ファイヤキャンドル(ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー)

登録日:2025/06/10 Tue 06:10:00
更新日:2025/08/05 Tue 21:38:48
所要時間約 5 分で読めるぜぇ!キャッキャッキャッ!


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NOW LOADING よく名前を間違えられる人 オールバック キャンドル キングキャンデラー ギンガマン宣伝隊長 シンケンオー シンケンレッド スーパーシンケンレッド スーパー戦隊シリーズ センタイリング テガソード ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー ファイヤキャンドル ブライダン ユニバース戦士 ライバル 三本木大輔 不敗のファイヤキャンドル 仲間思い 伊藤茂騎 侍戦隊シンケンジャー 割と常識人 力に溺れた者 力を求めた者 名は体を表す 好戦的 始まりの敵 孫悟空 幹部 悪の美学 愛すべきバカ 憎めない悪役 戦隊悪役 指輪 指輪の戦士 救急戦隊ゴーゴーファイブ 暴走 棒術 炎属性 熱血漢 特命戦隊ゴーバスターズ 特攻隊長 理想の上司 直情的 篠原保 脳筋 草野伸介 蔦宗正人 超新星フラッシュマン 連敗のファイヤキャンドルさん 邪道シンケンレッド 部下思い 金目 闇堕ち 隊長 顔芸




負けを知らねえ、容赦もねえ!
ブライダン特攻隊長! 不敗のォ〜……ファイヤキャンドル!

俺の炎で浄化してやる……



ファイヤキャンドルとは、スーパー戦隊シリーズ第49作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の登場人物である。

演:三本木大輔
キャラクターデザイン:篠原保



◎概要◎

「不敗のファイヤキャンドル」二つ名を持つブライダンの特攻隊長。
見た目は赤茶色やオレンジ、白で彩られた燕尾服のような衣装と、首元に何故か蝶ネクタイを2つ身に着け、所々に赤いメッシュを入れた髪をオールバックにした長身で筋肉質の男。
また、目元周辺のメイクや金色の瞳のせいで分かりづらいが、顔立ちをよく見るとなかなかに整っている方で、第9話では来訪した人間界のコンセプトカフェ「ブラックホール」の店長から「顔がいい」と評されている。
戦闘においては、アーイー軍団を率いての前線指揮を担当している。


◎人物像◎


誰が悪魔だ!?
俺はこのくだらねえ世界をオールライトにする為にやって来た……

?? ?? ??
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その、何だっけ……?
あっ、救世主! 救世主ナンバーワンだァ!!


一人称は「俺」で、笑い声は「キャッキャッキャッ!」とかなり独特である。
荒々しく直情的な性格だが頭はあまり良くなく、大事なシーンで言葉が浮かばずにフリーズする事もある。
第15話に至っては「運命の乗り手」やノーワン怪人がナンバーワンにこだわる理由をど忘れしており、ブーケとMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークに呆れられている。
チームワークが希薄なブライダン幹部の中では珍しく仲間想いで人望に厚く、直属の金アーイーを名指しで呼んでおり、その一面からアーイー達からも慕われている。
特にカシオス・ベアーとはプライベートでプリクラを撮り、その時の写真をお互い大事に取っておくほどの仲だったらしく、第2話で殉職した際にはひどく嘆き悲しみながらゴジュウジャー達への復讐を誓ったり、
一緒に飲み交わす間柄だったパット・カイザルが死んだ(と思い込んだ)際には仏壇の前で「またいつか……あの世で飲もうぜ~!!」と人目もふらずに号泣し、復活した際には生きていた事を自分の事のように喜び、2人揃って「祝い酒」に向かう姿を見せていた。
他方、初戦で自分に黒星を付け、第1話早々に「一敗のファイヤキャンドル」にし遠野吠=ゴジュウウルフを目の仇にしており、彼と決着をつける事を望んでいる。
その後も敗北を重ねた結果、今ではガリュードに名付けられた「連敗のファイヤキャンドルさん」の方が有名になりつつある

ブーケに対しては「ブーケ嬢」と呼んでおり、キングキャンデラーの修理を急かす場面も見られるが、彼女がキレると迫力にたじろぎ立場が逆転する。
礼儀にも疎いのか、仮にも主であるはずの女王テガジューンに対して「オイ女王!」とタメ口を使う(本人から咎められてはいないが)、ガリュードに対してテンプレ的な「なんだオマエ」な態度を取るなど、身内に優しい割に荒っぽい一面も。

