登録日:2022/12/19 Mon 04:14:49
更新日:2025/07/27 Sun 16:16:27
所要時間:約 8 分で読めます
本項は『あやかしランブル!』の重要なネタバレを含みます
ブラウザ・アプリゲーム『あやかしランブル!』に登場する玄武・白虎・朱雀・青龍の総称。
地上に根付く霊獣で神にも匹敵する力を持つ存在だが、自然そのものの化身であり基本的には善も悪もなく、人間には関与しない中立的な立場を取っている。
陰陽師の始祖・
安倍晴明は彼らを式神とすることに成功しており、伝説の式神として逸話が遺っている。
伝説の陰陽師である晴明が使役できたということは、逆に悪意あるものも使役することも可能であり……
【マガツヒとしての四獣】
黒衣の男や白髪の少年など、マガツヒを操り暗躍していた本作の敵対者達の正体。
本作のラスボスであるマガツヒの王が四獣の権能の一部に黄泉のケガレを混ぜ合わせ、自身に代わり地上で活動する駒として作り出した。ケガレやマガツヒに喰われた数多の魂の欠片が混ざり、四獣本来のものとはズレた人格を持つ。
・黒衣の男
マガツヒ版玄武。その人格はマガツヒに立ち向かうこともできず果てた者達の「無念の寄せ集め」が中心で、本人も寄せ集めから生まれた自身が何者であるか掴めずにおり、ただ腹の奥底から湧き上がる「怒り」のみを確かな自己としている。
5章にて迷いの森で主人公達と遭遇し、目的は果たしたものの遥かに格下であるはずの彼らから手痛い一撃を受けたことで顔を覚えて帰還。9章で陰陽寮を襲撃した際にも主人公らと対峙するが殺しきることができず苛立ちを募らせる。11章では白虎の儀式の後始末を任され、満身創痍の主人公らと遭遇するが、万全の状態の彼らを殺さなければ気が収まらないと敢えて見逃している。
15章の大規模な侵攻で、ようやく万全な状態の主人公らと戦う機会を得るが、これまでの冒険で成長を遂げた彼らにとって玄武ははもはや敵ではなかった。それでも自身の存在を怒りを証明するために全身全霊の一撃を放とうとするが……
マガツヒの王にとって侵攻は二の次で、四獣も捨て駒に過ぎなかった。
障害となり得る主人公の裏にいるイザナミの力を確実に屠るために、彼らと遭遇した四獣を自身の依り代とする術式を仕組んでおり、玄武の肉体も人格もマガツヒの王に上書きされてしまった。
その後、マガツヒの王の体内ーーーーマガツヒの王が支配する黄泉の領域に飲まれた主人公の式神のアスカと補佐役のイズナが、ケガレに飲み込まれかけている玄武と遭遇。
玄武が完全に取り込まれればマガツヒの王の脅威が増すうえ、これまで何度も戦ってきた玄武をこんな形では終わらせたくないとアスカはケガレを倒し、玄武を解放する。
玄武もまた、自身の憤りの終点である彼女たちを無為に終わらせることを良しとせず、黄泉から地上へ帰還する手掛かりとなる霊獣の情報を与え送り出す。
マガツヒの王に自身を構成するケガレの大部分を奪われ、マガツヒ・四獣としての力も行使できない満身創痍の身でありながらケガレの足止めを務めた。
地上での戦いの末、瘴気を抑え込む結界が完成し、依代を利用しての活動も難しくなったマガツヒの王は黄泉に帰還。
すなわち、玄武の解放を意味しており、
戦い終えた者のみが得られる、充足の時。この世でこれほど満ち足りた時間はないだろうーーーー
ーーーー人間は、あまりにも脆い。だからこそーーーー
油断した主人公達を狙う朱雀を排除し、四獣としての権能で自身と主人公達のみを結界のうちに隔離する。
肉体を構成するケガレの大部分を失い残された時間も殆どない死の間際で、玄武は善悪も越えてマガツヒと四獣の力を完全に一体化。残された命の全てを燃焼しマガツヒの王にも匹敵する力を手に入れた。
もはやマガツヒでも四獣でもなく、主人公達との命の削り合いこそを存在の証明とする一つの命として対峙することを望み、主人公達もそれに全身全霊をもって応える。
互いの全てを賭した死闘の末、勝利したのは主人公達だった。
死の間際で玄武は、彼らに看取られて最期を迎えるのは真っ平と戦いの舞台であった鎮守殿を破壊。
その……ありがとうございます…… 私たち、頑張りますから
主人公達が去ったのを見届けた玄武は、この期に及んでまだ機会を窺っていた朱雀を四獣としての権能で道連れにし最期を迎えた。
こ、こんなの意味ないよ……? どうせ私は、すぐに戻ってこられるから……
だろうな。だが、今でなければ別にいつでも構わん。たとえそれがわずかな猶予でもな
・白髪の少年
マガツヒ版白虎。その自我は「破滅を望む人間の想い」が中心となっており積み上げたものが崩れ去る瞬間を尊び、自身が支配する盤上で命を玩具として弄ぶことを愉悦とする。
