登録日:2024/09/25 Wed 06:52:00
更新日:2024/09/25 Wed 13:52:11
所要時間:約 4 分で読めます
■概要
コミックゲンま!で連載していたホラー漫画。作画:有希うさぎ、原作:咲乃此道。
架空の市で、ある日から街の人間が突然理解不能の変死を遂げていくのを舞台に、ある刑事が事件を解明しようとする。
■あらすじ
『【箱の使用方法】憎い相手の近くに箱を置く。たったそれだけ。“黒服”は、憎しみを募らす人々に“箱”を渡し、死を届ける。小さな箱から呪いが溢れ、たちまち対象者を殺害する――
(つるまきちゃんねるより抜粋)』ある日、つるまき市に衝撃が走った。全身から血を噴き出し、まるで内部から破裂したような姿の女性の死体が発見されたのだ。
この一件を発端に、刑事・安西正義は“箱”と謎の人物“黒服”の起こす凄惨で残虐的な連続殺人事件に巻き込まれていく!!――箱×呪い×黒服=絶望ホラーサスペンスの開劇!!
(公式より引用)
■用語
外見上は手のひらサイズの木箱で、憎い相手の近くに置くだけで対象を殺せるという効果を持つ呪いの道具。
使用者の負の念の量によって呪いの効果は変動していき、
本来は閉鎖空間でこそ万全の力を発揮できるが、使用者によっては壁に穴が開いたあばら家でも対象を殺せたり、
本来は多くても一家2,3人ぐらいしか殺せないのに、老人ホームの入居者を全員殺した上に職員は対象外にできるなどという事も可能とする。
憎むべき対象や発動チャンスは割と範囲が広く、家族パーティー中だけど警察の仕事を持ち込まないという口論から大喧嘩になった時や、
自分を捜査現場から外す様にした上司を無意識で憎んだ時でも効果がある。
ミトリバコよりも遥かに大規模な呪殺を行える赤黒い木箱。
身近の大事な人間がその後に亡くなる代償が発生する。
ミトリバコの連続呪殺に世間や警察が名付けた俗称。
連続で事件が起こりすぎた結果、現場の警察官はまた変死テロが起こった程度の認識にまで慣れており。
一種の日常として扱う異常事態が起きている。
山奥にあった小村。正式名称は隠神村。
呪いの箱を作り出すという噂が知られ、村人全員が殺し合った末に廃村になったと言われている。
かつては隣村の住人からは忌み嫌われており、現代になっては記録すらまともに残っていない。
■登場人物
警察の巡査部長の男性。
ミトリバコは何らかの化学物質が詰まった箱じゃないかと呪いの存在を認めずに、
自分の負の遺志が作用して上司を呪殺してしまった際も、自分のせいではなく死神がミトリバコをばらまくからだと思い、ひたすら空回りをし続ける。
呪いの存在を認めた後はオカルトの領域に踏み込んでも自分の力は及ばないと諦めて、現場に行ってもおざなりな調査をするだけ。
花園亜希の凶行の末に同僚をまた呪殺される。
大本の死神を殺さないといけない事を認識。
ミトリバコをばら撒く死神を排除するために亜希と結託して朱殷の匣により死神を殺そうとするが、
失敗して警察署に呪いをばら撒く羽目になる上に、亜希が死神を殺そうとするために撃った銃弾が自分に当たって死亡する。
メンヘラな女子高生。
惚れた男子教師に近づく女性徒や女教師を恋敵として呪殺。その男子教師も一生の思い出にするために映像に残して呪殺するなどの凶悪さを持つ。
安西正義の実直さに惹かれた際は、怪死テロ事件の第一発見者となるように画策して事件現場に行ったり、
安西正義が自分を見付けてくれる事を望んで、ミトリバコによる無差別な呪殺を始める。
安西正義の頼みにより朱殷の匣を使って死神を殺そうとするが失敗して、呪いが警察署にばら撒かれた上に、
自分が使った拳銃は運悪く安西正義に当たって殺害する事となる。
死神の体の中の箱と、警察署に押収された箱の全使用により死神を呪殺。
