DEATH NOTE Killer Within

登録日:2025/09/05 Fri 18:46:02
更新日:2025/09/05 Fri 22:09:29NEW!
所要時間:約 7 分で読めます




『DEATH NOTE Killer Within』とは、DEATH NOTEをモチーフとしたゲーム。
PS4、PS5、Steamで配信、販売されている。


【概要】

有り体に言えばDEATH NOTE 人狼のゲーム化。
10人のプレイヤーはキラ陣営、L陣営に別れ、それぞれの勝利を目指していく。
フィールドを歩きながら互いのタスクをこなしていくというAmong Usの要素も込められている。
「捜査パート」と犯人を探し出す「会議パート」の2パートで構成されており、捜査で得た情報を元にキラやLを探し出すのが目的となる。
会議パートでは毎ターン1人を逮捕可能、その際は捕まえる人物も指定しなければならない。
捕まえたのがキラならLの勝利だが、「他人の身分証」「銃」「キラ王国カード」と言った怪しい物を持っている場合も逮捕されゲームから追放される。
怪しいものを持っていなければ逮捕されない…が、その場合は1日だけ逮捕したプレイヤーに連れられる状態となる上に、顔と名前が報道されいつでもキラに殺される状態となる。

そしてプレイヤーは主人公の夜神月でも、ライバルのLでもなく、なんとニアの持つ指人形。
設定上は月とLが卓上ゲームで争っている形らしい。
また課金要素として、作中のキャラを模した表情豊かなアバターも使用可能。
なのでLがキラになったり海砂リュークが探偵になったりすることも
この不気味な人形、もしくはキャラクターを「操作」して勝利を目指すのがこのゲームなのである。


【各陣営】


キラ陣営

勝利条件は新世界進捗のタスクを100%にするか、Lをどんな方法でも良いので殺害する事。

キラ

デスノートを所持し、犯罪者、そして邪魔な捜査員を裁いていく。
捜査員を捌くには対象の本名が必要な為、彼らの身分証を掠め取るか、報道で知る必要がある。
だが犯罪者を捌くとMAP上にいる緑のNPCが倒れる。つまりそれが倒れた瞬間に近くにいる人間は怪しくなくなるわけである。
キラが逮捕される、もしくは殺害されるとキラ陣営の負けとなるので、それこそ作中の月のように真面目にコツコツと捜査タスクをこなし、隙を見てデスノートで裁いていくのがコツとなる。
他、新世界進捗が上がることに使えるコマンドカードはあちこちで事件を起こし、それを処理させるというもの。
事件処理中は周りが見えなくなるので、身分証が取り放題というわけである。

Xキラ

概ねキラと同じだが、コマンドカードの効果が違う。
また、会議フェイズの際に捜査員を指定して誰か1人を強制的に「キラの狂信者」にジョブチェンジさせることが可能である。
特に発言が多かったり、推理が上手い捜査員を味方に引き込みたいところ。

キラ信者

デスノートを所持していないが捜査員の身分証を掠め取る事が可能。
キラとはトランシーバーで連絡可能であり、どうにかして合流し、取った身分証を渡すのが目的となる。
またキラはキラ信者にデスノートを渡すことも可能であり、その場合はキラとキラ信者が入れ替わる。
ノートを書いているところを見られたりつられそうな時は信者に押し付け渡すと回避可能である。
また、キラ信者であっても何も怪しい物を持っていない、もしくは捕まえるプレイヤーがキラ陣営同士の場合は拘束されない。


キラの代弁者

概ねキラ信者と同じだが、彼らは「キラ王国カード」というものを捜査員に押し付けることが可能である。
このカードは「怪しいもの」扱いであり、上手く捜査員を会議で釣り出せば逮捕、追放が可能となる。
余り起こり得ない状況だがLもこの方法で追放可能。その場合でもキラ陣営の勝利となる。
だがキラ王国カードは手放すことが出来ない為、逆に自分が会議で逮捕された場合は追放が確定となってしまう。例え捕まえたのがキラであっても。


L陣営

捜査進捗を100%にするか、キラを逮捕する事が目的。
L、もしくはキラが何らかの理由で死亡した場合は負けとなる。
投票での逮捕が目的なので、原作とは違って目の前で堂々とデスノートを使うキラを止められないことも。

L

L陣営のリーダーであり、裁かれたら負けとなる立場。
人狼ゲームでいうところの女王であり、村長でもあるキーマン。
監視カメラでフィールドの怪しい場所を見たり、コマンドカードで捜査員の割り出しを行ったりができる。
また会議フェイズではLのみが使える定型文があり、話の流れを支配することが可能。
……であるが、やることが非常に多く、また身分証を取られたらほぼ負け=隠れた場所にいなければならない都合上キラと疑われる可能性もあり、非常に難易度が高い。
投票で逮捕が決定した場合はLでも問答無用で捕まるので注意が必要である。

