竜華(遊戯王OCG)

登録日:2025/10/13 (月曜日) 21:04:00
更新日:2025/10/14 Tue 00:25:30NEW!
所要時間:約 15 分で読めます







転生せよ!の王たちよ!


勝者こそが真の竜(こうけいしゃ) に進化する!




竜華(りゅうげ)とは、遊戯王OCGのカテゴリ/テーマの一つである。


【概要】

2024年8月24日発売のデッキビルドパック『クロスオーバー・ブレイカーズ』で初登場。
同期は【ライゼオル】と【M∀LICE】。

超巨大な「竜の王」達とそれらを統べる神という、ビルドパック出身テーマの中でも特に背景ストーリーのスケールが大きいテーマ。
竜王は遊戯王OCGの世界観における各種族の王という位置づけらしく、永続魔法のイラストでは過去に登場したモンスター達を従えてる姿が描かれている。

ストーリーは世界の創造主たる「創星竜華-光巴」によって3体の竜族の王が生み出され、世界の覇権をかけて戦うというもの。
3体の竜王はそれぞれ陸・海・空の三界を領土として支配しており、自身の領土を広げながら他の竜王と三つ巴の戦いを繰り広げる。
勝利した竜王は次代の「光巴」となり、再び竜王を生み出して同じ様に相争わせる。
この戦いを無限に繰り返して輪廻転生を重ね、やがて竜を超えた「龍神」に至る事が「創星竜華-光巴」の目的である。

テーマ名の由来は仏教用語の「竜華三会」と、成功に至るための関門を意味することわざ「登竜門」。
ただし「竜華三会」は「弥勒菩薩が下界で三度説法を行う」という意味で、漢字の意味以外の繋がりは薄い。
どちらかというと「登竜門」の方が先述のストーリーや永続魔法のカード名等のモチーフとして強く意識されている様に見受けられる。
上記の三会になぞらえてか、所々に「3」をモチーフとした要素が散りばめられているのも特徴。

モンスターの色合いがに似ていると言われるが多分関係ない。

【カードの特徴】

モンスターカードは全てレベル10、かつ一体を除いて攻撃力3000という超重量級テーマ。
EXデッキ系のモンスターはおらず、基本的にメインデッキのモンスターを軸に戦う。
儀式モンスターペンデュラムモンスターも属しているが、数の少なさと独特な展開方法から儀式デッキ・ペンデュラムデッキにカテゴライズされる事はほぼ無い。

テーマコンセプトは「」。
モンスターは恐竜族海竜族幻竜族ドラゴン族という「竜」にまつわる4種族のいずれかに属している。
サポートカードにも上記4種族を参照したり、逆に展開を竜族に縛るカードが存在しており、徹底して「竜」を中心とした方向性のテーマとなっているのが大きな特徴。
属するモンスターは大別して「(召喚制限の無い)効果モンスター」と「ペンデュラムモンスター」に分かれており、特に前者は非常に似通った効果テキストを持つ。

もう一つの特徴はモンスター効果が専用の永続魔法と密接に関わっている事。
登竜門をモチーフとし、竜族の王の支配領域を模したこれらの永続魔法は単純にモンスターをサポートするだけでなく、竜華モンスターの効果をアクティブにするのに必要なパーツという側面を併せ持ち、逆に永続魔法が無ければ竜華モンスターは効果を持たないバニラ同然になる。
永続魔法によってモンスター効果を付与するという点は同じくデッキビルドパック出身の【天気】に近く、モンスターと永続カードのコンビネーションで戦うデッキとなっている。

本項目では省略のため、ペンデュラムモンスター以外の竜華モンスターを「竜王」、竜華永続魔法を「」と呼称する。


【所属カード】

モンスターカード

「竜王」は共通して以下の特徴を持つ。
  • 恐竜族、海竜族、幻竜族に1体すつ存在する
  • 手札から特定の場所に自身を送り、デッキから自身と同じ名前を持つ「門」を手札に加える効果
  • 特定の場所から自身を特殊召喚する効果
  • 自身と同じ名前を持つ「門」をコストとしてフィールドからデッキの一番下に戻して発動する起動効果
テキストは似通っているが、モンスターによってサーチコストや特殊召喚元が微妙に異なる。
特に特殊召喚効果はそれぞれ「誘発即時効果」「起動効果」「誘発効果」と分類が異なるので混同しない様注意。

ペンデュラムモンスターはドラゴン族で統一されている。
効果に関しては竜華モンスターをリリースして特殊召喚出来る事以外は特に共通点は無いが、いずれも【竜華】の展開の基点として重要な役割を持つ。

  • (きょう)ろう竜華(りゅうげ)-かい()
※「ろう」と「かい」はいずれも機種依存文字のため平仮名で代用。正しくは「山偏に龍」と「山偏に鬼」。
効果モンスター
星10/地属性/恐竜族/攻3000/守1200
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札からデッキに戻して発動できる。
デッキから「登竜華恐ろう門」1枚を手札に加える。
(2):2枚以上のカードが破壊されたターンの自分・相手メインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(3):自分フィールドの表側表示の「登竜華恐ろう門」1枚をデッキの一番下に戻し、
フィールドの種族の種類の数までフィールドの他のカードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
恐竜族の竜王。
自身を手札からデッキに戻す事で《登竜華恐ろう門》をサーチ出来る。

