登録日:2022/09/21 Wed 21:03:56
更新日:2024/09/05 Thu 01:56:19
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You're get power!
光を導け。
死の罠をくぐり抜け、王女を救出せよ!
概要
ライトブリンガーとは1994年にタイトーが出したアーケードゲームである。ジャンルはアクション。
ゲーム形式はクォータービュー視点でキャラクターを操作するファンタジー風のファイナルファイトといったところ。
高低差のある数々のフロアで構成された4つのステージを敵を倒したりギミックを見出しながら攻略してゆく。
初見でファイナルファイト型かと思ったら高低差があるわトラップが異様に多いわ、一部の場所では浮き石をジャンプやデリケートな移動で渡り歩かなければならないわとギミックの多さに面食らったものも多いが、逆にそれに魅了されたものもいる90年代の名作。格ゲーブームが全盛期のため埋もれてしまったのが惜しまれる。
また、このゲームは1部屋の制限時間が最大で2分しかない事や、3面のフロア構造が若干複雑な事、そして雑魚敵の中には攻撃を当てるとすぐさま反撃してくる敵が多い事等で全体的に難易度は少し高めだが、フロアやキャラごとの攻略法を覚えればサクサク進めるという不思議なゲームである。
プレイステーション2『タイトーメモリーズ 上巻』に収録され家庭用初移植。
アーケード版では4人プレイが可能だが、PS2版では2人までとなっている。
2022年12月に発売されたアーケードメモリーズVOL.1でも遊ぶ事ができる(要イーグレットツーミニ本体)。
ストーリー
邪神に魅入られたヴェノムという魔術師がとある国の王女を攫う。
その目的は、古に災いを振りまいた魔神ダイナスティを現世に復活させるためであった。
王女が攫われる現場に居合わせた四人の勇者は、ヴェノムの野望を阻止するために戦いの旅へと出る。
操作方法
レバーによる八方向への移動とAボタンによる攻撃とBボタンによるジャンプで操作する。
そしてこれらを組み合わせることで以下のアクションができる
- Aボタンは連打することで四連のコンボ攻撃になる。入力をやや遅らせるとコンボ条件がリセットされ1段目に戻る。これを利用することで延々と殴り続けるという通称百段攻撃(後述)を発動させることができる。
- Aボタンを押しっぱなしにするとパワーを溜めてそれを離すとキャラごとに違う特殊攻撃を繰り出す。溜め段階は白くキャラが輝く第一段階と黄色く輝く第二段階があり、第二段階の方がより技は強力になる。
- レバーを左か右に二回素早く入力すると一定距離をすばやく移動するダッシュ。その直後にAを押すとダッシュ攻撃となる。
- ジャンプをしながらAを押すとジャンプ攻撃。グレンのみジャンプ中↓Aで多段ヒットするボディプレスに。
- AB同時押しで必殺技。使用回数には制限がありスタートやミス後のリテイク時に3つのストックがあるが回数を増やすにはマジックストックというアイテムが必要。
- ダンジョンの一部には箱やタルや木箱、岩など、Aボタンで頭上に担いで持ち運べるものがある。
プレイアブルキャラクター
◇アッシュ
金髪碧眼で鎧とマントに身を包んで長剣で戦ういかにもな騎士の青年。武器は剣。
行方不明の父を探す旅をしているうちに今回の事件を目の当たりにし、王女を助けるたびに向かうが、そのたびで立ちふさがる謎の騎士に父親の雰囲気を感じ取り・・・
溜め攻撃は剣を振り上げながらジャンプするアークソード。性能について解説すると背の低い小さいスライム型の敵を倒せて便利で、MAX版は当てれば殆どのザコを一撃で倒せる高威力。
しかしこのキャラは実はかなりの悲しみを背負ってるキャラ。まず背の低いスライムを倒せるって言ったじゃん?実はこれ、ほかのキャラの溜め攻撃でも当てることが出来る(システィのみダッシュ攻撃)ので別に便利と言うほどではない。MAX溜めで一部ザコを一撃で倒せると言ったけど、実はあの技は効率悪くて、ガードする敵に当てるとガードされたらほぼ反撃が確定。
