オレたちの未来へ!(遊戯王5D's)

登録日:2021/04/12(月) 23:05:59
更新日:2021/04/19 Mon 12:56:11
所要時間:約 30 分で読めます




「オレたちの未来へ!」は、2009年6月24日に放送された「遊戯王5D's」の第64話のサブタイトル。
ダークシグナー編を締めくくる回であるとともに、高橋和希氏の構想による「遊戯王」の実質的な最終回でもある。
この項目ではストーリー構成の関係上、前編の62話「最後の戦い!2つの神を持つ男」と中編の63話「最強の地縛神!ウィラコチャラスカ!」についても記載する。
脚本はいずれも鈴木やすゆき。

●目次

★最後の戦い!2つの神を持つ男

決戦へ

最後のダークシグナーであるミスティをアキが倒したものの、旧モーメントの制御装置、最後の一つの封印は間に合わず、タイムリミットの日没を迎えてしまった。
シティの方角からは謎の光が立ち上るが、それはまるでコンドルの地上絵のようだった。

ここで遊星たちのもとにジャックとクロウが合流するが、時同じくして旧モーメントから光が溢れ出し、その向こうから溶け崩れるヘドロのようなものに覆われた巨大な怪物が姿を現す。ついに、冥界の扉が完全に開いてしまったのだ。

しかしその時、4人のシグナーの痣が光を放つ。暗雲を切り裂くように甲高い咆哮を上げて現れた赤き竜はその場にいた全員を呑み込み、光に乗せて運ぶ。

遊星たちが導かれた先は、以前に一度招かれたことがあったゴドウィンの屋敷だっただが、その様相は一変していた。
地下にあった星の民の神殿が地上にせり出し、何かの儀式の場のような空気が漂っている。
そして地上絵の光は、神殿の頂上付近から発せられていた。


待っていましたよ、シグナー諸君。
どうやらダークシグナーとの戦いには勝利したようですね。だが、冥界の扉を閉ざすことはできなかった。

神殿の頂上にレクス・ゴドウィンが佇んでいた。
危機的状況をまるで他人事のように語るレクスに、遊星は食って掛かる。


ゴドウィン、教えてくれ! オレたちは負けてしまったのか! この世界はもう―――

終わりです。

なん……だと……!?

冥界の王は、刻一刻とこちらに向かっています。


語るレクスは、この場所が儀式の場所であること、そのために遊星たちを呼んだことを明かし、背後に隠していた培養ポッドを取り出した。
その中に収められていたのは、なんとドラゴン・ヘッドの痣が刻まれた人の左腕。5人目のシグナーは確かに目覚めていたのだ。
それを見たジャックはフォーチュンカップでの出来事を思い出す。
D・ホイールで突撃してきたボマーを遊星が止めた際、折れ飛んだ後輪の棘がガラスを突き破って貴賓席に飛んできた。
それをレクスは左手で掴んで止めたのだ。機械の義手の左手で。


それはオマエの腕なのか!?

違います。このドラゴン・ヘッドは我が兄、ルドガーのもの。


ジャックの問いを否定するレクス。
ルドガーの左腕も機械の義手だった。彼こそが最後のシグナーだったのだ。だがその腕をなぜレクスが持っているのか?
遊星の問いには答えず、レクスは背を向ける。―――そこに浮かび上がるコンドルの痣。


その痣は!? お前……まさか……!


溢れだす力に押されたかのようにスーツがはじけ飛び、筋骨隆々となったレクスの体にマーカーの如き紋様が走る。
そして黒く染まってゆく両目。
それは紛れもない、冥界の王に選ばれた者の証。


そう……私は……。


ダークシグナーとなった!!

事態についていけない遊星たちの前で、ダークシグナーとなったレクスはポッドの蓋を開け、左腕の義手をもぎ取る。
そして、シグナーの痣を宿すルドガーの左腕を接着させ、ダークシグナーの力で融合させ己がものとした。
しかし赤き竜の力が抵抗し、腕として動かす分にはともかくシグナーの力まで掌握するのはすぐには無理だった。
一体何をするつもりなのかと問う遊星に、レクスは宣言する。


我は神となる。赤き竜と邪神、二つの力を得て究極の神となるのだ!!


掲げられた左腕でドラゴン・ヘッドの痣が輝き、それに呼応して神殿が一気にせりあがる。
ネオ童美野シティ全体を睥睨するほどの高さに至り、頂上部の祭壇にデュエル用のテーブルが出現。
その場を離れた遊星たちに最後のダークシグナーは告げた。


これより、冥界の王を迎える儀式を始める! それはこのコンドルの地上絵によるライディングデュエルで執り行われる。
そう! この私が、シグナーである君たちを完膚なきまでにたたき潰し、冥界の王の生贄とするのだ!


世界を救うためにはレクスに勝利するしかない。
ならば答えは決まり切っている。


このデュエル、受けて立つ!!

ゴドウィン! キサマなど蹴散らしてくれる!

オレも行くぜ! あいにくオレはシグナーじゃねえ……だがな! サテライトのガキどものためなら、何でもするぜ! たとえそれが無謀なことでも、あの伝説のD・ホイーラーが跳んだ時のようにな!

