妖怪ガチャポンの巻(地獄先生ぬ~べ~)

登録日:2020/06/07 Sun 12:53:15
更新日:2020/06/07 Sun 23:57:39
所要時間:約 6 分で読めます




漫画地獄先生ぬ~べ~』のエピソードの1つ。単行本21巻収載。


【ストーリー】


和尚に倉から出てきた珍品の鑑定を頼まれ、童守寺を訪れていたぬ~べ~

手始めに披露したのは、その昔鳥羽上皇にとりつき、上総ノ介と三浦ノ介に退治されたという九尾の狐の尾。
骨董の価値にして一千万は下らないと豪語してみせたが、裏にMADE IN TAIWANと書かれたパチモンであった。

次に取り出したのは名のある高僧が命と引き換えに強大な悪霊を封じたという電子ジャー。もちろんニセモノ。

ならばと天狗が空を飛ぶのに使ったという妖具を見せたが、それは土台のついた竹とんぼのような代物。呆れて言葉も出ないぬ~べ~。

胡散臭い品ばかり出してくる和尚にウンザリしたらしく、時間の無駄だと帰ろうとするぬ~べ~だったが、
檀家からもらった栗羊羹があったと引き留める和尚。
そう聞いた途端、真剣に鑑定しましょうか、と態度を変えるいつも通りなぬ~べ~。

待っている間、片隅に置かれた箱から微かな妖気を感じ取ったぬ~べ~。
箱を開けてみるとガラス玉がいくつか入っており、中には魑魅魍魎が封印されていた。
だが、空の玉が一つあるのに気づき手に取った瞬間、突然玉が光を放つ。

和尚が半年前の栗羊羹を手に戻ってきたところぬ~べ~の姿はなく、先ほどのガラス玉だけが残されていた。

その後、下校途中のたちに「いいもんあるよ」と声をかける和尚。
あのガラス玉を機械に入れ「妖怪ガチャポン」として販売しようとしていたのだ。

だが和尚の愚行の数々を知っている広たちは「どーせまたろくなもんじゃない」
「工場でもらった不良品でも入れてんじゃないか」と全く信用せず、放置してゲーセンへ行こうとする。

和尚が「今見せてやる」と無理やり引き留め、試しに一つ割って見せたところ、
全身から刃物を生やした小型のドラゴンのような妖怪が出現。
本物の妖怪が出てきたのに驚き「危なくないのか」と言う一行に、
中に入っているのは虫のように弱い魑魅魍魎ばかりで、塩をかければ簡単に消えるので人に害はないと和尚は話した。

安全だと判断した広たちは購入を決め、「絶対落とし穴がある」と止めようとしていた郷子も結局流れで一つ買ってしまった。
広の提案でそれぞれの魑魅魍魎を対決させて遊ぶことになり、寺の境内に作ったリングで試合は開始。

第1試合は広対まこと
広の玉から出てきたのは爬虫類のボクサーのような妖怪。


よーし アンディフグモンと名付けよう!


対するまことの玉から出てきたのは、戦隊ヒーロー風の妖怪が5匹。


わあっ5匹もでた
すごいのだーっ 5人そろってチミレンジャーなのだー!

ゲーッ そんなのありかよー!?


5対1という状況に慄く広だったが、チミレンジャーは延々とポーズをとり続けるしか能がなく、


ゴーメンクダサーイ!!


イラついたアンディにまとめてぶっ飛ばされあえなく敗退。

次の挑戦者は郷子
強いの出ろと念じながら玉を割ると、出てきたのはサキュバスを思わせる何ともセクシーな妖怪。


ホ~ッホッホ やっぱり持ち主に似るのね
プリティキョウゴンと名付けようかしら

うそ…私のならわかるけど 郷子のモンスターがなぜ


ご機嫌な郷子と不満そうな美樹

おもむろに胸をはだけるプリティキョウゴン…が実はキョウゴンの胸は洗濯板になっており、アンディの頭をガリガリと削って勝利。
試合には勝ったものの、コンプレックスを容赦なく抉られ複雑な顔をする郷子。


ホ~ッホッホッ ほんとに持ち主そっくりね

次は私ね 郷子であれだから
私のは 超色気ムンムン美女モンスターよ

いでよ―― 巨乳モンスター!