しかもA連打の出が遅くダッシュ攻撃でダウンを奪えない。その感じで全体的な使い勝手の面でグレンより劣っている。対空技だからと言ってそれが役立つ場面もほとんど無く降下中は無防備なので雑魚の大群に相性が悪い。
欠点ばかり言ってしまったが、このキャラは投げが意外と優秀(巻き込み性能が高い)で最大溜め攻撃が高威力、さらに必殺技が扱いやすい(威力は低いものの無敵時間が長く自由に移動可能)という点でこのキャラは評価できる。
パターン構築すればクリアは難しくない。最弱のレッテルを貼られた不遇の凡キャラと言えよう。
◇グレン
黒髪でガタイのいい東方の戦士。己をひたすら鍛え上げいずれは一国の主となることを夢見ている。武器は籠手。
他の三人がヴェノムの凶行に憤りを覚えて立ち上がる中、ただ一人「魔神を相手にするのはいい修行になりそうだ」と割とマイペース。
とはいえ、悪落ちしたボスを救えず手にかけてしまった時も「まだ・・・修業が足らんな・・・」と救うことができなかった己の未熟さを恥じているのか、思ったよりもてこずったことに未熟さを感じ取っているのかわからない台詞回しが目立つ。
そんな彼だが使い勝手はなかなかのもので、攻撃力がある割にテンポがよく百段攻撃(後述)がしやすい素手による通常攻撃、判定が強く多段ヒットでダウンを奪えるダッシュ攻撃と、アクション面ではほとんど申し分なしの強いキャラ。
という風に側だけ見れば非の打ち所のないキャラに見えるんだけど、そんなキャラにも意外と穴はある。
実はこのキャラ、反撃の早い雑魚(特に複数出てきた時)を相手にするのが苦手。理由はまずA連打で出るコンボの3段目以降の発生が若干遅めで投げもクセが強く(後方に投げると巻き込み性能最悪のバックドロップが出る)
そして必殺技である爆破陣の攻撃範囲が狭いことも上げられる(威力自体は高い)。そのため反撃の早い雑魚を相手に戦うときは一定の距離をとって溜め攻撃の一刀両斬でちまちまとダメージを与えていくのが安全である。
◇システィー
色白の肌を持つナイスバディな身体をレオタードで身に包んだ青緑の髪を持つ女エルフ。顔立ちは引き締まったツリ目の美少女という感じで声もなかなかかわいい。そして今作屈指のエロ要員。武器は弓。
長命でありかつて魔神に自分の種族を滅ぼされており、ヴェノムの凶行に憤りを感じて参戦。道中自分の友人である水の女精霊フォンティーヌまでヴェノムの毒牙にかかるなどかなりのハードモードな人生を送っている。
通常攻撃のコンボはやや遅めだがダッシュ攻撃はスライディングでダウンを奪えるし、溜め攻撃は弓矢攻撃でリーチがある。必殺技の精霊召喚も数体の精霊が周囲を広範囲を巻き込めるが軌道にクセがある。それとラスボス戦ではハメの要領をつかむ必要があるのは勿論、途中で雑魚が出現したらほぼ
捨てゲーになってしまうのでかなりの気合を入れる必要がある。
◇ウォルド
フード付きのローブを身にまとったいかにもな老魔術師。今作の凶行を起こしたヴェノムの師匠で彼を止める旅を続けている。武器は杖。
通常攻撃のリーチは短く威力が低いがなかなかテンポがよく(ただし4段目の出はかなり遅いので注意)百段攻撃(後述)がしやすい。ダッシュ攻撃やジャンプ攻撃もダウンを奪えると、攻撃力に目をつぶれば立ち回り的には問題ない。
しかし彼の真骨頂は溜め攻撃と必殺技にある。
- 最初の杖の溜め攻撃は魔力の光がある程度飛翔するだけで範囲も威力もあてにならないが、炎は周囲に拡散するので蛇タイプの中ボスに便利だし、氷は自分中心に高火力広範囲強制ダウン、光の杖は溜め最大がマシンガン的な攻撃でボスを嵌めるのに便利
- 必殺技のメテオは効果時間長い(=無敵時間長い)、多段+高火力、1面中ボスは半分以上減らせる。
と、あのヴェノムの師匠だけはあって、かなり強力なキャラ。
雑魚モンスター
◇オーク
突進やパンチや手にした武器を振るう攻撃をするザコ
◇狼男
オークと同じような雑魚。顔は魔物らしく怖い顔、むしろよかった。もしイケメンや可愛かったら倒したくなくなる。
◇食人花