勝負だ、ゴドウィン! オレたち3人で、冥界の王の復活を止めて見せる!!


勝負を受諾する意志を確認し、コンドルの地上絵が傾き、遊星たちの前に道として開かれる。


3対1の変則デュエル。あなた達3人にはそれぞれ4000のライフ。そして私にはその3倍、12000のライフ。互いにファーストターンは攻撃できない。異存はありませんね?

ねえよ!

これがオレ達の!

最後の戦いだ!!


地上絵の光へと突入する3台のD・ホイール。
かくして、世界の存亡をかけた最終決戦の幕が上がった。


ルドガーとレクス

どこからか取り出した「スピード・ワールド」のカードが祭壇のフィールドゾーンにセットされ、ライディングデュエルが開始される。

先攻を取ったのはクロウ。
「BF-銀盾のミストラル」を守備表示で召喚し、さらに「BF-黒槍のブラスト」を特殊召喚。
最後に伏せカードを1枚出してターンを終わる。

次のターンはジャック。
「マッド・デーモン」を召喚し、伏せカードを出してターンエンド。

その次の遊星は、カードを使う前にレクスに問いかける。


ゴドウィン! どうしてお前がダークシグナーなどに!?

今から17年前、旧モーメントの力を兄、ルドガーが解き放った。その直前、私は兄からこのドラゴン・ヘッドの左腕を預かった……。


赤き竜と邪神、シグナーとダークシグナーの戦いは5000年周期で起きている。
今の時代において始まったそれは、二つの神の力によるルドガー・ゴドウィンの奪い合いから始まった。当時最初に目覚めていたシグナーであるルドガーを、邪神が引きずり込もうとしてダークシグナーの力を強引に与えたのである。
その結果ルドガーは、左腕にドラゴン・ヘッドの痣を、右腕にクモの地上絵の痣を刻まれ、二つの神の力をその身に宿すことになった。

正気を乗っ取られ始め、赤き竜の力が邪神に乗っ取られると危惧したルドガーは、ゼロ・リバースを起こす直前に自ら左腕を切断し培養ポッドに保存。それをレクスに渡し、シグナーを集めてダークシグナーとなった自分を打倒することを託していた。

そしてレクスは、ルドガーの意志に従いシグナーを探し出し、一か所に集め、ダークシグナーの打倒を託した。
その一方で地上でシグナーが戦っている隙をついて旧モーメントの地下に出向き、ルドガーと対峙。
命を懸けたダークシグナーとの戦いに、レクスは故意に負けた。*1

レクスの目的は、今度の事件を解決しても5000年後にまた起こるだろう神々の戦い、このループそのものを断ち切ること。
冥界の王の力で世界を破壊し、今度は赤き竜の力でそんなことが起こらない世界を再生する。

運命を打ち破るのは絆の力だと言い切った遊星はダークシグナー編の切り込み役「マックス・ウォリアー」を召喚。
伏せカードを置いてターンを終わる。
そしていよいよレクスにターンが回ってきた。


ならばお見せしよう……二つの神を。


カードをドローしたレクスは、まず「太陽の神官」を特殊召喚。続けてチューナーモンスター「赤蟻アスカトル」を召喚する。



太陽昇りし時、すべての闇を照らし出す!降り注げ光よ!

シンクロ召喚! いでよ!太陽龍インティ!!


太陽を象った四つ首のドラゴン太陽龍インティ。恐らくはドラゴン・ヘッドのシグナーの竜だろうシンクロモンスターが先陣を飾る。*2
さらにレクスは墓地のアスカトルを除外することで「泣き神の石像」を、ライフを1000削ることで「DT黒の女神ウィタカ」を呼びだした。
黒の女神ウィタカのレベルは3だが、自分の場のシンクロモンスターと同じレベルになれる。
これによってレベルは8となり、泣き神の石像をダークチューニング。



闇に月満ちる時、魔の囁きが聞こえ出す! 死へといざなえ!

ダークシンクロ! いでよ!月影龍クイラ!!


ダークシグナーとして得た力、インティのさかしまである月のドラゴン月影龍クイラが出現。
レクスはリバースカードを2枚出してターンを終え、月影龍クイラは自らの効果により破壊される。
サテライトで語り草となっている「伝説のD・ホイーラー」を引き合いに出して意気上がるクロウだが、レクスは「その代償に彼は左腕を失った」とつぶやく。

疑問を覚えつつも次はそのクロウのターン。
「Sp-チューンナップ123」で銀盾のミストラルをレベル3に変更し、黒槍のブラストをチューニングして「BF-アーマード・ウイング」をシンクロ召喚。
続けて「BF-漆黒のエルフェン」を通常召喚し、太陽龍インティにアーマード・ウイングで攻撃する。

攻撃力の劣るアーマード・ウイングではインティを破壊することはできないが、戦闘破壊耐性とダメージカット能力を持つアーマード・ウイングは反撃を無傷で受け切る。
そして攻撃によって乗った楔カウンターを取り除き、インティの攻撃力は0。無力化したところに漆黒のエルフェンが飛び込み、詰めの一撃が太陽龍を木端微塵に粉砕した。
これによりエルフェンの攻撃力2200のダメージが直撃し、レクスのライフは11000から8800に減少、スピードカウンターも4から2に減る。
しかし、そこから余裕は消えない。


太陽に……神に刃向うことは許されぬコトなのだ。あの時、伝説のD・ホイーラーは左腕を失うことで嫌と言うほど味わった。


クロウが伝説のD・ホイーラーの話を持ち出すたびに意味深な反応を見せていたレクスだが、その反応から遊星はある事実にたどり着く。


まさか……“伝説のD・ホイーラー”とは、お前なのか!?

