登録日:2025/05/05 Mon 17:44:38
更新日:2025/05/07 Wed 06:57:22NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
声:中友子
演:佐藤敦士、濱本祐太、高宮悠輝、矢田悠祐(2022年舞台版)、金田哲(永沢君)
【概要】
主人公のまる子(
さくらももこ)と同じ3年4組に通う小学生。
クラス一の高身長であり、
ジャイアント藤木という異名を持っている。
【人物】
臆病で気弱な性格。青い口唇が特徴。
永沢とは席が隣同士で一緒に行動する事が多く、劇場版並びにアニメ版第1期から第2期中期までは親友と言えるほどの良好な関係だったが、永沢の性格が悪化して以降は性格が変化した彼に度々嫌みを言われているため、ある時は彼の事を
『前田と同じくらい嫌な人間』と評した事もある。
それでも、藤木は永沢に友情を感じており、永沢の方も藤木が作った壺を壊してしまった際は遊びの誘いを断ってまで修復して謝罪していたりとこの二人は何だかんだで仲が良い模様。他にも山根や
小杉とも仲が良い。
特技はスケートであり、その実力はまる子達や永沢ですらも素直に認めるほどである。
同じクラスの笹山かず子に好意を寄せているが本人の性格のせいか、いつも空回りしている。
その一方で藤木自身も本編では吉川みどり、『永沢君』では堀こずえに好意を寄せられていたりと意外にモテる男である。
本作屈指の不幸キャラであり、要領の悪さや永沢らによるとばっちりもあって何かと不憫な扱いが多い。その不幸ぶりは大野杉山コンビに「可哀想だけど運ならどうしようもない」と同情される程。
【卑怯者エピソード】
藤木茂というキャラを語る上で欠かせないのがこれ。
勘違いされやすいが最初からそんなだったわけではなく、第1期では高身長以外は特にキャラ設定が固まっていないキャラであり、実際に卑怯者キャラが定着したのは第2期からであり...
- 肝試しにてペアのまる子を見捨てて逃げ出す
- 鰻の蒲焼き弁当を食べるために早退した小杉を非難し、これからは彼を卑怯者と言うようにと皆に頼み込む
- テストで永沢の答案をカンニングした挙げ句に嘘をつく
- 迫ってくるハチから自分の身を守るために永沢を盾にする
- 仮病を使って体育の授業や課題の発表をサボる
等々...
あまりにも卑怯者キャラが定着した結果、【藤木のひきょうを直す会】なるものが設立された事も。
また、藤木以外のキャラが卑怯な事をした際は『藤木よりも卑怯だ!』と言われるくらいに彼の代名詞となっている。
しかし、実際のところは卑怯者というよりかは臆病者といった方が正しく、卑怯な行為に関しても本人の気弱さゆえに結果的にそうなってしまったというケースも多い。また、ドッジボールでボールを避けた際など藤木が全く悪くないにも関わらず、卑怯者扱いを受ける場合もあり、明らかに理不尽と言う他ない。
おまけに藤木を卑怯者呼ばわりする事が多いのは主にまる子、永沢、小杉、前田辺りだがコイツらもコイツらで卑怯な言動、振る舞いが多かったりする。
そんな事もあって近年では卑怯者扱いされる頻度は少なくなっている。
【『永沢君』での藤木】
永沢と同じ中学であり変わらず彼とつるんでいるが、たびたびぞんざいな扱いをされたり、小杉から永沢の長所を尋ねられ答えに窮するなど不穏・不毛な関係が強調されている。
英語のテストで1点を取ってしまったり、財布を落として不良の平井に入っていた金を盗まれるなど相変わらずの不憫な学生生活を送っているかと思いきや、前述のようにクラス一の美人である堀こずえに好意を寄せられていたり、キジフ・ゲルーシというペンネームのハガキ職人になっていたりとそれなりに見せ場が多い。
一方で卑怯の度合いはランクアップしてるけど...