拳銃で自害しようとしたが、死神を殺した事により第二の死神になっていたので失敗に終わる。
その後はまた街にミトリバコをばら撒く事で、誰かが自分を呪殺してくれる事を望んで暗躍するようになる。
息子は学校でイジメられて不登校、離婚した夫に相談しても「養育権はそっち持ちだからお前でなんとかしろ」と相手にもされず、周りからはモンスターペアレント扱いされて、踏んだり蹴ったりな主婦。
死神から貰ったミトリバコにより息子を虐めていた子供と、虐めを否定するその両親を呪殺したが行為はそこから暴走。
不登校により学力の遅れがあった息子のために、かつて別れた夫に金銭相談をしたが相手にされなかったせいで、別れた夫とその夫が作った新しい家庭を呪殺した後に金品を強盗する。
終いには息子よりも成績が良い塾の生徒達の家を突き止めて、ミトリバコをその家に放り込み次々に呪い殺していく凶悪な行動に移る。
他責思考のヒステリー気質持ちで、更なる金の無心をして断られた時に凶暴性を見せた際は別れた夫からは「…やっぱ別れて正解だったな」と愚痴られ、
行動がエスカレートした時は、職務質問をした安西正義を包丁で刺して入院送りにもした。
安西正義を刺した帰り道で、また邪魔者がやってきたと勘違いして息子を刺殺。
廃人となって病院に収監されたが、まだ手元にあったミトリバコの力で自分自身を呪殺。
就職した会社が倒産してから再就職が上手くいかない男性。
ハローワークの職員からは塩対応されて、街を歩いていたら暴行くらってカツアゲされていたそんな日に心を病み、
死神から貰ったミトリバコにより、世間のゴミ共を掃除していくと称して呪殺を行い続ける。
かつての恨みの集大成としてハローワークの全職員を呪殺した際に、父親がそのハローワークの職員となってた事を知る。
唯一の理解者であり心を許せていた父親を殺してしまった事に生きる意志が無くなり、首を吊って自殺。
学生時代からイジメをくらい社会人になっても職場の人間からイジメをくらい続ける悲惨な女性。
朱殷の匣により職場の人間を全員呪殺した際に、代償として母親を失いタガが外れて世の悪人を消すという体でかつてのいじめっ子を呪殺していく。
殺しの快感に取りつかれて、自分に逆らう者を悪人と判断する破綻者になる。憎しみが空っぽになったとして死神から愛想を尽かされて、ミトリバコがが欲しければ箱庭村に行く事を勧められる。
同じく箱庭村にやってきた花園亜希と交戦。
彼女からミトリバコにより呪殺される。
亜希の父親であり、父親の泰三の命令でミトリバコにより呪殺を行わされていた。
通常のミトリバコでは有り得ないレベルの負の念の使いこなし方をしており、老人ホームの全入居者だけを狙って殺害を行ったり、
自分の父親は出来る限り楽に死なないよう最大限の苦痛を与えるようにできたりなど、呪殺のコントロールに関しては死神ですらも感嘆。
出る漫画間違えてない?。
全身黒ずくめでフードを目深に着込んだ男。ネットの俗称では鎌の無い死神。
死神の顔を見たはずなのに目鼻立ちが思い出せない事や、鍵がかかって出入り不可能な密室に進入するなどの超常能力を持ち、
ミトリバコを欲しがる者に無償で手渡して、呪殺を行わせる事を目的としている。
箱庭村の唯一の生き残りであり、呪いの集合体ともいうべき男。
全身がおぞましい傷跡で覆われている禿頭の男性。そうなったのは、体中から血と肉を突き破ってミトリバコが生まれるためである。
ミトリバコは自分では使えず、頭部に銃弾をくらっても死ねない不死身の肉体を持つために、自分を呪殺する憎しみを持つ奴が現れる事を願ってミトリバコを街にばら撒いていた。
なお死神を殺したら殺した奴が新しい死神となる。
追記×修正×アニヲタ=
最終更新:2024年09月25日 13:52