登録日:2023/12/24 Sun 09:19:16
更新日:2023/12/24 Sun 13:43:52
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VolcanoidsとはVolcanoidによるサバイバル風
スチームパンクアクションゲームである。
プラットフォームは
Steam。
プレイヤーは「ドリルシップ」という地面を潜航する拠点や武装を強化して、機械の軍勢「COG(コグ)」の撃退を目指す。
サバイバル風、というのは別に生存のための物資を集める必要がないため。物資の収集はあくまで強化目的である。
あらすじ
アドラノスという、豊かな島があった。
しかし、突如として、地震の頻発、湾岸に3つの火山の出現、中央にあった休火山の活性化という災害が立て続けに起こる。
島民は火山灰・火砕流・溶岩といった噴火の被害に度々さらされ、退去を余儀なくされてしまう。
その後、何年もの間避難生活が続く中、有志によって調査のための準備が進められていた。
そして、災害の当事者であった船長とともに、勇気ある者が島の調査と奪還に乗り出したのだった。
システム
ゲームの概要
この手の
ゲームによくある、フィールド上に散らばる鉱石を砕いて採取してクラフトし、キャラや周辺環境を強化して先に進む、というのが主な流れ。
作中ではかなり
説明不足だが、地中から火山内部に侵入し、コグのエネルギー源であり噴火の原因であるレーザー施設を全て破壊するのが目的となる。
なお、正規版ではストーリーの拡充を予定しているようである。
プレイヤーが冒険するアドラノス島は、一定時間ごとに火山が噴火し、火砕流や溶岩がフィールドを埋め尽くす。
これが直撃するとプレイヤーなら即死、ドリルシップなら見るも無残な姿になってしまうため、地中もしくはシェルターに退避しなければならない。コグドリルシップも回避のために消えてしまうので、襲撃は余裕をもって行う必要がある。
噴火は発生するたびにフィールドに存在する資源が再設置されるなど悪いことばかりではない。
クラフト能力の強化にはコグの持つ技術の解析が必須であり、解析用の素材を得るために敵ドリルシップへの襲撃が必要になる。
敵ドリルシップはフィールド上にランダムで出現し、時間経過で移動してしまうため、後述の時間制限も相まって迅速な制圧が求められる。
クエストもあるが、本作では今の所あくまで次の行動指針に過ぎず、やることが分かっているなら受注の必要はない。
クエストを一切受けずにクリアすると実績が解放される。
3つの難易度があり、難易度が上がると敵が強くなる他、採取できる資源の量と噴火までの間隔が短くなる。
マルチプレイが可能で、あるプレイヤーは敵拠点を襲撃、あるプレイヤーは銃座で厄介な敵を狙い打ち、あるプレイヤーはドリルシップの修理、そしてあるプレイヤーは手薄になった拠点を別方向から蹂躙、なんてことも可能。メンバーがいればだけど。
ちなみに、ハードだと敵拠点周辺で数秒棒立ちしてたら死んでもおかしくない戦力差だが、ソロでもクリアできる。
後述するように移動戦闘拠点ビルドとしてのゲーム性はなかなか幅広いが、現在ではそれを活用しきる土壌がないのが難点である。
カスタム難易度の設定幅が異様に広いため、設定次第ではそうでもないかもしれないが。
また、戦闘にしてもゲームとして成り立つバランスにこそなっているものの、
ドリルを破壊するメリットの薄さや「テスラ武器」の理不尽さなど気になる点もちらほら。
クラフト
主に製錬・生産・研究の3種類のクラフトが実行できる他、不要品を特定の素材に還元することも可能。
クラフトには3段階のレベルがあり、研究によって上位の技術をアンロックすることで実行可能となる。これに加え、ドリルシップの関連モジュールが稼働状態であることが条件となっている場合もある。
クラフト施設は最初はドリルシップから独立しており、手に持っている素材しか加工できないが、アップグレードすることでドリルシップ内のストレージにアクセスしての加工が可能な「ハブ」となる。
ハブとなった後は、指定個数だけ作成・在庫が一定以上になるように作成・素材がある限り常に作成、という設定をクラフト台ごとに設定できる。
例えば、モジュール無しで加工可能且つ加工必須であるスクラップ類や破壊されたモジュールは、常時作成の対象に設定しておくことで手間を大幅に削減できる。
もしくは、弾薬とその素材を在庫維持設定にしておけば素材がある限りターレットが弾切れを起こすことがなくなり、手持ちの弾が切れても一旦帰還して即補充しての出撃もできる。
素材はインゴット系と火薬系の2種類があり、こちらもそれぞれ3ランクある。
基本的に採取できる素材はエリアに紐づけられており、該当エリア外の素材はほぼ手に入らない。
