永沢君男

登録日:2023/06/09 (Fri) 00:55:09
更新日:2023/09/05 Tue 21:29:02
所要時間:約 9 分で読めます






…みんなはいいよな…
火事にならなかったんだから…



永沢(きみ)()」とは、漫画及びアニメ・ドラマ『ちびまる子ちゃん』の登場人物。
また、『ちびまる子ちゃん』のスピンオフ漫画『永沢君』の主人公でもある。
CV茶風林/演:槙岡瞭助、永本桂以、森太陽、佐藤永典、劇団ひとり



【概要】

主人公のまる子(さくらももこ)と同じ3年4組に通う小学生。
はまじや相方の藤木と同時期に登場した追加クラスメイトの一人で、野菜のタマネギにしか思えない独特なビジュアルは凄まじいインパクトを誇る。
帽子(学帽も私服も)は細長い頭頂部と同じサイズまで小型化され、最早本来の機能を果たさない。
誕生日は6月27日、血液型はB型。
家族構成は父親、母親のヨシ子、弟の太郎の4人暮らし。親戚にお金持ちのおじいさんや、腹話術が得意なおじさんがいる。
席順は後ろから二列目の一番右、真正面は大野君、左側は藤木、真後ろはひらば。

藤木を始め、クラスメイトは基本的に「キミ」か「名字+君(さん)」とやや慇懃に呼ぶ。まる子に対しては「さくら」呼びが基本。
父親と母親には「君男」、(『永沢君』では)太郎には「おにいちゃん」、クラスメイトには「永沢(君)」と呼ばれている。

原作者・さくらももこは家が火事になり親戚のお金持ちの家に身を寄せる衝撃のエピソードも実際の出来事をモデルにしていると書いていたが、はまじのモデルとなった浜崎憲孝は特に記憶にないらしい。


【人物】

初登場は『ゆううつな参観日の巻』。
特徴的なタマネギ頭のビジュアル以外は、一人称が「オイラ」の典型的な間の抜けたモブ男子だった。この時は授業参観に誰も来てくれないことを残念がっていた。
その後『永沢君の家 火事になるの巻』で自宅が火事により全焼(これについては長くなるので別項参照)。
それ以来、心に計り知れないほど大きな傷を背負い、同時に卑屈な面が目立ち始める。
それでも「地味で暗い少年」扱いが続いていたが、藤木が「卑怯」でキャラ立ちするようになると、それに併せて永沢も「嫌味」でキャラ立ちするようになった

好きなものはサンドイッチカツ丼クリームシチュー
成績や運動神経は平均レベルだが、腹話術と城みちるのものまねが非常に上手い。
カラオケの十八番は殿さまキングスの「なみだの操」、好きな歌手はずうとるび

【『永沢君』での永沢】

中学三年生。当時の現代っ子の例に漏れずビートたけしが好きで、ラジオのハガキ投稿にも精を出している。
思春期真っ只中ということもあって女子にモテることを意識し、ハウツー本の購読にも余念がない。
まる子、たまちゃん、はまじとは別だが、藤木、小杉、花輪クン、野口さん、城ヶ崎さんと同じ中学校に進学。
火事のトラウマはまだ残っているが、他人の家の火には関心が薄くなった。
藤木と小杉に気遣われた時には「それが全然平気なんだ。よその家だと、火事になろうがどうなろうが、案外冷静でいられるもんだね」という名言を残しているが、これが永沢の精神的成長によるものかどうかは皆様の判断にお任せする。
また、同時進行的ではあったが、本作から野口さんと小杉が『ちびまる子ちゃん』に逆輸入され、後のアニメにて城ヶ崎さんがまる子のクラスメートとして定着している。*1

本人的には人並みにこの年齢にはありがちな分不相応な面食いであった筈なのだが、ツービート(たけし)好きは本当だったらしく、小学校が一緒ながら特に仲良しでもなかった野口さんを内心では“霊”と毒づくなどしていたものの、嫌嫌ながら一緒の班になった修学旅行にて野口さんがお笑い好きだと知ること*2になり、以降は素直に認めたり公言する訳でははないものの好意を寄せるように。
一方、学校一の美人とも言われる城ヶ崎さんから歪んだ思いを寄せられているが、本人は無関心で「恋人にするならもう少し美人がいい」等とバッサリ。
藤木と小杉がエロ小説に出てくる「下男に犯される美人令嬢」を城ヶ崎さんっぽいと評した時にも「確かに城ヶ崎さんにはぴったりの役だと思うよ」と悪気なく発言していた。
好きな女優はフィービー・ケイツ。*3