特殊召喚効果の発動条件は「2枚以上のカードの破壊」。
竜華ペンデュラムモンスターのモンスター効果が条件を満たすのに適している他、後攻に寄せた構築なら全体除去カードでも可。
サーチ効果を使うとデッキに戻ってしまうため、竜王の中では唯一(手札でダブるか後からサーチし直さない限り)サーチから自身の効果による特殊召喚に繋がらないが、《登竜華転生紋》の効果で特殊召喚する分にはむしろ好都合な面もある。

《登竜華恐ろう門》をコストにした固有効果はフィールドの種族数に応じた破壊。
《登竜華転生紋》による特殊召喚後なら最低でも3枚破壊出来るが、種族の指定が無い上に相手フィールドもカウントするため、相手フィールドのモンスターの種族も複数種類いればその分破壊枚数が増える。
特殊召喚効果も併せ、後攻での盤面打破に向いた能力と言える。


支配領域は大地。大樹が道端の雑草の様なサイズ感で描かれており、竜王がとてつもないデカさのモンスターである事が分かる。
モンスター効果は恐竜族のサポートカードに自分のカードを破壊する効果が多い事をイメージしていると思われる。
(2)の効果が破壊される場所を指定していないのは、恐竜族サポートにフィールドのみならず手札・デッキのカードを破壊するカードも存在しているからだろう。

  • 海瀧竜華(かいろうりゅうげ)淵巴(えんば)
効果モンスター
星10/水属性/海竜族/攻3000/守2000
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「登竜華海瀧門」1枚を手札に加える。
(2):「海瀧竜華-淵巴」以外のモンスターが手札・デッキから2体以上墓地へ送られたターンの自分メインフェイズに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
(3):自分フィールドの表側表示の「登竜華海瀧門」1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。
相手の手札を全て除外し、その枚数分だけ相手はドローする。
海竜族の竜王。
自身を手札から捨てる事で《登竜華海瀧門》をサーチ出来る。

特殊召喚効果の発動条件は「同名カード以外のモンスターが2枚以上デッキ・手札から墓地へ送られる」事。
《登竜華転生紋》の効果が通れば1枚は送れるため、更に追加でもう1枚墓地へ送る手段が必要になる。
手札誘発やドラゴン・目覚めの旋律等、手札コストを要求するカードをトリガーにすると良い。

《登竜華海瀧門》をコストにした固有効果は相手の手札の全除外。
しかし除外した枚数分ドローさせてしまうため、普通に使っては単に相手に手札交換させるだけになる。
《登竜華海瀧門》によって付与されるバウンス効果が妨害として優秀なため、基本的にはそちらを優先した方がいいだろう。
変わった使い方としては大量展開に特化した構築で相手が《増殖するG》で大量にドローした後に使い、相手のデッキリソースを枯らす用途が考えられる。


支配領域は青海。見た目は体から氷を生やした海蛇。
モンスター効果は海竜族の「深海」シリーズと【海皇】のイメージだろう。どちらもハンデス戦法と縁があるテーマである。
特に後者はコストで手札・デッキのモンスターを墓地に送りまくる上にこのカード自体もコストに利用できるため、【竜華】以上にこのカードの特性を活かしやすい。

  • 幻瀧竜華(げんろうりゅうげ)霸巴(はくば)
効果モンスター
星10/風属性/幻竜族/攻3000/守1500
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から除外して発動できる。
デッキから「登竜華幻朧門」1枚を手札に加える。
(2):このカードが除外状態で、モンスターが表側で除外された場合、
「幻朧竜華-霸巴」以外の除外状態のモンスターが2体以上存在していれば発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):自分フィールドの表側表示の「登竜華幻朧門」1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。
「幻朧竜華-霸巴」以外の自分のデッキ・墓地・除外状態の「竜華」カード1枚を手札に加える。
幻竜族の竜王。
自身を手札から除外する事で《登竜華幻朧門》をサーチ出来る。

特殊召喚効果の発動条件は「同名カード以外のモンスターが2枚以上除外されている状態で、モンスターが除外される」事。
同名カード以外に3枚モンスターを除外しなければならず、能動的に満たすのはやや難しい。
竜華カードの中では《竜華開闢》と自身の効果でサーチ出来る《登竜華幻朧門》がモンスターを除外する効果を持っているため、これらを利用すると良い。

《登竜華幻朧門》をコストにした固有効果は竜華カードの手札回収。
竜華カードであれば種類を問わない上に墓地・除外からでもよく、有用性は高い。
初動となるカードをサーチ…と言いたい所だが、このカードの効果を発動出来ている時点で大体基本展開は通っているので、罠カードをサーチして次ターン以降に備えるか、墓地へ送られた「門」を回収するのが主な使い方となるか。


