登録日:2025/04/01 Tue 00:50:22
更新日:2025/05/01 Thu 10:45:30
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さぞかし見識のある親御さんに、大切に育てられたのでしょうね……!
出典:悪役令嬢転生おじさん、5話『おじさん、二刀流でいく』、
2025年1月10日~3月28日まで放送。亜細亜堂、悪役令嬢転生おじさん製作委員会
©上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS
■概要
『グレイス・オーヴェルヌ』とは『
悪役令嬢転生おじさん』の主人公の一人。
および作中ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』の悪役令嬢である。
CV:
M・A・O(アニメ)、瀬戸千晴(ボイスコミック)
王家に次ぐ権力を持つオーヴェルヌ公爵家の令嬢。10月10日生まれ。
家族構成は母方の祖父母、父親のレオポルド・オーヴェルヌ、母親にジャクリーヌ・オーヴェルヌ、兄にアドリアン・トロー・オーヴェルヌ(DLC攻略対象)がいる。
祖父母は別宅隠居、父は公爵の仕事で不在がち、母は別荘で療養中、兄は海外に留学中なので、本編時点ではグレイスは一人で300人いる使用人たちを切り盛りしている。
自他ともに厳しくキツイ性格。
外見は金髪を縦ロールにし「ですわ口調」ないかにもなお嬢様。
実は生まれたときに占い師から「髪は魔力の源だから後ろ髪は切らないように」と言われたため伸ばしており、
しかしそのせいでまとまりがなくなっていたため、見かねた使用人のマチルドが自分の魔法で縦ロールにセットしている。
自国の第一王子であるヴィルジール・ヴィエルジとは幼いころからの付き合いのある婚約者。
ただしヴィルジールからは「国の利益のための結婚」と割り切れられ、グレイスに恋愛感情は抱いていない。
■ゲームでのグレイス
前述した通り乙女ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』にて主人公・アンナ・ドールと敵対する悪役令嬢。
ヴィオレ・コルボー、ジョーヌ・モワノー、マロン・シュエットのモブ令嬢3人組を取り巻きにしている。
ゲームスタート時にアンナと出会い、「平民であること」「家族の事」を馬鹿にしたため、自分の事ならまだしも家族を貶されたアンナは怒り、以降二人は対立するようになる。
ヴィルジールルートに進んだ場合の分岐の一つとして悪霊に取りつかれアンナと戦うこともあるようだ。
なお8巻時点ではグレイスが最終的にどうなるのかは不明である。
ヴィルジールルートではアンナとの恋競争に負けてヴィルジールとの婚約が破棄されるようだが、グレイスはこれまでの言動の断罪されたのか、それともお咎めなしなのかは不明。
憲三郎は「グレイスは断罪されて落ちぶれる」という前提で動いているので、それに近しいのかもしれない。
他のルートでのグレイスは不明。
■本編のグレイス
主人公である屯田林憲三郎がグレイスに転生したことから本編が始まる。
グレイスの記憶はあるものの憲三郎の意識しかなく、憲三郎はゲーム通りに振舞おうとするものの失敗する日々を送っている。
当初憲三郎は自分がグレイスの前世であり、自分=グレイスの意識だと認識していたが、途中でグレイスの体に憑依していることに気付く。
そして本来のグレイスは長らく行方知れずになっていたが、夏休みに突入した頃に夢の中で憲三郎と邂逅を果たした。
カゴの中に閉じ込められており、意気消沈。憲三郎からの呼びかけにも応じる様子がなかった。
アニメ版ではオープニングの1カットという形で早い段階から示されている。
『学園ダンジョン編』では『眠れる古龍』に憲三郎の意識が眠らされたことでグレイス本人の意識が浮上した。
その時のグレイスの反応から憲三郎の存在を認識していることが伺える。
憲三郎の記憶によると本来のグレイスは子供の頃は平民の仕事を見るのが好きな少女だった。
しかし淑女教育を受けた事で自他ともに厳しい性格へと変わり、使用人にもキツイ性格になったという。
ただ、作中で憲三郎憑依前の彼女の言動を使用人や関係者が振り返るシーンを見る限りでは、
言い方こそキツいものの割と真っ当な教え諭しをしており悪役らしいイビりや罵り言葉を発する姿がないため、読者からはあまり悪役っぽくはないと言われることが多い。
グレイスの専属
メイドであるマチルドなどは「厳しいけれど意味もなく怒ったりする人ではない」と評している。