良くも悪くも直球的な性格はゴジュウジャー側に対しても同様で、過去作幹部に相当するような描写も多い。
第8話ではクオンに唆されて自分を見失った状態の吠に対し、「違う!! こんなもんは、俺の待ち望んでいた戦いじゃねえ!!」「今のお前からは何の炎も感じねえ…。空っぽの人形なんざ、倒す価値ねえんだよ!」と伝えるなど、「悪には悪なりに美学や倫理観がある」系統。
第9話では来訪した「ブラックホール」で無銭飲食をした際は、バトラー・ロンリーウルフこと吠*1への対抗意識があったとはいえ(実際にこの回のナンバーワンバトルはノーワン怪人とは無関係の吠とファイヤキャンドルによる執事ナンバーワンを賭けた一騎打ちとされている)、
真面目に働いて*2返し、食い逃げした青年を警察に引き渡すなど、敵幹部でありながら意外と常識的な部分がうかがえる。


◎劇中での動向◎

第1話よりブライダンの先兵として人間界へと侵攻し、先述の通り吠=ゴジュウウルフに敗北してからは彼と全力で戦って決着をつける事を望むようになる。
しかし、ゴジュウジャー側がセンタイリングを始めとした新たな力を手にしていった事なども合わさり戦績は芳しくなく、戦闘要員としてもテガジューンが切り札として重宝するクオン=ガリュードが出現するなど立場が危ぶまれていた。

そんな折、第20話にてブーケがテガジューンに新たなセンタイリングの収集を報告する一方で、自身は成果がよろしくない事をテガジューンから直々に咎められてしまう。
その場はごまかすようにあくまでも「ゴジュウジャーの指輪狙いだ!」と啖呵を切ったものの、このまま敗北続きではいけないと危ぶみ、絶対的な力を求めるように。


女王の言う通り、今のままじゃダメだ!

……もっと力がいる。絶対的な力が……!


その後、ギャルノーワンとゴジュウジャー&一河緒乙=シンケンレッドの「ギャルナンバーワンバトル」が決着したところに現れ、不意打ちという形で緒乙から銀のテガソードとセンタイリング シンケンジャーを強奪。
本来ユニバース戦士の敗北に伴い消失するはずのテガソードを自らの手に収め、シンケンレッド(ユニバース戦士)へとエンゲージを遂げてしまう。
それまでの敵幹部とは思えない印象の数々から一転、掟破りの行動で悪役ぶりを見せつけた。

ところが、この辺りから次第に暴走を始め、これまでの部下想いの一面はどこへやら、お祭りノーワンに圧を掛けたり、出撃時にアーイーを連れて行かなかったりと危うい面が増えていく。
そして第21話での巨大戦でテガソードレッドと後述のシンケンオーとの合体技に敗れて以降、力への渇望は止まる事を知らず、ブーケにも心配されるように。


なんでだよ……? なんでまだ届かねえんだ……!

誰でもいい!! もっと…俺に力をよこせえええええッ!!


結果、第22話でゴジュウジャーとの対決で追い詰められると、さらなる力への渇望がオルカブースター5050(ゴーゴー)を呼び寄せ、スーパーシンケンレッドへとパワーアップしてしまった。