ゼロ・リバースの後でサテライトにいたレクスは、運命に抗うための彼なりの挑戦としてダイダロスブリッジを作ろうとした。
だがセキュリティに追われ、橋から飛んだその時、左腕を失ったのだ。

太陽龍インティを戦闘で破壊したモンスターは道連れとして破壊され、その攻撃力分のダメージが及ぶ。
漆黒のエルフェンは砕け散り、クロウのライフが1800に、スピードカウンターが2に減少。
さらに、インティの破壊をトリガーに月影龍クイラが自己再生。レクスのライフを削る引き換えとしては割に合わない結果となってしまった。


伝説のD・ホイーラーは学んだ。運命には抗えないと……だがそれは凡人だからだ、くだらない人間だからだ! 運命を変えるには、人を超え神となる……その時初めて奇跡は起きるのだと!

オレは絶対に信じねえぞ! オレ達の大事な伝説を汚されてたまるか!!


レクスの言葉を全力で否定するクロウ。
それをあざ笑うようにレクスが左腕を掲げると、次の瞬間それは起こった。

遊星たちの腕から赤き竜の痣が消失し、レクスの胸に赤き竜の紋章となって融合したのである。
ダークシグナーにしてシグナー、二つの神を持つ男の高笑いが響き渡った。


フハハハハハ……ハハハハハハハ! 我は、究極の神だ!!





★最強の地縛神!ウィラコチャラスカ!


冥界の王が迫り来る中、遊星たちはシグナーの力を奪われ不利に陥る。

誰よりも先を突き進む男・ジャックにターンが回り、伏せカードを1枚追加して「マジック・ホール・ゴーレム」を守備表示で召喚。
その効果により、マッド・デーモンの攻撃力を半減させてレクスへのダイレクトアタックを決める。これによりレクスのライフは7900に減少。

ダイレクトアタックの成功をトリガーにクロウが罠カード「シャドー・ダンス」を発動、レクスに1000ダメージを与えライフを6900にする。
さらに効果ダメージの発生により遊星もトラップカード「ライジング・ラッシュ」を発動、手札から「ジャンク・シンクロン」を召喚する。
そしてその遊星にターンが回り、マックス・ウォリアーとジャンク・シンクロンで召喚するのは新顔。



集いし叫びが、こだまの矢となり空を裂く! 光射す道となれ!

シンクロ召喚! いでよ、ジャンク・アーチャー!!


ジャンク・アーチャーの効果により月影龍クイラが一時的に除外され、レクスの場にはモンスターがいなくなった。
続けてダイレクトアタックをかけるも、レクスは「栄誉の贄」を発動して防御。
攻撃を無効化しつつ贄の石碑トークンを2体特殊召喚し、さらに地縛神をサーチして反撃の準備を一瞬で整える。


攻撃を無効にして、トークンを2体特殊召喚した挙句、地縛神を手札に呼び込むだと!? やることが汚ぇぜ!!

当たり前ではないか。我は全てをこの体に刻み持つ、究極の神なのだから! フハハハハハハ!!


クロウの罵倒もレクスには馬耳東風。
遊星はリバースを2枚置いてターンを終えた。

そして、阻止不可能な状況で回ってくるレクスのターン。



我は、贄の石碑トークン2体をリリースして……クククク。


究極の破壊をもたらせ! 最強の地縛神!!


いでよ!!



Wiraqocha Rasca!!!



中空に浮かぶ心臓型の器が、貪欲に人々の魂を取り込んでいく。コンドルの姿をした地縛神 Wiraqocha Rascaがその姿を見せる。
攻撃力はわずかに1。だがレクスがこれほどの自信をもって繰り出したのが単なるモンスターであるワケがない。
その時、進行中の冥界の王から無数の黒い鳥の姿をした眷属が放たれ、フィールドを荒らしまわる。


地縛神の登場に、冥界の王も興奮を隠せぬようだ。深き眠りから目覚め、5000年の渇きを君たちの血で潤してくれと叫んでいるのだよ!


眷属の一体が遊星に襲い掛かるが、それを背後から茨の鞭が貫き粉砕する。
牛尾たちを守っていたアキと龍可が、地上絵の中という状況を生かしてそれぞれのドラゴンを召喚し、冥界の眷属を迎え撃っていたのだ。

そんな中、Wiraqocha Rascaの効果を使用するレクス。それは自分のバトルフェイズを放棄することで、相手プレイヤー一人のライフを1に変更するというとんでもないものだった。


遊星のライフを、一気に1に!? 何をふざけたコトを!