6章から登場し、吸血鬼ノスフェラトゥに力を与えたり、教団を唆し邪神を蘇らせ自滅させるなど長らく物語の裏で暗躍していた。
9章で陰陽寮を襲撃した際に始めて主人公と対峙。始めはどこにでもいる凡百な存在と見做していたが、主人公との会話でアスカの力が増したことで興味を惹かれ、主人公らが紡いで来た人々との縁に敗れた際に主人公に胸の昂りを覚え惹かれる。
14章で黄泉比良坂を支配するウカノミタマを取り込み黄泉比良坂そのものとなり、ケガレを地上に溢れ出させることで世界を終わらせ、その光景とともに主人公を甚振ろうとするが、体内からのウカノミタマの抵抗、そしてもう一人の白虎の化身であるカノエの干渉を受け計画は失敗し、敗北。
終わりを望む願望から生まれた獣は自らの終わりを惜しみながら、主人公に向かって手を伸ばし崩れ去り最期を迎えた。
・龍面の男
マガツヒ版青龍。その内面には生を諦めた者達の「諦念」を宿し、それを表すかのように冷淡な性格で一切の情熱を持たない。
10章でマガツヒの王が朱雀の能力の検証を行っている間の足止めを任され、主人公らと対峙。主人公らを圧倒し、反撃を受けながらも確実に殺せるほどの余力を残していたが、割に合わないと見逃している。
15章の大規模侵攻の際にマガツヒの王の異変に気づき戦線を離脱し、マガツヒの王の内部に取り込まれた主人公の前に現れる。主人公にある人物に関わる事実を伝え、心をへし折ろうとするが、何者かの手によって外へ追い出される。
16章でマガツヒの王のもとへ向かう主人公らと対峙し、駆けつけてきたウカノミタマや麒麟と交戦する。
なぜかウカノミタマのことをよく知っているようだが…?
正体は安倍晴明本人。
1000年前の災厄で肉体を失い魂がマガツヒと青龍の権能を混ぜ合わされ、マガツヒの王の手駒として生きながらえていた。
最終決戦で、生前の知り合いであるウカノミタマの手でマガツヒの王の支配から解放されると主人公らに加勢し、主人公と式神達の援護を務め、勝利に貢献する。
戦いの後、晴明は残された命を使って主人公らを地上へ帰す為の術を展開する。
昔の仲間を地上へ送り最後に残った主人公らを帰す準備をするが、マガツヒの王の残留思念に襲われ、やむを得ず帰還用の力を使って残留思念を抑え込み、何とか主人公らを異界から脱出させ、残留思念と心中をする。
お前たちが生きて帰ることが、俺たちが生きた証だ……!
かつて安倍晴明と呼ばれた男は自分の遺志を継ぐ者達に未来を託し、散った。
そして命の還る場所にて、長きにわたる宿業から解放された女神と再会を果たす。
・朱雀
マガツヒ版朱雀。マガツヒの王に創られたばかりの存在であり、人格は無垢かつ残虐。
10章でマガツヒの王の指示で能力検証し、続く11章で白髪の少年が蛇神ヤクモマガツノカミを蘇らせるため、儀式の中核となるヤマタノオロチの偽者に仕立て上げて利用。
オロチとして行動するうちに主人公に惹かれ、邪魔者を全て殺してでも独占しようとする。
15章の侵攻では、主人公を探しながら目につく人間を殺して回ろうとするが元神のスサノオことクサナギ、アマテラスと対峙。霊力そのものは彼女らに匹敵するが人格が未熟なため手も足も出せずに圧倒される。
クサナギはある違和感から朱雀を殺さず生け捕りにしようとするが……
き、消える……わたしが……ぬりつぶされて……わたしじゃなくなる……
これまで現出していた朱雀の人格は、その肉体に宿る真の人格を秘匿するための仮初めのもの。
クサナギに追い詰められたことで真の人格が現出し仮初めの人格は塗り潰される形で完全に消滅した。
性格は残忍かつ狡猾。相手を騙し油断するまで待ち隙を狙うことを好む。
真の人格の存在は他の四獣にも隠されており、彼女と対峙した玄武を激怒させている。また四獣本来の朱雀と邂逅した過去があり仮初めの人格に違和感を持っていたクサナギから引き続き存在を怪しまれており、この人格もまた朱雀本来のものとは似ても似つかない様子。
マガツヒの王すらも撤退した結界の中でも行動できる、同じ四獣である青龍が敬語で接するなど謎が多い。
そして16章の最終決戦にて……
私は確固たる個として、この世を侵食するために生まれた者――
正体はマガツヒの王の本体・ヨモツオオカミ。
朱雀のフリをして、自身の分体であるマガツヒの王の補助を務め主人公らを出し抜いた。
主人公らがマガツヒの王を倒した直後に本性を見せるが、青龍――安倍晴明の反逆と主人公サイドの援軍によって劣勢に立たされ敗北。
晴明が主人公らを地上へ送る際、残留思念がしぶとく彼らを追いつめようとするが、晴明によって主人公らは地上へ帰される。
一人残った晴明はマガツヒの王だった存在と心中する。
俺と一緒に、大人しく黄泉に引っ込むとしようぜ……!!