続く第23話では圧倒的な戦闘力でゴジュウジャー達を苦戦させるが、既に力に呑まれて正気を失っており、ノーワンワールドに一時帰還すると同僚達にまで襲い掛かり、城内を破壊するなど暴走した為、Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークにより拘束される羽目に。
だが、オルカブースター5050が猛原禽次郎のアザラシの鳴き真似に反応して檻を破壊し、そのままファイヤキャンドルの拘束も解いた事で再度人間界へ出陣。
テガジューンがセンタイリング シンケンジャーの記憶から生成した腑破十臓のコピー体と組み、ゴジュウジャー達に戦いを挑んで彼らを圧倒するも、オルカブースター5050の力を制御できなくなり、邪道シンケンレッドへと変貌。
ゴジュウウルフが相手するも苦戦する一方で、他のゴジュウジャー達はそれぞれゴジュウレオンは無謀に突撃を繰り返し、ゴジュウポーラーは腑破十臓、残り3人はMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークを相手取っており、チームワークを全く活かせない状況に陥る中、
ベアックマ50(ゴー)の銃撃でオルカブースター5050を手放すと、それを拾い上げたゴジュウウルフがワイルドゴジュウウルフへとパワーアップし、形勢が不利になるとなんと生身で巨大化して街を破壊し始めてしまう。
そのままテガソードとオルカブースター5050が合体したテガソードアカツキと巨大戦を繰り広げた末、「テガソード・危羅(キラー)(ホエール)スラッシュ」の前に敗れてセンタイリングは全て吠の手に渡り、ファイヤキャンドルも正気を取り戻してこれまでの行いを猛省するのだった。


自業自得だ……。俺は力に溺れ、ブーケ嬢、あんたにまで手を上げちまった……

すまねえ!! 一発殴ってくれ!!

……もういいんです。あなたが無事なら。
それじゃ俺の気が済まねえ! 頼む……!


そのまませめてものお詫びとばかりにブーケに自身を一発殴ってくれるよう懇願するも、頬を差し出したにもかかわらずブーケが鳩尾に強烈なストレートを入れた事で、ファイヤキャンドルはまたも昏倒する羽目になるのだった……
ハッ!!
ヴォァッ!! ……ナイスパンチ……!
やだ!! ファイヤキャンドルさん!? ちょちょちょ、しっかり! あ~っ! ごめんなさ~い!!


◎戦闘能力◎


よくもかわいい部下達を!

人間ぜーんぶ…俺のファイヤーで丸焼きだァッ!!


戦闘時には右耳のピアスを如意棒の如く変形させた燭台型の棍棒を武器にする。
また名前に違わず炎を操る事も可能で、攻撃に利用できる火力から、マシュマロや線香の束を軽く炙る程度まで自由自在。
一方で、炎使いの天敵である湿気及び梅雨の時期を嫌っている。
その戦闘能力はデンジス・パークと組んでいたとはいえ、ゴジュウウルフ以外の4人を一蹴する程に高いのだが、そんな彼に初めて傷を負わせたのは食い逃げした青年*3だったりする(しかもこの時のファイヤキャンドルは武器の棍棒を所持していた)。
当然というか、食い逃げ犯のあまりの強さに三本木氏本人すらツッコむレベル。


◎シンケンレッド(ユニバース戦士)◎



思った通り、コイツは俺の為の指輪だぜ!

返して! その指輪がないと、緒乙は…!!

そんな人間、俺が知った事かよ? 俺は力を手に入れる……
エンゲージ!!


センタイリング!

♪♪♪(ヘイ! ヘイ!) ♪♪♪(ヘイ! ヘイ!)




シンケンジャー!!


……ハァッ!

ああっ……!

キャーッキャッキャッ……! 俺が! 真の…シンケンレッドだァッ!!


指輪:センタイリング シンケンジャー
契約者:ファイヤキャンドル
職業:ブライダン特攻隊長
願い:絶対的な強い力が欲しい
固有能力:塗装(ペイント)
スーツアクター:伊藤茂騎、蔦宗正人(第21話序盤)

ファイヤキャンドルが銀のテガソードと「センタイリング シンケンジャー」で変身した姿。
原典との相違点は他のユニバース戦士と共通だが、一河緒乙が変身したものと違い、本家『侍戦隊シンケンジャー』で志葉丈瑠が変身していたものと同じ男性型のデザインとなっている。
変身シークエンスもテガソードの軌道に炎が伴い漢字の「火」を描くなど、より火属性との親和性を強調したものになっている他、ゴジュウジャー(初期メンバー5人)や既存のユニバース戦士と異なり、手の甲側でクラップ(俗に言うところの裏拍手)するという独自の演出で変身している*4
また第20話ラストにおける初変身と第22話では、本家シンケンジャーの名乗りでも見られた、刀を鞘から抜刀するようなポージングを取った他、第21話のみ外したセンタイリングを左手で真上に弾き飛ばし、キャッチしてから銀のテガソードに装填するシークエンスを見せている。
なお、初変身時のシークエンスのみ、クラップのタイミングがゴジュウジャーや他のユニバース戦士達と比べて待機音の合図より遅れている場面が見られた(第21話以降はタイミングが合うようになったが)。

