ニューハーフヘルス

登録日:2020/04/21 Tue 19:15:25
更新日:2025/02/17 Mon 17:22:36
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注意 この項目は同性同士の性的行為に関わる内容を含んでいます。嫌悪感を覚える方はブラウザバック推奨


































ニューハーフヘルスとは性風俗店の一種である。
マンション等に事務所や待機所を構えており、ホテルや自宅へキャストを派遣する。


システム・プレイ場所

利用する流れはデリヘルと同様。
ホームページ等に記載された電話番号へ連絡し、希望のキャスト、時間、場所を伝えて予約を取り派遣して貰う。
店によってはホームページに予約フォームを設けてあり、そこから予約できることもある。
また、店側が自前の無料プレイルームを用意しているケースもあり、何の変哲もないマンションの一室がそうなっていることも。*1

時世の流れにより、自前の店舗を構えるタイプの風俗店は風営法や各地の条例との絡みで事実上新規出店が不可能な情勢になっているが、
ニューハーフヘルスはその時世に逆らうかのように、着実に店舗が増えていっている。
何故このような芸当が可能かといえば、ニューハーフヘルスは風営法では規制されない業態だから
風営法は専ら異性に対しての性的サービス提供を規制しているため、同性へのサービス提供は想定外となっているのだ。安定のガバガバっぷり
それ故に、前述の通り風俗店が新たに店舗を構えることが難しい情勢下にありながら、事実上の店舗を構えることが可能というわけである。

ただし、例え風営法で規制されていないといっても、ニューハーフヘルスも性風俗業であることには違いない。
むしろ、女性が(基本的に)男性に性的サービスを行う一般的な風俗業よりも、
生物学的には男性のキャスト、或いは性転換したとはいえ元男性のキャストが性的サービスを行うという点から理解が得にくい。
そのため、無用な攻撃・批難を避ける意味合いもあってひっそりと営業していることが殆どで、
事実上の店舗・プレイルームとなっている部屋に店名が掲げられている事もまず無い。
同じ建物や周辺住民からの苦情を避けるためにプレイルームのある建物内での最終連絡を禁じるといったトラブル回避の方策を取っているが、
そのような対策を取っても、特定の部屋に別々の人間が頻繁に出入りするために公然の秘密と化していることも多いようだ。

マンション側から見ても管理規則に反していない場合には排除も難しく、困惑するケースも多いといい、実際に立ち退きに至った例でも裁判を経て数年を要している。
逆に言うと風俗営業を禁じた建物で営業が明るみに出た場合、警察当局の介入などがあるため早々に撤退する模様。


プレイ内容

基本プレイとしてはキスやフェラチオ手コキ、裸で抱き合うなど一般的なヘルスプレイと変わらない。
キャストによってはコスプレをウリにしていたり、マッサージのサービスを行う、SMプレイに対応しているなど多種多様な需要に応えている。
しかし、一般的なデリヘルとは一線を画す部分がある。
それは事実上の標準サービスとしてアナルセックスプレイが行われるのだ。
しかもそれは客がキャストに挿入するだけではない。キャストが自前のブツを客に挿入する逆アナルセックスプレイも可能なのである。
つまり、いずれにしても挿入を伴うプレイを行うことが暗黙の了解となっていて、キャストの肉体的特徴を生かしたプレイが楽しめる。
これこそがニューハーフヘルスが少数ながらも根強い人気を得ている理由と言える。
デリヘルではオプション扱いになっていたり、別料金が発生することを考えれば異質である。

逆アナルプレイは客側の準備も必要で敷居は高いものの、頻繁に求められるようで、実に利用客の5~7割が希望するというキャストの証言もあるほど。
挿入する方の技術に長けたキャストはそれだけでウリになるので、キャスト自身も積極的にアピールしている。
尤も、アナルセックスは性行為ではあるものの性交ではないので、たとえ異性同士でも売春防止法の規制対象外である。やっぱりガバガバじゃないか(呆れ)*2


その他にはシックスナイン(お互いのアレを舐め合う相互フェラチオ)や互いのアレ同士をこすり合わせる兜合わせ
キャストを責めて射精させるなど、キャストの肉体が男性だからこそ可能なプレイを楽しむことが出来る。
特にキャストの射精は、実際に精液が出る都合上、男女での性行為にありがちな「絶頂したフリ」が不可能で視覚的に達したことが分かるということで人気があるようだ。
男性であればその快感を知っていることもあって同じ感覚を共有するという、女性のキャスト相手では得られない体験をすることができる。