支配領域は天空。両腕が翼になっており、細身のフォルムも相まって幻想的な雰囲気を醸し出している。
モンスター効果は幻竜族で除外と関わりが深い【メタファイズ】と【天威】のイメージと思われる。
遊戯王の世界観では幻竜族は竜族の中でも高次の存在として扱われているが、除外ゾーンが「異次元」に例えられる事も多いため、その両方の要素を併せ持っていると言える。

  • 創星竜華(そうせいりゅうげ)光巴(みつば)
儀式・ペンデュラム・効果モンスター
星10/光属性/ドラゴン族/攻3500/守2500
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキからPモンスター以外の「竜華」カード1枚を手札に加える。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
「創星竜華-光巴」により降臨
このカードはこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
自分は「創星竜華-光巴」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードがEXデッキに存在する状態で、フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
自分フィールドのレベル10の「竜華」モンスター1体をリリースし、このカードを儀式召喚扱いで特殊召喚する。
その後、以下を適用できる。
●自分フィールドのカードを2枚まで破壊し、
その数までデッキから「竜華」永続魔法カードを自分フィールドに表側表示で置く。
竜華唯一の召喚制限を持った特殊召喚モンスター。【竜華】デッキのキーカードその1
儀式/ペンデュラムというこのカードでまだ2例目のレア属性持ちだが、珍しいのはその儀式召喚の条件。
対応する儀式魔法が無いばかりか、テキストで本来儀式魔法の名前が記載されている「~により降臨」の部分で自分自身の効果を指定している。言うなれば自分専用の儀式魔法を内蔵している様なもの。
正確には儀式召喚ではなく「儀式召喚扱いの特殊召喚」であり、その召喚制限故にペンデュラム召喚が出来ない等、儀式モンスターとしてもペンデュラムモンスターとしてもかなり特異な性質を持つ。

ペンデュラム効果は自壊を伴う竜華カードのサーチ。
サーチ先筆頭は展開の基点となる《登竜華転生紋》で、発動条件を満たした状態で手札に加えられる。
自壊によって自身はEXデッキに送られるため、同時に儀式召喚の準備も整う。

モンスター効果は先述の自身をEXデッキから儀式召喚扱いで特殊召喚する効果。
条件は「フィールドのモンスターが破壊された場合にレベル10の竜華モンスターをリリースする」事。
竜華モンスターで相手モンスターを戦闘破壊し、戦闘破壊を行ったモンスターをリリースすればそのまま追撃が可能。
更に特殊召喚時に自分のカードを2枚まで破壊し、「門」をデッキから直接フィールドに置ける。
状況想定としては相手ターンを竜王の効果で凌ぎ、返しのターンでそれらのコストとしてデッキに戻った「門」を戻すデザインだろう。
降臨後は竜華モンスター最大の攻撃力+竜華ペンデュラムモンスターの特性によって全ての「門」の効果を得た大型モンスターと化す。
【竜華】においては最も重要な初動札にして、状況次第ではフィニッシャーの二役を兼ねるモンスターであり、フル投入した上で素早く手札に確保する事が要求される。


竜華世界の創造主にして三竜王の元締め的存在。見た目はアルセウス純白のケンタウロスの様な身体を持つ半人半獣のドラゴン。
先述の通り世界創造の度に三竜王を生み出して戦わせ、勝者が自身より大きな力を得た場合は転生させて代替わりするというサイクルを無限に繰り返している。
このカードのペンデュラム効果→自身の効果で儀式召喚というカード効果処理の流れは、(召喚条件も含め)上記の背景ストーリーを完全に再現している。

  • 転惺竜華(てんせいりゅうげ)闇巴(あんば)
ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2100
【Pスケール:青11/赤11】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は「竜華」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
(2):自分の「竜華」魔法カードの効果の発動にチェーンして相手が発動した魔法・罠・モンスターの効果の処理時に、その効果を無効にできる。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)(3)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「転惺竜華-闇巴」以外の自分の手札・フィールドの「竜華」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地・除外状態の「竜華」永続魔法・永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。
第12期の最終通常パック『ALLIANCE INSIGHT』で登場した2体目の竜華ペンデュラムモンスター。

ペンデュラム効果は竜華魔法カードの効果に対してチェーン発動された相手の効果を処理時に無効に出来る何故かものすごく既視感のある効果。
詳細な説明はルールの話になるので省くが、この効果自体にチェーンして無効という手段がとれないため、無効化効果としてはかなり上質。
特にこのデッキは《創星竜華-光巴》のペンデュラム効果と《登竜華転生紋》を止められるのが何よりキツいため、それを守れるのはありがたい。
また、縛りこそあるがこのカードと《創星竜華-光巴》で竜華のペンデュラム召喚が可能。

