さくらももこ(ちびまる子ちゃん)

登録日:2023/05/31 (Wed) 00:47:59
更新日:2024/08/20 Tue 12:22:14
所要時間:約 9 分で読めます





ある日 小さなまるが来て
「いっしょに あそぼう」と言ったので
わたしは とても うれしくて
そのまると ずっと ずっと
いっしょに あそぶことにしました。



さくらももこ」とは、漫画及びアニメ・ドラマ『ちびまる子ちゃん』の登場人物。
CV:TARAKO→菊池こころ/演:森迫永依、伊藤綺夏、信太真妃



【概要】

ちびまる子ちゃん』の主人公。
静岡県清水市に住むさくら家の次女。一人称は「まる子」「私/あたし」。「だよ」「だねぇ」「なのさ」などやたらババ臭い喋り方が特徴
おかっぱの髪型に、ブラウスorTシャツとサスペンダー、スカートを履いた小学3年生の女の子。
誕生日はモデルと同じく5月8日、血液型はA型。
家族構成は父のヒロシ、母のすみれ、姉のさきこ、祖父の友蔵、祖母のこたけと6人暮らし。
3年4組の席順は真後ろの左から4番目。左側はたまちゃん、右側は花輪クン、前方ははまじ。
クラスでは花輪クンと共に生き物係を担当。
家族は「まる子」、男子は「さくら」、女子は「まるちゃん」「さくらさん」と呼んでいる。
作中で触れられた通り、同じ日本アニメーション制作の『母をたずねて三千里』のマルコではない。
本名の「ももこ(ちゃん)」で呼ぶのは大石先生やみやこお姉ちゃんのような年上の女性くらい。
第1話では小さいから「ちび丸」、それに女の子だから「子」を付けて「ちびまる子ちゃん」と紹介されているが、縮めずに呼ばれる機会はまずない。

モデルは『ちびまる子ちゃん』の原作者、さくらももこ本人。
作者のエッセイ(『ひとりずもう』『もものかんづめ』他)によると、性格はまる子とさきこを足して割ったような感じ(外で騒ぐよりも家でテレビを観て絵を描く方が好き)で、家族からは「ももこ」、女子から「ももちゃん」と呼ばれていたという*1
そして実家は「さくら青果店」を営む八百屋。そう、八百屋の娘である。


【人物】

お調子者で、家族やクラスのムードメーカー。
その影響はまる子が数日居ないだけで家の雰囲気が冷え切ってしまうほど。
初期のエピソードによる担任の戸川先生の総評は「楽天家でのんきなよい子。少しのろまでルーズで忘れん坊割と酷い
連載やアニメの長期化により多少性格が変化しても概ねこの設定は継続されている。

ふざけたり、誰かを笑わせたりすることが得意。
70年代半ば頃の子供らしくテレビっ子で、当時一世を風靡したザ・ドリフターズや萩本欽一、植木等、山口百恵、山本リンダといった有名人から多大な影響を受けている。

ぐうたらな怠け者で宿題はまず後回しにするタイプ。部屋の片付けも全くせず、一緒の部屋を使っている姉から常に怒られている。
勉強は苦手だがおだて上手なため友蔵やヒロシを上手く転がす事もあり、この「悪知恵を働かせる」一面はアニメでやや強調されている。この辺り、生真面目な優等生だが要領が悪い姉とは対照的である。
都合が悪くなると嘘やごまかしも平然と行うが、友蔵を除く家族には見透かされている。

無計画で楽天家な一方、小学3年生とは思えないほどシニカルでニヒルな人生観を有しており、自身含め周囲の人間を俯瞰的に観察する一面を持つ。
自身の愚かさや理不尽な現実に直面した際、「私って一体……」と呟きながら白目を剥いて力なく笑う姿はある意味代名詞。
また『まるちゃん 遠くのしんせきの家に行くの巻』や『美人は得か?の巻』等のエピソードでは、美人とブスにまつわる不都合な現実についてこれでもかと語っており、現在でもネットをざわつかせる威力を誇る。これを読まされたりぼんの読者って一体……。

しかし、根は世話好きで他人が困っていると放っておけない性分。
興味を持った事にはとことんのめり込むタイプでもあり、ナレーターからも「勉強以外の事には本当に労を惜しまぬ子供である」と評された(が、飽きるのも早い)。
拾った犬の世話を一生懸命焼いたり、自転車に乗れるようになるまで練習に熱心に取り組み*2、たまにやる気に燃えると驚くべき成果を発揮する。
一方悪い方向に発揮されると、耳垢を痒がって耳かきを本格的にやった時には1日に3回そうするほど癖になり、しまいには片方が中耳炎になってしまったり、段ボール箱に古雑誌を詰めて簡易ベッドを作り、完成から十数分で崩壊させたりする。