時代設定が現代となった4コマ漫画版『永沢君』では、ドラマ化したら誰に演じてもらいたいかという質問に向井理の名を挙げている。現実は劇団ひとりだった。


【性格】

当初は単に暗く空気の読めない発言をしてしまうだけで、根は素直な性格だったが、悲惨な体験をして以来、性格が歪み、物事を斜に構えて悪態を吐くようになった。特にクラスメイト大半を見下しているような言動も目立つ。
大半は他の人に聞こえないか引きつつも流されているが、リーダー気質かつ「それとこれとは別」と即座に割り切れる大野君や杉山君、城ヶ崎さんのようなタイプには激怒されている。

杉山「永沢、お前家が火事になったからって調子に乗るなよ!!」

そうでなくても自分を庇ってくれる友達の藤木すら平然と皮肉る姿は周囲の反感を買いがちで、まる子に「本当に卑怯なのは永沢」と言われたこともあった。

どうも周りが火事の件で遠慮して強く出られない事を利用している節があり、花輪クンと一緒に浅草旅行に行くメンバーを決める際には火事を引き合いに出して同情を誘う作戦を行うも、思い通りの展開になって思わずほくそ笑むという珍しい失態を犯し失敗した。

一方で家族、特にまだ赤ん坊である弟の太郎を大切にし、兄として溢れんばかりの愛情を注いでいる他、両親にマツタケを食べさせてあげたいと食べ物クイズ大会の優勝品のマツタケを狙って参加したこともある。

また言い方がキツいだけで至極真っ当な発言もあり、グループで調べ物をする際に班長となった際にはキツイ言い方こそあったものの班長としての役割はきちんとこなしていた。
一番の友達である藤木を悪く言うのも自分の本心を口にするのが苦手な裏返しで、素直になれない天邪鬼。
自分の言ってしまった事を深く反省して自己嫌悪に陥り、翌日に謝る素直な一面もある。
そうした姿を知っている藤木は永沢を見捨てられず、つい庇ってしまうのだった。

クラスでは藤木、山根、小杉と一緒に行動しているが、本人は花輪クンのようなもっといい友達が欲しいと思っている節がある。
登場当初は藤木と真っ当に仲が良く、『永沢君ちの火事見舞いの巻』のように熱い友情を感じさせるエピソードもあったが、性格の変化により何かにつけて卑怯となじる歪な関係になってしまった。
付き合いの長い花輪クンはともかく、普段から連むような友達は自分が上に立てる相手を選んでいる節があり、中学時代の『永沢君』、さらに高校進学後も悪化する事が示唆されている。

20年後の同窓会でも登場し、『タマネギおじさんの店』という喫茶店のマスターをやっているが*4、売上は芳しく無く、またお見合いの話を断られたりとスランプ気味な毎日を過ごしているらしい。


【永沢家の火事】

『永沢君の家 火事になるの巻』では、永沢家を襲った火事の詳細が明かされる。
ある日、消防車の音を聞きつけたまる子と友蔵は七夕水害の時のように野次馬として見学に行くが、現場がクラスメイトの永沢の家である事に気付き、言葉を失う。

隣家から燃え広がった火はあっという間に永沢家を燃やし、泣き叫ぶ永沢は変なロボットのおもちゃを持って命からがら救出され、一家全員無事だったものの家は全焼。
永沢の絶望を間近で見たまる子も思わずもらい泣きしてしまったほどで、この時に発した

「全部燃えちゃうんだもん、悲しいよ……柱の傷も、大好きな本も、せっかく描いた絵も、大事な手紙も……」

という言葉は、火事(を含む自然災害全般)の恐ろしさと悲劇性を端的に表現した名言である。

さて翌日、3年4組では学級委員の丸尾君により「ます」が開かれる事になった。
まる子を含む大半のクラスメイトは「そっとしてあげるべき」と考え、家を失った永沢にかける言葉が思いつかないでいたが、丸尾君は空気を読まずに会を強行。
ずっと黙って皆の白々しい励まし*5を聞き続けていた永沢が、最後にようやく発した言葉が項目冒頭の「みんなはいいよな、火事にならなかったんだから」だった……。

この火事が永沢家に及ぼしたダメージは尋常ではなく、母親は過労で入院し、父親は生活資金を工面すべく親族への借金に奔走しなければならなくなった。
そして永沢も夜回りに参加したり、お手製の紙芝居を作って子供たちへ披露するほど火事への警鐘活動に熱心に取り組むようになった。




【関係人物】

  • 永沢秀夫
永沢のお父さん。
特徴的なタマネギ頭はお父さんの遺伝。
頭の形状以外は一見まともそうだが、「男だから『永沢君』。それに『男』をつけて『君男』」などというあんまりな理由で命名した張本人。

  • 永沢ヨシ子
永沢のお母さん。こちらは息子二人や夫と違いタマネギ頭ではなく普通のおばちゃん。
『永沢君』では上の息子が本を隠すような思春期に入った事を喜ぶ一方、思春期特有の奇行に悩む姿も見せる。