フフフ……どうだ。味わわせてやる、不可能を! 無力を! 絶望を!

悪いがサテライト育ちのオレ達は、そんなもの感じやしねえ! どんなに辛くても、オレ達は風を切り、前を向いて走る! それを教えてくれたのは、伝説のD・ホイーラーだ!
ゴドウィン! お前がどう思おうと、そのスピリットはオレや、遊星、ジャック、サテライトのみんなにに受け継がれてんだ! 絶望なんかしてたまるかよ!

だが、そこにクロウが割り込んでくる。
そして、遊星に向けられた地縛神の効果に対し、ライフを変化させる効果の対象をコントローラーに変更する「ライフ・エクスチェンジ」を発動。


遊星は傷つけさせねえ! こいつはオレ達仲間の絆を引っ張っていく存在だ! 遊星だからこそ、オレ達の絆は固まった! だからオレがどれほど傷つこうと、遊星がいる限り、絆が断ち切られることはありえねえ!!


Wiraqocha Rascaの砲撃を受けてライフが1になり、さらにリアルダメージでブラック・バードが吹き飛びコースアウトするが、そこで終わらないのが鉄砲玉のクロウ・ホーガン。


ゴドウィン……伝説はオレが引き継ぐ! この鉄砲玉のクロウ様がなぁ!!


ライフ・エクスチェンジの効果には続きがある。ライフが上昇した場合は相手に1000ダメージを与え、減少した場合は相手モンスター1体を破壊する。
ブラック・バードの翼が展開し、ジェット噴射でそのまま一気に高度を上げ、月影龍クイラに突撃し粉砕。
だがクイラの効果により太陽龍インティが復活し、フィールドは振り出しに戻る。それでもクロウは次につなぐべく、アーマード・ウイングをコストに「BF-アンカー」を発動する。


伝説のD・ホイーラーのバトンは、オレから、遊星、ジャックに引き継がれる! その想いが架け橋となって、あのダイダロスブリッジを繋ぐんだ! 遊星! ジャック! 頼んだぞーッ!!


地縛神の攻撃をまともに受けた上にブラック・バードにも負荷を掛けては走ることはできず、クラッシュしたクロウはデュエルから脱落。


フッ……走れないD・ホイーラーにターンは回って来ない。なにが伝説のD・ホイーラーだ、なにが絆だ!


レクスは伏せカードを出してターンを終わり、ジャックに手番が回る。
怒れる王者は「ダーク・スプロケッター」を召喚し、自分の場の2体と合わせてエースモンスターを呼びだす。


王者の鼓動、今ここに列をなす! 天地鳴動の力を見るがいい!

シンクロ召喚! わが魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!

だが、太陽龍インティとは攻撃力が互角。レッド・デーモンズが残っても道連れで破壊され、攻撃力分のダメージがジャックを直撃する。
ならばとジャックは「ハーフ・ストレート」を発動。自分のモンスターの攻撃力を半減させ、その数値が相手の場で最強のモンスターより低ければダイレクトアタックが可能になる。
これにより攻撃力1500となったレッド・デーモンズでレクスを狙い撃つも、レクスはインティの攻撃力を効果で0に変更。これでレクスの場で最も攻撃力が高いのは地縛神の1、レッド・デーモンズよりも低い。
さらに攻撃対象にならない以上、唯一の壁であるインティと戦うしかない。

そうはさせないと遊星は「強制終了」を発動、バトルフェイズの終了をジャックに促す。
しかしそこに、甘言を囁くかのごとくレクスが割り込んできた。


ジャック・アトラス。君は何のために戦う? 運命を見極めるためでもない、神に抗うためでもない。まして絆など、君にはどうでもいいことのはずだ

ジャック! 惑わされるな! 使うんだ、強制終了を!

君はサテライトの友を捨てた。キングの称号を得るために! 仲間との絆を、一度は捨ててきたはずではなかったのか? 孤独にならねばキングにはなれない、それを君は知っていた。

違う! ジャックにはオレたち仲間がいる! 孤独なんかじゃない!

我も孤独であった。一人で運命に立ち向かうしかなかった。だから、我が神となるしか道はないと、そう思い至った。ジャック、君もそうなのだ。全てを捨て、孤独となることでキングとなる道を選んだ。キングたることが君の戦いなのだ!
絆などと笑わせてくれる! 不動遊星、人は本来孤独なのだ! 他人を頼り、甘え、責任を分散させる! そんな絆などで運命に勝つことはできない!


その時、黙ってレクスの言葉を聞いていたジャックが口を開いた。


たしかにそうだ。オレは孤独だった!


そのままレッド・デーモンズに攻撃を命令し、太陽龍インティを粉砕。
レクスのライフを5400まで削るも、インティの効果でレッド・デーモンズも破壊され、1500ダメージがジャックを襲う。さらに月影龍クイラが自己再生し、再びレクスの盾となって立ちはだかった。

ジャック、仲間を得ず、絆にも頼らない、その孤高の精神はまさにキングに相応しい! だがキングではダメだ。神にならねば。神が、我が、この世界を作り上げるのだ!