おそらくヒロシの影響で少女漫画『りぼん』に連載されている主人公とは思えないくらい自覚・無自覚問わず家族にを放いている。ハナクソをほじるのも多い。でも萌え属性の実妹キャラ。
普段は口に出さないものの家族に深い愛情を持ち、さきことは頻繁に喧嘩していてもやはり姉妹であり、「お父さんとお母さん けんかするの巻」で両親が離婚しそうになった時は共に号泣して全力で止めさせた。そして離婚の話が持ち上がった原因がくだらない理由だったと知った時も共に呆れた。

主人公という立ち位置から、クラスメイトとは相性の差こそあれどほぼ全員と交流している。
クラスメイトが増えるにつれて自分以上に濃いキャラクターが多く登場し、そういった相手だと比較的常識人でツッコミ役に回ることが多い。
友人には温厚な子が多く、その分みぎわさんや前田さんのような激情家、及び意地悪な男子はやや苦手としている。
女子ではたまちゃんやとしこちゃんと特に仲良しで、野口さんとはお笑い仲間。初期はゆみ子ちゃん、よし子ちゃんやゆう子ちゃんもいた。
「5月のオリエンタル小僧」こと転校生の折原君がクラスに馴染めるきっかけを作ったり、外国人のプサディーとすぐ仲良くなったり、大石先生に懐き過ぎて孤立していた石原さんを気に掛けたりと、同年代とのコミュニケーション能力は高め。あの癖の強いクラスメイトを捌いているだけはある。
更に劇場版『わたしの好きな歌』では、初対面の似顔絵描きのお姉さんと仲良くなり、やがて彼女の交際相手や友蔵まで巻き込んで水族館へ一緒に出かける仲になるなど、相手次第だが大人の懐に入ることさえなんのその。

将来の夢はもちろん漫画家だが、「通訳になって兼高かおるのように世界を旅したい」という夢も持っており、作文で「将来の夢」について書くことになった際はこちらの方を発表していた*3


【特技・趣向】

特技は絵を描くことで、県のコンクールで複数回の入賞経験がある。
愛読書は将来連載されるとも知らない少女漫画の「りぼん」と『ドラえもん』。
「のび太はドラえもんがいて羨ましいね。なんでうちにはドラえもんがいないんだろう」
(それはこの漫画が『ちびまる子ちゃん』だからである)
なんと好みの男性のタイプはドラえもん。ぐうたらなまる子の性格上、理由は言うまでもないだろう。

好物はプリンやハンバーグといった日本に馴染みのある洋食。
茶葉が名産の清水市民らしくお茶への拘りは強く、煎餅と共に愛用している。

運動も苦手ではあるが、走ることに関しては短距離・長距離共に得意であり、特に学校のマラソン大会では上位に食い込む実力の持ち主。
もっとも本人はマラソン含め運動が大嫌いなため、好成績を期待されて疎ましく思うことも。

山口百恵と山本リンダの大ファン。
特に山口百恵は「モモエちゃん」と呼んで歌番組を欠かさずチェックし、部屋にポスターを貼って「まる子 百恵ちゃんのコンサートに行くの巻」では実際にコンサートにも行った。

仮面ライダー』のライダースナック投棄事件を扱った「男子対女子 大戦争の巻」によると佐々木剛(一文字隼人/仮面ライダー2号役)のファン。
初めて見た頃「ブタみたいな顔だな」とか思っていたらしいが、やがて『仮面ライダー』だけでなく、氏のもう一つの代表作『お荷物小荷物』もチェックするほどになったという。
喧嘩が収まった後、一度だけライダースナックを買ったのだが、その時に引いたカードは……

他に『サザエさん』や『アルプスの少女ハイジ』といった70年代当時の漫画・アニメにも度々言及される。
まる子やたまちゃんの口からカツオの名前が出るのはなかなか衝撃的。同じ日曜日に放送されるとは夢にも思わなかっただろう。

アニメでは本物の欽ちゃんや『ドラゴンボール』の孫悟空、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィといったフジテレビで放送しているキャラクター、SMAPのようなゲスト声優など錚々たる有名人と共演経験あり。
テレビ放送1500回を記念した『ONE PIECE』とのコラボでは1500ベリーの懸賞金をかけられた*4