  • 永沢太郎
永沢の弟。タマネギ頭はやはり遺伝したが、兄に比べると純真な性格。
普段は皮肉屋な永沢だが、太郎に関しては一生懸命面倒を見て、いいお兄ちゃんであろうとする。

  • 藤木しげる(茂)
永沢の親友。
真正面から友達と言われる地味ながら仲の良いコンビだったが、肝試しをした時にまる子を見捨てて逃げ出したことを暴露された結果「卑怯」扱いが定着。
以降、藤木が何かしらトラブルを起こしたり調子に乗るたびに「キミは卑怯だから」云々と皮肉を言って牽制する。
当初は唇も肌色だったが、卑怯と言われ続け心労が祟ったのか目に見えて青くなってしまった。
しかし永沢にどれだけ罵られようと良い部分を知っているため、他人に悪く言われると庇ってしまう友達思い。
『永沢君ちの火事見舞いの巻』や『ふたりの友情の巻』では二人の友情も描かれたが、中学時代になると永沢の良いところを見出すことが出来ず、さらに卒業時は「藤木と違って自分は志望校に落ちた」というコンプレックスから悪口を言われてしまい、とうとう互いに愛想が尽き疎遠になってしまった様子*6
因みに、藤木としても永沢と付き合う内にかなりニヒルで嫌味な性格になっていた時期もある位なので、藤木の本来の性格(確かに気弱で意思が弱く短慮な所もあるが善良)を考えると離れられて良かったと言える位。(藤木の“卑怯”以上に永沢の性格の悪さのが性質の悪さをまる子達に指摘されたこともあった。)
……現在のアニメ版では当時とは性格や関係性も違ってきているので、もしかするとこっちの世界では友人関係を続けていいける……かもしれない。

  • 山根つよし
名前と体の貧弱さが反比例する永沢の友達。
彼に対してはその胃腸の弱さをネタに皮肉を言うが、更にキレ味の鋭い返しをされたこともある。

  • 小杉太
『永沢君』から『ちびまる子ちゃん』に逆輸入されたクラスメイト。
アニオリ回で食に対する尋常でない執着を誇張されるようになり、時に食べ物を独り占めし、鰻のために学校をも抜け出すようなグラトニーとしてキャラ立ちした。
初出の『永沢君』ではアニメに比べれば良識的ではあるものの、永沢は作戦も考えられず殴り合いもできないくせに正義感だけで不良に向かっていく(そして当然返り討ちに遭う)ようなところを「愚鈍」と評し、藤木と同様もしくはそれ以下に軽蔑している。
藤木同様、永沢の性悪さを内心では苦々しく思っており、一度面と向かって注意した事も。やはり中学卒業後は疎遠になってしまったらしい。

『永沢君』から『ちびまる子ちゃん』に逆輸入されたクラスメイト。
初出の『永沢君』では「表向きは才色兼備で通っているものの、妄想癖が強く、永沢に対して大変よろしくない願望を抱えている」というキャラクターで、モノローグでは毎度のごとくハジケたセリフを連発して読者の腹筋を破壊してくる。
当然こんな有様では少女漫画誌&日曜夕方にはとてもお出しできないため、『まる子』では「永沢の余計な一言が引き金で突っかかるため仲は悪いが、その実二人とも素直になれない似た者同士」に変化した。
泣いている永沢にハンカチを貸して慰めたり、偶然撮られた遠足のツーショット写真を紆余曲折の末二人とも買う、笑顔で喜びあったり微笑ましいエピソードも複数描かれ、喧嘩は絶えないものの中学時代と比べればツンデレ同士の健全な関係に収まっている。きっとこっちでは上手くいくはず……

  • 山田笑太
あまり賢くはないが、明るく純朴なクラスのムードメーカー。
……なのだが、永沢は山田を一方的に嫌っている。
『まる子、肝試しをするの巻』ではトラブルで永沢の提灯が炎上した際「火事の事思いだした?アハハハ」と地雷を踏んでしまい、 『バカなくせして嫌な奴』 と爆弾発言をかました。
また『永沢君ち 新築パーティーの巻』でも永沢の私物を壊した上、体調を崩して自分を差し置いて注目され、永沢を落ち込ませる。
私物を壊した以外彼本人に落ち度はないが、永沢は山田を苦々しく思うようになった。
そして『理科の実験は大さわぎの巻』では、理科の実験中にアルコールランプをひっくり返してボヤを起こしてしまい、暴走した永沢が非常ベルを押す騒ぎとなった上に、その後、いつものように笑顔で永沢と藤木を遊びに誘うという暴挙に出た*7
……それなのに、『永沢君』最終回で同じ高校に受かったクラスメイトが4人(倉田・川口・ゲヘ・カツヤン)とも山田と同レベルのKY&クラスの底辺*8、しかもそのうち2人は性悪で(倉田・川口)、1人は大スケベ(ゲヘ)というのは皮肉としか言いようがない。
『お父さんとタバコの巻』では藤木に山田の面倒を擦り付けるという自分の過去を考えたら結構な嫌がらせ行為を行なった。