モンスター効果は自身の特殊召喚、フィールドのカードの破壊、被破壊時に竜華永続魔法・永続罠の設置。
コストさえあれば竜王の様な条件も《創星竜華-光巴》の様な下準備も必要なく、竜華モンスターの中ではかなり手軽。
特殊召喚時にフィールドのカードを1枚破壊できるため、コスト分の損失は取り返せる。
自分のモンスターを破壊して先攻1ターン目から《創星竜華-光巴》の降臨条件を満たす事も可能であり、特にこのカードは条件が緩くコストも無いため扱いやすい。
自身を破壊すれば(3)の効果にも繋がり、《竜華襲焉》で《創星竜華-光巴》に耐性と妨害を追加できる。
このカード自身も竜華ペンデュラムモンスターとして全ての「門」の力を得るため、「門」を既に確保できている場合は無理に破壊せずアタッカーとして運用しても良い。

総じて【竜華】の弱点をカバーしつつ、様々な役割をこなせる優秀なカード。
難点は自壊効果を持つにも関わらずEXデッキから自力で出てこれないため、再利用が困難な事。
竜華カードにはEXデッキに触れる手段がペンデュラム召喚しかないが、そうなると2枚目をペンデュラムゾーンに置く事になり、自由に使えるのは残り1枚のみとなってしまう。
ペンデュラム召喚以外ではエクシーズ素材にしたり、相手ターンに破壊して《登竜華幻朧門》の効果で除外する等の方法が考えられる。
【竜華】では様々な使い方が出来るカードだけに、プレイヤーの工夫が問われるカードである。


外見は体表が黒くなった《創星竜華-光巴》。
翼も金色ではなく紫な上にボロボロになっており、属性も闇属性に変化している。
その正体は戦いを制し転生するも先代の《創星竜華-光巴》程の力を得られず、闇に堕ちた竜王の成れの果て。
その存在はやがて光巴の手によって文字通り無かった事にされ、再び新たな三竜王の戦いが始まる。
勝者の末路としてはあまりにも哀れだが、これも次代の神を決める戦いの厳しい掟という事なのだろう。
ペンデュラム効果やモンスター効果にも所々《創星竜華-光巴》の名残が見える。


魔法カード

魔法・罠カードの内、永続魔法(「門」)は以下の共通項を持つ。
  • カード名は「登竜華〇〇門」で統一(〇〇にはそのカードをサーチする効果を持つ竜王の名前が入る)
  • フィールドに同名カードは1枚しか存在できない
  • フィールドに存在する限り効果を発揮し続ける永続効果と、竜華ペンデュラムモンスター及びレベル10以上の特定種族モンスターにモンスター効果を付与する効果を持つ
  • 付与されるモンスター効果はフィールドの「門」をコストとしてデッキに戻す事で発動する
特徴的なのは(3)の効果によって竜華モンスターに効果を付与する点。
付与範囲にはレベル10以上の該当種族であれば竜華でなくとも構わないが、そもそも条件に合致するモンスター自体がかなり少ない上に【竜華】に無理なく採用できるモンスターとなると更に限られてくる。
基本的には竜華ペンデュラムモンスターと、該当カードをサーチ出来る竜王に付与する事になる。

  • 登竜華(とうりゅうげ)(きょう)ろう(もん)
※「ろう」は機種依存文字のため平仮名で代用。正しくは「山偏に龍」。
永続魔法
(1):「登竜華恐ろう門」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「竜華」モンスターの攻撃力は300アップする。
(3):自分フィールドの「竜華」Pモンスター及びレベル10以上で元々の種族が恐竜族のモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードより攻撃力が低いフィールドのモンスターの効果が発動した時、自分フィールドの表側表示の「竜華」永続魔法カード1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。
その発動を無効にする。
「門」の1枚。対応している竜王は《恐ろう竜華-かい巴》。

永続効果は竜華の攻撃力パンプアップ。
竜華モンスターは元々攻撃力が高いため大した強化ではないが、あって困るものでもない。
(3)の効果ともシナジーしており、微弱ながら無効化範囲を広げられる。

付与されるモンスター効果はフィールドのモンスター効果の発動無効。
最低でも攻撃力3000より低いモンスターの効果は無効にできる。
「門」によって付与されるモンスター効果では唯一自分ターンでも発動可能。

  • 登竜華(とうりゅうげ)海瀧(かいろう)(もん)
永続魔法
(1):「登竜華海瀧門」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの「竜華」モンスターは戦闘では破壊されない
(3):自分フィールドの「竜華」Pモンスター及びレベル10以上で元々の種族が海竜族のモンスターは以下の効果を得る。
●相手ターンに1度、自分フィールドの表側表示の「竜華」永続魔法カード1枚をデッキの一番下に戻し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
「門」の1枚。対応している竜王は《海瀧竜華-淵巴》。

永続効果は竜華への戦闘破壊耐性付与。
竜華モンスターは元々攻撃力が(ry

付与されるモンスター効果は相手フィールドのカードのバウンス。
相手ターン限定だがシンプルに強力な除去。
【竜華】デッキにおいては貴重な除去するタイプの妨害であり、それ故に撃ちどころの見極めが重要になる。