【余談】
- 誕生日は第1期が5月、第2期初期~中期が2月19日、第2期後期が4月19日と統一されておらず、変動が激しい。
- 4コマ版では「自分は卑怯は得意だけど嘘は苦手」と言及しており、本編でも場合によっては自分が卑怯者だと開き直ってしまう事もある。
- アニメ化30周年記念の公式LINEアカウントで行われた人気投票ではカメラ好きの少年ひろしくんと並んで31位タイで惜しくもトップ30には及ばず、落ち込んでいた。
- さくらももこ先生とプライベートで交流があった尾田栄一郎先生の一番のお気に入りのキャラクターであり、「彼の存在は、人間みんなが持っている『意地悪な笑い』を冷静に鋭くつついて、くすぐっている。だから『ちびまる子ちゃん』は永遠に愛されるヒューマンドラマとなった」と造形の絶妙さを讃えている。
追記・修正よろしくお願いします。
- 某裏切りおにぎりよろしく、何らかの強烈なエピソードが強すぎて実情そっちのけで卑怯者キャラが定着したのだろうか -- 名無しさん (2025-05-05 17:58:47)
- 前田さんや小杉とは違って屑エピソードは皆無な分多少やらかしても他の連中に比べると小物レベルだし話題にもなりにくい -- 名無しさん (2025-05-05 19:25:02)
- 卑怯と呼ばれるのを開き直って音楽のテストが嫌で仮病使った事もある(その際永沢くんから明日君だけ音楽のテストだよと教えられるオチだった) -- 名無しさん (2025-05-05 19:53:38)
- 山根や藤木はなんだかんだで幸せになりそうだよな。自分の悪い所を認めて少しずつでも改善しようとしてるし。 -- 名無しさん (2025-05-05 20:10:16)
- 影鬼で大きな影に隠れてたら卑怯呼ばわりなんてのもあったな。しかも一番非難してたのたまちゃんだし余程気に入らない行為だったのだろうか -- 名無しさん (2025-05-05 20:35:16)
- 「卑怯、それがオイラの全てさ」という歌詞のキャラソンがあるな -- 名無しさん (2025-05-05 21:03:12)
- むしろ藤木くんの周りの連中のほうが卑怯だったりする -- 名無しさん (2025-05-05 21:04:44)
- 下の名前が意外とカッコいいと個人的に思う -- 名無しさん (2025-05-05 21:06:12)
- 気が弱い人間は貧乏くじを引きやすいって典型みたいな人間だな。特に何もしてなくても槍玉に上げられたりするし -- 名無しさん (2025-05-05 21:08:34)
- 正直、ちびまる子ちゃんという作品に嫌悪感を抱くようになった原因。藤木本人が嫌いなのではなく、「藤木を不幸な目に遭わせればとりあえず話のオチになる」…的なアニメ製作側の浅はかさが見え見えで、不快で仕方が無くて視聴をやめてしまった。 -- 名無しさん (2025-05-05 21:20:38)
- もし金田一少年の事件簿のキャラクターだったら評価は違っていたかもしれません。 -- 名無しさん (2025-05-05 21:54:27)
- ある意味この作品の登場人物の人間性を計るリトマス紙みたいなキャラ、優しく接してくれるキャラはまずぐう聖(花輪くん、長山くん、笹山さん、まる子のおばあちゃん他) -- 名無しさん (2025-05-06 08:57:40)
- 原作者にまで「言うほど卑怯じゃない」と単行本で公言されている。でも「やっぱり藤木は卑怯者扱いってことで」とも公言されている。それ、2mもある巨漢を周りが見上げながら「チビ」って筋違いの悪口言ってるようなもんなんだが… -- 名無しさん (2025-05-06 10:25:47)
- 影鬼に関しちゃ勝負にならないって言い分もわかる。でもルールを変更(同じところに10秒以上いちゃいけない)した時点で絶対に逃げられないように取り囲んで、いい笑顔で出てきたところを捕らえるのは、お前らも人のこと言えないだろと。変更した時点で逃げる猶予を与えるなりしろよと。野暮なことは分かってるけど -- 名無しさん (2025-05-06 12:31:12)
- 宮本武蔵の回は珍しく彼が報われる回で好き -- 名無しさん (2025-05-06 19:28:21)
- ブー太郎の家での焼き芋大会で山根が胃を悪くして、はまじとブー太郎が藤木に山根を家に連れて帰れと言い出して、藤木が自分の芋を気にしたら、よってたかって卑怯呼ばわりして無理に行かせたのは理不尽も甚だしかった。「自分が行く」って言えない奴にそんな事を言う資格はないし、せめて「お前の分はちゃんと残してやる」って約束くらいしろと(藤木の分の芋は結局、まる子が帰りに偶然会った永沢にあげてたし)。 -- 名無しさん (2025-05-06 20:19:45)
- 実際藤木に卑怯者のレッテル貼っていじめる周りのほうがよっぽど卑怯な人間なんだよなぁ… -- 名無しさん (2025-05-06 20:35:05)
- 卑怯者呼ばわりする周囲こそ卑怯で陰湿だし彼らの評価を下げるからそういう事をするなと思う。作者のお気に入りの割にこの扱いは進撃のライナーや悪役令嬢の中の人のウィリアルドみたいな歪な愛し方なんだろうか… -- 名無しさん (2025-05-06 21:32:59)
最終更新:2025年05月07日 06:57