モーンとリーリエ、雪原の再会(ポケモン)

登録日:2022/05/27 (金) 00:20:56
更新日:2022/06/07 Tue 19:34:23
所要時間:約 8 分で読めます




お父様っ!!


出典:ポケットモンスター、111話『モーンとリーリエ、雪原の再会』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


概要

『モーンとリーリエ、雪原の再会』とは『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』の第111話。
2022年5月20日放送。脚本はSMでシリーズ構成だった松井亜弥。


SM最終回で行方不明のモーンを探しにアローラを離れる事になったと言う、ゲームでのリーリエの旅立ちをアニメの設定で再現したエンドを迎えたリーリエ一家。
本話では旅を続けた一家がモーンと再会するという、SMの真の最終回と言っても過言ではない内容である。
そのためか、これまでの歴代ヒロイン登場の中で一番作画に気合が入っている。

本話ではリーリエとウツロイドのデザインが似ている事がネタにされている。
SM発売前、ウツロイドのデザインがリーリエそっくりなため、
両者に関係性があるのではないかと考察されていた事があったが、このような形で公式でネタにされるとは……。


あらすじ

サトシたちは「白と黄色の正体不明のポケモン」が確認されたと聞き、ガラル地方・カンムリ雪原に向かう。
一方でリーリエ一家はモーンを探しに同じく雪原に訪れていた。

カンムリ雪原にぽつんと建つ小屋に住んでいるモーンと再会し、喜びに震えるリーリエ一家。
しかし、モーンは記憶喪失でありリーリエたちの事は知らないという。
そのうえ、モーンには同じく「リーリエ」と言う名前の娘がいるというのだ。

リーリエたちは気になってその「リーリエ」に会ってみようとするが、そこにいたのはリーリエ一家の因縁のポケモンである『ウツロイド(色違い)』であった!
それだけならまだしも、モーンはウツロイドが人間の娘に見えているようで――?

登場人物

お馴染み主人公一行。
カンムリ雪原で確認されたという不思議なポケモンを探しにやって来た。
今回はリーリエ一家の話に焦点が置かれているため、事情を知っているサトシでさえ場違い感が強い。
事情を知らない二人(ゴウはアローラ回で少し知っている)は空気化している。

SMでヒロインの一人だったリーリエとその家族。
今回の主役。
リーリエのマギアナの力でモーンが雪原にいる事を突き止め、ようやく再会する。
ルザミーネは夫と再会出来たというのに、記憶喪失と知って気絶しかけたり、
別の女との間に娘がいると知ってこの世の終わりかのような絶望顔を披露したり、メンタルへのダメージが凄い。
それでも要所要所で大人の対応したあたり母親と言うべきか。

  • モーン
リーリエの父親であるモーン博士。
かつてウルトラホールに飲み込まれ行方不明になっていたが、遠く離れたカンムリ雪原で発見された。
ゲームとは違いアローラではなく雪原にいた関係でポケマメを育てておらず、それに伴って太ってはいない。
また肌が濃くなっているが、おそらく雪焼けしたのだろう。
ゲーム同様に記憶喪失になっているばかりか、ウツロイドの事を娘のリーリエと思い込んでいるが……。

ウルトラビーストの一種であるウツロイドの色違いの個体。
モーンにはこのウツロイドが人間の姿に見えるらしく、「リーリエ」と呼んでいる。
モーンの娘として約10年も過ごしてきたため、ピアノを弾いたり食器を使ったり、その姿は完全に人間。
元々ウツロイド、特に色違いウツロイドはリーリエそっくりと話題になっており、
ニックネームに「リーリエ」と名付ける人も多かったが、今回で公認ネタになった。






以下、ストーリーのネタバレ注意

















出典:ポケットモンスター、111話『モーンとリーリエ、雪原の再会』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


モーンがウツロイドを人間と思い込んでいるのはおかしいと思ったルザミーネはモーンと話をしてみる事に。
と同時にグラジオとリーリエは家宅捜査をして、姿をくらましたリーリエ(ウツロイド)を探しつつ情報収集する。


グラジオとリーリエが二手に分かれ家を調べてみると、全ての窓が占められている上に汚れて日のが入って来ないようになっている。
そのうえ本来があるべき場所から鏡が取り外されている事が分かった。
リーリエはタンスの中からモーンが博士だった頃に来ていた研究服と、取り外されていた鏡を見つける。
しかしその服を発見されるのを恐れたリーリエ(ウツロイド)はベノムショックで攻撃しようとするが……。

アイアンテール!!