パックンフラワーみたく花弁にとげとげしい牙がついてる雑魚。しかしそれよりも厄介なのが前方に噴出してくる毒攻撃。
◇ローパー
赤い触手を持つ緑色のイソギンチャクのような雑魚。プレイヤーキャラに向かって飛びかかって体当たりをしてきたり、酸の粘液を飛ばしてくる。
◇カエル
プレイヤーキャラの半分ぐらいの大きさのとげとげしいカエル。舌のリーチが長いので歩いて距離を詰めるのではなくダッシュ攻撃でなんとかしたい
◇スライム
すごく小さいRPGお約束の雑魚。地面を這いずり回って接触したらダメージを受ける。
基本的に接触や通常攻撃一撃で倒せるが、中には接触や通常攻撃では倒せず、必殺技や溜め攻撃を当てないと倒せないものも存在する。
また、3面には姿形が異なるプレイヤーキャラより少し小さめのスライムも出現する。
こちらも接触したらダメージを受けたり通常攻撃一撃で倒せる所は同じだが、体を伸ばしプレイヤーキャラに飛びかかって体当たりをしてくる。
◇蝙蝠
ゆっくりと翼を羽ばたかせながら接近しプレイヤーキャラにまとわりつき継続的にダメージを与える。対空技やジャンプ攻撃で対処しよう。
◇クラゲ
空中を漂っており時たま電撃を纏い周囲を攻撃する
◇猟犬
数種類存在しブレスをはいたり突進してくる
◇スケルトン
ワープしてこちらの背後を取ろうとする
◇ナイト
プレイヤーキャラよりやや大きめでフルプレートとフルフェイスヘルムで武装した強力な雑魚・・・というか意志を持つ鎧?
リーチが長いしこちらの攻撃をガードしてくるのでアッシュにとっては鬼門。
◇リザードマン
やはりプレイヤーキャラより大きいトカゲの戦士。こちらもリーチが長くガードを駆使する。
◇アマゾネス
ビキニ系で頭に飾りをつけた女雑魚。他モンスターが軒並み獣人や異形といったラインナップななか何故かなかなか可愛いヒューマンタイプ。でもこちらに容赦はしてこない。
その他キャラクター
◇王女
ゲーム冒頭&OPデモでお約束のように悪役にさらわれるお姫様。影が薄い。
◇フォンティーヌ
システィとは古くからの友人の水の精霊。
強大な霊力を持っているためヴェノムから魔神復活のためのターゲットにされる。
霊力を奪われた後、儀式魔法によって姿をシナリオ2のボス・クイーンスパイダーに変えさせられる。そのまま亡くなったかと思われたが・・・
◇ヴェノム
魔神ダイナスティを復活させようとたくらむ悪の魔術師。
ウォルドのかつての弟子でもあるが、師に対する敬意は皆無。
魔神の生贄のための王女の誘拐、フォンティーヌの霊力を奪い取り魔物に変えるなどの様々な悪事を行ったが、召喚した魔神の機嫌を損ねてしまい虫けらのように殺されてしまう。
テクニック
Aボタンでのコンボをダウン属性のある4段目を出さずにタイミングよく目押しするテクニックの1つ。目押しのタイミングはコンボを最大3段目まで出したら待ち、ニュートラルポーズになったらすぐに連打することで反撃の遅い相手(一部ボス含む)なら倒すまで殴り続けることができる。
ちなみにこのテクニックを使わないと2面ボスと3面ボスに勝つことができない。
追記は父親を乗り越えライトブリンガーを受け継いでからお願いします。
- イメージイラストが米村孝一郎氏だったり -- 名無しさん (2022-09-22 06:07:07)
- ファンタジーRPGのパーティプレイを再現したアーケードゲームは、同じくタイトーの「カダッシュ」(1989)あたりから、データイーストの「ダークシール」シリーズ(1990/1992)やこの作品を経て、カプコンの「ダンジョンズ&ドラゴンズ」シリーズ(1994/1996)に至る感じだったかな。 -- 名無しさん (2022-09-22 10:13:58)
- FF6じゃないのね -- 名無しさん (2022-09-22 12:47:06)
- タイトーメモリーズに収録されてる。 -- 名無しさん (2022-09-22 23:05:13)
- グレンがまんまニンジャマスター・ガラだったなぁ -- 名無しさん (2023-09-21 15:16:12)
最終更新:2024年09月05日 01:56