登録日:2025/09/06 Fri 01:30:00
更新日:2025/09/05 Fri 04:18:01NEW!
所要時間:約 12 分で読めます
概要
岡本太郎氏(以下敬称略)がテーマプロデューサーを務めた大阪万博に合わせる形で公開された作品。
しかし当時の人気シリーズ『べらぼう大将一番星』との併映であり、当時はタローマンの知名度がなかったこともあり、かなりマイナーな作品だった。
本来は予算などの都合からTVシリーズの総集編に新作映像を足したものを予定していたが、制作陣が岡本太郎の言葉から同じことの繰り返しになることを避けたことや、
岡本太郎も「(タローマンの企画は)自由にやっていい。だが、ダラダラと続けるのはダメだ。」、「恋愛シーン、有名俳優を入れるなどの映画的しがらみを入れず、作りたいものを作るというのであれば作ってよい。」と言及していたこともあり、どうせやるなら完全新作をつくるということになった。
ほとんどの制作スタッフは劇場作に関わったことがないことや想定以上の撮影時間や特撮に相当な苦労があったことが後に明かされており、かなりの赤字であったとのこと。
しかし、その分内容はTVシリーズを上回る非常に濃いものとなった。
一見でたらめでべらぼうな物語に見えるが、大筋は思ったよりしっかりしておりタローマンを知らない人でも楽しめるようになっている。
物語のテーマ自体も大阪万博の「人類の進歩と調和」に対応したものである。
もちろんタローマンの登場人物たちも意外な大活躍をしたりキャラクター像の掘り下げがしっかりされておりファンなら倍楽しめる隠れた名作である。
セットも当時基準で見ればかなり作り込んであり、その点も必見。
また、敵役とはいえ岡本太郎の言葉を明確に否定したキャラを出したことも隠れた見どころである。
ザ・クロマニヨンズの真島昌利も子供の頃本作を見て影響を受けたと語っている。
TVシリーズや『タローマン大統領』などの他の劇場作品同様にソフト化などの機会がなく、幻の作品とかしていたが、2022年のタローマンのリバイバルブームに伴い今作の再上映を希望する声は着実に増えていた。
そして、2025年8月22日に本作の再上映が決定!奇しくも2025年は作中の設定と同じ昭和が続いていたら昭和100年であり、大阪・関西万博開催期間中での公開となった。
再上映版にはお馴染みサカナクションの山口一郎への新撮のインタビューパートが追加されている。
あらすじ
1970年の日本。人類の技術の進歩は素晴らしいものがあった。
タローマンや水差し男爵の助けがあるとはいえ地球防衛軍「CBG」はすこしづつ奇獣を制御するようになっていったのだ。
そして大阪では人類が技術と調和し進歩していくことの象徴である「大阪万博」が開かれ、その象徴として奇獣「太陽の塔」を展示することとなった。
ある日、万博会場は謎の集団と彼らに率いられた奇獣に襲われてしまう。
彼らと戦うCGBを助けたのは全身緑と銀の謎の男「エラン」であった。
エランは2025年…昭和100年に開かれる宇宙大万博を守るため未来からタイムワープしてきた機械人間だった。
しかし、未来の世界は秩序と常識に満ち、でたらめな力は絶滅寸前だという。
未来では「宇宙大万博」が開かれるのだが、でたらめな力を持つ集団「原始同盟」に狙われており、それを救うためにはCBGだけではなく、でたらめでべらぼうなものが必要だ。
そう、芸術の巨人TAROMANである!!
だが、一見素晴らしいものに見える未来の世界は常識と秩序のみででたらめさのない息苦しさがあった。
さらにはその裏で恐ろしい陰謀が蠢いたのだった…
登場人物紹介
CV:岡本太郎
シュールレアリズム星出身の独特の価値観を持つ要はめんどくさい巨人。
奇獣との戦いには呼ばれなくても現れ、でたらめに戦う無敵に近い巨人。
CBGの要望で未来に連れて行かれることは当然拒絶しまくることとなり、なんとか向かうものの、何故か未来では別人のように臆病で常識的になってしまう。
街の郊外で過ごしていた少女に未来のヒーロー番組の主人公「モラルマン」に似ていると言われ、彼女に鍛えられつつ友情で結ばれていくようになる。
ただ、この状態では常識的になっているので普通の攻撃に弱い=普通に弱い。
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ネタバレ注意 |
実はタイムワープした際に一緒にタイムワープしたエランと脳のでたらめ野(なんだそれは!)が入れ替わってしまっていた。
その事に気がついたエランの決死の行動によりでたらめ野が復活。
真の敵を相手にでたらめに大暴れすることとなる。
今作では 骨太な姿に変身したり、 神の領域を利用した攻撃もするなどますますでたらめな巨人。
しかし、事故に近いとはいえ最終的には宇宙大万博を…?