【関係人物】

まる子の父親。
ちびまる子ちゃん』で仕事は明らかになっていないが、『ひとりずもう』ではさくら青果店を営む八百屋。
ぐうたらでお調子者な一面はほぼヒロシの影響。
気質がそっくりなため、一緒にお風呂にも入ってたまに釣りや居酒屋通いにも付き合うなど父娘仲は良好。
その一方で面倒臭がりで家族サービスを後回しにするところと、プロ野球のシーズンになるとチャンネルを変えてくれず好きな番組が見れなくなるのは苦手としている。
「これは俺の金で買ったテレビだ。文句があるならお前らが買え」と言ってチャンネルを譲らないヒロシには「ムチャクチャ言うね…」と突っ込んだ。
若い頃は石原裕次郎並みのモボ*5だった。
現在はまるで見る影のない中年男性だが横顔はそこそこシブいらしい。

  • さくらすみれ
まる子の母親。
まる子の性格上甘やかすと付け上がるので普段は厳しめに接しているが、一方で深い愛情を持っている。
現在はおばさんパーマの中年女性だが若い頃はモガ*6で、ヒロシと共に似ても似つかぬ美男美女のアベックだった。
まる子とすみれの親子愛が描かれる「おかあさんの日の巻」は読者や視聴者が母親を思い出すであろう感動回。

  • さくらさきこ
まる子のお姉ちゃん。まる子とは真逆のドライな性格。
日本で一番有名かもしれない西城秀樹ファンで、歌番組などヒデキが絡んだ瞬間にキャラ崩壊を起こす。
まる子に比べれば手のかからない優等生でもあり、まる子の要領の良さを少し妬いている。
些細な喧嘩が絶えないが本当に嫌っているわけではなく、妹としてなんやかんや気に掛けている。
「なかよしの集いの巻」ではさきこに懐いている小学一年生のなっちゃんがまる子に意地悪した際には相手が同レベルの性悪な事もあり、最後に和解するものの自分のお姉ちゃんを取られまいと激しく嫉妬した。
なお、作者がキャラデザを手掛けたゲーム『さくらももこのウキウキカーニバル』はさきこにあたる実姉が企画やシナリオを担当している。

まる子の父方の祖父、すなわちヒロシの父。
日本における「孫に甘いお爺ちゃん」像を体現したようなお年寄りで、何かとまる子を可愛がり様々な形で甘やかす。
そのツケとも言えるローラースルーゴーゴー回こと「まる子 おすし屋さんに行くの巻」は何度も再アニメ化されるほど有名。
実在のお爺さんは真逆の人物だったらしく*7、理想を詰め込んだ結果究極の孫バカじいさんとして友蔵のキャラが完成した。

  • さくらこたけ
まる子の父方の祖母。
ちょっとやそっとでは動じないさくら家の知恵袋。
まる子もさきこも平等に可愛がっている。
アニメのあるエピソードでは作画ミスにより分身した。

通称たまちゃん。またの名をタミー。
心優しい三つ編みのメガネっ娘で、まる子の無二の親友。
初期は割と辛辣にまる子のバカ丸出しな言動を受け流しつつ、心の中では相当なツッコミを入れている。
「たまちゃん、大好きの巻」では些細なすれ違いから大喧嘩に発展してしまうも……。
実在の人物で、作者のエッセイ&漫画『ひとりずもう』によるとまる子と中学校は一度別になり、高校で再会、その後は海外で暮らしているらしい。

  • 土橋とし子
温厚な性格のメガネ女子。
たまちゃんほど出番は多くないものの、まる子の幼稚園からの友達。

  • 伊藤ゆみ子
たまちゃんに次ぐ、初期の仲良しクラスメイト。
後のとし子ちゃんポジションでまる子、たまちゃんと仲が良く、3人でよく遊んでいた。
クラスメイトのイメージが固まっていく内にレギュラー落ちするも、アニメでは時折思い出したように再登場する。

  • 野口笑子
クラスメイト。
たまちゃんやとしこちゃんのような仲の良さとは違うが、お笑い好きという共通点で地味な友情を築いている。
漫画『永沢君』からの逆輸入キャラ。まる子とは別の中学に行ったが、友達付き合いは続いているという。

縦ロールの勝気なお嬢様。
出番は多い方ではないが、登場すると笹山さんも交えて一緒に遊んでいる友達。
何かと前田さんにやっかまれるため我慢ならないまる子が助けてくれる展開も多く、意外と好印象を抱いている。
さくら家のような一般家庭にも馴染み、普段はお祖父ちゃんが側にいないため友蔵にも懐いている。

  • 浜崎憲孝
通称はまじ。クラスのお笑い担当。
異性として意識しているかはともかく、両方ひょうきん者で夫婦漫才を考える程度に仲が良い。
「まる子 南の島のおみやげ分配に困るの巻」「まる子 はまじとウワサになるの巻」では海外旅行のお土産がきっかけで囃し立てられた。
実在の人物であり、『ちびまる子ちゃん』で登場させるにあたって原作者は連絡を入れ忘れたらしい。

