江戸川(河川)

登録日：2025/06/05 Thu 11:57:04
更新日：2025/06/07 Sat 08:23:20NEW!
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サイクリングロード一級千葉県地理埼玉県川東京都江戸川河川茨城県関東地方

江戸川とは、関東地方の東京都、千葉県、埼玉県、茨城県の1都4県を流れる河川であり、利根川の分流である。本項目では、江戸川の分流である旧江戸川も、江戸川の一部として解説する。

概要

茨城県五霞町、千葉県野田市*1の境にある、関宿水門よりやや上流の個所で利根川と分岐する。
そこから約50kmにわたり、左岸は千葉県を、右岸は大体松戸駅近くの対岸を境に北は埼玉県を、南は東京都を流れる。京葉道路篠崎IC～京葉JCTの橋より少し下流のあたりで江戸川放水路(本流)と旧江戸川に分岐する。江戸川放水路の両岸は千葉県であるが、旧江戸川はそのあとも千葉県と東京都の境を分けている。
江戸川放水路は市川市内に河口があり、旧江戸川は浦安市と江戸川区の境、細かく言えば東京ディズニーリゾートと葛西臨海公園を挟む形で河口がある。どちらの河口も首都高湾岸線・国道357号線・JR京葉線の橋が架かっている。
なお、江戸川放水路が本流扱いだが、江戸川両岸の土手は、放水路と旧江戸川の合流点以北では、旧江戸川起算の海からの距離が標識として建てられている。

埼玉県春日部市には首都圏外郭放水路があり、周辺の規模が小さい河川の氾濫を防ぐため、増水分を江戸川に流している。映画などで使用されることもあるため、名前や実態を聞いたことがなくとも、見たことがある人も少なくはないだろう。

歴史

江戸川は太日川と呼ばれ、現在の思川、渡良瀬川からつながり、東京湾へ抜ける川であり、利根川は現在の古利根川、中川のルートを通り、戸ヶ崎で合流していた。平たく言えば、江戸川は利根川の分流というより支流に近い状態であった。しかし、1590年頃から、徳川家康が江戸に入府し、利根川を現在のルートに作り替える、利根川東遷工事が始まった。
これが2025年現在みられる、江戸川の大体の形ができるきっかけとなった。
明治維新後、1890年に利根運河が建設された。当初は水運速達化を目的にしていたが、同時期に鉄道網が発達し、運河としての役目は数十年で終わり、その後は江戸川の水源確保を目的に、2025年現在は利根川から江戸川への水質改善のための導水に使われている。
1919年には上述の江戸川放水路が完成し、1965年に放水路が本流として扱われるようになった。

支流

座生川

野田市内を流れる、5km程度の川。野田市総合公園・清水公園の外郭を周るように流れ、岩名古墳付近で江戸川に合流する。

利根運河

鬼怒川と利根川の合流地点近くから、流山市深井新田で江戸川に合流するように建設された運河。私設の運河であったが、上述の通り、開通数年後に現在のJR常磐線、総武線が開業した影響で、船の通り道としては短命に終わり、1941年に国有化された。

今上落

流山市内を流れる川。新川耕地の農業排水を江戸川に流すための水路で、しばらく江戸川と並行して流れ、流山市役所に近い場所で江戸川に合流する。こう見えて、千葉県が管理する一級河川扱い。

坂川

流山市野々下から、渡しで知られた松戸市矢切まで流れる支流。流山市免許センターから少し下流で、坂川支流の富士川と合流してから、分流の新坂川で別れる場所の少し下流まで、流山市と松戸市の境界を担う。また、新松戸似て西方面に流れる放水路もある。
なお、川の流れが複雑なため、坂川河川網としてまとめて扱われることも少なくはない。
かつてはよく逆流したことから、「逆川」の名前で親しまれた。
北千葉導水路の一翼を担い、間接的に江戸川と利根川を接続している。

真間川

江戸川の分流。京成本線国府台駅よりやや上流の場所で江戸川から別れ、東関東道高谷JCTと湾岸市川ICの間、京葉線は二俣新町駅の西を流れ、ふなばし三番瀬海浜公園の西側で東京湾に流れる。

サイクリングロード

江戸川左岸のうち、旧関宿町を含む野田市、流山市、松戸市の葛飾橋以北に相当する区間は千葉県道401号線、通称「松戸野田関宿自転車道」、右岸は埼玉県三郷市から幸手市まで、埼玉県道156号線、通称「三郷幸手自転車道」、東京都葛飾区内は葛飾区道葛733号線、江戸川区内は放水路経由で江戸川区道A-440号線として、ほぼ全域が公道のサイクリングロードとして指定されている。また、江戸川区道A-440号線の旧江戸川区間は、「武蔵野の路」として、東京都から指定されている。

追記・修正は葛西臨海公園から関宿城まで、自転車で走ったことのある人にお願いします。

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