登録日:2025/09/07 Sun 00:03:00
更新日:2025/09/07 Sun 03:25:51NEW!
所要時間:約 8分で読めるよ。
甘根幸果は特撮テレビドラマ『
仮面ライダーガヴ』の登場人物であり、同作のヒロインである。
演:宮部のぞみ
【概要】
登場は第1話ラストから。
ショウマたちが住む街でなんでも屋「はぴぱれ」を経営するギャル社長。
1話ラストで路頭に迷っていたショウマを拾い、2話のラストで一度ははぴばれを去ったものの、紆余曲折あって5話ラストで舞い戻ってきたショウマを正式にアルバイトとして迎え入れた。
その後しばらくショウマの正体を知らずに接していたが、21話のビターガヴの件をきっかけとしてショウマの正体やグラニュートの事を知る。
しかし今まで見ていたショウマの姿を信じて受け入れ、物語の最後まで良き協力者としてショウマや絆斗、ラキアを支え続けた。
【人物】
自分称は「ウチ」。推定年齢は20代前半。
見かけは派手な恰好をしたギャルで、ショウマたちにも軽い口調で接するが、曲がりなりにもベンチャー企業の社長という事もあり依頼者に対しては軽いながらもしっかりした対応と言葉遣いをする。
また独特のあだ名をつける癖があり、ショウマは「ウマショー」、絆斗は「ハンティ」、ラキアは「ラキアン」というあだ名で呼んでいる。
当初は名前がなかったショウマの眷属に「ゴチゾウ」という名前を与えたのも彼女。
なお、3人からの呼び方もショウマは「幸果さん」、袢斗は「社長」、ラキアは「幸果」とそれぞれ異なる。
一方で主要人物の中では唯一過去が明かされておらず、親族も5話〜6話に大叔母が登場したのみ。
ただ自分の「幸果」という名前を気に入っており、「多くの人を幸せにしたい」という思いから「はぴぱれ」を開業した。
男性陣が癖が強いこともあるが、劇中の登場人物の中では有数の慈愛に満ちた人格者かつムードメーカーであり、ポップなイメージに反して暗く暗鬱な展開が続く同作の中では貴重な清涼剤になってくれている。
逆に彼女の助言がなければショウマや絆斗、ラキアらとの関係に亀裂が入ってもおかしくない状況も多かった。
このことから「ヒロイン」であると同時に「おやっさん」の役割を担っているとの声も。
劇中で生存している女性レギュラーキャラが彼女だけであることや、敵対するストマック社の女幹部たちが揃いもそろって近年稀に見る悪辣なキャラクターがほとんどであることも、このことに拍車をかけている。
一方、純粋な一般人のため戦闘能力は皆無で、戦いに加わったのは第8話でグラニュートにペンキをぶちまけショウマたちのアシストをしたシーンぐらい。
23話では成り行きで鋸でやむを得ずビターガヴに立ち向かったが叶うはずもなくあっさりといなされた。
しかし、8話のグラニュートとの邂逅で啖呵を切ったり、終盤目の前でグラニュートを殺害したランゴに全くビビらず食ってかかっていったりと戦闘することはできないものの、勇気はライダーたちにも決して引けを取らない。
特に最終話近くでショウマが「もう1人でいなくならない」という約束を反故にしてまでニエルブの策略でグラニュート界に戻った際、ボッカに惨敗して命がらがら絆斗とラキアで助けられて戻ってきた際には激怒し、愛ある渾身の頭突きでショウマを決意させた。
戦いが終わった後ははぴぱれの事業をショウマと継続しつつ、グラニュート界に戻れなくなったアルバイトたちの救済を協力して行っている。
【はぴぱれ】
幸果が経営するベンチャー企業。通称「なんでも屋」。
一言で言うなら「特殊な技能を必要としない仕事は何でも引き受ける便利屋」。
専用の大型トラックを持っているなどまあまあ資金はあるようだが、「3回利用してくれたら常連」という発言もある。
住居や施設の清掃、ペット探し、昆虫の世話、バスケチームの助っ人、コンサートのお手製グッズ作成など引き受けている仕事は多岐に渡る。