通称花輪クン。
心優しい執事のヒデじいを連れ、高級車で登下校するお金持ちのクラスメイト。
同じ生き物係で、何かと慌てん坊のまる子を助けている。
かつては性格の悪いキザだったが、途中から紳士的なお坊ちゃんになった。

3年4組のエキセントリックな学級委員。
真面目な性格で何かとまる子を注意するのでそこまで仲良くないが、生来の真面目さや学級委員として一生懸命努力する姿には感心している。

タマネギ頭のクラスメイト。
当初は火事により悲惨な目に遭った気の毒な少年だったが、皮肉屋な面を見せるようになり度々衝突するようになる。

  • 根岸君
さきこのクラスメイトである小学6年生。
顔と性格の良し悪しが大体一致する『ちびまる子ちゃん』の世界観において長谷川修君と共に整った顔立ちでないながら誠実な人柄で、諸事情により初対面の印象こそ悪かったがその後は親切な6年生として慕っている。イケメンの小山君より好感度が高い。
初登場で同じクラスの小山君に好感を持って何故か顔を赤らめたのは黒歴史

  • ヨッちゃん
まる子の従兄妹。本名はよしお。
学生時代はリーゼントに赤シャツで母親から金を巻き上げるほどのガチ不良だったが、赤ん坊だったまる子には弱かったようで、今でも彼女にとっては子供心を持った明るい兄貴分でよく懐いている。
ハンカチと下着を間違えるおっちょこちょいのドジっ娘美人な彼女と結婚予定で、まる子はヨッちゃんの彼女とも大の仲良し。

  • 大石先生
4年生の時のまる子の担任(アニメでは音楽の先生)。
まる子も含めて数多くの生徒に慕われている優しい先生。
気弱な子も元気にしてしまう摩訶不思議な気風の持ち主で、いつも生徒に囲まれている。
「放課後の学級会の巻*8」では年度の終了と共に遠くの学校へ異動するため、みんなで協力してお別れ会を行った。
ちびまる子ちゃん』はサザエさん時空なため、進級前に転校する大野君と同じくその後も再登場している。

  • 田中みやこ
昔さくら家の近所に住んでいた、まる子の親戚にあたる女性。
優しく美人でまる子の憧れの人の一人。
「まるちゃん 結婚式に出席するの巻」で結婚し、「みやこお姉ちゃんの赤ちゃんの巻」で第一子「もと子」を出産。
としこちゃんは自分の体験談として親戚のお姉ちゃんに子供が産まれ取られてしまったようで悲しんだ事を話し、まる子も同様の複雑な気分になるも、さきこの話をきっかけに妹から脱却して赤ちゃんのお姉ちゃんという新たな立場に目覚めた。

「まるちゃん 南の島へ行くの巻」でまる子が1人で南の島に行った際に出会った同年代の少女。
父親が日本人観光客の案内をしている事から少しだけ日本語を喋り、まる子ともすぐに仲良くなった。
そして帰国の日、まる子に渡した人形の中に何かを入れていて……。
その後、特別編「ちびまる子ちゃん100回記念の巻」でサプライズゲストとして再会。
ミツウロコのCMでも共演した。

  • アンドレア
映画「イタリアから来た少年」で登場する小学5年生の男の子。
花輪クンの通う英会話教室経由で日本を訪れ、祖父と同じ名前のまる子を気に入りさくら家にホームステイする。『母をたずねて三千里』ネタ再び。
太平洋戦争後に日本の写真を撮り歩いていた祖父「マルコ」と親交のあった夫婦の店「のんき屋呑兵衛」を探すべく大阪を訪れる。

  • 佐々木光太郎
2巻収録の特別編「『お父さんは心配症』+『ちびまる子ちゃん』」に登場した、『お父さんは心配症』(岡田あーみん)の主人公な中年眼鏡男性。
早くに妻に先立たれ男手一つで娘法子を育て上げたのだが、やることなす事変態で、特に娘の素行を心配し過ぎるあまり娘の彼氏北野を見ると駆逐したくなるトンでも男。
まる子ともデパートでバイトを始めた法子を心配していくも北野と一緒の様子にキレて変態化し叩きだされた所で出会い、「自由研究用の昆虫標本を買いに来るも独りで心細い小学生女子の保護者」という大義名分で再びデパート入り。
その行く先々での変態的所業には流石のまる子もドン引きしていたものの、一応優しい父親ではある光太郎に料理をおごってもらい、最後逸れて迷子になり泣いていた所で、合流した彼からお詫びに標本もプレゼント。
帰り道ではおんぶで家までまる子を送り届け、月へのアホな語りに呆れてその背で眠るまる子に、幼い頃の娘の様子を重ねていた。