  • 登竜華(とうりゅうげ)幻朧(げんろう)(もん)
永続魔法
(1):「登竜華幻朧門」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、相手ターンにお互いのフィールドから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(3):自分フィールドの「竜華」Pモンスター及びレベル10以上で元々の種族が幻竜族のモンスターは以下の効果を得る。
●相手ターンに1度、自分フィールドの表側表示の「竜華」永続魔法カード1枚をデッキの一番下に戻し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にする。
「門」の1枚。対応している竜王は《幻瀧竜華-霸巴》。

永続効果は(このカードのプレイヤーから見て)相手ターンにフィールドから墓地へ送られるモンスターの除外。
このカードのみ効果が竜華と関係なく、効果が両プレイヤーに及ぶ。
影響範囲も広く、特に墓地のモンスターを再利用するタイプのシンクロ召喚やリンク召喚主体のデッキは動きをかなり縛られる。
自分ターンには除外されないため、殆ど相手にだけ一方的に不利な状況を押し付ける事が出来る。
こちらのモンスターも相手ターン中には除外されてしまうが、竜華は戦闘破壊には強い上に《竜華襲焉》による対象耐性も付与してやれば、相手にとってかなり面倒な布陣になる事だろう。

付与されるモンスター効果は相手モンスターの攻撃力無力化。
相手に攻撃を躊躇わせられるが、見えている分奇襲性が無い上に他の効果が優秀なため、こちらの用途で使われる事はあまりない。
自分ターンに使えればワンターンキルの補助となっただけに残念。

  • 竜華界闢(りゅうげかいびゃく)
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):デッキから「竜華」モンスター1体を手札に加える。
その後、手札から「竜華」Pモンスター1体をEXデッキに表側で加える事ができる。
(2):自分フィールドに「竜華」Pモンスターカードが存在する場合、自分メインフェイズに、自分の墓地から「竜華」モンスター1体とこのカードを除外して発動できる。
元々の種族が除外したモンスターと同じ「竜華」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
竜華モンスターのサーチ魔法。《創星竜華-光巴》をサーチするために当然必須カード。
地味に速攻魔法なので、ドローフェイズに発動すれば《ドロール&ロックバード》を回避できる。
手札から竜華PモンスターをEXデッキに加える効果もあるが、そもそもサーチしてきた《創星竜華-光巴》のペンデュラム効果を使えばどの道EXデッキに行く。
《登竜華転生紋》を先にドローしてしまった場合のフォローに使う程度だろう。

(2)の効果は墓地コストによる竜華モンスターのリクルート。
元々の種族が除外したモンスターと同じという指定があるが、《創星竜華-光巴》は召喚制限により特殊召喚出来ず、それ以外の竜華モンスターは各種族に1体しか存在しないため、実質的には同名モンスターを特殊召喚する効果と考えて良い。
サーチ効果と同一ターンに発動出来ない点に注意。


イラストは《創星竜華-光巴》が竜王の戦いの舞台である星を形成している。
惑星一つが両手に収まっている事から、《創星竜華-光巴》自身も天体サイズの超巨大モンスターの可能性がある。

  • 登竜華転生紋(とうりゅうげてんせいもん)
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから恐竜族・海竜族・幻竜族モンスターを1体ずつ選び、その内の1体を手札に加え、もう1体を除外し、残りを墓地へ送る。
このターン、自分はドラゴン族・恐竜族・海竜族・幻竜族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分のEXデッキに表側の「創星竜華-光巴」が存在する場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地・除外状態からそれぞれ1体ずつ、「竜華」モンスターを特殊召喚する(同じ種族は1体まで)。
2つの効果を持つフィールド魔法。【竜華】デッキのキーカードその2

(1)の効果は発動時の処理としてデッキから恐竜族・海竜族・幻竜族を1体ずつ手札に加え・墓地に送り・除外する効果。
基本的には(2)の効果に繋げるために三竜王を選ぶ事になるが、テキストの通り該当種族であれば竜華以外も選ぶ事が出来る。
サーチは言うに及ばず、墓地送りも除外もカードによっては(それぞれ第二の手札、第二の墓地と言われる程に)アドバンテージになり得る行為であり、それらを混合させたデッキでは1枚でとんでもない数のアドバンテージを稼ぐパワーカードに変貌する。遊戯王界のデドダム

ただしこの効果には注意点が2つある。
1つ目はこの効果を発動後、ドラゴン族・恐竜族・海竜族・幻竜族しか特殊召喚できなくなる事。
この制約により《S:Pリトルナイト》の様な汎用モンスターが使いづらくなり、展開の幅がかなり狭められる。
【竜華】もしくはこの効果を前提としたコンボデッキは、この制約を前提とした上でデッキを構築する必要が出て来る。
そして2つ目は強制効果であるという事。
カードの発動時に必ずこの効果を処理しなければならないため、デッキに恐竜族・海竜族・幻竜族のいずれかが存在しない場合はカードの発動自体が出来なくなってしまう。
デッキに1枚しか投入していない竜王をドローしてしまった場合等に起こり得る状況なので、こちらも構築段階で意識する必要がある。