戦闘においては原典と同じくシンケンマルを振るっての剣術を得意とするが、変身者が変身者だけあって原典の丈瑠や、本来の契約者だった緒乙と比べてチンピラじみた荒々しい動きが目立つ。
また、固有能力の塗装(ペイント)も健在だが、こちらは文字の色からファイヤキャンドルがイメージする効果を自分自身に与える形になっており、ショドウフォン・筆モードで赤色の文字を描き、自身に宿る炎の力をさらに高める為に使用した。

劇中で初めて登場したブライダン所属かつ、他者の指輪を強奪して変身したイレギュラーなユニバース戦士であり、テガソードとも正式な契約を結んでいない。
暴神竜儀はこの件について「今にテガソード様から天罰が下されるはず」と予測していたが、熊手真白曰く「奴は指輪に選ばれた。指輪が契約者を選んだ以上、テガソードにも手出しはできねえ…。誰かが指輪を奪い取るまで……な」との事。
東映公式サイトの「ゴジュウジャーナル」でも挙げられたが、他作品を例に出すなら「イギリスにある某魔法世界で言われていた、『魔法使いが杖を選ぶのではない。杖が魔法使いを選ぶ』というような話」とでも言えばいいか。
その為、契約者の選定においてはセンタイリングの方がテガソードより上の決定権を持っている事も明らかとなった*5

変身者本来の変身者ではない」「シンケンレッドが敵になるといった一連の展開は原典の『シンケンジャー』を彷彿とさせるが、「本来の変身者である女性から力を奪い、『真のシンケンレッド』を自称した」というのは、原典の事を考えるとなんとも皮肉である。


■装備・技

  • シンケンマル
本家シンケンジャーの初期メンバー5人共通の武器で、シンケンレッドの力を持った彼も使用可能。

  • 烈火大斬刀

赤は炎を燃やす色! 血が滾るぜぇッ!!

本家シンケンレッドの専用武器である、身の丈程の大剣。
第21話冒頭では「塗装」で自身の炎の力を高めた上で、原典と同じくシンケンマルに装填された秘伝ディスクを回転させて変化させ、紅蓮の炎を帯びた強烈な一閃を食らわせた。
また、第23話では後述の邪道シンケンレッドの状態でも使用している。

  • ライフバード・ブレイカーモード→カラミティブレイカー

全員ぶっ飛ばす! ブーケ嬢、指輪借りるぜ!

ターゲット・ロックオン! カラミティブレイカー!!

ゴーゴーファイブ!フィニーッシュ!!

ブーケが入手したセンタイリング ゴーゴーファイブを借りて発動。
銀のテガソードから多機能変形ツール・ライフバードを組み替えた合体武器形態のブレイカーモードを召喚し、原典と同じくプラズマエネルギーのビームを発射する。
「こらー!巽は火消しの家系やぞ!!」*6

  • 超新星アタック(仮称・正式名称不明)

キャッキャッキャッ! 俺も混ぜてもらおうか……!

超新星! 超加速!

フラッシュマン!ゴーバスターズ!フィニーッシュ!!

センタイリング ゴーバスターズとブーケから借りたセンタイリング フラッシュマンの固有能力を組み合わせて発動するオリジナル技。
フラッシュマンの肩書きである「超新星」を思わせる赤い火球に変身し、レッドバスターの高速移動能力で相手に体当たりする。

保有センタイリング

  • センタイリング フラッシュマン
  • センタイリング ゴーゴーファイブ
それぞれ超新星フラッシュマン救急戦隊ゴーゴーファイブのセンタイリング。
いずれも第20話冒頭でブーケが回収したリングだが、彼女が召喚用アイテムを所持していない事もあってか、戦闘時に借りる形で使用している。

  • センタイリング ゴーバスターズ
特命戦隊ゴーバスターズのセンタイリング。
第22話冒頭での鳥飼翔=レッドバスター(ユニバース戦士)の戦いにおいて、固有能力「超加速(ラピッド)」を見切って勝利し、そのまま奪取した。

いずれもセンタイリング シンケンジャー共々、第23話でテガソードアカツキに敗れた事で全て吠の手に渡る事となった。
ブーケからすればせっかく集めた指輪を貸した挙句に全部ゴジュウジャー側に奪われるという結果になってしまったが、ファイヤキャンドルを責めはせず、むしろ彼の身を案じる方を優先していた。


■スーパーシンケンレッド(ユニバース戦士)



お前が俺を強くしてくれるのか……?