N

Lの変わりに登場することのある役職。概ねLと変わらない。
だがコマンドカードの効果が玄人向けで使いづらく、2025年9月現在はLの調整版という評価に落ち着いている。
原作通りと言えばそれまでだが。

調査員

L陣営の主戦力。
できることと言えばタスクをこなし、怪しい人物を探すこと。
捜査員だからと侮るなかれ、Lは前述の通り大っぴらに動けない為、彼ら彼女らの動きが勝利への道となるのだ。
最悪の場合は自ら命を張る必要もある。なので怪しいと思われて逮捕されたりデスノートで殺されても怒らないでね。
死亡した場合は退場となり後は観戦しか出来ないが、ダイイングメッセージとして捜査手帳を残すことが可能。
なので怪しい人物は満遍なくチェックしておくと、上手く行けばそれが決め手となる可能性が高い。

局長

概ね調査員と同じだが、1ゲームに1度任意のタイミングで強制的に会議フェイズに持ち込むことができる。
またその際に自分の役職が「局長」と判明する。
基本的には怪しい人物を見かけたり、デスノートで殺されそうになった際に使うのがベターだが、自分が釣られそうになった場合の緊急回避にも使える。
とはいえそれ以外は普通の調査員と変わらないので、上手くタイミングを図りたいところ。

ワタリ

最初からLがわかる。またLからもワタリは最初から判明している。
トランシーバーでLとやり取りが可能な他、死亡した場合はワタリが死ぬシーンで全員に通知が行く。
タイミングがわかるのでワタリ死亡時の際の周りの人間は一度クロから外せる、地味ながら強力な役職である。


メロ陣営

キラの殺害が目的。それ以外は負けである。

メロ

メロ陣営唯一の役職。
基本的には捜査員と同じだが、一日1回無条件でプレイヤーを射殺できる。
この殺人でキラを撃ち抜けば勝利となる。
だがうっかりLやNを撃ち抜いた場合はキラの勝ちになってしまうので「なんかコイツ一人でウロウロしてるな」と思っても無闇な動きは禁物である。
上述の「なんらかの理由で死亡」の「なんらかの理由」がメロである。
また拳銃を所持しており手放せない為、会議フェイズで逮捕されたら追放されてしまう。

ゲームシステム上、最初は同じ部屋に2人いる状態から始まるのでそいつを即殺す「アグロニア」というプレイングも可能。
……であるが、強制的にプレイヤーを1人ゲームから除外する、最悪の場合は即ゲーム終了という展開になるので余り好まれないのは注意。


その他


NPC

緑色のコマ。
彼らに話しかけ情報を得ると捜査進捗が上がる。
だけでなく、彼らの近くでデスノートやトランシーバーを使った場合は証言として残り、下手をすれば居場所を見抜かれてしまう事もある。
また一般市民のように見せかけて実は犯罪者らしく、キラが犯罪者を裁いた場合は彼らのうち誰かが倒れてしまう。



余談

設定でプレイヤーネームの他に本名を設定可能である。
……というわけでとあるキャラクターの偽名をプレイヤーネームにし本名を本当の名前に当てるプレイヤーが多い。何でだろう身分証パクってないのに名前がわかるぞ?

前述の通り課金要素としてアバターが使用可能。
だが割とはっちゃけており、バンドガールになるナオミやパジャマ姿の夜神総一郎、挙げ句にはなんか絶叫している夜神月(最終回バージョン)など妙なものが多い。
これらは特殊な装備をすると独特の待機モーションになる。
個性的なアバターで魅力的だが、これを使うことで目立ってしまうので良し悪しだったりする。

人狼を題材にしたデスノートのゲームは本作が初ではなく、ニンテンドーDSの『DEATH NOTE キラゲーム』が存在する。
まだ人狼の知名度が低かった*1ころに生まれた先進的作品で、当時のmixiではこれを元に対戦コミュニティも作られた。



追記・修正は、会議フェイズになったら寝てしまう夜神総一郎さんがお願いします。


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最終更新:2025年09月05日 22:09

*1 現在知られている人狼ゲームが生まれたのは2001年。『killer Within』の元になった『Among us』が2018年配信、人狼フォロワーで成功を収めた作品としては古い部類になる『ダンガンロンパ』1作目が2010年なのに対し、このゲームは2007年に発売されている。