当初は幸果一人で切り盛りしていたが、ショウマがアルバイトとして入社。これにより仕事の幅はかなり広がった模様。絆斗はフリーランスで、あくまでも協力者であり入社はしていないが、業務内容によって手伝うこともある。
中盤からはラキアも一部業務に協力するようになった。
事務所はカラフルな一軒家。ショウマは戸籍がなく人間界で家を持てない為ここで寝泊まりするが、彼女自身は別に住居がある模様(描写がないのでどんな住居かは不明)。
なぜかチェーンソーやダイナマイトがある。何目的だよ
なお、給与については言及されていないため不明。
劇場版のパラレル世界ではショウマがいないため、タオリンをアルバイトとして雇っていた。
【ライダーの変身者疑惑】
主に番組開始当初にファンの間で囁かれていた話題の一つに、「彼女もライダーになるのではないか?」というものがあった。
根拠としては令和以降の仮面ライダーは全て女性のライダーがレギュラーとして登場しており、彼女以外に女性レギュラーが存在しなかった事、およびOPの時にショウマ、絆斗が登場するシーンで顔の隣に巨大なグミが現れてライダーの顔が映る演出で、彼女の隣にも黄色いグミが現れていたことがあげられる。
しかし結果として3号ライダーはラキアとなり、結局彼女自身はライダーになるどころか戦闘にほぼ関与しないまま物語は終わり、終わってみれば仮面ライダーシリーズにおいて久々となる完全な非戦闘ヒロインであった。
ガヴ自体、他作品のライダーに比べると変身のハードルがかなり高く生身の人間が変身するライダーが一人も登場しなかった事や、彼女自身の戦闘能力が低いことが劇中でも描写されていたことからそもそも最初から非戦闘のヒロインとして想定されていたのかもしれない。
となるとOPの演出は単なるミスリードだったのか、はたまた当初は変身する構想があったのかはスタッフ以外は知る由もないが…
なお、本作では彼女以外の味方サイドや敵サイド含めて女性ライダーが登場しなかったため、ゼロワンから続いていた「女性ライダーが必ずレギュラーで登場」という法則は本作で崩れることになった。男の娘ライダーはいたけどね
【余談】
- 演じる宮部氏はもともとは黒髪で、ギャル化は出演の為のキャラ作り。
ただ幸果を長く演じるにつれギャルキャラも定着してきたため、ギャル姿のまま水着グラビアを披露したりもしている。
まるで幸果自身が水着になったかのような姿はかなり好評。
- 『仮面ライダーマジェードwithガールズリミックス』ではラスト付近に『ガヴ』代表として少しだけゲスト出演。
デリバリーの仕事を受け持ち、事件解決後の夏木探偵事務所にて祝勝会の料理を届けにやって来た。
ちなみに、運んで来た料理を作ったのは「キッチンいちのせ」なので、受け渡しの際にもしかしたら彼と面会したのかも?
追記・修正は「はぴぱれ」にお任せください!
- ライダーになるなら和菓子が似合うかなーと思ったりしたけど、最終的にライダーにならない「一般人代表」ポジションのままで良かったと思う(精神的にはむしろ逸般人だけど) -- 名無しさん (2025-09-07 00:51:28)
- ↑ギーツのツムリとは別の意味でライダーにならなくて良かったヒロインかな? -- 名無しさん (2025-09-07 01:58:59)
- 「はぴばれ」になっていたので直しました。 -- 名無しさん (2025-09-07 02:01:55)
- 取り敢えず女性ライダーという名札をつけたはいいけどキャラとか存在感が迷子になりがちな昨今、変身しない立場でおやっさん的な見守る立場でちゃんと一人の人間として筋立てて描かれた幸果さんが光る -- 名無しさん (2025-09-07 02:31:57)
- ギャルだけど気さくで人柄も良く、主人公勢の情報提供と同時にメンタルケアもこなし、足も引っ張らない。何より可愛くて美人。良いヒロインだった… -- 名無しさん (2025-09-07 03:07:56)
最終更新:2025年09月07日 03:25