やめろ! それを使えばお前は───

いいいいいやぁああああっ!!


オルカブースト!!


あぁ?
姿が変わった…!?

あぁ……感じるぜぇ……。炎が唸る!

すげえ…! すげえ力だ!!


ファイヤキャンドルがエンゲージしたシンケンレッド(ユニバース戦士)が、オルカブースター5050の力で強化された姿。
原典と同じく金で縁取られた白い陣羽織を纏っている他、銀のテガソードに装填されたセンタイリング シンケンジャーも、絵柄がスーパーシンケンレッドのそれになった「ブーステッドver.」に変化している。
続く第23話では、その場にオルカブースター5050も同伴していた為か、エンゲージと同時に通常のシンケンレッドを経由せず直接この形態に変身している。

その戦闘力は大幅に高まっており、強化前から使っていた銀のテガソードやシンケンマルによる白兵戦の他、オルカブースター5050から放つ高圧水流弾による射撃戦もこなせるようになっており、
それぞれゴジュウポーラーに「あれを手にしちまった以上、今までのコイツとは別人だ!」、ゴジュウティラノに「こいつは全員でかからねば(倒せない)!」と言わしめた程。
しかし、オルカブースター5050の「不適格者を凶暴化させる」という性質上、ゴジュウジャー達を圧倒するも程なくして力に呑まれてしまい、帰還した先の本拠地で銃撃を乱発するなど、暴走ぶりにますます拍車が掛かってしまう。
そのせいか、次の戦闘ではゴジュウウルフと離反したゴジュウレオンだけの三つ巴の戦いにもかかわらず割と押されてしまっていたが、それでもなお戦いを続けた結果……

必殺技

  • オルカブーステッドノヴァ

オルカ!ブーステッドノヴァ!!

オルカブースター5050の後部に備わった撃鉄を引いた後、トリガーを引く事で発動。
地面に向けてエネルギーを発射し、自身の足元から広範囲にかけて巨大な水飛沫を発生させて相手を吹き飛ばす。


■邪道シンケンレッド



身体が…熱い……!

うぉおおおおっ!!


グァアアアアアッ!!

ウゥゥゥゥ…! ウォアァァァァ……!


やっぱりこうなっちまったか!


身長:194cm(巨大暴走身長:47m)
体重:218kg(巨大暴走体重:515.8t)

ファイヤキャンドルがスーパーシンケンレッドの形態から、オルカブースター5050の力を制御できずに変貌してしまった異形の姿。
大まかなカラーリングや細部のディテールこそシンケンレッドのそれらを踏襲してはいるが、頭部や肩回り・胸周りに火をモチーフとした突起が現れ、口元から鬼のような牙が覗くなど、全身を真紅の鎧で固めたような怪人同然の見た目と化している。

オルカブースター5050の力に完全に呑まれてしまった結果、ファイヤキャンドルとしての理性は失われ、言葉も発しない怪物のような存在となり果てており、
変身解除された丸腰の百夜陸王に襲い掛かろうとするなど、あくまで吠との決着にこだわっていた精神も消え失せ、目の前の相手全てを敵と認識して見境なく攻撃を仕掛ける。
その姿はもはやスーパー戦隊というよりは、外道衆と大差がないと言えよう。

引き続きシンケンマルを得物として振るい、炎を纏っての斬撃や烈火大斬刀に変形させての一太刀を繰り出すが、それ以外にもオルカブースター5050からの射撃や手足に炎を帯びた格闘など、戦闘スタイルも以前と比べて形振り構わないものに変化している。
当然ながら、戦闘力もスーパーシンケンレッドの状態からさらに上がった他、イレギュラーな能力として自力で巨大化し、火炎弾をまき散らして敵味方問わず無差別に攻撃する能力まで得てしまった。