一方で、意外と弾薬には下位の素材を要求されることがあり、とりわけ鉄は枯渇しやすい傾向にある。
ドリルシップ
・概要
大看板である移動拠点。地中を潜航することが可能。ただし、地上を移動することはできない。
スチームパンク系なので、レバーやブラウン管などインターフェースは結構レトロ。
コグの主要兵器であり、プレイヤーは最序盤に最寄りのドリルシップを強奪するところから開始となる。
最初は先端部の1両だけだが、アップグレードにより4両まで増える。
内部には生産施設や侵入者への攻撃装置、回復施設に追加ストレージなどを実装できる他、側面及び天井にはモジュールという拡張パーツの設置も可能で、自分好みの移動要塞が建造できる。
天井を設置することで上下層に分けたりもできる。
各装置の使用にはエネルギーが必要なものがあり、ドリルシップ自体の発電に加え、石炭発電もしくは地熱発電で賄う。
需要と供給のバランスはエネルギー表示系の装置で確認できる。
プレイヤーは右腕につけたコントローラーによってドリルシップと遠隔通信が可能。
コントローラーを構えると装備メニューの代わりにコントロールメニューが表示され、数字キーで実行される。
クエスト受注やドリルシップの潜航/浮上、戦闘ドローンの射出指示など、便利な機能があるのでぜひ活用しよう。
ちなみに、その装置の出所は不明。
・モジュール
ドリルシップの天井と側面に装着される外装パーツ。
ほとんどは内側にランプが付属しており、ランプがあるパネルにアクセスするとON/OFFの切り替えが可能。
物理法則を完全に無視した格納方法となっているが、まあコグの技術なので気にしない。
外部から攻撃可能であるため、内装より破壊されやすいが強度自体は高め。また、モジュールを停止させて格納するとダメージが減る。
お互い敵のモジュールを勝手に動かすことはできないが、ハッキングツールによって部分的に制御を奪うことができる。ストレージだけはフリーアクセス。
種類はドア、ストレージ、パワープラント、ターレット、クラフト、ドローンの6つ。
当初は天井に設置できるのはストレージとパワープラントのみだったが、現在はタレットとクラフトも設置可能。
+
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モジュール解説 |
・ドア
まんまドア。当然壁面限定。
備え付けのドアは先頭に1つしかないので、せめて先頭と最後尾の両サイドには付けたい。
格納不可能だがデフォルトの強度が高いため、破壊時には意外と面倒。
手動で閉めないと侵入されてしまうので、開閉には注意が必要。
・ストレージ
ドリルシップの共有ストレージを拡張する。増設すればその分だけ増える。
ストレージ画面では一緒くたになっているが、モジュール側に格納されている枠は別途存在しており、破壊された場合はその枠が残骸内に取り残される。
なお、ストレージモジュールを2つ以上設置しないでクリアすると実績が解放される。
・パワープラント
石炭発電と地熱発電があり、条件付きでそれぞれ決まった量のエネルギーを生む。
石炭発電がメインで、当然石炭を消費するため、在庫は常に気を付けたい。大量生産とかしていると、いつの間にかめちゃくちゃ減っていたりする。
地熱発電は何も消費しない代わりに回復量が少なく潜航中でないと機能しない。元々、地中ではエネルギーを激しく消費するようなものは作れないため、重要度は低め。
ストレージ同様、2つ以上設置せずにクリアすると実績開放。
・ターレット
プレイヤーが装備できる多くの銃器を自動砲台として設置できる。
タレット用の弾丸は別途作成が必要で、手持ち武器の弾薬を素材として作成できる。
なお、何故か作成できる弾の数は素材の10倍。なお、テスラ砲台だけはドリルシップのエネルギーを直接使用するため、銃弾は不要。
照準は賢くはないが、それでも斥候程度であれば大体撃退可能。エネルギーや場所の問題で大量展開しづらく、集団で襲われるとさすがに不利。
・クラフト
アップグレードをはじめとした、高度なクラフトを可能にするモジュール。
また、ハブによるクラフトの速度を上げることもできる。複数のクラフトを同時に行うと全体の速度が低下してしまうため、状況次第では複数設置もありうる。当然、稼働数が増えればエネルギー消費も増える。
研究だけはモジュールがなくともモジュール残骸の解析などはできるため、そこまで重要ではない。
・ドローン
採掘ドローン、サポートドローン、攻撃ドローンが存在する。コグの場合、サポートがない代わりに戦闘ドローンを出撃させることができる。
全て側面限定で、出撃先で破壊されてもそのうち復活する。
サポート・攻撃ドローンはコントローラーメニューから呼び出すことができ、任意の場所に設置可能。