なお、帰還するときはさも当然のように自分でタイムホールを開いている。
その気がないだけでこの巨人ほぼ何でもできるのでは…
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未来の世界に登場する巨人。
見た目は顔を変え、左腕がドリルになって黄色主体にしたタローマン。
普段は地下にいて、どこにいるかわからないらしいが、おとなしい性格でタローマンと違い映画では人間と協力する。
モチーフは太陽の塔地下にあったとされる『地底の太陽』。ちなみにオリジナルは紛失してしまっており、普段の居場所が分からないというのはこのことを意識したネタと思われる。
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ネタバレ注意 |
正体は縄文人との戦いに感銘を受けたタローマンが分身した自分を土器ごと埋めた結果、長年をかけて変異した姿。⋯何を言っているのか分からないかもしれないがそうとしか言いようがないので仕方ない。
原始同盟の戦力として活躍するが、タローマンと比べるとやや力不足のようだ。
終盤はオリジナルであるタローマンと共闘する。
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地球防衛軍(CBG)の対奇獣部隊の隊長。
基本的には真面目な石頭だが、部下たちには砕けた態度を見せることもある好漢。
しかし、奇獣対策にはでたらめさが必要であるため、頭の硬い彼は上層部からは軽く見られ始めているようだ。
思い通りに動かないタローマンに頭を悩ませつつ、大阪万博を守るため未来に向かう。
ある意味、本作の影の主役といってよい人物。
紅一点の女性隊員。
TVシリーズで割と目立っていたためか、比較的地味なポジション。
太ったおじさん隊員。
実はギャンブル依存症であり、
ギャンブルの結果を知るために未来に向かう。
未来で70年代当時でもアウトな品のない言動をしまくった結果、新人隊員と共に逮捕されてしまう。
だが、食事を利用して脱獄したり、敵の策略を探り出すなど意外と優秀な一面も目立つ。
敵がマヌケなだけと意見もあるが。
極端な無口の若い隊員。OPでは中年隊員と合わせておとぼけコンビと紹介されている。
今作では奇獣の鳴き真似がうまいという特技も披露。これが一行のピンチを救うこととなる。
パンフレットにはタローブレスによりクリマーなる姿に変身する…とあるが、そんなシーンはない。何なんだお前。
テンガロンハットとカウボーイジャケットを身に着けた
石田三成似の男。
実は体の30%が機械でできた機械人間であり、今作では腕を飛ばすなどの攻撃も披露。
脳みそを外せるというキモい場面も。
明らかにエランの脳より小さい。
機械人間ではあるが、本質的にはニヒルかつ情熱的であり、秩序や常識を過剰に重んじる未来社会に欺瞞を感じるようになる。
エランとの交流や黒幕との対決など今作でも人間パートの主役的ポジション。
奇獣学を専門とし、CBGに対しても助言をする学者。本作でも解説役として大活躍。
…なのだが、今まで以上に変に空気の読めない畜生な発言や態度が目立ち、タローマンを除くと一番の笑いどころはこの人という意見も。
彼の未来の万博が失敗すると現在の万博も失敗するという言葉の意味はよくわからんがすごい自信の発言により一行は未来に飛ぶことに。
超能力を持つやや肥満体の最少年隊員。
未来に向かう前には作成立案などで活躍するも戦闘の場面には恵まれず未来に向かうには危険すぎるということで現代で無籍動物と留守番に。
その間のCBGを隊長から託されることとなる。
迷子になっていた後述の奇獣ノンをCBGが保護したもの。
人を丸呑みしようとしたり、風来坊の腕に噛みついたりはしているがこれでも人懐っこい方であり、ちょこちょこついてくる姿は可愛い。
実はこの見た目で重さは300キロあるらしい。
本気を出すと他のノン同様に相手の存在を消してしまう。
ノンとしか喋れないマスコット枠…と思いきや実は普通に喋れる。
未来の人物
タローマンを呼ぶために未来からやってきた銀の肌と緑のぴっちりした服を着た機械人間。
エランスティックというサーベルやフルート、身分証明やシャワーや電話にもなる万能武器を使う他、戦闘の際には
鎧のような姿になる。
未来のCBGに所属するエリート戦士であり、何かと自分が一流の常識人間であることを自慢してくる。
しかし、未来に戻って以降次第に突然首を伸ばすなど奇行が目立っていくようになる。
演者はタローマンの中の人。
モチーフは彫像『エラン』。エランスティックの形がそのまんま。
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(後半のネタバレ注意!) |
変な行動をしていたのは、タイムワープの際に脳のでたらめ野がタローマンと入れ替わっていたため。
常識を誇る彼にとっては非常にショックな事実であるが、行動がでたらめなのでとてもそうは見えない上にCBGに狙われることとなってしまう。
だが、次第にでたらめな自身に素直になっていき、風来坊との会話で常識を誇っていたのも人目を気にしていただけと吐露する。
でたらめを失いCBGに歯が立たないタローマンを前に自らを犠牲にして彼にでたらめさを取り戻させるのだった。が、高津博士のせいで笑いどころに⋯。
だが最後の最後に⋯?