忘れてもらっては困る! オレはキングではない!!


だが、レクス・ゴドウィンは一つ重要なことを忘れていた。
今ここにいるのはキングではない、ジャック・アトラスという一人の男に過ぎないということを。


ゴドウィン! 悪いがオレは孤独じゃない! 興味もなかったが、気が付けばうるさい連中のただなかにいる!
どんなに否定しようと、絆と言うものからは逃れることはできないらしい! それをわからせてくれたのは……ひとりの女の愛だ!!
ゴドウィン! 人はそう簡単に孤独になどなれんのだ!!


サテライトの仲間も、かつて繋いだ絆も捨て、キングとなるためにシティに出た。
そして遊星に敗れ、虚構の王座すらも失った。だが、何もかもをなくしたその時、ジャックを支えてくれた者がいた。。
そしてそれが、ジャックに絆の力を理解させることになった。一度結んだつながりは、自分が捨てようとしたからと言って、簡単に消え去るものではないのだと。

絆の力を証明してやると息巻く遊星にターンが回るが、ジャンク・アーチャーの効果は「デストラクト・ポーション」によるサクリファイス・エスケープでかわされ、レクスのライフが7900まで戻った上に太陽龍インティまで戻ってきた。

仲間! 絆! 伝説! 愛! 何ができた!? 運命に少しでも傷を与えることができたか!? 運命は我らを嘲笑い、変わることはない!
だが残された道を、この茨の道を我は進む! 神となる道を! 我に託すのだ! 我を崇めるのだ! 新しい世界を、この我が作るのだ!!


★オレたちの未来へ!

不動遊星VSレクス・ゴドウィン


冥界の王がついにシティに到達し、眷属の攻勢も激しさを増す。
ブラック・ローズとエンシェント・フェアリーが全力で迎撃する中、遊星たちとレクスの決戦もいよいよ佳境に差し掛かろうとしていた。


もうすぐだ。冥界の王がこの祭壇に達し、我が貴様らを生贄として差し出した時、この世界は黄泉に閉じる。まずは破壊を以てゼロとする!

何が何でも阻止する!

当然だ! 奴の高笑いなどムシズが走る!


士気は高いものの状況は不利。
次はレクスのターンだが、ジャックは先ほどのターンでレッド・デーモンズを失いフィールドががら空き。インティの攻撃を受ければ敗北してしまう。
ジャックは「デモンズ・チェーン」を発動し、インティの効果と攻撃、リリースを封じる。これでこのターンの攻撃は封じたものの、レクスには最強の神が残っている。


ジャック・アトラス。貴様言ったな、どれほどのものを捨てようと人は孤独になどなれないと。だがそれは違う。人は簡単に孤独になれる。それは死だ。人は死を前にした時、自分には仲間など、絆などなかったのだと気付かされる! 当たり前のことだ。死に旅立つのは己ひとりなのだからな。

もう一度かつてのジャック・アトラスに戻してあげよう! 死を前にした絶望的な孤独へ!


Wiraqocha Rascaの砲撃が再び襲い掛かり、ジャックのライフは1まで減少。ライフが1000を切ったことでデモンズ・チェーンは自壊しインティが解放された。だがジャックは走り続けており、ターンさえ回ればデュエルは可能だったが、


そして見よ! 感じよ! 目前に迫った死を! 冥界の王よ、ジャック・アトラスを生贄に捧げよう!!


何と冥界の王が追撃のリアルダイレクトアタックを叩き込み、強引にジャックをクラッシュに追い込んだ。*3
これで残るは遊星ひとり。


どうだジャック! 感じるか! 死を、絶望を!

絶望的な孤独など感じぬ! なぜならばオレ達は死を目前にはしていない!!


だがクロウもジャックもそれぞれにリバースカードを1枚ずつ残しており、それを遊星が使う時を待っていた。
レクスはカードを伏せてターンエンド、遊星に回ってくる。
現状の最善手であるジャンク・アーチャーの効果からのダイレクトアタックを狙うが、同じ手が何度も通用するはずもない。
「バイ=マーセの癇癪」によりジャンク・アーチャーが破壊されてしまう。遊星はカードを伏せ、「シールド・ウォリアー」を守備表示で召喚しターンエンド。

そしてWiraqocha Rascaにそんな防御はないも同然。
三度目のポーラスター・オベイでついに遊星もライフ1となってしまう。


ハハハハハ、これで3人合わせてもライフは3。味わうがいい、この珠玉の絶望を!

まだだ……まだ、オレは屈しない……希望があるから決して絶望はしない! そして、その希望を支えるのは、仲間たちの絆!


しかし、そこはチームでもっともしぶとい男・不動遊星。ライフがあるのなら負けていない、負けていないなら戦える、戦えるのなら勝てる。
ここに来てついに全開の遊星は「Sp-エンジェル・バトン」を発動、手札交換を行い「デブリ・ドラゴン」を召喚。その効果で今墓地に送った「ロードランナー」を蘇生し、シールド・ウォリアーを含めた3体でチューニング。



集いし願いが、新たに輝く星となる! 光射す道となれ!