53話では前述した通り本編時にはオーヴェルヌ家にグレイス一人しかいないため、
「オーヴェルヌ家を守らなければならない」という強迫観念からますますキツイ言動をするようになったことが明かされた。
と同時にそのせいでヴィルジールや使用人たちが自分から離れていったことも自覚しており、それが原因で自分から心の殻に閉じこもってしまったようだ。
この本来のグレイスがゲームでもそのような設定だったのか、はたまたゲームによく似た異世界での設定なのかは不明。
■優雅変換
憲三郎の言動はその場に相応しい言動に変換される。これを憲三郎は『優雅変換』と名付けている。
例:「大将、ごちそうさま! おいしかったよー」⇒「シェフに伝えていただけるかしら。大変美味でした……と」
「これは学園長先生。いつもお世話になっております(最敬礼)」⇒「学園長先生におかれましても、ご機嫌麗しゅう……(カーテシー)」
ただし能力をオフにする方法は不明で、そのため学園祭の劇では庶民の役を演じる事が出来ないという事態に見舞われた。
また伝えたいことも遠回しな表現になるため、相手に伝わり切れないこともある。
■ビースト
ビーストは、伝説級の古代龍(CV:金澤まい)。
「火」属性と「水」属性を有していて、属性を切り替えると体色も変わる。
本来は単一属性のはずだが、グレイスと憲三郎の魔力が合成されたことで二つの属性を宿すに至った。
日菜子によって作中現実世界のアニメ「機械戦士ワイバーン」の恐竜タイプから拝借して「オリオン」と命名されている。
■余談
X(Twitter)に投稿した当初はグレイスの髪色を決めておらず、アンケートの結果金髪になった。
デザインベースは『ツマヌダ格闘街』の八重樫ラミィとのこと。
追記・修正お願いします。
- 当初から性根が悪い人だとは全く言われてないんだよね。「こうあらねばならない」という強迫観念で出来上がったような令嬢。 -- 名無しさん (2025-04-01 01:01:41)
- オーギュストとかも言い方はキツいけど悪いやつじゃないって認識だしゲームのグレイスもどうしようもないクソ女とかクソ外道って感じは全くしないからね。もしかして優雅変換みたいに呪いでもかけられて言動をおかしくされてたとかじゃないかな -- 名無しさん (2025-04-01 03:42:20)
- あー、なろう系でよく出てくる「物語の強制力」みたいな可能性もありなのか。 -- 名無しさん (2025-04-01 07:08:11)
- 半ばギャグ・お約束扱いだけど、エレガントチートも「貴族たる者、常に優雅でなければならない」という強迫観念の表れなのかもね。 -- 名無しさん (2025-04-01 12:33:46)
- 元ネタ的にはドラミちゃんだけど中の人的にはクレア・ハーヴェイ思い出す(金髪縦ロール) -- 名無しさん (2025-04-01 13:40:57)
- 着替えとか入浴の際は憲三郎としてはなるべく見ないように気をつけているんだろうか -- 名無しさん (2025-04-01 15:35:51)
- 物語の強制力というか魔法とかモンスターが存在する世界観なんだから呪いくらいあるんじゃないのって事。悪霊に取りつかれたグレイスと戦うルートもあるらしいし、ゲームのグレイスも性格が変わった頃にはすでに悪霊に取りつかれてたとかさ。それでその悪霊の代わりに今は憲三郎が取りついてるみたいな感じ? -- 名無しさん (2025-04-01 17:11:42)
- 最新話でグレイス自身の意志でキツくあって失敗したって描写されているから、呪いはないと思う -- 名無しさん (2025-04-01 17:41:31)
- ↑3 同い年くらいの娘がいるから、そもそも異性として見れない。肉体に引っ張られて嗜好もグレース寄りになっているというのはありそう。 -- 名無しさん (2025-04-01 19:06:55)
- ぶっちゃけ憲三郎さん自体はグレイス含め他のキャラも息子か娘くらいにしか思ってない。アンナには特に顕著だけど目線が完全に父親なんよ -- 名無しさん (2025-04-02 06:49:57)
- 悪役令嬢と化したシオン -- 名無しさん (2025-04-02 23:35:53)
- 自他共に厳しいから、ゲーム本編だとアンナみたいな優しくて真っ直ぐな子に余計に劣等感拗らせる流れかもな。 -- 名無しさん (2025-05-01 10:45:30)
最終更新:2025年05月01日 10:45