なんと間一髪のところでサトシがリーリエを助けに現れた!
実はピカチュウがリーリエの匂いを発見し会いに行ったため、それを追いかけて来たサトシはリーリエの危機に間に合ったのだ。
そしてサトシが事情を話している裏で、ゴウはコハルに手を貸し窓から室内に入れてあげていた。
リーリエも事情をサトシたちに話し、グラジオに自分が見つけた鏡を見せる。


その頃ルザミーネも家族写真を見せる等、モーンの記憶を取り戻させようとしたが、
前述した通りこの家には鏡がなかったので、モーンは写真を見てもそれが自分とは気づかなかった
そんなモーンの反応にルザミーネは最終手段としてモーンがリーリエと思っているモノの正体を伝えようとするも、
それを阻止しようとしたリーリエ(ウツロイド)が攻撃を仕掛けて来た。
これは幸いにもゾロアークによって防がれ、リーリエ(ウツロイド)は姿を消して逃げようとするも、駆け付けたリーリエに「待って」と呼び止められる。
あなたが父を助けてくれたのだと……。

実はモーンがウルトラホールに吸い込まれウルトラスペースに飛ばされた際、偶々落ちてきたところにいたのがリーリエこと色違いのウツロイドだった。
ウツロイドはモーンと接触した際に、寄生能力の応用でモーンの記憶を読み取ってしまう。
これでウルトラスペースに来た経緯とアローラに大事な家族を残している事を知ったウツロイド。
心優しい性格だったウツロイドは自分が帰れなくなることを覚悟で、
近くにあったウルトラホールに入りモーンをアローラに返してあげようとするが、通り抜けた先はアローラではなくガラル地方のカンムリ雪原だった。
猛吹雪の中近くにあった無人の小屋にモーンを避難させて、エネルギーを与えて目覚めさせると、
モーンは記憶喪失になりウツロイドの事をリーリエと認識するようになっていた……。
こうしてリーリエ(ウツロイド)が誕生したのだ。


リーリエ(ウツロイド)が何故そのまま家族ごっこを続けたか分からない。
しかしその関係性はよほど幸せだったのか、モーンの記憶が蘇るかもしれない鏡を家中から隠し窓を汚した。
しかし根が優しかったので鏡や衣服 (記憶を取り戻す手段) を捨てることまでは出来なかったのだ。

グラジオは自分の推理を一通り語った後、モーンに鏡を見せる。
鏡に映る、先ほど見た写真にそっくりな自分を見たムーンの脳裏に失われた記憶が蘇る。
リーリエと一緒に野菜を収穫した事、一緒に食事をした事、花束をプレゼントした事。
そんな何気ないリーリエとの想い出が、次々とリーリエの姿が朧気になりウツロイドの姿に変化していく。
そして同時にアローラでの家族の日々を思い出す。

記憶を完全に取り戻したモーンは子供の名前を一人ずつ告げていき、最後にルザミーネの名前を言う。
ルザミーネは前半絶望顔を披露したとは思えないほどの歓喜の涙を流し、モーンに抱き締められた。

家族が感動の再会している所を見たリーリエ(ウツロイド)は人知れず姿を透明化し、その場を去ろうとしたが――


行かないで、リーリエ。



そう言ってリーリエ(ウツロイド)を呼び止めたのは、リーリエだった。
かつてウツロイドに襲われポケモン恐怖症になりポケモンに触れなくなったあのリーリエが、ウツロイドに自分の意思で触れたのだ。
モーンも「自分が家族に会えたのはリーリエ(ウツロイド)のおかげだから、正式に家族になって欲しい」とリーリエに続く。