シンクロ召喚! 飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!!


遊星の相棒もようやく登場。インティの攻撃力3000には及ばないが、遊星には仲間たちが残したカードがある。
クロウの「BF-アンカー」を墓地に送り、アーマード・ウイングの力を得て攻撃力5000となったスターダストが太陽龍インティを粉砕。返り討ち効果をヴィクテム・サンクチュアリでかわしまずはインティを攻略。
レクスのライフも先ほど回復した分が消し飛ばされ、5900に減る。

レクスはそのまま月影龍クイラを特殊召喚しようとするが、遊星はジャックの残した永続トラップ、シンクロモンスターの特殊召喚かシンクロを特殊召喚する効果を無効にする「覇者の席巻」を発動、クイラの自己再生を妨害。
ついに太陽と月の蘇生ループを突破した。
そしてターンエンド時にスターダストが自己再生、残るは地縛神のみ。

遊星は、ここまでのレクスの言動から、彼の心の底にあるものを読み取りつつあった。
ひたすらに絆を否定し、孤独であることが必要なのだと語るその真意を。


ゴドウィン! この絆がある限り、オレたちは孤独じゃない! 絶望など訪れはしない! お前にも分かっているはずだ!

何を言う! 完全なる孤独、完璧な絶望! 我はその果てにたどり着いたのだ。人を超えた存在、神にならねば世界をリセットすることなどできぬと!

だったらお前は兄、ルドガーも忘れたというのか!?
お前はかつて運命に抗い、ダイダロスブリッジの伝説を作った! だがそれは、兄ルドガーの意志を引き継ごうと言う、お前の想いだったんじゃないのか!? お前の左腕、それは兄ルドガーのものだ!


レクスが運命に抗おうとしたのは、ルドガーの意志があったから。
ドラゴンヘッドの痣の宿る左腕を託され、シグナーを集めてダークシグナーを倒せと、そう託されたから彼は全力で運命に立ち向かって、そして失敗した。
その挫折と絶望があったからこそ、神となって世界を作り直さねばどうにもならないと思い至った。



光来する奇跡


インティとクイラは攻略したものの、危機的状況は去っていない。
遊星のライフは残り1、Wiraqocha Rascaの攻撃力も1。そして地縛神はダイレクトアタッカー。
レクスにターンが回り、地縛神の攻撃が襲い来る。わずか1の攻撃力、最低の数値のそれも、ライフが1なら即死の一撃。

だがその時、ジャックが叫ぶ。


遊星! 今こそ、お前のあのカードを使え!


それを聞いて遊星が思い出したのは、前のジャックのターンでレッド・デーモンズが返り討ちにされた時、ジャックに使わせようとして無視された「強制終了」。
場のカードをコストにバトルフェイズを終了する永続罠カード。


ジャック!? お前、だからこのカードを使わずに……! ゴドウィン! 仲間との絆がオレの武器だ!


地縛神に魔法も罠も通用しない、だがルール自体に介入するカードなら別。
強制終了自体をコストにバトルを中断させる(後述)遊星だが、レクスは「メテオ・プロミネンス」を発動。手札2枚をコストに2000ダメージを叩き込むも、遊星は手札をコストに「ジョイント・フューチャー」で発動を無効化。
メテオ・プロミネンスには墓地からサルベージ出来る効果があったが、ジョイント・フューチャーによりデッキに戻されこれも失敗。
手を打ち尽くしたレクスはターンを終了する。


ゴドウィン! お前は神になどなりたいわけじゃないんだろう!? 兄を忘れることなんて、お前にはできないはずだ!

ふざけるなぁ! 兄を超えねば神にはなれぬ!

違う! 人には忘れることのできないものがある! 誰にも、断ち切れないものが……! それぞれの心の中に!


怒鳴り返すレクスだが、その言葉こそがまさに遊星の指摘が正しいことを物語っていた。
絶望と孤独の果てに神になることを選んだと語るレクスだが、その心の中にはまだ兄・ルドガーがいる。
遊星の心の中に父が、母がいるように。


そうだ! お前の中にルドガーはいる! お前は神になって運命を超えようとしているんじゃない! ルドガーと共に、運命に抗おうとしているんだ! そしてそれこそが……絆と言うものじゃないのか……?


ルドガーは邪神に支配される前に、シグナーの力をレクスに託した。
シグナーと共にダークシグナーを倒し、世界を守ってくれと。
そしてレクスはただ一人でそれを受け継ぎ、運命に抗い続け、限界を迎えてしまった。その果てに、神となって世界を作り直しでもしなければどうすることもできない、と諦めてしまった。
それは同時に、彼が兄を、兄の託したものを決して忘れていないことの証明だった。レクス自身ですら気づいていない、心の底に流れる兄との絆。

まるでそれが現実となったかのように、レクスの傍らにルドガーの幻影が現れる。
もういいのだと諭すかのように首を振り、消えて行く兄の姿に、思わずレクスは手を伸ばした。
その時、赤き竜の紋章が光を放ち、レクスの体から消えて行く。


こ、これは!? ぬおおおおおっ!?


