言ってのけるほど。
孤児院から失踪した直後の時点で複数の大人を素手で殺害し、ミカエルの眼では子供であるにもかかわらず拘束衣を着せられていることから、その身体能力は強化手術のみに因るものではないと思われる。


天性の感覚

敵の動作や殺気を感じ取り、あるいは先読みして対処する「天才的な感覚」を持ち合わせる。
身体能力で完全に上を行くはずのエレンディラを相手にしても互角以上に渡り合って見せ、後にラズロの感覚を体感したリヴィオは「こんな世界で戦っていたのか」と驚嘆していた。
が、この能力が仇となることもあり…


武器

彼の得物であり、「ミカエルの眼」の百年以上の長い歴史の中でも、ウルフウッドが所持する獲物でやっと10丁目という超兵器。
これを与えられる事は最大の名誉とされるが、彼は何とそれを三丁も保有する。つまり11,12、そして記念すべき13丁目を与えられたという事であろうか。
パニッシャーは一丁でも異常な火力と反動、そして数トンで収まらない重量があるが、ラズロは強化された身体能力により、両腕と背中の義手で三丁同時に、自在に振り回す。ウルフウッドとの決闘ではパニッシャー同士での壮絶な近接戦闘を繰り広げた。
その戦闘スタイルから、TRI-Punisher OF DEATH(トライパニッシャー・オブ・デス)のコードネームで呼ばれる。

初戦闘時まではリヴィオの中に別人格として潜む存在であること、パニッシャー使いである事は伏せられており、「トリップオブデス」は読者をミスリードさせるための略称として機能した。
当初は薬でトリップすることで肉体を強化する殺し屋が登場するも即座にリヴィオに始末される。その後しばらくはパニッシャーを備えた車椅子の男(マスター・チャペル)がトリップオブデスを指すかのように扱われていた。

連れている三人の従者はラズロが使うパニッシャーを一丁ずつ背負って運んでいるが、パニッシャーを渡した後は無数の投げナイフや手榴弾を使いラズロの戦闘を援護する。
彼らはリヴィオはおろかマスター・チャペルにすら「興味が無い」とされ、ラズロ個人の忠実な僕。
全く言葉を喋らず、ラズロの言葉一つで命すら捨てるなど理解しがたいほどの忠誠心を見せる。
作中で「ザイン」と「アジール」の二名は名前が判明したが、もう一人はいきなりラズロ自身の手で殺害されたため最後まで名前が出てこない。従者ェ…
ラズロと彼らの連携はヴァッシュ・ザ・スタンピードをして「どう考えても今までの最大火力」と言わしめた。


対人関係

その異常なまでの才能と、破綻した性格によりミカエルの眼においても危険視され、遂には処刑されかける。
この時、才能に惚れ込んだマスター・チャペルによる文字通り「命懸けの」嘆願により処分は撤回、九死に一生を得た。

これ以降ラズロは命を救ってくれたマスター・チャペルに深く感謝し、親のように慕い従うようになった。

また別人格であるリヴィオを「チンカス」呼ばわりしているが、実際のところそこまで仲は悪くはなく、ミカエルの眼での修行時代には特訓で無茶をしがちなリヴィオを気遣うような発言もしている。
ラズロに追いつくべくリヴィオはそのようなトレーニングを日常的に繰り返しているのだが、その結果同じ肉体を使っているラズロの戦闘能力も大幅に向上しており、ラズロはそれをリヴィオへの『借り』と認識している。

普段はリヴィオが表に出ているためか、マスター・チャペルとリヴィオ以外との絡みはほとんど無い。


劇中での活躍

その実力はウルフウッドですら初撃はまともに反応できず、一時戦闘不能に追い詰めたほどである。

クリムゾンネイル戦では初手で敵の武器を封じ復旧の隙をあたえず畳み掛けるなど一時優勢を得るが、クリムゾンネイルの「異常な殺気を放ち心を折る」という手段によって戦闘不能になる。
しかしラズロが見てリヴィオが動く、という一心同体ならぬニ心同体なコンビネーションを発揮し、辛くも勝利した。


さあ!さあ!さあ!さあッ!追記、修正ッしようぜぇぇぇえッ!!

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最終更新:2023年07月27日 06:25