利用料金

概ね60分15,000円前後からと通常のデリヘルと同程度から少し高め。
無料プレイルームを利用できる場合はホテル等の料金を要しない分やや割安になる。
前述のように挿入プレイが事実上の標準であると考えた場合、性風俗の中ではリーズナブルで、長めに遊んでもソープランドの大衆店程度で収まる。
コスプレやSMプレイ等を行う場合にはオプション料金が掛かるが、キャストによっては一部無料であることも。
なお、射精はキャストの負担を考慮して、一日あたりの制限を設け、キャストの体調次第かつ有料オプションとしている店が多数。


用語

主にキャストの体の状態を表す用語が存在する。ホームページ等の紹介には必ず記載されており、キャスト選びの指標にもなる。

サオ(竿)・タマ(玉)
それぞれ陰茎(竿)と睾丸(玉)のこと。ニューハーフ専門用語ではないが、ニューハーフヘルス店ではこの表記が多い。

ペニクリ
男性器、サオの言い換え表現。キャストを女性であると尊重し、ペニス(陰茎)を大きくなったクリトリス(陰核)に見立てたかばん語。*3

ありあり
サオ・タマともに残っているタイプ。
男性ホルモンは睾丸から分泌されるので、女性ホルモンを摂取していても男性としての性機能は維持されるため、
このタイプのキャストは男性器が硬く勃起し、サイズも大きめで射精も可能であることが多く、近年では主流となっている。
ただし、例え「ありあり」であっても、多量かつ長期間の女性ホルモンの摂取は男性機能を不可逆に低下させるため、
ベテランのキャストの場合、「ありあり」でも男性器が萎縮していたり、射精が出来ないケースもある。


ありなし
タマは摘出したがサオは残っているタイプ。
上述の通り男性ホルモンは睾丸で分泌されるので、睾丸を摘出したことで体つきは女性に近付く上に、
長期の女性ホルモン投与はサオの萎縮をもたらすため、成人男性としてはかなり小振りになっている事が多い。
勃起しても硬さ、サイズともに控えめなことが多く、客への挿入が不得手になるキャストが増える。
ただ、根本の勃起機能に関しては性的興奮などがトリガーで睾丸に依存していないために勃起は出来る他、
睾丸がないので精液には精子が含まれないものの、射精そのものは可能であるが、摘出から期間が経つにつれて発射しづらくなっていく。


なしなし
性別適合手術を受けたキャスト。サオタマともに存在せず、その代わりに人工女性器がある。
戸籍上の性別を変更すると各種法令に抵触するためか数は少ないものの、この状態のキャストを専門に集めた店も存在する。
キャストが戸籍上の性別も女性に変更している場合は風営法や売春防止法の規制を受けるので人工であっても女性器への挿入はご法度であるとされている。


ホル乳、ホルモン乳、天然胸
豊胸手術によらず女性ホルモンの投与のみで大きくなったおっぱいのこと。
成年期以降の投与では大きさに限界はあるものの、自然なバストに仕上がる。
高濃度の女性ホルモンを投与していると乳腺が発達し、母乳が出るようになる者もおり、アピールポイントにするキャストもいる。


ノンホル
女性ホルモンを投与していないこと。
(先天的な体質を除いて)女性的な丸みや肌質は得られないが、男性器の機能は万全であり、勃起力は高い。


女装娘・男の娘
店によって定義は異なるものの、概ね豊胸手術や女性ホルモンの投与を行っておらず(将来の予定は問わない)、風俗関連の仕事以外では男性として生活しているキャストを指すことが多かった。
元々の用語の定義が定まっていないこともあって曖昧化が進んでいて事実上ニューハーフ予備軍のようになっており、
普段の生活でも女装して定期的に女性ホルモンを投与していたり、豊胸していても男の娘を称するキャストが増えている。


逆アナ・逆アナル
キャストが男性客のアナルを責める行為。特に陰茎を客のアナルに挿入することを指す。
得意なキャストはしっかりアピールしていることが多い。


需要と客層

性風俗店の中でもニッチだが、実のところ、アナルセックスが当たり前に行われること以外では性風俗としてのプレイ内容自体は割と普通の部類。
一部のこれ本当に客商売として成立するんですか、と思うような店*4に比べれば、若いキャストを選んだなら割と普通に遊べる範疇。
そのため、東京・大阪といった大都市圏では相当数の店舗が営業している。
勿論他の風俗店に比べればほんの一握りではあるが、相応に競争は激しい。
札幌、仙台、名古屋、広島、福岡など地方の主要都市にも数店ずつはある。
幾つかの系列があり、首都圏の店を本店として同系列内で定期的に在籍キャストをローテーションする形式を取る事が多く、地元採用は稀。