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常識にとらわれない緑色のとんがり帽子の少女。
故に常識のテストの点数は低く未来の世界では落ちこぼれ扱いされているが、それにとらわれることもない利発な女の子。
何故か岡本太郎の言葉と同じ事を言う。
荒野に倒れているタローマンを発見し、テレビ番組のヒーローと同じモラルマンと名付け、彼を特訓しつつ生活を共にするようになる。
特訓の元ネタがわかった人はおじさん⋯下手するとおじいちゃんである。。
モチーフは絵画『娘と犬』。といっても帽子がそう見える程度で言われないとまずわからないレベル。
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その正体(ネタバレ注意!) |
エランの実の娘。
親と違い常識レベルが低いため別々に暮らしていた。
タローマンとの触れ合いは間接的な親子の時間だったのである。
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少女お付の女性ロボット。
少女に岡本太郎のようなことを言わないようにたしなめる。
後半に意外な活躍がある。
モチーフは彫刻『顔』。ちなみに岡本太郎が初めて作った彫刻といわれている。
宇宙大万博を失敗させるべく、レジスタンス活動を行っている者たちの代表。
原始同盟の構成員は仮面をつけた原始人のような格好をしている。
彼らの仮面のモチーフは万博に展示された岡本太郎作のマスク。
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その正体(ネタバレ注意!) |
その正体は 2025年の「珍助」。
暴走し、でたらめを世界から駆逐していくCBGに反発し、同志や生き残った奇獣達と共に地下に潜伏していた。
宇宙大万博に隠れた陰謀を突き止め、阻止しようとしているが、戦力が足りていないらしい。
過去に原始同盟を送ったのも1970年のCBGの協力を得るため なのだが、見た目がアレ過ぎて会話にもならなかった。皆も見た目にはある程度気を遣おう!。
長年の激戦で隻眼になってしまっている。
隊長からもらったCBGのワッペンはちゃんとまだつけている。 長袖半ズボン黄色帽もそのまんま。
しかし何故か隊長に複雑な感情を持っているようだが⋯?
自らの正義を信じ孤独に戦い続けたその姿に この映画を思い出した人もいたんだとか。
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未来のCBG
未来世界のCBGを率いるトップ。
秩序と常識のある世界を築き上げた人物で常に仮面をつけている。
仮面のモチーフは『至上命令』。
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その正体(ネタバレ注意!) |
その正体は機械人間となり2025年の未来まで生き延びたCBG隊長その人。
規律を守る軍人上がりで真面目な彼はでたらめになることがどうしてもできず、でたらめを持て囃していく世の中を憎悪するようになる。(そのせいで家庭が崩壊したような示唆もある。)
発言も「でたらめなんて成功した人間が後から言うこと」、「子供のうちは真面目に生きろと教えたくせに大人になったらでたらめも必要など勝手すぎる」など岡本太郎の哲学の暗黒面とも言うべきことを語るなど思想は偏りきってしまっている。
上層部を暗殺し、CBGを「地球防衛軍」から「秩序防衛軍」に作り変えた彼は55年かけて世界を作り変え、さらに人々に残ったでたらめをエネルギーとして宇宙人に売ることを画策。
そのための一大イベントが宇宙大万博だったのだ。
本作の黒幕にしてラスボス。
でたらめを否定し続けた彼だが、その根底にはでたらめになれない自身への悲哀、でたらめへの羨望も残されている。
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CBG司令官の右腕。
物腰は比較的丁寧だが、腹黒い。
顔の真ん中に鏡を挟み、右と左で顔が違う。
映画パンフレットによるとでたらめな恰好なのはでたらめに対抗するためでしぶしぶしているらしい。
風来坊と唐突に始まる立体げき場で対峙する。
モチーフは絵画『裂けた顔』。
その他
鷲野建設の社長と部下。
毎回ビルを壊されることを逆に宣伝手段として利用し大阪万博にパビリオンを作るもやっぱりタローマンに壊されてしまった。