なお、「シンケンジャー」そのものを皮肉った怪人としては、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場した侍鬼が挙げられるが、「ヒーローの姿を醜悪に歪めた怪人」という点で見れば、かつて原典の『シンケンジャー』の世界に現れたチノマナコ ディエンド変身態アナザーライダーの方が近いかもしれない。
また、本家シンケンレッドも映画『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』にて「外道シンケンレッド」という闇堕ちフォームが登場していたが、
血祭のブレドランの手による強制的な洗脳状態」だったあちらと異なり、こちらは「自発的に力を追い求めるあまり、暴走して取り込まれた姿」と、闇堕ちフォームとしても対照的な経緯となっている。


◎巨大戦力◎

■キングキャンデラー



キャッキャッキャッ!

きれいなキャンプファイヤー囲んで一杯やろうぜ、てめぇらァ!!


全高:57m
重量:3500t
装備:キャンデラックスソード
スーツアクター:草野伸介

ファイヤキャンドル専用のドレスガード。
巨大な蝋燭立てを模した外観で、ぱっと見は悪役のロボットには見えないヒロイックなデザインで、吠からは「蝋燭ロボ」と呼ばれている。
手から放つ火炎放射や大剣「キャンデラックスソード」を操りキャンプファイヤーの如く熱く戦う、オーソドックスな戦闘メカ。

第1話で人間界侵攻の先鋒として破壊の限りを尽くし、テガソードレッドと対峙するも、「テガソード・合斗狼(アウトロー)ブレイカー」で大破に追い込まれた。
なんと第1話にして幹部のメカが倒されるという、どこかで見たような展開に視聴者は唖然とした。

その後は修理に回されるも、肝心のブーケがテガソードブルーへの怒りでそれどころではない為にあまり進んでいなかったが、第8話で満を持して修理が完了。
デザインに変化はないが、修理と同時に強化されたのか初陣では見せなかった円心剣(えんしんけん)(ともしび)という必殺技が使用可能となっている。
テガソードレッドと再び対峙するが、吠がクオンの言葉により精神を操作されていた事もあり今度は優位に立つ。
上述する「円心剣・灯」で止めを刺そうとしたが、まだ余力がありそうにもかかわらず反撃の意思なく黙って止めを刺されようとする吠の姿を見てファイヤキャンドルが「空っぽの人形」「倒す価値もない」と戦意を喪失し、止めを刺すことなく撤退した。

続く第9話でそのファイヤキャンドルとバトル外での交流(執事ナンバーワンバトル)を経て、再びゴジュウウルフとして戦う事を決めた吠と対峙するべく、再び出撃。
今度は派生形態・テガソードデカクロウの前に終始圧倒され、「テガソード・紅狼(クロウ)バニッシャー」を受けて再び大破。
しかし、闘争心を取り戻した吠の姿にライバルとして喜びを感じており、以前と違い爽やかに去っていった。

第16話で再修理され、真白に説得されて寝返ってしまったテガナグール改め巨神グーデバーンを力ずくで連れ戻すべく対峙。
今度はグーデバーンに合わせて剣を使わず、ボクシングスタイルで拳に炎を灯して戦うが、グーデバーンの能力で炎を凍らされたところに「俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー」を喰らい、グーデバーンの初陣の引き立て役となる形でまたしても大破してしまった。

第21話で再々修理され、今度は一時復活したシンケンオーとタッグを組んでテガソードデカクロウを翻弄するが……(後述)


■シン(ユニバースロボ)



ん? 何だ…? 何だ?


あれは、シンケンオー…!? 指輪で呼び出せるなんてあり得ねえ!

……よく分からねえが、この指輪がとことん俺を気に入ってる事は分かるぜ!


行くぜ、天下統一! キングキャンデラー、シンケンオー!