…出てきたのは目玉おやじの頭部を乳に変えたような妖怪。まあ確かに巨乳ではある。


キタロ… ギャー


キョウゴンにガリガリ削られ瞬殺される巨乳妖怪。


フン!どう 私のモンスターが最強よ!


もうやけくそになった郷子に、美樹の仇は俺がとると克也が挑戦。
出てきたのはチンピラ学生のような超ガラの悪い妖怪。
酔っぱらって絡むフリョモンにキョウゴンもたじたじになり敗退、その後ろで郷子にブン殴られる克也。

そんなフリョモンを品のないモンスターと称し、挑戦してきたのは秀一
彼が出したのはカネゴンみたいな姿のリッチ妖怪。登場するなり金をばら撒き始め、
フリョモンはもはや犬状態となり敗退。その後ろで克也は「お前の方がよっぽど下品だ」と秀一に抗議する。

とそこへ、ギャラリーを押しのけて乱入してきたのは金田
彼が出したのは他とは違う黒い玉で、これはきっと当たりだと豪語する。


これで最強モンスターがでるぜ 優勝はいただきだ

いでよっ 超ウルトラマッハベリベリゴエモンスター


出てきたのは他の妖怪の5倍の体躯を持つ、甲殻類と骸骨が融合したような禍々しい姿の妖怪。
金田の指示も聞かずにリッチ妖怪を食い殺し、他の妖怪にも無差別に襲い掛かった。
慌てて和尚が塩をかけるが全く効かず、他の妖怪たちで総攻撃をかけるもまとめて食らい尽くされ、さらに巨大化してしまった。

ここで和尚はこの妖怪が魑魅魍魎ではなく、妖気を吸って大きくなる凶悪な妖怪だと気づく。
何とかしろと広に詰め寄られるが、「知らん」と逃げ出してしまった。
続けて生徒たちにも襲い掛かる妖怪。絶体絶命と思われたその時、
郷子がガチャポンの中にまだ玉が1つ残っているのを発見。しかもあの妖怪と同じ黒い玉だ。

この妖怪を倒せるものが入っているかもしれない、広は一か八かで玉を割った。
すると中からウルトラマンみたいなポーズ出てきたのは、何とぬ~べ~。

鬼の手で妖怪を両断したぬ~べ~はやっと出られたとつぶやく。


ぬ~べ~がガチャポンからでてきた

ぬ~べ~ってガチャポンの景品だったんだ


ちがわい(怒)


ぬ~べ~によればあのガラス玉は昔の高僧が作った封印カプセルで、本来は妖怪を封じるためのものだが、
あまりに強力すぎたため近くを通る魑魅魍魎を無差別にとらえていたという。
あの時、ぬ~べ~は不用意に鬼の左手で触ったことで、邪気を感じ取ったカプセルに鬼の手ごと封印されてしまったのだった。


ぬ~べ~ どんどん妖怪じみてくるな…

あんな先生に教わってていいのかしら?


きいとんのかコラ(怒怒)


その後、懲りない和尚はまたもや倉から出てきたという妖怪キャッチャーを一行に披露するも、ぬ~べ~はもう見ないっ!と一蹴、生徒たちには冷たい目で見られるのだった。

【余談】

広の出した妖怪「アンディフグモン」の元ネタは言うまでもなくスイス出身の格闘家アンディ・フグ氏で、チミレンジャーをぶっ飛ばす際に発した「ゴーメンクダサーイ!!」というセリフは当時日清食品が販売していたカップ麺「強麺(ごうめん)」のCMに同氏が出演した際に発していたもの。

ちなみにこのCM、出前持ちに扮したアンディ氏が上記のセリフ(もう一つのバージョンで「ゴーメンナサイヨー!!」もある)を叫びながら扉やエレベーターをかかと落としで破壊したり、脱輪したバスを牽引しようとして破壊してしまうというなかなかにカオスな内容となっている。



追記・修正は妖怪ガチャポンで当たりを引いてからお願いします。


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