登録日:2024/011/10 Sun 18:12:41
更新日:2024/11/17 Sun 03:09:54
所要時間:約 11 分で読めます
初期版OP:天使の歌う小夜曲(歌:ラスティ=ファースン(飯塚雅弓))
[DVD版以降]OP:祈りの歌(歌:ラスティ=ファースン(飯塚雅弓)、アルテ=セーマ(園崎未恵))
初期版ED: 羽根のブランケットにつつまれて[初期版]
(歌:ラスティ=ファースン(飯塚雅弓))
[DVD版以降]ED:粉雪につつまれて[DVD版以降](歌:ラスティ=ファースン(飯塚雅弓))
◆概要
2002年03月29日に工画堂スタジオくろねこさんちーむより発売された全年齢対象PCゲーム。
キャラデザイン:成瀬ちさと
シナリオ:小林且典
魔法楽器「フォルテール」の登場するアドベンチャーゲームシリーズである『Music ADV』シリーズの第2作にあたる。
不老不死で記憶喪失の青年と天使の町に住む少女たちとの不思議な縁と心の交流を描いた作品。
いわゆる音楽ゲームにあたり、ミュージックパートと探索パートに分かれている。
美しい音楽とかわいらしい少女で好評な本作だが、実はところどころストーリーが
重い。
タイトルのASは小林且典によれば
Atonement(贖罪) 、
Sacrifice(犠牲) の略であるという。そのせいで堀江由衣氏に「
前作はあんなに楽しい話だったのに、なんでこれはこんなに悲しいんです?」と言われたらしい
。ASDVDの紹介でも深く悲しく切ないストーリーと紹介されているし……
それでも
三作目に比べれば音楽が好きな明るい女の子たちの可愛らしい物語とのことなので抑えられている方である。
ま…まああんたほどの実力者がそういうのなら………
本作は惑星イアルティスを舞台にした作品群の第六作にあたる。
前作エンジェリックコンサートとは直接のつながりがあり、リトルウィッチシリーズとも設定が共通しているので興味があればプレイしてみることをお勧めする。
もちろん本作だけでも完結しているので問題はない。
2003年9月19日、メディアをCDからDVDへと変更し、要素が追加されたリニューアル版『AS DVD 生まれたばかりのLoveSong』が発売された。
2003年3月21日にスピンオフの魔法少女パロディ『まじかるトワラーエンジェルラビィ傑作選』が発売されている。
こちらは設定が一部継承されているものの、本編とはパラレルワールドとなっている。
だが本編を知っていると驚く設定なども多い。
OP:「天罰!エンジェルラビィ☆」
ED:「Angelic Magic」
どちらもUNDER17(桃井はるこ)が歌っており、OPは聞いたら忘れられない電波ソングとなっている。EDは王道の魔法少女ソングといった趣。
派生作品としてとして、ギャラクシーエンジェル的なSFである 『天罰 エンジェルラビィ☆』と探偵もののエッセンスを足したWEBノベル作品『R☆D(ラビィ☆ディテクティブ)』が製作された。
2005年には派生作品も含めた愛蔵版が、2008年4月11日には普及版が発売されている。
◆あらすじ
魔法演奏楽器フォルテールを操る旅の音楽家、クラビスは「失われた失われた何か」を求め200年もの間旅を続けていた。
あるとき「天使の街フォンティーユ」にたどり着き、少女の歌に呼応するかのように持っていた白い一枚の羽根が淡い光を放ったのだ。
明るい宿屋の少女、ドジな魔法使い、盲目の踊り子。
そして話せないが不思議な歌をうたえるオッドアイの少女ラスティとの出会ったことにより町へ滞在することを決意する。
交流を得て少女たちと絆を紡いでゆくのだが、天使の街の謎と少女たちの過去が交わるとき物語は大きく動き出していくことになる。
◆登場人物
魔法演奏楽器「フォルテール」を奏でる旅人の青年。
どこにでもいるいたって平凡な青年だが不老不死であり、失われた記憶それを解く手がかりである天使を探して200年以上も旅を続けていた。
CV:
飯塚雅弓
左右の瞳の色が異なる「オッドアイ」の少女。
言葉を話すことはできないが、なぜか歌をうたうことはできる。
その赤い瞳から町では腫れ物扱いを受けておりややびくびくした性格が目立つが、だんだんと心を開いてくれる。
好きな人の前では大胆な姿を見せることも……?