タローマン釣り出しの際にはCGBに奇獣を模した飛行船を貸し出すも無粋な広告を付けていたばっかりに⋯。
この飛行船のモチーフは岡本太郎氏のデザインした飛行船「レインボー号」。
鷲野建設は未来でも存続しているようだが、なぜか社長と部下の立場が入れ替わっている。
そしてパビリオンはやっぱりタローマンの攻撃に利用されてしまった。
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特別ゲスト1(ネタバレ注意!) |
血の繋がりもなく、無目的に集まる上にタローマンとも仲が良くはないため何人集まるかわからないタローマンのでたらめな兄弟たち。
TVシリーズでは河童星人に磔にされたらしいが、今作では終盤タローマンのピンチに駆けつける美味しい役どころ。
多くのファンは唐突かつ初めて見るメンバー故に笑いのほうが先に出てきたが。
TVシリーズでもおなじみ自己模倣。
詳しくは前述。
ちなみに映画前に販売された書籍は「タローマンアンダーグラウンド」という表記だった。
2人合わせて絵画「死の灰」をモチーフにした兄弟。
絵画「悲しい動物」がモチーフ。
時計「顔の時計」がモチーフ。
「黒い太陽」がモチーフ。
リバイバル上映版では彼のフィギュアが数量限定の特典付きムビチケカードに付いていた。
彼だけ関連書籍に載っておらず、おそらく完全新規の兄弟。
実は8兄弟というが、今回もう一人参加している。
それが誰なのかはぜひ劇場で確認してみてほしい。
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特別ゲスト2(ネタバレ注意!) |
前番組『大権威ガ・ダーン』の主人公。
パイロット版のみ作られた『太陽仮面サンタワー』の主人公。
終盤、彼らもタローマンの味方として登場する。
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奇獣
1970年ではまだまだその脅威にさらされているが、2025年の世界ではでたらめが社会から減っていったことでその数を減らしている。
いいところに現れて頭から水を差していくステッキを持った紳士のような姿をした奇獣。
ただ、人間に極端な害を加えることはなく、言動も紳士そのもの。
基本的に水を差すのも人類の敵に対してのみである。
タローマンとは話が合わず互いに少し嫌いらしい。
未来でも登場し、こちらは髭が白くなっている。
彼がいなかったら危なかったという場面も多く、今作の隠れたMVP。
だが、最後の最後にとんでもない場面に水を差していった。
モチーフは岡本太郎デザインのガラスの水差し『水差し男爵』。
この作品はテーマ性より日用品に洒落を加えたような作品であり、彼の立ち振舞いもその辺が関係しているのだろうか。
オープニングに登場した3大奇獣の1体。
あらゆるものを飲み込み栄養にして卵にしてしまう。
卵は非常に美味いらしい。
モチーフは岡本太郎デザインのティーポット『夢の鳥』。
3大奇獣の1体。
特徴的な声で敵を引きつけ、火を吐く。
3大奇獣は同時出現し日本各地を襲うが、タローマンに朝食ついでに倒されてしまった。
モチーフは岡本太郎デザインのライター『火の接吻』。
3大奇獣の1体。
自らの頭部を模した円盤に乗って複数人で行動する宇宙人。
ノン!の一言で相手の存在を否定して消してしまい、犠牲者は服しか残らない。
未来世界にも登場する。
モチーフは岡本太郎美術館にある『ノン』。
ノンとはフランス語の否定語。
原始同盟に率いられる奇獣。
泥で作られており、奇獣たちの先祖らしく、その姿に珍しくタローマンも「なんだこれは!」と感動していた。
泥水のように濁った液体を発射し敵を攻撃する。
モチーフは彫刻『縄文人』。
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活躍(ネタバレ注意!) |
結論から言うと何の役にも立たなかった。
結局、どこかで見たことがあることを真似している程度ではでたらめになり得ないのである。
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正確には奇獣ではないが、記載。
未来のCBGの隊員(全員機械人間)が乗り込む戦闘用巨大ロボ。
片腕がドリルとなっており、複数登場する。
モチーフは岡本太郎デザインの建築物『マミ会館』
CBGが回収した奇獣。