痣が……!

戻った……!

赤き竜の痣が……!

オレたちに力を与えてくれる……!


あるべき場所に戻ったシグナーの痣。だが次の瞬間、遊星の腕の痣が弾けて消え、代わりにルドガーの腕にあったはずのドラゴン・ヘッドの痣が浮かび上がる。
そしてドラゴン・テイルの痣が、意識を取り戻したクロウの腕に宿されていた。


ドラゴン・ヘッドの痣がオレに!?

こいつは……!?


なぜだ……! 赤き竜は、神たる我を選んだのではなかったのかァッ!?

違う! 絆を選んだんだ!! オレ達のこの絆が、運命を超えていく!!


そして、遊星の背に全ての痣が集まり、赤き竜の力が解放される。



オレの!タ――――ン!!


スターダスト・ドラゴンの存在により、ジョイント・フューチャーのコストとして墓地に送った「スターダスト・シャオロン」が復活する。
そして、その手に現れた「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」を召喚。
赤き竜の化身、絆のもとに想い集いし竜。

冥界の王が目前まで迫る中、決着の時が訪れる。



レベル8のスターダスト・ドラゴンと、レベル1のスターダスト・シャオロンに、レベル1のセイヴァー・ドラゴンをチューニング!


集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す! 光射す道となれ!!


シンクロ召喚! 光来せよ!!



セイヴァー・スター・ドラゴン!!



遊星最後の切り札セイヴァー・スター・ドラゴンが光来し、その力が地縛神の効果を奪い去る。
そして遊星は残された最後の伏せカード「シンクロ・バトン」を発動。三人の墓地のシンクロモンスター1体につき、攻撃力を600ポイントアップする。



オレたちの墓地にあるシンクロモンスターは4体! 仲間の絆が今ここに集結する!!

セイヴァー・スター・ドラゴンで、地縛神 Wiraqocha Rascaを攻撃!


シューティング・ブラスター・ソニック!!


迫る光を前に、レクスは呆然と呟く。
絆の力で運命を打ち破った、その男の名を。



不動……遊星……。


Wiraqocha Rascaがいかに凶悪なモンスターでも、効果を失えばたった攻撃力1のモンスター。
攻撃力6200となったセイヴァー・スター・ドラゴンに粉砕され、6199のダメージを受けたレクスのライフは0。


ぐああああ――――!!!


地縛神を粉砕した返す刀で反転したセイヴァー・スターの全身を紅いオーラが包み、その姿が赤き竜そのものと化す。
冥界の王の放つ光線を真っ向から切り裂き、赤き竜と遊星は最大の敵へと向かっていった。



オレたちの未来へ


気が付くと、遊星は宇宙のような空間に立っていた。
そこには、鬼柳やボマー、ダークシグナー達の魂が眠っていた。そして遊星の前には、ゴドウィン兄弟が立っていた。まるで憑き物が落ちたように、穏やかな表情で。


ゴドウィン……。

兄さん……。どうやら、私達は回り道をしてしまったようですね。

レクス……。

不動遊星。君がいなければ気づくことさえ、できなかっただろう。この運命に立ち向かう手段、それは人間の……仲間の絆。ずっと、私の中にあったものなのに……。


絶望と孤独に押しつぶされたレクスは忘れてしまっていた。
一人で出来ることには限界がある。仲間がいれば、助け合い、力を合わせることで、大きな何かを成し遂げることができる。それを可能にするものこそが、絆という繋がりであることを。
そしてたった今、遊星たちがそれを証明して見せた。支え合える誰かがいれば、その絆があれば、運命は変えられるのだと。


遊星……彼らを頼む。彼らは じき蘇る


ダークシグナーだった者達の後を遊星にゆだね、ゴドウィン兄弟は光の彼方へと歩んでいく。


決着をつけよう。この因縁に……我ら兄弟の絆で。

うむ……往こう。





致命の一撃を受けた冥界の王は咆哮と共に光の爆発の中に崩れ去り、消滅した。
それは、ルドガーとレクス、兄弟の絆によって、長きにわたる神々の戦いの輪廻が断ち切られた瞬間だった。

ダークシグナーと地縛神がいなくなったことで神殿も地上絵も消え、落下するクロウとジャックだったがセイヴァー・スターが見事にキャッチして帰還。
光の雨が降り注ぐ中、セイヴァー・スター・ドラゴンが夜明けの空の彼方へ飛び去って行った。




それからしばらく経ったある日。
カフェで遊星たちと待ち合わせていたアキと龍亜・龍可だったが、一向にやって来ない3人を待つ間、元ダークシグナーの面々の近況について話していた。
モデルに復帰したミスティは多忙の毎日、鬼柳とボマーはそれぞれに旅に出ていた。
そしてカーリーはと言うと、


何ですって!? あの3人がいないなんて怪しいじゃない! なにか重大なスクープネタがあるかもしれないんだから!