  • ナレーター
ちびまる子ちゃん』を俯瞰視点で解説するツッコミ役。
アニメではさくら家を訪れたこともある。
初代ナレーションのキートン山田最後の収録回「ある春の日の巻」ではまる子と関わった男の子のお父さんとして登場し、31年間の感謝とも受け取れる「ありがとう、まるちゃん」と感慨深い台詞を送った。

  • さくらももこ(未来)
「そうそう、あんたの大ばかな生きざまをそのまんま描いてるよ」
単行本書き下ろしの特別編「まる子 自分の未来を見に行くの巻」で、作者のもう一人の代表キャラ・コジコジの力で20年後の時代に行った時に対面した。
最初、知的そうな美人の多田さん(さくらプロチーフアシスタント兼アニメ監修・脚本)を未来の自分と勘違いして喜んだが、その直後にトイレから出てきた薄汚いトレーナーとジャージに身を包み、薄汚い髪を雑なポニーテールに束ねた薄汚い成人女性が未来の自分だと聞かされてショックを受ける。
しかし、漫画家になるという夢を叶え、多数の名誉を授かり、当時生まれたばかりの一児の母としても頑張っているその姿を見て考えを改めていった。
ちなみにこの作品後、子供の父親でもある元担当編集者の夫と離婚するのは別の話。
そして「毎日楽しい?」というまる子の質問に、さくらは笑顔で「うんっ」と応えたのである。

ちなみに、項目冒頭の一文はそんな漫画家・さくらももこの言葉。
なお、その前に「『お父さんは心配症』+『ちびまる子ちゃん』」でもちょっとだけカメオ出演している。


【余談】


  • 『ももこのほのぼの劇場』『ひとりずもう』等で語られる『まる子』以降の足跡を軽く挙げると──
    • 小学5年生:来ない生理に悩む。ヒロシと風呂に入るのが普通でないと知る。
    • 中学生:たまちゃんとは学区違いで別の中学校になるものの、はまじやかよちゃんと同じクラスに。思春期に入って一時期男子が強烈に嫌になる。
    • 高校生:女子校に進むも受かった頃に男子嫌いが解決、他校の男子生徒に一目惚れする(漫画『みつあみのころ』、エッセイ『乙女のバカ心』)。女子校でたまちゃんと再会し物理部に籍を置く。一時期渡辺徹を推すもすぐにファンをやめる。そして後半から『りぼん』への投稿を開始。漫画家を目指すための時間稼ぎのために短大進学を思いつく。
    • 短大:アルバイトで通いの家庭教師を務める(漫画『いつか遠いところで』)。『りぼん』への投稿が評価され漫画家デビュー決定(漫画『夢の音色』)*9
    • 成人後:就職のため上京するもすぐ退職(漫画『ひとりになった日』、エッセイ『宴会用の女』)。21歳の時にりぼんで『ちびまる子ちゃん』を連載開始。







いよいよアニヲタwikiに私の項目が立ったよ。
これからはアニヲタwikiにもまる子ブームが来ちゃうかもね。
次回のちびまる子ちゃんは
「まる子の項目の追記・修正の巻」
「友蔵 自分の項目がいつ出来るのかを気にするの巻」
の2本だよ。お楽しみにね!


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  • おじいちゃん子
  • 9歳
  • 八百屋
  • ちびまる子ちゃんキャラクター項目
  • 飽き性
  • 菊池こころ
  • りぼん作品主人公

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最終更新:2024年08月20日 12:22

*1 『うちはびんぼう』『あこがれの鼻血』など、『まる子』以外のエッセイ漫画ではこちらの呼び方を踏襲している。

*2 ただし、これはクラスメートの関口に怒られたのも大きい。

*3 しかし中学の英語のテストで13点を取ってしまったことから、こちらの夢は早々に諦めた模様。

*4 この金額はワノ国編終了後のチョッパーを上回る。

*5 「ホモ」ではない。モダンボーイの略で、今で言うならイケメン。

*6 モダンガールの略。

*7 厳しいのではなく性悪だったそう。『もものかんづめ』収録のエッセイ『メルヘン翁』に詳しい。

*8 原作は『まる子』とは別の短編「ももこのほのぼの劇場シリーズ」。

*9 ちなみにWikipediaによると、この時のデビュー作は「ほのぼの劇場」の『教えてやるんだありがたく思え!』。