デパートジャック事件(名探偵コナン)

登録日:2020/03/27 Fri 20:57:00
更新日:2020/05/28 Thu 22:00:01
所要時間:約 6 分で読めます




『デパートジャック事件』とは、「名探偵コナン」において、江戸川コナンが解決した事件のうちの一件。
1996年5月27日に第17話として放映されたアニメオリジナルエピソードである。
現在でも『コナン』のアニオリ回の脚本を担当している宮下隼一が脚本を書いた最初の話でもある(原作回の脚本構成はある)。

令和の世となっては珍しくもなったが、デパートと言えば商業施設の華。
クレヨンしんちゃん』でも描かれた、「深夜のデパートでの逃避行」は子供なら一度は考えたことがあるだろう
今回はそんな、初期の『コナン』の牧歌的な作風が光るコミカルな回となっている。


以下、ネタバレにご注意ください。




【あらすじ】

マルタンデパートで開催されている仮面ヤイバーショーを楽しんだ少年探偵団。だがその帰り道、元太が貰ったサインをデパートに忘れてきてしまう。
デパートまで取りに戻ったものの、閉店時間になってしまい探偵団はデパートに取り残されてしまう。
開けてもらうために警備室に向かうと、そこにはデパート強盗団がいた…!


【事件関係者】

  • デパート強盗団
CV:中村大樹、松尾銀三、山崎たくみ、巻島直樹
閉店後のデパートに押し入り、家電や宝石などを根こそぎ掻っ攫う強盗団4人組。各々が仮面ヤイバーショーのコスチュームに身を包んでいる。
同様の手口で閉店後のマルタンデパートの警備室で実行していたところを探偵団に目撃される。
口封じのため、探偵団を執拗に狙う。

  • エレベータガールのお姉さん
CV:佐々木優子
マルタンデパートのエレベータガール。
優しい性格で、ショーを楽しんだコナン達を見送った。
しかし、閉店後強盗団たちに捕まってしまったようで、警備室で監禁されていた。

  • 警備員
CV:千葉一伸
マルタンデパートの警備員。
閉店直前のため、急いで退勤するよう女性従業員たちに伝えていた。


【レギュラー陣】

ご存知主人公。中身が高校生であるため、最初は仮面ヤイバーショーに呆れていたが、小学生ライフをエンジョイしている。
元太がサインをデパートに忘れたことを推理してしまった。「しまった…。オレってばつい余計な推理を…。」
だが強盗団に遭遇すると一変。探偵団たちと力を合わせて強盗団たちに立ち向かう。
どこで身に着けたのかわからないテイマーの才やら、やたら威力の強い台車キックなど活躍が多い。

ご存知純真小学生。写真撮影では、ヤイバーに抱えてもらっていた。
彼女の前向きな発言で探偵団に活気が戻っていく。

ご存知探偵団団長。…だが、今回はトラブルメーカーになってしまった。
サインを急いで取りにいった結果強盗団に遭遇する、運悪く強盗団に捕まってしまう、節操のないお腹で強盗団に見つかってしまうなどあまりいい所がない。
そのため、一時期は光彦とともに落ち込んでしまう。
それでも反撃の際は大活躍。

ご存知天才小学生。生きて帰る事ができるのか不安のあまり落ち込んでしまう。
とあるシーンで酒に弱いことが発覚。「世界がまわるぅ~~…。」

ご存知蘭姉ちゃん。コナンの帰りが遅くなったため保護者たちに連絡し、一行が全員帰ってないことを知る。
目暮警部に連絡後、コナンたちの帰りを待つ。
どこかに大量のビールを隠し持っている。

ご存知おっちゃん。当初はコナンたちがどこかで道草をしているのかと思っていた。
夕食を蘭に作ってもらうはずが、結局食べそびれてしまう。その際、蘭が隠し持っていたビールを飲み続けていた。
しかし読んでいた新聞でデパート強盗団の存在を知り、コナンたちの安否を不安視する。

ご存知警部殿。
蘭の連絡を受けて所轄に手配する。
重要事件の捜査中というが…。













【逃げる少年探偵団】

デパートの窓にsosサインを書いて助けを求める探偵団。
だが向かいのオフィスは閉まってしまい、元太がテーブルで窓を叩いたことで、強盗団に感づかれる。不自然にブラインドが閉まっているのになぜ気づかない

さらに隠れていた元太が強盗団に見つかってしまう。
強盗団に遭遇してしまったため、少しでも遠くへ逃げようとする探偵団。
道中、台車を使って強盗団を倒しつつ逃走(コナンはキック力増強シューズを使っていないのに、男たちは倒されている)し、何とか難を逃れる。

