ジャン・ルイ(エースコンバット)

登録日:2012/03/12 Mon 23:07:12
更新日:2025/01/14 Tue 03:11:12
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ジャン・ルイとは、ACE COMBAT 04 shattered skiesに出てくるパイロットの1人である。
本名は『ジャン・ルイ=フローベル』。

04の敵軍であるエルジア空軍に所属する若手パイロットで、搭乗機はSu-37。機番は021で、機体はエルジア空軍最強の象徴である黄色中隊と同じに塗装してある。理由は後述。



さて、このキャラクター。実を言うと04を代表するネタキャラの1人で、一部からはレオパルドン並の出落ちキャラとも言われている。

どうして彼はネタにされるのか。
それは、彼が登場するステージと通信内容にある。




ISAFにより首都を制圧され、敗北による終戦を余儀なくされたエルジア。しかし、それを認められない一部の将校達が、開発中だった最終兵器『メガリス』を占拠。打ち上げた特殊ロケットにより衛星軌道上に残る巨大隕石『ユリシーズ』の破片を次々と地球へ落下させ始める。
だが、その行いはかつて己の故郷も傷つけたユリシーズの悲劇を再来させようとする暴挙であった。

ユージア大陸を、世界を終わらせないために飛び立つのは、ISAF最強のパイロットとなった主人公、メビウス1。そして、彼と共に数多の激戦を生き抜いたエース達。

格納庫での機体選択時に流れる最初で最後の演説に始まり、壮大な音楽・ムービーと共に露となる敵要塞。

AWACSからの呼び掛けに答えるは、新たにリボンのエンブレムとメビウスの名を得た仲間達。

ついに始まる、本当に最後の決戦。

プレイヤー達のテンションは否応なしに最高潮となり、コントローラーを握る手にも力が入る。

そして、その眼前に現れるのは――




YELLOW《 大変だ、ジャン・ルイ! 敵は全部リボン付きだ! 



そう。彼が登場するのは最終ステージ

自身の搭乗機も含め計15機のSu-37で構成される戦闘機部隊を率い、プレイヤーの前に立ちふさがる。

彼らの機体には今作のライバル部隊である黄色中隊と同じ塗装が施されているのだが、それはエルジア最強の存在に肖るためであり、彼らと黄色中隊の直接的な関係は明言されていない。
というか、その黄色中隊は一つ前のステージでメビウス1の手により隊長機を含め全機が撃墜されている。



ちなみに、ジャン・ルイの搭乗機は三方に分かれた敵編隊の真ん中、最初に交戦する編隊の左から二番目に位置している。
「隊長で5機編隊なのになんで真ん中じゃないんだ」とか思ってはいけない。  

さて、ここでも彼の伝説は続く。
このステージ、自機を普通に飛ばしていれば敵編隊を真正面に捉えるため、ヘッドオンでのミサイルロックが可能――なのだが、彼の機体にロックオンすると慌てて反転する。要するに真っ先に逃げるのだ。
一応、隊長機が撃破されたら指揮が乱れ、結果として部隊が全滅しかねないからという理由はある。が、それでもその挙動は多くのプレイヤーの失笑を誘った。

なお、彼の機体を撃墜すると、直後にこんな通信が流れる。

《ああ! ジャン・ルイがやられた!》

《落ち着け!ジーン、指揮を引き継げ!》

ここまでくれば分かるだろうか。
ジャン・ルイに、カッコいい台詞や断末魔は存在しない

ちなみに、わざわざ狙って撃墜しなくとも、敵機を適当に撃ち落としていけばいつの間にかこの通信が流れていることも少なくない。



さて、通信と挙動でネタにされるジャン・ルイだが、その実力はどうなのだろうか。
やはり、最終ステージらしく強敵なのだろうか?

はっきり言おう。


弱い


……そう、弱いのだ。

彼らの名誉のために一応言っておくと、有象無象の敵パイロットに比べれば強い方である。Su-37の機体性能もあり、彼らを無視してメガリスに突撃していると味方機の反応が次々と消えていく。
プレイヤーが一切介入しない場合のメビウス隊の勝率はいかなる難易度でも0%であると言えばその強さがわかるだろうか?

