Heckler&Koch(銃器会社)

登録日:2025/09/05 Fri 22:03:39
更新日:2025/09/06 Sat 05:49:35NEW!
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概要

ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州に本社を構える銃器メーカー。「NO COMPROMISE(妥協しない)」をモットーとし高品質な銃を生産している。
名前の由来は創設者の名前から。略称はH&Kで、略さない場合日本ではヘッケラー・アンド・コック(英語風)やヘックラー・ウント・コッホ(独語風)、もしくはそれを合わせたヘッケラー・アンド・コッホと呼ばれる。
アメリカ、イギリス、フランスに現地法人が設立されており、現地オリジナルのモデルも存在する。



歴史

1949年、元シュナイダーの技師であったエドムント・ヘッケラーが元モーゼル社のテオドール・コッホやその他技師らとともにH&K社を設立。当時は戦後の軍備解体で路頭に迷っていた元銃器メーカー作業者の受け入れ先となっていた模様。
最初はミシンや工具などを製造していたが、CETME社内のSgG45等の研究者らとの交流により1952年頃からスポーツ用銃などの製造承認を受けて銃器製造能力を獲得。
1955年に西ドイツがNATOに加盟し再軍備が可能となったことから大々的に銃器開発を開始することができるようになった。
セトメライフルの改修とG3の採用、MP5のシェア拡大を経て開発能力を向上させ、斬新な設計の拳銃類やH&K G11を開発…していたものの、需要の見誤りや冷戦の終結に伴う経営悪化で91年には英BAE傘下になるなどしていたが、並行して開発していたUSPL85A1の改修、堅実めな設計のG36HK416MP7のヒットにより勢いを盛り返した。

ドイツはおろか世界でも有数の銃器メーカーとなったものの、ドイツ企業である点と銃が紛争地帯で使用されることも多い都合、戦争兵器管理法や対外貿易法などにおいてドイツ政府にあらぬ容疑を掛けられることが多い。さらにはヘッケラー氏その他創設者がナチス幹部であったという噂*1も立つなど、かなり気苦労が大きい。



製品

バリエーションや派生型については個別ページがある場合はそちらを参照。ない場合はベースモデルの分類のみ記述する。

小銃

ショットガン

  • CAWS

短機関銃

拳銃

  • HK4
  • P7
  • P11

機関銃

  • MG4

グレネードランチャー

  • HK69
  • HK79
  • AG36
  • M320
  • XM25



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最終更新:2025年09月06日 05:49

*1 たしかに1940年頃に入党しシュナイダー社も強制労働者を用いていたものの、彼ら自身がそれらを労働に行使したわけではない。そのため単なる処世、追従者としての入党でしかなく非人道行為などは行っていないと結論付けられた。

*2 アメリカなどの分離式と違い、ドイツやロシアなどはベルト単体で繋がった状態のものを用いる

*3 M4カービンを持たずとも本銃のみでも戦闘能力は十分以上に担保でき、また40mm擲弾よりも弾が軽い点が気に入られたとされる