採掘はモジュールを設置すると一定クールタイムごとに出撃し、周辺の鉱石を採掘してくれる。コグ側も同じなので、放置していると勝手に鉱石を持っていかれてしまう。
サポートはストレージ、アーマー回復、体力回復の機能を持ったドローンで、出先でも弾丸や耐久力の回復が可能となる。
攻撃ドローンは任意の装備とその装弾数を設定した上でその分の銃器と弾丸をストレージに入れてやると、呼び出し先でその武器を使って攻撃してくれる。
接触判定があり、出現ポイントに敵がいると破壊してくれる。
ドローン関連の実績は3つあり、どれも難易度高め。
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・装置
ドリルシップの床又は内外の壁面のハードポイントに設置可能。
ただの装飾、サブストレージ、任意のアイテムの在庫表示、サブの操縦席や銃座、アーマー・HPの回復装置など、種類は様々。後述する遠隔操作装置もこれ。
ものによっては設置できる場所に制限がある他、ストレージは床か壁かで形状が変わったりする。
コグドリルシップ内では様々な装置の設置方法が見れるため、撃沈させる前に参考にするのもいい。
・遠隔操作装置
モジュールは特定の装置によって起動・停止を切り替えることができる。
モジュールは起動していると常時エネルギーを消費し、停止すると耐久力が上がるため、状況に応じたON/OFFをモジュールまで行かずに切り替える装置は効率的なプレイには重要。
序盤はともかく3,4両編成になると全てのモジュールの起動状況の切り替えなど面倒すぎるため、大型ドリルシップの運用ではぜひ活用したい。
ただし、それに関する細かい説明がなく、装置の説明文を読んでも分かりづらい。
主な挙動は、「+1」というレバーを倒すと該当モジュールが1つ起動し、「-1」を倒すと逆に停止する。後半に解放される装置では、全体のON/OFFを記憶しておき、その設定を一括で適用したりもできる。
・アップグレード
ドリルシップ本体を強化するパーツ。コア、トラック、装甲、ドリル、エンジンの5つがある他、クラフト系アップデートの「概略図」も存在する。
コアは基礎積載量と時間ごとのエネルギー回復量、トラックは地中での移動速度、装甲は溶岩内でダメージを受けるようになる温度、ドリルは突破可能な地形の数、エンジンは接続できる車両の数がそれぞれ上昇する。
特にドリルはエリアを隔てる岩盤を突破するために必須である。
概略図は要はレシピセットであり、研究系クラフトで作成できる。
まず概略図自体のレシピセットである基礎研究を行い、専門の研究を進める、という形。
・潜航
ドリルシップは特定のポイント間を地中に潜って移動することができる。
本作における地中は敵や噴火の危険もなく資源も集められる実質安全圏である。
ただし、モジュールは地熱発電とストレージ以外停止してしまうため、やれることが限られてしまう。
また、溶岩地帯に侵入すると温度が上昇していき、耐久限界を超えるとその間ずっと全面が大ダメージを受け続けるため、注意が必要。
あちこち溶岩や岩で囲まれているため、先に進むにはドリルシップの潜航能力の強化が必須となる。
最大の弱点は浮上時であり、浮上先に敵がいる場合はモジュールが展開されるまで無防備にやられ続けてしまうため、浮上する際は潜望鏡で安全を確認してからにしたい。
ツール
主に銃器・アーマー・つるはし・レンチ・回復薬・ハンドグレネードがある。
各ツールは数字キーに割り振っておき、該当キーを押すことで持ち変えることができる。
・銃器
ピストル・ショットガン・サブマシンガン・スナイパーライフル・ガトリング・グレネードランチャー・テスラ銃・ロケットランチャーとかなり多彩。
発砲ごとに反動で照準がずれるため、連射系の武器は命中精度が低め。
それぞれ弾薬が必要な他、装填分を撃ち切るとリロードモーションが入って攻撃できなくなるので注意。モーションの長さは武器により、重火器ほど長い傾向にある。
また、砲弾タイプの弾は強力な半面、至近距離だと自損ダメージが入る他、テスラ系武器で撃墜されてしまうので使いどころに気を付ける必要がある。
・アーマー
装着することで、一定のダメージを無効化できる。
コグの攻撃力が上がってくると生身では瞬く間に死んでしまうため、アーマーの維持はかなり重要。
5個で1スタックとなっており、破壊されそうになっても再装着すれば被弾は免れるが、装着まで数秒かかるので注意が必要である。
割と手軽に作れるが、ドリルシップの修理装置で装着中のアーマーを修復できるため、半消耗品といった所。
なお、回復薬も効果の発揮に数秒かかるため、こちらを当てにする状況になったら猶更注意が必要。
・つるはし
採掘アイテム兼近距離武器。