第21話でセンタイリング シンケンジャーの力でどこかにあるロボの墓場から復活し、ファイヤキャンドルの意思とは無関係に召喚された。
かつてシンケンジャーが搭乗した侍巨人という巨大ロボであり、登場時は本家の断崖絶壁に立つ演出が再現されている。
姿形は原典の時とほぼ同じで、武器も引き続き「ダイシンケン」を使用するが、ファイヤキャンドルの悪の心に共鳴するかのように両目が赤く染まり、黒い面頬を着けている点で異なる。

センタイリングを手にしたばかりで、まだ能力自体を模索中だったファイヤキャンドルは召喚された事に驚愕しながらも、キングキャンデラーとの2体がかりで一度はテガソードデカクロウを追い詰めた。
しかし、ゴジュウティラノやゴジュウイーグルと共に「いやさかテガソード様祭り」に参加した人々の声援と共鳴したテガソードレッドの光を受け、面頬が破壊されると同時に両目が緑色に戻ってファイヤキャンドルから離反。
そのままダイシンケンでの一太刀を見舞った後、テガソードレッドとの合体技「テガソード剣・侍斬り」でキングキャンデラーを撃破し*7、祭りに参加した人々の感謝の声を受けながら大量のモヂカラに変化しつつ、再度ロボの墓場で眠りについたのだった。

結果として、ファイヤキャンドル視点で見れば「よくわからないままシンケンオーが仲間になったと思ったら、よくわからないまま裏切られた」という形で敗北を喫してしまった。


◎余談◎

  • キャラモチーフは孫悟空で、オオカミ(犬)の吠とはさしずめ「犬猿の仲」。
    名前の由来はキャンドルサービスなどで使われる「キャンドル(蝋燭)」。自分が溶けて周囲を明るく照らす蝋燭は「無償の愛」の象徴であり、仲間想いなファイヤキャンドルにはピッタリと言えるだろう。
    公式ですらたまに間違えるが、ファイヤーじゃなければファイアでもない

  • 演じる三本木氏は思い出の戦隊として『星獣戦隊ギンガマン』を挙げており、SNSでも『ゴジュウジャー』の宣伝そっちのけでギンガマン語りに花を咲かせた他、同作でギンガピンク/サヤを演じた宮澤寿梨氏とのツーショット写真を自身の公式Xに投稿している(宮澤氏の公式インスタグラムでも確認可能)。
    ちょうど東映特撮YouTube Officialにて『ギンガマン』の無料配信が開始されたタイミングであった事も合わさって話題となった。以上の事からついたあだ名は「ファイヤキャンドル警察」「ギンガマンの人」「ギンガマン宣伝隊長」などなど。なんなら放送前から一番目立っていた愛されキャラかも知れない。
    第14話では直接交戦する場面こそ無かったものの、オフショットでは(ゴジュウユニコーンがエンゲージしたものだが)ギンガレッドとのツーショットを果たしている。

  • キングキャンデラーの撮影用スーツは手首にバーナーを仕込んだ、本当に炎を出せる逸品。キャンデラックスソードも点火できる木製のプロップで撮影。
    撮影はちゃんと消火器を用意して行われました。




誰が荒らしだ!?
俺はこのくだらねえWikiをオールライトにする為にやって来た……

?? ?? ??
Now Loading

その、何だっけ……?

あっ、追記・修正! 追記・修正ナンバーワンだァ!!


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最終更新:2025年08月05日 21:38

*1 ただし、この時は吠がロンリーウルフとは気付いていなかった。

*2 口調こそ荒いが接客態度は真面目であり、盛り付けも丁寧に行っていた。吠が直前まで(いつもの)お世辞にも接客職向きではない態度で勤務していたら、「斬新な執事スタイルだ」として客から好評だったという流れもある。

*3 演じたのはゴジュウイーグルのスーツアクターである寺本翔悟氏。

*4 第22話では鳥飼もユニバース戦士版レッドバスターへの変身時に一部裏拍手をしているが、こちらは本家レッドバスターの変身ポーズ、あるいは戦隊名乗り後に行う「バスターズ、レディー……ゴー!」のポージングの再現という趣が強い。

*5 また、それ以前にもテガソードの息子たる巨神グーデバーンも「僕の指輪が熊手さんを選んだんだ」と、自身よりセンタイリングの方に決定権がある旨の発言をしていた。

*6 三本木氏の公式Xより。原典『ゴーゴーファイブ』に登場する巽家は「江戸時代以来の町火消しの家系の生まれ」という設定がある。

*7 この時、吠はファイヤキャンドルに「どうやら愛想を尽かされたようだな」と言い放ったが、ファイヤキャンドルは(吠達に襲いかかった事を除けば)シンケンオーを雑に扱うような真似はしていなかったりする。