ギュスターヴ(ナイルワニ)

登録日:2021/05/30 Tue 19:30:04
更新日:2025/01/09 Thu 12:29:11
所要時間:約 3 分で読めます




ギュスターヴとは、アフリカタンガニーカ湖とそこに流れ込むルジジ川に生息するナイルワニ。

300人以上の人間を殺害したとされる人食いワニである。

概要

タンガニーカ湖及びルジジ川を縄張りにする超巨大ナイルワニ。性別は雄で年齢は推定68歳。かつては年齢100歳以上ともされていた。体長は推定6メートル、体重は2トン。

日本では「奇跡体験!アンビリバボー」で取り上げられた事でメジャーとなったが、その番組内では体長8メートルと紹介されていた。明らかに誇張である。

元は 普通の巨大ワニ (普通とは?)であったが、生息地というか縄張りのルジジ川は「コンゴ民主共和国(旧ザイール)とブルンジの国境線、ないしその近くに流れる」と言えば詳しい人なら察するだろが、この一帯は戦争や内戦の絶えない紛争地帯であり、フツ族とツチ族のブルンジ内戦により出た戦死者の遺体が川に遺棄されその遺体を食べて人間の味を覚えてしまった。
さらに巨体故に目立ち素早い獲物を襲えなくなった為、人間そして大型動物専門の殺し屋となったと推測されている。

彼も戦争の犠牲者と言えなくも無いが、あの巨体故にどちらにしろ人食いになったと思われる。
さらにギュスターヴに襲われた人間の遺体は食害されていないものもあるということで、快楽殺人を行っているのでは?との疑惑もあるが、その真相はワニのみぞ知る。

その犠牲者数は実に 300人以上 …との言説もあるがコレは誇張であり、他のワニによる犠牲者もギュスターヴのせいにされているだけである。

人間との戦争

勿論、人食い故に初期は駆除しようと住民やハンターも銃で撃ったり刃物で攻撃したりしたが、死ななかった。

さらには密猟者、果ては巡回中の軍隊の船に発見されて機関銃の掃射を受けた事もあるが、結局死ななかった。

その為、体中に弾痕があり背中には刃物などで抉れた傷まであり体の中に弾丸が残ったままとボロボロな姿となっているが、ギュスターヴくんはとても元気である。アップで見るとわかるが顎や首や頭にある特別大きな弾痕は機関銃で撃たれた傷である。彼をモデルにした映画「カニング・キラー/殺戮の沼」では鱗を防弾チョッキと揶揄されるほど。

「毒殺すればいいんじゃね?」とも考えられるが、特にそういった話は無い。
もしかしたら実行はされたかもしれないが、毒餌を見分けられたか、そもそも毒が効かなかった可能性もあるかもしれない。

また信憑性の程は不明だが、殺した被害者を食べなかった事例の存在から「単純な捕食ではなく人間を殺す事自体が目的」と推測する向きもあるとか。

戦闘能力

他のワニが子供に見えるほどの巨体を誇り、スイギュウや家畜の牛馬は勿論、未確認ながら成獣の雌カバすらも捕食したという話もありカバの群れすらも畏怖する実質、川の支配者である。

鱗は流石に弾丸を弾く事は出来ないが、ギュスターヴの分厚い筋肉と脂肪も相まって体内に弾丸を残し臓器を傷付けずさらにワニ特有の高い免疫力により延命している。

即ち、ギュスターヴは地球上で唯一、ヘッドショットされても普通に生存出来る生物だったのである。バキのキャラクターかなんかかな?

対人関係

ギュスターヴ君と10年の付き合いになるフランス人男性研究者パトリス・フェイも捕獲殺害を試みていたが、珍しさから観察に切り替え、他のワニによる被害も出ることから目くじらを立てなくなった住人からも畏怖されるようになり、ギュスターヴの食害は天変地異のようなものとされ駆除は諦められた。

2008年から数年間目撃が途絶えていたが、2015年6月に生存が確認。スイギュウを捕食していた。

今日もムシャクシャしたら人間をムシャムシャ元気に食べている。それがギュスターヴなのである。



追記・修正は機関銃で頭を撃たれてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ワニ
  • ナイルワニ
  • 人食い
  • 人食いワニ
  • 獣害
  • 食害
  • アフリカ
  • 事件
  • 実話
  • 機関銃
  • 拳銃
  • 防弾チョッキ
  • カバ
  • わに
  • ※生きてます
最終更新:2025年01月09日 12:29