(2)の効果はデッキ・墓地・除外から3種族の竜華モンスターを特殊召喚する効果。
条件としてEXデッキに《創星竜華-光巴》が存在している必要があるため、このカード単体では機能せず、あちらのペンデュラム効果を経由してから発動する事になる。
手札に対応していないため(1)の効果で手札に加えたモンスターは特殊召喚できないが、加えたのが《恐ろう竜華-かい巴》であればあちらのサーチ効果でデッキに戻す事で疑似的に対応させる事は可能。
発動すれば攻撃力3000のモンスターが3体フィールドに並び、特に表示形式やモンスター効果に関する制約もないため、《恐ろう竜華-かい巴》や《転惺竜華-闇巴》の効果で相手フィールドをこじ開けてそのままワンショットキルを狙える。

いずれの効果も凄まじい爆発力を秘めており、竜華というテーマ自体がこのカードの存在の上に成り立っていると言っても過言では無い。
【竜華】デッキ最大の強味だが、それ故に同時に最大の弱点でもある。(後述)


イラストは三竜王の領土が形成される場面と思われる。
各領域には《創星竜華-光巴》の背中についている竜王の紋章が描かれており、竜王の鎧にもそれぞれを表す紋章が刻まれている。

  • 竜華三界流転(りゅうげさんかいるてん)
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・デッキ・墓地から「竜華」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに手札に戻る。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分のフィールド・墓地・除外状態の「竜華」永続魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキの一番下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
除外以外の場所から竜華モンスターを特殊召喚出来る。
エンドフェイズには手札に戻るのは大したデメリットではないが、罠カードなので展開に絡めるには遅く、相手ターンに特殊召喚しても「門」が無ければただ攻撃力3000の壁を出すだけになる。
ただ、《転惺竜華-闇巴》の登場後はフリーチェーンでフィールドのカードを1枚破壊出来るカードになり、妨害手段として使える様になった。
墓地から除外して「門」を再利用すると同時にドローする効果もあり、《竜華襲焉》の効果で再利用も可能なため、長期戦を見据える場合は1枚挿しておくと役に立つかもしれない。

  • 竜華襲焉(りゅうげしゅうえん)
永続罠
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「竜華」モンスターを相手は効果の対象にできない。
(2):自分のEXデッキ(表側)かフィールドに「竜華」Pモンスターが存在する場合、
自分の手札・墓地・除外状態の「竜華」モンスター2体をデッキに戻し、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
永続罠カード以外の自分のデッキ・墓地・除外状態の「竜華」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
『ALLIANCE INSIGHT』で登場した永続罠。

フィールドに存在する限り竜華モンスターに対象耐性を付与する。
対象にとらない効果も増えたとはいえ、攻撃力3000超えのモンスターが対象に取るタイプの除去を受け付けなくなるのは心強い。

(2)の効果は手札・墓地・除外状態の竜華モンスターをコストにしたモンスター破壊。
第12期で増加した、コストでデッキに戻すタイプのカードであり、《登竜華転生紋》用のデッキリソースを回復しつつ相手を妨害出来る。

(3)の効果は破壊された場合に発動する竜華罠カードのセット。
永続罠以外の竜華罠カードは現状《竜華三界流転》のみであり、実質専用サポートと化している。
(2)の効果コストを賄えない時等に《転惺竜華-闇巴》の効果で自ら破壊して発動する等の使い方が考えられる。


【弱点】

  • 特殊召喚封じ
説明不要の天敵
一応純正構築では1ターンに特殊召喚を何度も繰り返す事があまりないため、《増殖するG》やマルチャミーの様な特殊召喚回数に応じてドローするタイプのメタカードには比較的強い。

  • 手札事故
高レベルモンスターを多数擁するテーマの宿命の様なものだが、とにかく安定性が低い。
竜王の自己特殊召喚効果はどれもクセが強く、サーチする「門」も展開に関わる効果を一切持っていない。
どちらかというと竜王は《登竜華転生紋》の効果のためにデッキに眠っていてほしいのだが、かといって枚数を少なくしすぎると、例えば1枚しか入れていない恐竜族をドローしたために《登竜華転生紋》が発動できないという状況に陥る。
《創星竜華-光巴》とそれをサーチする《竜華開闢》は単体初動として機能するものの、それ以外のカードは初動にすらならないため、それらの採用枚数のバランスは常に課題として付きまとう。

  • 魔法・罠カードの除去
竜華モンスターは《転惺竜華-闇巴》を除き、「門」が存在する間のみフィールド上でモンスター効果が有効になる。
つまり「門」を除去されれば竜華モンスターは効果を無力化されたも同然であり、制圧力が大きく落ちる。
特に竜華カードには魔法・罠カードの効果を無効にする手段がないため、《サイクロン》《大嵐》が実質的なモンスター効果無効カードに変わる。

