勇者リリエルとアローラの杖!(ポケモン)

登録日:2021/02/28 (日) 00:04:00
更新日:2021/03/23 Tue 17:39:55
所要時間:約 6 分で読めます





出典:ポケットモンスター サン&ムーン、93話『勇者リリエルとアローラの杖!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


概要

『勇者リリエルとアローラの杖!』とは『ポケットモンスター サン&ムーン』の93話。
2018年10月21日に放送。脚本は藤咲淳一。


初代の第1話から長年担当してきたオーキド博士やナレーションに加え、
本シリーズでもナリヤ・オーキド役を演じてきた石塚運昇氏が同年8月に逝去されたため、本エピソードより堀内賢雄氏がその後任を務めることとなる。*1
但し、石塚氏が生前に担当していたポケモンの声は生前の音声が使用されている。

また、本話から99話までエンディング後に、前髪が隠れたイーブイによるショート劇場「イーブイどこ行くの?」が公開された。



……そんな今作だが、サン&ムーン編はおろかアニポケ史上でも屈指のカオス回である。



あらすじ

今日もドーナツの販売に勤しむロケット団達。
そんな中、ムサシの顔に突如劇の台本が飛んできて、それを読んだムサシは再び女優魂が目覚めてしまう。

一方その頃、ポケモンスクールの体育館では、劇の発表会が行われようとしていた。
アローラスクール組の家族達も見にやって来たというので、全員緊張気味。

こうして始まった学芸会。
しかし劇の途中で予想外の出来事が…!?

主な登場人物

お馴染み主人公。だけど今回の劇では脇役であり、カプ・コケコ、およびリリエルに黄金の玉を渡す3人の魔法使いのうち1人を担当。
劇が始まる前だというのに台本をどこかで落とすというポカをやらかしてしまう。

スクールの学友達。
リーリエはアローラに光を取り戻すべく旅立った勇者「リリエル」の役を担当。見た目はさながら『リボンの騎士』のサファイアである。
マオは劇のナレーションやカプ・テテフ、および3人の魔法使いのうち1人をry。
スイレンはカプ・レヒレ、および3人のry。
マーマネはとある鼻毛神拳伝承者みたいな名前の国王「マーママママーネ」およびカプ・ブルルの役を担当。
しかし国王を演じた直後にブルルの衣装に着替えなければならなかったため、不自然に間が開いてしまう場面も。
カキはソルガレオの化身だという「カキガレオ」の役を担当。
見た目といいリリエルとのやり取りといい、どう見ても『ライオン・キング』です。本当にありがとうございました。

なお、彼らのポケモン達は全く違和感がない女王役であるアマージョを除き、被り物を被って登場。

サトシの第2の相棒。
台本をなくしてしまったサトシに自分が持っていた台本を貸してあげた。

お馴染みロケット団。
今回ドーナツ屋の仕事中にムサシが飛んできた台本を読み、女優魂に火が付いてしまったことが全ての始まりであった……。
コジロウ達も女優魂に火がついたムサシを止められず、付き合うことに…。

  • ナリヤ・オーキド
アローラスクールの校長。
上述の通り、本エピソードより堀内賢雄氏が後任を務めることとなった。
堀内氏に代わっても、ポケモンを使ったギャグは健在で、劇の開演前にそれを遺憾なく発揮した。




以下、ストーリーのネタバレ注意























順調に進んでいた劇だったが、リリエルとカキガレオとのやり取りの途中で、突如高笑いと共に小林幸子ルナアーラが現れた。

「私はルナアーラの化身「ムサバーバラ」。さぁカキガレオ、この私と一緒に勇者リリエルに力を与えましょう」

ルナアーラの化身だと名乗る「ムサバーバラ」だが、本来の劇にルナアーラが登場する予定はなく、
予想外の事態に舞台は一旦上手い具合にCMを挟んで幕を引き、Aパートはここで終了。


続くBパート、

「さあ、ここからが見せ場よ! 私の独壇場よ!!」

「お前は何者だ!?」

「「お前は何者だ!?」と言われたら! 聞かせてあげよう私の名を!!」

「満員御礼! 千両役者!」

誰が呼んだか呼ばれたか、舞台あるところに私アリ!


