SCP-CN-2835

登録日:2022/07/15 Fri 21:07:55
更新日:2025/06/01 Sun 15:31:15
所要時間:約 2 分で読めます




ここは何処だ?


SCP-CN-2835はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスSfae
脅威レベルはLevel5

アイテム番号からもわかる通り、これは中国支部のオブジェクトである。

説明部分

{未入力}

特別収容プロトコル

SCP-CN-2835は、計20人の成年男性を収容可能な形態を取り、ベッドの他に未知の機器が多数揃っている位相空間。
オブジェクト内では、飲食、衣服、娯楽活動に必要な設備は全て提供されるものの、一部機器が報告書作成者の頭部や心臓に接続されているため、自由に出ることは許されていない。

しかもオブジェクト内には財団に敵対的であるいくつかの人型実体(SCP-CN-2835-A)が存在していることが確認されている。

  • SCP-CN-2835-A
SCP-CN-2835-Bを所持し、服に「内向きの矢印が3本」のマークを縫い付けられた11人の人型実体。
財団上層部職員の氏名をいつも尋ねようと試みているが、執筆者は彼らに財団を売り渡さないよう沈黙しているので、彼らはそれを見ると落胆する。

  • SCP-CN-2835-B
SCP-CN-2835-Aと外見は違うが、似たような格好の人型実体が写っているカラー写真。
各々の-A実体は-Bを見せて「覚えていないのか?」と問いただすが、執筆者が首を横にふるとこれまた落胆するという。

  • SCP-CN-2835-C
オブジェクト内の機器を管理する役割を担い、-Aに従う複数の人型実体。
報告書の執筆者のことは気に留めないが、-Aとは「ファイブ」「サー」「ニンチ」などの言葉を何度も使用している。


どうやらSCP-CN-2835に囚われている報告書の作成者は、この報告書を財団データベース送ることで状況の打開を図っているらしい。
その試みが上手くいく事を願うしかない。


オブジェクトから逃れてから追記・修正をお願いします。



この項目が面白かったなら……いや、私の、名前は?




















「O5-1……」

「申し訳ありません、サー。手は尽くしました。O5-1の認知症は末期です。今ここに閉じ込められていると気づけているのが奇跡です。」

「他に方法は無いのか?」

「治療を続けても、O5-1の病状は重くなっていくだけのようです。アルツハイマー病は不治の病だと、貴方が一番分かっていることでしょう。最早O5-1はO5評議会の座に留めておくには相応しくありません。」

「本当に……可哀想に。」





報告書の作成者(SCP-CN-2835)は認知症にかかったO5-1で、一種の異空間だと思いこんでいるアノマリーは財団治療施設。

SCP-CN-2835-AはO5-1以外のO5、-CはO5に従う財団職員で、Bに写っている-Aに似た服装の人物というのは、おそらくO5-1本人ではないだろうか。

また報告書からは往年の理念や知性の残滓がうかがえるものの、全体を見れば支離滅裂そのもの。「Safe」と書くべきところを「Sfae」と書いてしまっている始末である。



財団のロゴどころか自らに接続された機器が医療用であることすらわかっていないO5-1はもう評議会の一員にはなりえない。

認知症にさいなまれるO5-1に与えられる結末は、SCP-CN-2835内で「当たり前の」死を迎えることだけ。

そして、「世界の維持」を命題とする財団は、彼ひとりを維持するためにオブジェクトを使ったりはしない。

……………O5-1は幾人もの認知症患者が辿ってきた「当たり前の運命」を、同じように歩いているにすぎないのだから。




SCP-CN-2835

我在哪?(私は何処に?)




それに気付く日は、おそらく来ない――。




認知症の治療法を見つけてから追記・編集をお願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • SCP Foundation
  • SCP-CN
  • SCP財団
  • 中国支部
  • Chris Evertworth
  • 異空間
  • 病院
  • Sfae
  • 私は何処に?
  • 不治の病
最終更新:2025年06月01日 15:31