  • 《登竜華転生紋》への依存度が高い
最大の弱点
上記の通り竜華は能動的な展開手段に乏しく、一気に竜華を複数展開出来る《登竜華転生紋》の重要度が非常に高くなっている。
言い換えれば「ここを妨害すれば勝てる/しなければ負ける」というポイント(マストカウンター)が非常に分かりやすいのである。
そしてこの《登竜華転生紋》というカード、妨害にものすごく弱い。
デッキ・墓地・除外への効果処理を同時に行う都合上、どれか一つでも止められると他の動きも全て止まってしまうため、かなりの数のメタカードで止められてしまう。
メジャーな手札誘発に限定しても、デッキからのサーチ・特殊召喚を行うため《灰流うらら》が、蘇生を行うため《屋敷わらし》が、除外を行うため《アーティファクト・ロンギヌス》が、フィールド魔法のため《幽鬼うさぎ》が、基本展開で2回以上サーチを行うため《ドロール&ロックバード》が刺さる。
後から登場した《転惺竜華-闇巴》はまさにこれで守れと言わんばかりの効果を持っており、初期と比べると改善はされているが、それでもドロバやロンギヌス等止められない妨害は多い。


【相性の良いデッキ・カード】

召喚権を全く使わない事から、通常召喚を必要とするギミックと好相性。
《登竜華転生紋》発動後は種族に縛りがつくため、発動後の使用を想定する場合は竜系種族から選ぶ必要がある。

光属性・ドラゴン族/戦士族の儀式モンスター主体の儀式召喚テーマ。
《粛声の竜賢姫サフィラ》《粛声なる守護者ローガーディアン》が光属性・ドラゴン族/戦士族の儀式モンスターをサーチする効果を持っており、《創星竜華-光巴》がサーチ範囲に含まれている。
【粛声】側の基本展開では《粛声なる守護者ローガーディアン》が終着点となる事が多いが、そこから更に大型モンスターを複数並べる事が可能になり、盤面の圧はかなりのものとなる。
どちらも基本ギミックにデッキスペースを食うため、その分汎用カードを投入する余裕が無くなるのが難点。

  • 【リジェネシス】種族混合
攻撃力/守備力2500に関連する召喚条件を持ったモンスターのテーマ。《創星竜華-光巴》が守備力2500。
手札の《創星竜華-光巴》を見せて《再世の魔神 ベミドバル》を特殊召喚し、そこから万能カウンター効果を持つ《再世の導神 シェモース》をサーチして特殊召喚する事で《登竜華転生紋》を安全に発動出来る。
どちらもメインデッキの大型モンスターを主軸としたテーマのため、相性の良いカードに共通点が多いのも特徴。

恐竜族はサーチ・墓地送り・除外の全てにアドバンテージに繋げられるモンスターが存在しており、竜系種族の中で最も《登竜華転生紋》の恩恵を受けやすい。
どちらかというと【竜華】ギミックの出張であり、恐竜族メインのデッキに少数の海竜族・幻竜族と《登竜華転生紋》を混ぜる形になる。
極まれば《登竜華転生紋》1枚から制圧効果を持つシンクロモンスターやエクシーズモンスターを大量展開する事も可能。

  • 《センジュ・ゴッド》、《マンジュ・ゴッド》天使族
通常召喚時に儀式モンスターをサーチ可能なモンスター。
とにかく《創星竜華-光巴》を手札に加えなければ話にならないため、初動札を増やしたい時に。
効果使用後は《創星竜華-光巴》の効果で破壊して処理すれば無駄が無い。

  • 《宣告者の巫女》天使族
召喚時に《虹光の宣告者》を墓地に送る事で儀式モンスターをサーチ出来る。
《センジュ・ゴッド》との違いは《旧神ヌトス》を墓地へ送って除去手段としても利用出来る事、《墓穴の指名者》に弱い事。
レベル2のチューナーなので、効果を使わなければシンクロ素材にも使える。

召喚権と引き換えに相手モンスターをコストによるリリースという形で除去できるモンスター。
リリース出来るモンスターの数、相手フィールドに渡した後の処理のしやすさ等で差があるため、好みや環境に合わせて採用すると良い。

お互いにスピリット以外のモンスター効果が発動出来なくなるスピリットモンスター。
ペンデュラム効果は魔法カードの効果として扱うため、《創星竜華-光巴》から《登竜華転生紋》に繋げる動きには支障が無い。
相手のモンスターによる妨害布陣を封じ込める捲り札として有用。

  • 《アークネメシス・エスカトス》ドラゴン族
自分のフィールド・墓地から種族が異なるモンスターを3体除外した場合のみ特殊召喚出来るモンスター。
竜華は種族がバラバラなため、序盤以外は条件を満たせないという事は少ない。
一度にモンスターを3体除外するため、これをトリガーに《幻瀧竜華-霸巴》も特殊召喚可能。
種族を一つ宣言して相手ターン終了時まで該当種族モンスターの特殊召喚を封じる効果もあり、特定種族のモンスターを主軸としたデッキへのメタになる。

  • 《アークネメシス・プロートス》幻竜族
《アークネメシス・エスカトス》とほぼ同じ効果を持ち、こちらは属性を参照する。
レベル11の幻竜族のため、《登竜華幻朧門》によって攻撃力を0にする効果を付与可能。