12歳…なんと12歳である。
メインヒロインであるためかシナリオを周回する必要がある。
大変だがその分ラストは感動ものである
そしてロリコンも歓喜
CV:
かかずゆみ
母親(声 - 田中敦子)と共に宿屋「アンクルノート」を営む少女。
明るく活発な性格でいずれ外の世界へ冒険に出ることを夢見ている。
酒場でも働いているためたまに手が出ることがあるが家庭的で料理も得意。
サーリアとは親友同士。
16歳。
ヒロインズの中ではシナリオは伏線が少ないため初回か二回目のプレイするといいかもしれない
CV:
小森まなみ
魔法使いの少女で、ウィネス魔法店を切り盛りしている。
病弱な母親と二人暮らしをしており気立てが良く無邪気な反面、ドジで世間知らず。
魔法辛みのトラブルをちょくちょく起こしている。
「~ですう」といったしゃべり方をする。
16歳。
シナリオが重い。
アートコレクションによれば一番悲劇に縁遠そうに見えて一番悲劇的な……というコンセプトで考えられたらしい。
当初はEDが一つだったがスタッフからの要望で追加されたとのこと。
このころから黒い工画堂ズタジオの傾向が……
CV:
園崎未恵
アンクルノートにて踊り子をしている盲目の女性。
おしとやかな性格で勘が鋭く、主人公のフォルテールの欠点を見抜くなどしている。
元は旅芸人の一座にいたらしく、王都の踊り子をもしのぐ技量を持っていたり主人公の語る不死に対して「地獄である」と同意したりと謎も多い。
19歳。
また彼女もラスティやクラビスを同じ宿命を背負っていることが明かされる。
CV:
堀江由衣
クラビスの夢の中に現われる謎の少女。
クラビスの過去について知っているらしいく、いろいろ忠告してくる。
天然なところもあり、ちょくちょく寒い冗談を言うのが玉に瑕。
エンジェリックコンサートを知っているとすぐに正体がわかってしまう。
なお攻略はできない。
しかしDVD版の追加エンドでは……
CV:
小山裕香
心優しく、料理が得意。
一児の母親とは思えないくらい若々しい外見をしている。
ラスティとは二人暮らし。
CV:
???
物語中盤に夢に現れる謎の男。
金色の目を持ち、不吉な予言をしていく。
ルートによってはそれで出番が終わることがある。
物語全体の黒幕といえる存在なのに……
CV:
立木文彦
フォンティーユの司教で街の代表。
天使の羽を見せないように忠告する。
街の秘密を知っているようだが……。
◆用語
風の魔導石という魔法の力を秘めた石によって自在に音楽を奏でることができる魔法の鍵盤楽器。
土の国グランディールの辺境にある神殿都市。
地図にも掲載されておらず、たまに隊商が訪れるほかは外部から訪れる人はほとんどいない。
フォンティーユではなぜか天使のことは忌まわしいものとして街の人間は触れたがらない。
赤い目は天使の呪いを受けたものとして避けられる傾向があるという。
フォンティーユにある宿場。
居酒屋を兼ねており、隊商が来るとき以外はそちらがメインとなっている。
フォンティーユの大通り沿いに建つ小さな魔法店。
街で唯一の魔法店であり、魔法薬の質もさることながら、水の国に存在する
「
黒猫魔法店]」から魔法薬を取り寄せている。
フォンティーユの大通り沿いに建つカフェテラス。
◆余談
- エンジェリックコンサートのオールクリアデータが存在すると、CONVERTというメニューが出てくる。「From Angelicserenade」から「From Angelic Concert 2」に、主人公のデフォルトネームが変化する。
- 初期版の曲に盗作疑惑があり、作曲者が手がけた曲の差し替えてシナリオを追加した(ライター:吉田勝)DVD版の「ASDVD 生まれたばかりのLoveSong」が発売されていた。
- シナリオライターによるノベライズ版が発売されており、ラスティルートを一部改訂しているものとなっている。DVD版が発売される前の作品ためラスティの母の名前はエオリアとなっている。(DVD版や外伝作品ではシアリィ名義となっている)
- ビジュアルノベルとそのキャラクターに関する記事を掲載したウェブサイト、ビジュアルノベル・データベース(vndb)のサイトの背景にはラスティ・ファースンが掲載されている。
- 無印の頃の主題歌がこの作品の全てを語っている名曲。語りすぎててネタバレになるくらい。 -- 名無しさん (2024-11-10 19:25:15)
- エンジェルラビィにも触れてほしい。 -- 名無しさん (2024-11-10 22:03:32)
- ちょっと迷ってましたが文面をまとめて記載します -- 名無しさん (2024-11-10 23:16:10)
最終更新:2024年11月17日 03:09