本来は莫大なエネルギーを持っていたが、メキシコでバラバラにされており、物語中盤では修復中だった。
過去の戒めとして宇宙大万博で展示されることになっている。
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その活躍(ネタバレ注意!) |
CBGの計画の主軸となっている奇獣。
実は相手のでたらめエネルギーを吸い取る力を持つ。
最終決戦にて起動し原始同盟やタローマンたちの前に立ちはだかる。
隊長の暴走によりさらに変異していく⋯
だが、でたらめという土俵の上でタローマンに勝てるものはいないのだ。
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モチーフは『明日の神話』。
原爆の悲劇が元になった作品と言われており、太陽の塔と並ぶ岡本太郎の代表作。
京王井の頭線渋谷駅改札前のコンコースに展示されており、見たことのある人も多いはず。
メキシコにあったというのも、この作品がしばらくメキシコで行方不明になっていたためか。
TVシリーズにも登場した奇獣にして宇宙人。
未来の世界でも生き残っていたようで、エネルギーの裏取引に現れる。
- 飛行奇獣 森の掟
- 梵鐘奇獣 歓喜
- 予知奇獣 未来を見た
- 癇癪奇獣 駄々っ子
- 高速奇獣 疾走する眼
- 双腕奇獣 赤い手青い手
- 巨顔奇獣 にらめっこ
- 自然奇獣 石と樹
TVシリーズに登場した奇獣たち。
後半意外な形で出番がある。
TVシリーズ最終話ではとんでもないことの引き金になった奇獣。
今作ではCBGの科学技術で作られた「大屋根」で力を制限され
大阪万博に展示されている。
過去・現在・未来をつなぐべらぼうなエネルギーを持つため、意外な活躍をすることに。
物語を二重の意味で締めたのもこの太陽の塔である。
太陽の塔で始まり太陽の塔で終わった映画と言えるだろう。
追記・修正は宇宙大万博を成功させてお願いします。
登録日:2025/09/06 Fri 01:30:00
更新日:2025/09/05 Fri 04:18:01NEW!
所要時間:約 12 分で読めます
本当の概要
『大長編タローマン万博大爆発』とは、TVシリーズ同様に1970年制作という体で2025年8月に初めて公開された映画である。
この辺はTV版と同様。
企画自体は2023年頃にあり、公開が2025年頃になるとわかったため大阪万博と時期が重なることから太陽の塔と絡められると思い、今回の映画につながったとのこと。
総集編予定を完全新作にしたのは本当の話。
前述の岡本太郎氏の企画への言及は実際は岡本太郎財団理事長の平野暁臣氏の言葉。
とはいえ、配給的にはファンムービー程度の制作費しか出せず、藤井監督も初映画であり制作は非常に大変だったとのことで、特に編集作業は頭がおかしくなったとのこと。
決算はマイナスに飛び込んでいるらしい。
この辺の苦労話はパンフレットに載っているため、興味があるなら是非購入を。
とはいえ、岡本太郎の哲学をしっかり叩き込んだ監督のこだわりをきちんと反映した結果、作中のテーマ性を反映したような秩序とでたらめが調和した奇跡のような作品となった。
初日満足度ランキングで1位を獲得。
更には『鬼滅の刃』、『8番出口』、『国宝』といった大手ヒット作に挟まれつつ、90館以下の少ない上映数にもかかわらず、10日で興行収入は1億円を突破する好成績を見せている。
余談
- 入場者特典は第一週はタローマンのキラキラカード、第二週は作中の宇宙大万博チケット⋯とまぁよくあるプレゼントなのだが、第三週は存在しない映画の映画チケットというでたらめなプレゼントとなっている。
- 昭和100年に関連した物を紹介する内閣官房の「昭和100年」関連施策推進室公式アカウントに本作が勧められてしまっている。
追記・修正は秩序もでたらめも大事にしてお願いします。
- 勢いのまま建ててしまいました。記憶だよりで書いてるので間違いあると思いますので、どんどん追記修正してください。あと、皆映画見に行ってね! -- 名無しさん (2025-09-05 01:53:34)
- ちょうど、映画館で観てきた自分にとってタイムリー過ぎる記事。作成乙です!! -- 名無しさん (2025-09-05 02:20:36)
- ストーリーがしっかりしていて逆に残念だった -- 名無し (2025-09-05 03:03:19)
最終更新:2025年09月05日 04:18