だが、本家黄色中隊と比較すると

  • 反応が明らかに鈍い
次作以降の作品で目立つようになってくるが、シリーズのエースにはボス用の戦闘プログラムと思わしき「違い」があり、とりわけ目立つのは「ほぼ100%の確率でミサイルに対する鋭い回避行動をとる」という特徴であろう。
本家の黄色はまさにそれであり、「回避が間に合わない状況・タイミングで撃つ」というのが撃破のポイントになってくるがこいつらにはそれが無い。
きっちり背後をとってもこちらが低速の場合、機銃を当てられる距離からさらに少し詰めた位置まで近づいてようやく確実と言えるほど素早く反応する本家に対し、割と遠くから適当に撃ってもそこそこ当たってしまう程度には鈍いのである。

  • やる気が足りない
本家はかっこいい散開パフォーマンスの後ひたすら自機に向かって突進し、こちらの機動にあわせて常に加減速と旋回を行う…つまり自然と「素早くケツをとってくる」形になりやすいのだが、こいつらは全体的に挙動が鈍く、振り切ろうとしなくてもそもそもあまり背後を取られない。
僚機をあえて全滅させ、敵の生き残りをかき集めてようやく常に後ろが不安になる…といった具合であり、本家の持つ食いついてくる感覚が明かに弱い。

  • そもそも遅い
身も蓋もないのだが、こちらと距離が開いたときや回避行動をとったとき等の加速が本家と比べて明確に弱く、距離を開けて仕切りなおしたり無視してメガリスで遊んだりするのがかなり容易。
特に回避の際は顕著で、本家は当たらない距離からミサイルを垂れ流して追い掛け回すと滅茶苦茶なガン逃げを披露するのに対し、こちらはすぐに捕まえられる…どころかまともな追いかけっこが成立しないことのほうが多い。

このようにボスとしての黄色中隊との間に明確な壁が存在する。
初見時の「敵が全部黄色!」というプレッシャーはかなりのものだが、蓋を開ければ「結構強いモブ」でしかないのである。
本家との死闘を潜り抜けた後に加えて、あの情け無い通信を聞かされてはもう…

まあ、この後にメガリスの攻略が控えてるのに、前ステージの黄色中隊との決戦レベルで戦闘をさせられても困るだろう。数だって3倍だし。 

なお、「大変だ、ジャン・ルイ~」の通信の後にはメガリスに潜入した特殊部隊からの

こちらブラボー1。全チーム、13階フロアに到達した

やはりサブコントロールルームが開かない。電子ロックだ

ジェネレーターの破壊まで、何とかここを維持する。早いとこ頼むぞ!

来たぞ、K扉に敵だ。入れるな!

といった格好良い通信が続くことが多い。
敵味方とはいえ同じモブ兵士なのに、どうしてここまで差がついてしまったのだろうか…… 

そもそもパイロットの素性が敵に知れると 暗殺 などもありうるので
個人情報を秘匿するためにコールサインやTACネームを使っているわけであり、
おそらく本名であろうジャン・ルイやジーンの名前を無線で叫ぶのは
教官にぶん殴られて矯正させられる未熟者の行為 である。
ましてやエースコンバット世界の無線交話は部外者に駄々洩れするし
これらを考えるとガンダムのアバオアクー戦のように「熟練パイロットが不足したので新兵を乗せて出撃させた」という表現かもしれない。

【ジャン・ルイの愉快な仲間達】
○ジーン
ジャン・ルイに次いで有名であろうパイロット。機番は018。
上にも記した《ああ! ジャン・ルイがやられた!》の通信を知らぬプレイヤーはいないだろう。
ジャン・ルイ機を撃墜した直後にこの通信が流れる可能性は100%。敵機が全滅していても何故か流れる。
彼らの機体はどこにいるんだろうか。
通信では他にも「ジーン、深追いしてはだめだ!」「黄18、ミサイル!旋回しろ!」と注意を受けている。

○ルイス
通信で「右に逃げろ!」と言われているパイロット。メビウス中隊の誰かに追われているのだろう。
QAAMなら御愁傷様。
名前だけだと性別が分からないため、一部の人々からは美少女パイロットではないかとも言われ、密かに人気がある。

○ミハイル
通信では「よくやった」と言われてるので、メビウス中隊機の誰かを撃墜したものと思われる。

○ケネス、リスト、クルト、デュアン、エスター
名前が出ているだけで特に活躍無し。

○黄11、イエロー14、イエロー15
ミサイルの回避を促されている。上記の人物に該当するかは不明。


オメガ11 
黄色フランカー仲間ではないが、04の撃墜ネタ仲間としてここに記す。詳しくはリンク先へ。
ちなみに、この戦いにはメビウス8として参加しているようだ。 





EIN《ああ! ジャン・ルイがヤられた!


TWEI《 落ち着けアイン。お前が追記・修正を引き継ぐんだ

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最終更新:2025年01月14日 03:11