同性愛者が利用すると思われがちだが、ありのままの男性を好む層からは敬遠されやすく、
大半は見た目は女なのにチ◯ポが付いてるというギャップなどを求めるような普通の風俗遊びに飽きて辿り着いた人たち。
2000年代に入り、ニューハーフが女優として出演するアダルトビデオが急激に増加したこともあいまって、AV視聴を入り口にして来店する客も少なくない。
中には、一般的な風俗店・風俗嬢の様にAV出演をウリにするキャストもいる。
近年の女装・男の娘のブームもあり、ノンケの客も多いという。
また、キャストの多くは法令上男性であるため、原則女性の利用も出来ない。


フィクションにおいて

ニューハーフヘルスを主人公が利用するという展開はかなり珍しい。
風俗店プレイを描くなら素直にソープランドを舞台とした方がマット、潜望鏡等のプレイが無理なく描写できるためか、
作者が元々ニューハーフや男の娘のジャンルが好きだったりしない限り、ニューハーフヘルスが描かれることは稀である。

一方で、ニューハーフ、あるいは男の娘のヘルス嬢とのプレイが描かれることはそれなりにあり、
出張先で何の気なしにデリヘルを呼んだら、訪れたキャストが実はニューハーフ(男の娘)だったというだけでなく、
そのキャストの正体が消息不明になっていた息子とか、疎遠になっていた親友(元男)だった等の、
リアルで出くわしたらもうプレイどころの騒ぎじゃなくなるだろう設定の作品も散見される。シチュエーション盛り過ぎである



魅力

まずはなんと言っても視覚的なギャップだろう。
一見すれば女性にしか見えない容姿、膨らんだ胸と同時に存在する股間の男性器。このギャップに背徳的なエロスを感じずにはいられない。

テクニックの面においても女性に対して明確なアドバンテージがある。
というのも、幼少期から自分の性に違和感を持っていたわけではなければ、キャスト自身も男性器を刺激して性的快感を得た経験があるため、
その経験もあって女性よりも男性器の扱いのツボを心得ており、女性より上手であることが多い。
早くイカせようとただ強く早く刺激するようなことは無く、強弱をつけた極上のテクニックを披露してくれるだろう。

キャストを責める時もメリットがあり、絶頂したことが視覚的に分かるのも大きな差。
股間から反り返った剛直から絶頂とともに放物線を描いて放たれる白濁液。快感を与えて絶頂させた満足感は何事にも代えがたいだろう。*5
本物の女性に対するよりも緊張せず、話しやすいという声も聞かれる。発射した後に訪れる特殊な心理状態へのフォローもバッチリ。
アナルの性感に慣れた者にとっては女性に本物の肉棒で貫かれる倒錯感を伴った快楽に浸ることも出来る。お互いに入れあう自然な攻守交代が醍醐味。


注意点

現在はTwitter等で情報発信しているキャストも多いので、精神的にも女性かどうかの表明を行っているか確認した方が良いだろう。
もし確認ができない場合であっても、女性として接するのが紳士の態度である。
彼女たちは正しい性別の体になるための資金を稼ぐため性風俗業に従事している者もおり、その場合は男性的な振る舞いは精神的負担も大きい。
特に客への挿入プレイは、普段は勃起しないが希望されるときは予め薬品で無理矢理勃起させるという証言も。
当然、差別的な呼び方をするなどは言語道断である。

また、通常の風俗と同様に性病には注意すること。



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最終更新:2025年02月17日 17:22

*1 大抵は待機室と事務所を兼ねている。

*2 ただし、他の性的サービスについても、まかり間違っても絶対に妊娠することのない性行為についてはかなり甘く見られている部分がある。

*3 小難しいことを言うと、発生学的に陰茎と陰核は相同の器官であり、陰核も男性ホルモン分泌量によってはペニス状に発達することもある。

*4 一般のヘルスはその競争の苛烈さ故に開き直って、サービスが極端に劣悪、不潔、人格に大きな問題ありのキャストを抱えている店すらある。

*5 射精は日に何度も行うことが出来ないので希少である。射精できなくても非難することは厳に慎みたい。