今日も今日とて、特ダネ探して取材の毎日。ダークシグナー事件について遊星たちに取材しようと変装して張り込んでいた。
お前自身が特ダネじゃないのか、と突っ込む牛尾だが、


だって全然覚えてないんだもん、ダークシグナーになってからのこと! シティの人たちだって何にも覚えてないって言うのよ!? も~、悔しいんだから~!!


歯噛みして悔しがるカーリー。ダークシグナーになっていたことは覚えているものの、その間何をやっていたのかは綺麗に記憶が消えていた。
もっとも、彼女にとってはその方がよかったのかもしれないが。



そして待ち合わせに来ない3人は何をしていたのかと言うと、サテライトの埠頭にいた。


とうとう、やったな。夢じゃ……ねえんだな。

フッ……長い戦いだった。

これで、シティとサテライトはひとつに繋がった。


ダイダロスブリッジが完成し、シティとサテライトを繋ぐ道がかかった。遊星たちの悲願が実現したのである。
さすがにレクスや協力者が手作業でかけていた途切れた橋は使えなかったが、シンボルとしてそのまま残されることになった。


ダイダロスブリッジの伝説は、現実になったんだな。

だがまだ、成し遂げられていないことが残っている。

そんなことはわかってるぜ! オレ達の決着がな!

望むところだ!


何を懸けるわけでもない、誰のためでもない。
ただ自分たちが楽しむための、3人のライディングデュエルが始まる。
遊星号が、ブラック・バードが、ホイール・オブ・フォーチュンがダイダロスブリッジを駆け抜けていく。



行くぞ、クロウ、ジャック! オレたちの未来へ!! ライディングデュエル、アクセラレーション!!



★登場人物


ご存知メ蟹ック。今回は「絆」を何かと連呼しており、元々口にすることが多いワードとはいえ今回は際立って多い。
主人公なのでクライマックスの見せ場はほぼ彼の独壇場。
「絆のテーマ」をバックにしたレクスへの言葉は彼ならではの名場面。
イリアステル編における遊星のキャラ造形はここでほぼ形になったと言えよう。

ご存知キングではない男。
カーリー戦を経た後だけに、レクスとの問答における彼なりの「絆」への答えは本物の名シーン。
続くイリアステル編ではネタ成分が全開になってしまっているが……。

ご存知鉄砲玉。彼の考える「絆」「結束」が遊星を中心とした、遊星がいてこそのものであるとわかる話でもある。
地縛神の攻撃を食らって真っ先にクラッシュしたが、「ダイダロスブリッジの男」に憧れたクロウの想いは遊星たち、そしてレクスに後々響いていく。ちなみにボマー戦でアバラを骨折したまんまである。

シグナー女性陣。冥界の王の眷属を迎え撃つなどデュエル外でサポート。

今回は応援担当。なおドラゴン・テイルの痣がライフ・ストリーム・ドラゴンの伏線をスルーしてクロウに宿ったことは未だにネタにされているが、これは龍亜が未覚醒のシグナーだった=赤き竜の痣をすでに宿していたからだろう。

おなじみ超官。ダークシグナー編の大ボスにして本エピソードもう一人の主役。
ルドガーから託された使命を一人で背負い、挫折の絶望と孤独感の果てに自らデュエルマッスルを発揮し神となり世界をリセットする道を選んだが、遊星たちの絆の前に敗れた。
「大きな使命を一人で背負い、底なしの絶望とその奥の希望を以て歩んでいる」という点では本編ラスボスのZ-ONEに通じるものもある。
伝説のD・ホイーラーとしての存在感は遊星たちの心にも刻まれており、アーククレイドル突入の際には遊星がレクスのことを思い出していた。

ダークシグナー編裏の主役。彼が冥界の王と赤き竜の両方に選ばれたことから全てが始まった。



余談

  • 罠カード「強制終了」はOCG効果だと自分自身をコストにできない。しかも「墓地へ送る」なので厳密には「リリース」でもない。そしてこの仕様はテキストを読む限りアニメでも同じである
    つまり遊星はさらっとテキスト無視をやらかしているのだが特にそこにツッコミはなかった。まあ遊戯王ではよくあることである。


  • 5D'sは当初の予定ではダークシグナー編で完結する予定であり、高橋氏の構想ではゴドウィン兄弟が因縁を断ち切るシーンが「光の中へ完結する物語」を担っていたという。
    そのため、ラストの演出と合わせて本当にこれが最終回のように作られており、実際ストーリー的にはここで区切られている。



追記・修正は因縁を断ち切ってからお願いします。

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最終更新:2021年04月19日 12:56

*1 この時ディスクから零れ落ちたのは「天罰」「神の宣告」「聖なるバリア-ミラーフォース-」とガチカード揃いであった。

*2 実はこのシンクロのシーンをよく見るとアスカトルの方からレベルの輪が8つ出ており、太陽の神官が星に変化する演出がない。直後のダークシンクロのシーンとごちゃ混ぜになった可能性が高い。

*3 ちなみにこの時遊星も冥界の王の攻撃に巻き込まれている。