フィールド上の鉱石を採掘するのに必要で、モジュールの残骸などを叩くとそれも回収できる。
コグに当てればダメージを与えることもできる。
当然消費しないため、弾がなくなったらこれを振り回すことになる。
上位版にはコグツルハシがあり、攻撃力・採掘力ともに優秀。エリア3で作れるようになるが、エリア2以降のコグが持っている場合もある。
純粋な近接武器としては回転ノコギリがあり、こちらは採掘力は一番低い。
・レンチ
修理アイテム兼ビルダー。
損傷モジュールや破壊された壁の修復を行うことができる。それぞれ別の修復素材が必要なので注意。
ただし、破壊されたモジュールの復元はできない。
モジュールや装置を持っている状態で設置可能な場所にカーソルを合わせるとそれらを設置することができる。
また、設置されているものを撤去するのにも使うが、撤去方法はチュートリアルクエストでは説明されない。知らずにぶっ壊して撤去したことがある人は挙手。ノ
・ハンドグレネード
銃弾などと同じ消耗品の武器。
比較的簡素な素材で序盤からクラフト可能な上、広めな攻撃範囲・高い威力・リロードモーションなし、と非常に優秀。
欠点は射程の短さ。また、砲弾系であるため、自損ダメージあり且つテスラ武器で撃ち落とされてしまう。
さすがに後半からは侵入時に使うには威力不足だが、それでもコグを破壊するには十分。
コグ
・概要
正体不明の機械群。
あらすじを見てお気づきかもしれないが、そもそも島の調査に乗り出した段階ではコグの話題は皆無。でも、何故か知ってる船長さん。
ブリキの
ロボットみたいな外見をしているが、手には物騒な銃器を構えている。
赤・青・緑・黒の4色がおり、それぞれ製錬・生産・研究・戦闘を担当しているが、どのタイプでもこちらに襲撃してくるので概ねドロップする素材の違いである。
あちこちのドリルシップ内で定期的に生産されるため、直接殲滅することは不可能。
戦闘モーション的にはこちらと同条件であり、装弾数を撃ち切るとリロードモーションに入る。
概ねハンドガンで撃退できる程度の耐久力だが、数が多いので囲まれると危険。
残骸を調べるとスクラップやパーツなどを回収できる。
・ドリルシップ
敵の移動拠点。使っているものが同じなので基本性能はこちらと同じ。
こちらも4つのタイプがあり、マップ上では歯車付きが製錬、アイロンみたいなのが生産、試験管が研究、盾みたいなのが戦闘、というようにマークで判別できる。
また、星の数はレベルを表しており、その数だけ装備が充実していると考えていい。
内部にはコグの製造装置があり、これを破壊しない限り延々襲撃されるので、まずこれをすべて破壊する必要がある。
レベルが上がると戦車などの戦闘ドローンを出撃させてくる。アホなのでドリルシップの中にいても攻撃してくる。
天井と側面のモジュール及び壁をすべて破壊することで撃沈させることができ、つるはしでドリル・装甲・駆動部の素材となるスクラップと、タイプに応じたモジュールの残骸が獲得できる。
メインストレージには研究に使えるものや弾薬など色々ため込んでいるため、ストレージの中身だけ抜いて速攻脱出してもいい。
というか、クリアだけなら2レベル以上を各1回ずつ撃沈させればいい。
なお、弾丸などが必要になるためか、戦闘タイプは素材的には生産タイプ扱い。
注意点は、ある程度モジュールを破壊した状態で外に出ると、逃亡されてしまう点。
これを防ぐためにはドリルを破壊する必要があるが、非常に硬いのでグレネード10発でも壊せない。
要は外に出なければいいので、自身の耐久力に問題がなければその弾薬でとっとと撃沈させる方が早い。
ちなみに、ドリルを破壊して噴火に晒しても無駄なので注意。
・レーザー施設
コグのエネルギー源である施設。計4つ存在し、その全てを破壊することが目的。
火口内でレーザーを放射しており、噴火はその影響らしい。
ノーマル以下ならクエストで場所が表示されるが、そうでなければ自力で見つける必要がある。
6モジュール分のスペースを持つ脚が3つあり、これをすべて破壊すると機能停止する。
ドリルシップと違って噴火2分前くらいになると姿を消してしまうが、破壊状況は維持される。
なお、施設破壊時には周辺にいるコグが全滅する。ただ、エネルギーが完全に途絶えたわけではないのでそのエリアのコグが全滅するわけではない。
設置されているモジュールはパワープラント・ストレージ・タレットで、タレットがあると当然攻撃されるので注意。
レーザー施設は関所的な役割もあり、次のエリアに行くルートはこの施設のせいで溢れたらしき溶岩で遮断されている。
ちなみに、破壊前に無理矢理突っ切ることもできるが、敵ドリルシップがいないのであまり意味がない。
追記・修正は地中への潜航中にお願いします。
最終更新:2023年12月24日 13:43