その後、タイミング良く開いたエレベータに乗り込むが、これは強盗団がしかけた罠。
幸いコナンが気づき、全員脱出する。

その後は、展示されているマネキンに変装。
しかし、元太がお腹を鳴らして失敗。光彦「もお~!節操のないお腹ですねぇ!」
おまけに分かれて逃げていた元太と光彦が強盗団に捕まってしまう。
こちらもコナンが機転を利かせて、二人を解放させる。

何とかエスカレーターまでたどり着くも、エスカレーターが突然逆送する。さらに挟み撃ちにされて、逃げ場がなくなってしまう。
とっさに光彦が逃げ道を見つけ、この場は切り抜ける。そして転げ落ちる強盗団



食料品売り場に逃げ込んだ探偵団。
もはや生きてデパートから出られないと絶望しかけるが…









あいつらをやっつけて、ここから出るんだ!
絶対に!!


少年探偵団の名に掛けてな!





【少年探偵団の反撃】

コナンのこの一言で再び立ち上がる少年探偵団!
ついに探偵団たちが反撃するときが来たのだ!

  • 手始めに自転車で突撃。サドルなどで体当たりを仕掛け、逃げつつダメージを与える。

  • 次に食料品売り場へ。油で滑らせた後、酒を直撃させてひるませる。この時点で一人アウト。光彦もアウト
「オレは酒にはよぇぇんだ…」

  • さらにゲームコーナーのピッチングマシーンで追撃。追いかけてきた二人を脱落させる。

  • とどめに動物コーナーへ。番犬たちをコナンが手なづけて襲わせる!ハワイで動物を操る術も身に着けたのか?
「オレは動物がだめなんだ…」←フラグ
さらに電気コードで捕縛。無事全員確保!



やった~! 少年探偵団、イェ~イ!!














しかし、ある違和感からコナンは真相を突き止める…。






【以下、事件の真相…更なるネタバレに注意】















名推理だねボウヤ…!

でも、アタシが強盗団のボスだってことまでは見抜けなかったようだね!



  • エレベータガールのお姉さん/涼子
強盗団のもう一人のメンバー。そしてデパート強盗団のボス。

エレベータガールとして潜り込み、強盗しやすいように手引きをしていた。

コナンが違和感を持ったきっかけは、逆送するエスカレーター。
強盗団メンバーが全員いたにもかかわらず、突如としてエスカレーターが逆送するのは明らかに不自然だった。
拘束されていた警備室の面子の中で探偵団たちのことを知っていたのは彼女だけのため、コナンはそこから残るもう一人のメンバーを突き止めた。



すべての事実を突き止められた後、彼女は豹変。コナンに対し、容赦なく発砲する。
屋上に追い詰められるコナンだったが…。



  • ラストの逮捕劇
屋上でコナンはバスケットボールを発見する。
そのボールをキック力増強シューズで蹴り、涼子の拳銃を弾き飛ばす。

すかさず拳銃を追う涼子だったが…

コナンは涼子の脚をアドバルーンに括り付けて、上空へ飛ばすのだった!涼子さん、死ぬって!!





涼子「あっ、あっ、あ!イヤんいやん!高いところイヤ~~~~~!」

その後、sosサインに気がついた警官達が突入。強盗団たちは逮捕された。
こうして事件は幕を閉じたのであった。


後日、強盗団逮捕の実績から警察に表彰される少年探偵団。
デパートで飲み食いした商品や、壊した商品についてのお咎めは一切なし。
閉店時間にデパートに残っていた彼らにも非がないとはいえないが、デパートの商品を使わなければ彼らの命も危うかったのも事実であるため、
緊急避難(あるいは犯人の加害に対する正当防衛)の観点からしてもお咎めはなしというのは自然な流れである。
被害金額的な面で言えば、強盗団に宝石や貴金属(最低数千万はあるだろう)を強奪されるよりは
探偵団に壊された商品の総額(高めに見積もって10万あるかないか)のほうが遥かに安いだろうし。
まあこれで一件落着になるのなら、これでいいのだろう。


少年探偵団、大手柄!!


【余談】

少年探偵団が強盗団に反撃するシーンではZIGGYの「HAPPY END」が挿入歌として使用されている。

その後の2016年には、『少年探偵団の雨宿り』という似たような(おそらくセルフオマージュ)作品が放送される事になった。


追記・修正はアドバルーンに脚を括り付けられて飛ばされてからお願いします。

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