  • 《カーボネドン》恐竜族
墓地から除外する事でデッキ・手札からレベル7以下のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚出来る。
重要なのは自発的に墓地から除外出来る恐竜族という点であり、このカードの除外をトリガーに《幻瀧竜華-霸巴》を特殊召喚し、その効果で《創星竜華-光巴》をサーチする事で《登竜華転生紋》を実質的に単体初動とするコンボが可能。
特殊召喚先の通常モンスターはレベル2のドラゴン族チューナー《守護竜ユスティア》が有力候補で、竜華と合わせてレベル12のシンクロ召喚が行える。

  • 《終戒超獸-ヴァルドラス》幻竜族
レベル10モンスター2体以上を素材に要求するエクシーズモンスター。
竜華モンスターは全てレベル10かつこのカード自身も幻竜族のため、《登竜華転生紋》発動後でも展開可能。
相手が発動した効果を無効にしつつフィールドのカードを破壊する汎用性の高い効果を持ち、「門」が無くバニラ化している竜王を制圧力に変換できる。

  • 《ドラゴン・目覚めの旋律》
手札1枚をコストに攻撃力3000以上・守備力2500以下のドラゴン族2体をサーチ出来る通常魔法。
《創星竜華-光巴》《転惺竜華-闇巴》を揃える事で《創星竜華-光巴》のペンデュラム効果を安全に通せる。
このカード自体を無効にされると手札コスト分が損失になってしまうのが難点だが、相手からすればこのカードを通すと確実に1妨害は踏み越えられるため確実に止めなければならない所であり、《灰流うらら》を切るべきか選択を迫れる。
実は発動回数に制限が無いため、手札でダブっても問題ない。

  • 《強欲で金満な壺》
EXデッキをコストに手札増強を行う壺シリーズの1枚。
【竜華】はEXデッキへの依存度が低いため、採用を検討出来る。

  • 全体除去カード
代表的なものでは《サンダー・ボルト》《ライトニング・ストーム》等。
これらのカードで相手フィールドのモンスターを一掃し、《登竜華転生紋》で特殊召喚した竜華モンスター3体で直接攻撃すればワンショットキルが成立する。
手札誘発を削って代わりにこれらのカードを投入し、後攻1キルを狙う型も多い。

「永続魔法が無いから効果が使えない?逆に考えるんだ、使えなくてもいいさと考えるんだ」
ご存じ1000ライフコストでフィールドのモンスター効果を全て無効にする永続罠。
竜華はフィールド外で発動する効果や魔法カードによって特殊召喚するため、展開に影響が出にくい。
フィールドで発動する効果は使えなくなるが、「門」や《竜華襲焉》の永続効果によるサポートは有効であり、高い攻撃力に物を言わせて相手を押しつぶす事が出来る。
なお、《創星竜華-光巴》が持つ「デッキから「門」を置く」効果はEXデッキで発動する儀式召喚効果と一連の効果として処理されるため、《スキルドレイン》があっても無効にならない。
これを利用し、《スキルドレイン》を自ら破壊して効果無効を解除する使い方も可能。

  • 《センサー万別》
フィールドのモンスターを1種族につき1体に縛る永続罠。
竜華は種族がバラけているため、種族統一デッキへのメタになる。
登竜門(空港の金属探知ゲート)

  • 《リチュアルバスター》
儀式召喚成功時に相手の魔法・罠カードの効果発動をそのターン中封じる通常罠。
通常の儀式デッキでは罠カードの遅さ故に使いにくいカードであるが、《創星竜華-光巴》が条件を満たせば相手ターンでも儀式召喚を行えるため、クセは強いものの妨害手段として使える。
ただし儀式召喚に成功した「時」のみのため、《創星竜華-光巴》の「門」設置効果を適用するとタイミングを逃して発動出来ない点に注意。


【余談】

竜華にはカードパワー以外で大きな強みがもう一つある。それは安価な事。
カジュアルデッキですら基本パーツを集めるのに四~五千円、環境トップor高レアデッキとなると一~二万円もザラな中、竜華は二千円するかしないかという安さ。
テーマ外のカードも使えるデッキが限られていたり、何度も再録されていたりでそこまでしない事が多い。
逸話として、『クロスオーバー・ブレイカーズ』のトップレアカード《M∀LICE<P>White Rabbit》1枚を買う資産で【竜華】デッキが組めるとさえ言われた程。
遊戯王マスターデュエル』でもレアリティによって再現されており、URカードは2枚しかない(【ライゼオル】と【M∀LICE】は5枚)。

同期が環境トップクラスで暴れる強さだっただけにやや不遇な感じは否めないが、決して弱いテーマではない
《登竜華転生紋》のパワー、《創星竜華-光巴》の効果を活かしたラッシュ力は登場した12期基準で見ても侮れないポテンシャルがあり、《転惺竜華-闇巴》登場後は大会で入賞した実績もある。
拡張性も高く「遊べる」デッキとなっているため、デカいモンスターをたくさん召喚するデッキが好きなら一度触れてみてはいかがだろうか。



追記・修正は三つ巴の戦いを制してからお願いします。


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最終更新:2025年10月14日 00:25