  • 野口笑子
お笑い好きなクラスメイト。
『永沢君』では修学旅行の際、同じ班になったことでお笑い好きという共通点を知り密かに意識する。
しかし彼女自身はそれに気づいておらず、むしろ同じ班にいた不良の平井に惹かれていた。

まる子がくだらないドジや軽犯罪を犯すたびに辛辣なツッコミを入れるのも永沢の役目。
『わたしの好きな歌』『まる子のクラスの同窓会』など、話のオチを持っていく形で絡む場合も多い。
まる子は永沢の嫌味を咎める時もあるが、「藤木は卑怯者」という見解については完全に一致している。
そもそも藤木=卑怯呼ばわりされた件の被害者だから無理からぬ話だが

雲上人のようなクラスメイト。
本人が鷹揚な性格のため、永沢に対して怒ったり憎んだりすることはない……ものの、一度手書きの英会話テキストをあげた時に「キミ、案外字が下手なんだなあ。英会話よりお習字習った方がいいんじゃないかい?」と最大の弱みを突かれ、激しいショックを受けたことがあった。
この時の永沢はまだ嫌味キャラが定着する前であり、一切の悪気なしで発した言葉ではあったのだが……。
永沢は花輪クンに対して悪感情は持っておらず、むしろ仲良くしたいと思っているが、家の新築記念に西洋甲冑を差し出された時は母親共々閉口してしまった。

  • ヒデじい
花輪クンのじいや。声は同じ茶風林。
誠実な性格から永沢にも心から尊敬されており、ヒデじいが夏バテで寝込んだ時はまる子たちと一緒にお見舞いに行った。
『永沢君』ではバレンタインチョコの贈り主、「H・J」だと照れてしまうもその正体は…



【余談】

  • 永沢家が火事になるアニメ第116話『永沢君の家、火事になるの巻』は、原作35周年記念を祝した「あなたの好きな神回ランキング」で5位にランクイン。
    更に『ちびまる子ちゃんの火の用心』のタイトルで火の危険性を伝える学校の防災教材として活用されている。
    • 火事の警鐘活動に精を出す永沢にとって全国的に影響のある教材化は本望だろう。



誰も僕の項目を追記、修正してくれないのかい?

何よ、私じゃ不満だって言うの!?

永沢君、僕も手伝うよ…

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 永沢君男
  • 永沢君
  • 茶風林
  • ちびまる子ちゃん
  • タマネギ
  • タマネギ頭
  • 主人公
  • 性悪
  • 嫌味
  • 火災
  • 火事
  • 火の用心
  • みんなのトラウマ
  • ツンデレ
  • 天邪鬼
  • シニカル
  • 帽子
  • 教材
  • 小学生
  • 中学生
  • 毒舌
  • 皮肉屋
  • 捻くれ者
  • なみだの操
  • 腹話術
  • 向井理(理想)
  • 劇団ひとり
  • 槙岡瞭助
  • 永本桂以
  • 森太陽
  • 佐藤永典
  • そばかす
  • お笑い好き
  • スピンオフ主役
  • キンタマネギ男
  • 卑怯の藤木、嫌味の永沢
  • ちびまる子ちゃんキャラクター項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月05日 21:29

*1 正確には城ヶ崎さんは初期の連載にて顔と名前だけは登場していたのだが、正式にキャラクターとして登場したのが『永沢君』だった。そこから、小学生らしい見た目と性格に再アレンジされたのが現在の城ヶ崎さんである。

*2 恐らくはというか間違いなく小学校時代のまる子の発言。前述のように同時進行的に『ちびまる子ちゃん』に野口さんが登場し、まる子が地味ながら新たな方向性の友情を築き始めていた。

*3 80年代初頭に日本でも人気のあった清楚さと大胆さを共存させた米国の人気アイドル女優。東洋系の血も入っていたので馴染み深かったのか日本のCMにも多数起用されており、それで永沢も虜になっていたのだろう。アニヲタwikiだと映画『グレムリン』のヒロインと言えば解るだろうか。

*4 元々小学生時代に将来の夢として構想していた

*5 はまじに至っては「新聞に出られて、少しは良かったな」という励ましになっていない発言で、ますます永沢を落ち込ませてしまった

*6 20年後の同窓会でも永沢とは仲直りできていない様子

*7 ちなみにこの時、永沢は藤木に「遊んでやれよ」と振るも、藤木は「自分は卑怯者だからさっさと逃げる」と言って逃げてしまった

*8 山田は馬鹿ではあるものの根は良い奴なので嫌われてはいない