出典:ポケットモンスター サン&ムーン、93話『勇者リリエルとアローラの杖!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


と、どこかで見たようなキャラクター達に扮するムサシ。

「その名も! 大女優、ムサバーバラ!」

と、最後にドラまたの異名を持ってそうな女魔道士に扮してポーズを決める。

誰も呼んだ覚えがないと困惑するスクールメンバーだが、
ムサバーバラが持っていた台本を見てみると、なんとムサバーバラのセリフがびっしりと書かれていたのであった。
明らかにサトシがなくしたものに勝手に書き加えたものである。

困り果てたサトシ達だが、自分には4万の物語が入っていると豪語するロトムがそれを参考に急遽台本の続きを書き、パワーアップさせるという。
しかしそれをやるには役者がもう少し欲しいとのこと。
そんな中サトシは、こっそり帰ろうとしていた黒子に扮したコジロウ達を見つけ、彼らを参加させることに。

こうして劇は再開されたのだが……。



突如リリエルとニャースが野球対決を始めたかと思いきや、今度は事件だということで警察官に扮したスイレンとマーマネが現れ、
更にアローラ探偵ラキに扮したロトムがカキガレオ、ムサバーバラと事件解決をめぐって火花を散らす急展開に。

すると今度はウルトラネクロズマに扮したサトシこと「サトシズマ」が現れ、ピカチュウの10万ボルトを使ってアローラに光をもたらすという身体を張ったパフォーマンスを披露。
※スーパーマサラ人である彼だからこそ出来たパフォーマンスである。

そしてその裏では役者は着替えたり台本の確認をしながらあちこち走り回り、
ロトムも劇の続きを書いてショート寸前、舞台進行と同時に台本を作成するというてんやわんやな状態に。
こんなハチャメチャな劇であるにも関わらず誰一人としておかしいと思わず、予想外の展開に続きを楽しみにする観客たち。
一方、あの恐怖のポケモンの影も忍び寄っていた…。

すると今度は影絵芝居みたいになり、ピカチュウ(吹き替え:サトシ)がリリエルを探していた所、バクガメス(吹き替え:カキ)に行く手を阻まれる。
このままでは勝てないと踏んだピカチュウは、突如巨大化をして、バクガメスはあっさり降参。

そしてここからがクライマックスだというロトムと、超真剣なムサバーバラ。

黄金の巨大ニャースロボに対し、スーツを着込んだマーマネがリモコン操作でデンヂムシとトゲデマルを変形・合体させ、戦うロボット対決。
スイレンとコジロウのビリヤード対決。
男装の麗人であるリーリエと丸眼鏡をかけたマオの百合百合な展開。
アシマリとアローラガラガラによる迫力のないバトル。

正体がばれる前に抜け出すべきだというコジロウとニャース(喋れるニャースである時点で普通ならバレバレだろう)だが、

「嫌よ。舞台を降りるのはあの幕が降りてから。観客の拍手喝采を浴びるまで女優は舞台を降りないわ」

と、頑なに拒否するムサシ。
そしてロトムに呼ばれ、舞台に出ようとするが、その後ろでは先ほども姿を見せたあのポケモンの姿が……。

カキガレオが課した挑戦を受けきったということで、願いを叶えてもらうことにしたリリエル。
ムサバーバラもワイヤーアクションでリリエルに力を与える。

まさにクライマックスであったその時、ついにあいつが完全に姿を現してやってきてしまったのであった。


キ テ ル グ マ



しかし、女優を自称するだけはあり、突然の事態でも慌てず「月に帰る」という名目で、舞台を後にしようと最後までルナアーラの化身ムサバーバラとして演じたのであった。
こうして彼女の「観客からの拍手喝采を浴びて舞台を降りる」という願いは叶わず、キテルグマに連れていかれてしまうのであった……。

「皆の者、アローラは救われたぞ!」

「こうしてアローラの大地は力を取り戻し平和が訪れたのでした。めでたしめでたし」

こうして劇は無事(?)フィナーレを迎え、拍手喝采をする観客達。

本当になんだかんだといろいろあったけど、終わりよければ全てよし。いい劇になってよかったね。続く。





◆余談
  • 殆どの方はお気づきだろうが、ムサシが口上シーンで述べた扮装は、全て彼女と中の人一緒のキャラである。


  • 劇の鑑賞者でサトシの母ハナコも含めたスクール組の保護者の他に、ジェイムズやモアニおばあちゃんまでいる中、マオの母、およびスイレンの父の姿が見当たらない。
    スイレンの父は、87話でスイレン本人から存在が語られており、今回の劇で不在だったのも漁の仕事だったためと思われるが、
    マオの母はそういった言及が無かった為、この時点で勘の良い視聴者の中にはもしや……と思った人もいたとか……。
    案の定、明かされた事実は重く悲しいものだった。



追記・修正は今回のパロディが全て分かった方にお願いいたします。

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最終更新:2021年03月23日 17:39

*1 ナレーションはSM編95話からであり、85~94話まではククイ博士役の中川慶一氏がナレーションを務めていた。