登録日:2022/05/03 Mon 06:15:03
更新日:2024/12/30 Mon 08:33:40
所要時間:約 4 分で読めます
【概要】
愛で包み込むことで惑星を征服する侵略種族。
ターゲットとした人間の記憶に干渉し、旧知の人物として刷り込みながら徐々に数を増やしていく。これは架空の人物を0から生やすパターンと、家族や友人など実在の人間に置き換わるパターンの2通りある。
根が純粋な人間ほど影響を受けやすく、人格に問題がある者ほど影響を受けるまでに時間がかかる。また、楽しい思い出を一つも持たない人間には通じない。
他者に影響を与えている個体はミュータントの姿で認識できるため判別は容易だが、
自身が影響下に落ちた場合の対処法は一つで、知り合いと認識した人物との思い出を振り返り、嫌な思い出が一つも無ければラヴと判定し一匹一匹地道に根絶していくしかない。
当然、実在の人間を殺害する危険性もあり、親しい間柄と認識した相手を殺害するため精神的な負荷も大きい。更にラヴの増殖スピードは凄まじいため完全な根絶は難しい。
また死亡後も影響はしばらくは残るので、影響下にある人間から殺人犯と誤認される可能性もある。
こうして原住民を一切傷付けることなく、愛を振りまきながら増殖し続けて最終的にはラヴしか存在しない惑星にしてしまう。
人間やミュータントなど様々な姿で認識されるが、その正体はワーム状の生き物。
始祖は頭部が日めくりカレンダーのミュータントの姿を取っており、主要な個体もその姿で「カレン」と名乗ることが多い。
【作中での活躍】
本編より10年前に発生した、大規模な乱獲後の混乱に乗じて地球に潜伏し、地道に数を増やしていた(作中でもカレンの姿をしたモブが描かれている)。
物語の中盤、ハクアとガルグイユによる騒動後に、トカゲ石を狙い活動を活性化。
ユニコーンや
フェニックスの姿をしたユニコーン、ホワイトタイガーの姿をしたユニコーンなどの姿で動物園化したゴールドコード:市立公園で増殖。
公園の管理担当者は影響化に落ちたのか「動物園は愛を与える場所だからと」放置。市長とテラも、その意見に同意し好印象を抱いた。
これらの個体は、ラヴと認識されないままハクアとガルグイユに殲滅されるが、その様子をカレンは冒頭のセリフを呟きながら観察していた。
数日後、街にミュータントが溢れかえり住人と親しげにしている様子に違和感を持ったマルコ、ガルグイユ、ハクアが調査を開始。
銀河支配を目論むハクアの父・アスタロトが三指に数えた程の難敵ラヴだと突き止め、パンタグラフから上記の対処法を聞き出し駆除を開始。
ガルグイユが戦友を名乗るミュータントに何度も騙され一抹の不安もあったものの、数の多さから各地に分散して対処することに。
マルコは瑠璃と合流し、彼女の友人カレンを殺害してから事情と対処法を説明しミュータントを駆除して回る。
同じくラヴを駆除していたラッカと遭遇し生徒会と合流する。
生徒会からトカゲ石を保管した金庫の鍵を持つ
生徒会長テラが、ラッカに擬態したカレンの影響下に落ちたことを伝えられ、彼女らと共にイセザキ邸に乗り込みカレンと対峙。
カレンは自分が本物のラッカだとテラに信じ込ませ金庫の鍵を開けさせようとするが、ラッカの説得で滑り台の上から突き落とされた過去を思い出したテラが、本物と誤認してカレンに攻撃し擬態が解ける。
更にラヴを食べ歩いていた銀河竜アルコも現れたため、形成不利を悟り増殖し囮を生み出しながら撤退。
後を追ったマルコを、恩田ミツコに擬態し懐柔しようとするが駆除された。
しかし、この一件はミツコに実の娘だと打ち明けようと迷っていたマルコの心を折り、
父を討とうとするハクアの決意も揺るがせることとなり、アスタロトの手にトカゲ石が渡る最悪の事態を招くこととなった。
完全には根絶できておらず、エピローグにもカレンが姿を見せている。
追記・修正は愛しながらお願いします。
- 『親』という概念を色んな形を描いているマル銀だけどここの下りで生みの親だけはハッキリ故人として否定してるんだよな… -- 名無しさん (2022-05-03 09:26:59)
最終更新:2024年12月30日 08:33