二人のリーリエ……ですね♪






上記2つの出典:ポケットモンスター、111話『モーンとリーリエ、雪原の再会』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


リーリエ(ウツロイド)の手を握りながらそう微笑むリーリエにリーリエ(ウツロイド)は顔を赤らめながら、手を握り返すことで返答する。
グラジオはウルトラボールを差し出し、それを家族全員で持つ事でリーリエ(ウツロイド)を家族に向かい入れる準備を整える。
リーリエ(ウツロイド)はボールの開閉スイッチを自分で押し、本当の意味でモーンたちの家族の一員となる。


そんなリーリエ一家を見ていたコハルは記念写真を撮ろうと言い出す。




出典:ポケットモンスター、111話『モーンとリーリエ、雪原の再会』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


こうして父親捜しを終え新たなる家族を迎えたリーリエ一家は、アローラへと帰り新たなるスタートを踏み出す――

かつてUBによってバラバラになった家族は、UBのウツロイドのおかげで再び一つにもどれたのであった……。


余談

今回アイキャッチがなかった。その尺すら惜しいということか。

何故モーンがウツロイドをリーリエに見えるようになっていたかは不明。
ウツロイドのにはウツロイドを守らせようとする性質があるので、モーンはウツロイドをリーリエと認識する事で守ろうとしていたのかもしれない。

ゲットされたリーリエ(ウツロイド)は話の流れ的にモーンかリーリエの手持ちっぽいが、次回予告的にグラジオの手持ち入りしたようだ。
本編をよく見るとあのウルトラボールはグラジオの物なため、たしかにグラジオのポケモンになるのだろうが……。
「グラジオのリーリエ」というちょっと危ない文面が誕生した。

最後の集合写真、リーリエ一家全員集合!と言った感じだが、
リーリエとグラジオのポケモンは全員出しているのに対し、ルザミーネのポケモンは一切出していない。
ルザミーネの手持ちは6匹もいるので全部出すと画面を圧迫するので仕方ないのだが、せめて準レギュラーだったピクシーはいてもよかったのに……。

基本的に新無印のバトル回はポケモン自体は良く動くのだが、
背景があまり動かないので背景をバンバン動かしていたXY・SMに比べ、「動かない」という印象を抱かれがち。
しかし忍田雄介氏は、「SMは背景を手書きで動かしていたので、本話では同じ演出にした」と話しており、
彼が担当したアイアンテールのシーンでは、新無印では珍しく背景ごと動かして動きを表現している。
本話は直前にあったキバナ戦よりバトル描写に力を入れているという感想があるのはこのためだろう。

ルザミーネは原作ゲームから救われない悲劇の悪役という扱いであり、
善人となったアニメ版においてもSM時点では幸せそうな顔はしていたものの、やはり夫の失踪もあって傷心は癒えないまま終わっていた。
しかし、本話においてルザミーネというキャラが全ての媒体含めてようやく救われたこととなった。

因みにこの項目の最後に使われている画像は、YouTube見逃し配信のサムネイルにもなっていた。
そのため、テレビ東京が直接映らず、アニポケの放送が数週間遅れる地域は、
「色違いのウツロイドが家族の一員となる」というネタバレを内容を見る前に喰らう羽目になった。
(さすがにそれが「リーリエ」ということまでは分からないが)。

アニポケではウルトラビーストも根は良い奴という場合がほとんどだったが、ウツロイドに関してはサン&ムーンでは完全な悪役だった。
しかし今回で善良な個体が登場し、悪役から脱却した。
フェローチェアクジキング「……」

どうでもいいが、この項目途中から「リーリエ」でゲシュタルト崩壊起こしてないか?



追記・修正はもう一人のリーリエと遭遇してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2022年06月07日 19:34