1000年に一度、地上に災厄をもたらす禍の神は人とアヤカシの手で討ち取られた。
災厄から解き放たれた地上は、1001年目の新たな歴史を踏み出すこととなる。
【式神としての四獣】
1000年前のマガツヒとの戦いに於いて
安倍晴明と共に戦った式神たち。四獣の権能の一部のみを召喚し、晴明の真摯な説得により在り方を変え、共に戦う道を選んだ。
1000年前の災厄で黄泉比良坂に堕ち、権能が散逸していたが、13章で黄泉比良坂に堕ちた主人公が荒御魂となった玄武と白虎の権能と邂逅する。
・ミズノエ
式神の玄武。
黄泉比良坂に堕ち、他の魂の欠片とも混ざり合い自身の名も思い出せない荒御魂となっていた。
ミタマと共に黄泉比良坂から脱出しようとする主人公に協力していたが、真意は黄泉比良坂を掌握して目的を果たし主人公達を裏切った……と見せかけて、正気を失う前のミタマ=ウカノミタマの本懐である主人公の帰還のために行動しており、敵対的行動を取っていたのは白髪の少年の暗躍を察し、万が一の場合、彼への対抗手段となるカノエを抑え込み警戒から外すため。
真の名を取り戻した後、生前縁のあった麒麟との縁を通じて瘴気溜まりの武陵桃源から地上に帰還し、陰陽寮に加入した。
・カノエ
式神の白虎。
自身を無理矢理縛ることも可能だったが、それを良しとせず言葉での説得を行う晴明に興味を惹かれ、他者と縁を結びながらも孤独を歩む晴明に寄り添うために在り方を選んだ。
黄泉比良坂に堕ちたことでそれらの記憶を失い。自身の本質となった記憶を取り戻したい渇望から荒れ狂い、近付く者全てに襲いかかる存在となっていた。
主人公達の活躍で落ち着きを取り戻し、黄泉比良坂を支配するヨモツシコメとの戦いに協力。
ヨモツシコメを倒した後も主人公を裏切ったウカノミタマや、その裏で暗躍していた白髪の少年との戦いの中で記憶と名前を取り戻し、主人公と共に地上に帰還した。
・キノエ
式神の青龍。
存在の基盤である土地を失い戦いの際に自身の命を消費するため、当初は晴明への協力に消極的だったが、自分と同じ望郷の念を持つ彼の言葉に心打たれ、契約を結ぶ。
晴明の仲間であるイザナミの守護をしていたところに災厄に巻き込まれる。
その後別のところで封じられていたがある理由で解放され、異変調査で仲間とはぐれた主人公と遭遇する。
・ヒノエ
式神の朱雀。
彼女のみ他の四獣と召喚された経緯が異なる。
過去に飛ばされた主人公の式神として活動するが、主人公の協力者のフリをしたマガツヒの王の一部に始末される。
16章である人物の計らいにより復活し、主人公らとの共闘でもう一人の自分である朱雀と激闘を繰り広げた。
追記・修正お願いします。
- あやラブ項目より先にできやがった……。なんでや -- 名無しさん (2022-12-19 06:30:40)
- ルール上は問題ないとはいえ、いくらなんでもこれは説明不足すぎない? -- 名無しさん (2022-12-19 07:11:41)
- もうちょっと内容を充実させて欲しいゾ… -- 名無しさん (2022-12-19 13:26:03)
- いや、項目の内容としてはこのくらいで十分なんだ。問題はあやラブそのものの記事が無いから、前提になる知識一切無しで核心だったりネタバレだったりを並べられても??? -- 名無しさん (2022-12-19 14:37:19)
- 最初のあやラブ項目がこれなのか……さきにあやラブ項目があったらよかったのに。 -- 名無しさん (2022-12-21 01:51:19)
- 元が同一の存在だって事が分かる、マガツヒと味方側両方が一応なれる中ボス形態についても書くべきだと思ったが、イマイチいい追記文章が思い浮かばない。 -- 名無しさん (2022-12-21 04:49:53)
- その説明をする前に黄泉比良坂と権能やらを理解する必要があるサム8状態だし無理じゃね…? -- 名無しさん (2022-12-26 23:53:24)
- 元が同一の存在であるため、マガツヒの姿しかしらない主人公は黄泉比良坂で玄武や白虎の権能と遭遇した際、マガツヒの姿で認識していた。とか? -- 名無しさん (2022-12-27 00:04:49)
最終更新:2025年07月27日 16:16