銀河特急 ミルキー☆サブウェイ

登録日:2025/07/26 Sat 18:04:10
更新日:2025/07/27 Sun 21:55:50NEW!
所要時間:約 6 分で読めます








銀河の底辺、全員集合!

暴走列車をくいとめろ!



『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』は2025年7月から公開されているアニメ。
原作、監督、脚本、キャラデザ、音響監督、制作は全て亀山陽平。
企画制作はシンエイ動画。製作はタイタン工業。

主題歌はキャンディーズの「銀河系まで飛んで行け!」*1
カバーなどではなく当時の歌がそのまま使われている。
挿入歌は「ときめき☆メテオストライク」

概要


前身となったのは亀山陽平氏の卒業制作として公開された自主制作アニメ「ミルキー☆ハイウェイ」。
本作はその続編にあたり、キャラクターはそのまま続投していてストーリーも地続きとなっている。

3分という短尺アニメながら、
  • サイケデリックかつどこか懐かしさを感じる質感の背景
  • 高クオリティかつ精緻なグラフィック
  • 尖った癖を持つキャラクターのビジュアルと個性的なキャラづけ
  • 自然体でありながら聞き取りやすい声優の絶妙な演じ方

これらの点が評価され着々と話題を広げている。

キャラクターが同時に喋ったり、カメラの外でボソボソと喋るシーンが多いのも特徴。
一度で完全に台詞を把握するのは困難だが、その一方で何度も繰り返して視聴して台詞を確認したり、字幕付きで一時停止しながら視聴したり、他の言語*2に切り替えて視聴したりと様々な楽しみ方があり、気がついたら長時間に渡って視聴していたという感想も多い。

PARCOとコラボしており、30秒の短編ムービーが公開されている。


ストーリー


「要は刑務所パンパンだから代わりに社会奉仕活動して償えってことっしょ?」

「まーそういうことなんですけど」

+ ※正式なストーリー。※ネタバレを含むので「ミルキー☆ハイウェイ」を視聴後に開くことを強く推奨
銀河道路交通法違反で逮捕された強化人間のチハルとサイボーグのマキナ。
同じタイミングで警察に捕まった、強化人間のアカネとカナタ、
サイボーグのカートとマックスらクセのあるコンビを集め、
警察官・リョーコが全員に課したのは、奉仕活動として惑星間走行列車・
通称”ミルキー☆サブウェイ”の清掃をすること。
簡単な任務だったはずが、突如暴走し始める”ミルキー☆サブウェイ”!
車内で慌てふためくメンバーたちは、
やがて大事件に巻き込まれていってしまう!
意図なし、主義なし、主張なし!
ノリで乗り切る前代未聞の
スペーストレインスペクタクル!!


(公式サイトより引用)



用語


ミルキーサブウェイ

作中の鉄道会社「宙武鉄道」が保有する惑星間走行列車。正式名称はAM24。
製作会社はタイタン工業。このアニメの製作会社と同名である。
現役の民間用列車で大勢の乗客に使われているため、社会奉仕による恩赦のため囚人が車内の清掃を行っている。実は清掃を行っていた囚人同士で殺し合いが起きた都市伝説が存在する。あと駅が新きさらぎ駅だし

強化人間

赤い肌に触覚と長い耳を持つ亜人っぽい人間。遺伝子組み換え人間とも呼ばれている。
例えるならドラゴンボールのジースにピッコロの触覚が生えているといった感じ。
基本的に宇宙服なしで宇宙空間を普通に喋ったり動けたりすることができ、それ以外はほぼ人間と同じ。

サイボーグ

外見は多種多様で顔が普通の人間っぽい者も居れば、完全な異形頭も居る。また声も電子音になっている者も居れば普通の声の者も居る。

登場人物


  • 九条千春(チハル)
声優:寺澤百花
強化人間の女性。性格はマイペース。
警戒心が薄くダメな男に引っかかりやすいのか、昔デートで6時間も待たされた挙句すっぽかされる・持ち物を壊されても弁償をさせないなど、他人に甘いエピソード持ち。

  • 来栖真希菜(マキナ)
声優:永瀬アンナ
サイボーグ。性格はかなりガサツ。かつ異様に攻撃的
基本的に他人を見下しており、すぐに手の出る危険人物で、過去に17回も警察のお世話になっているらしい。むしろよく野放しになってたものである。
顔面はディスプレイとなっていてリアルタイムに映像を切り替える形で表情を作っているほか、一般的なテレビ画面としても使用可能。ちなみに時折走査ノイズが走るため、惑星間航行が可能な世界観にもかかわらずブラウン管ディスプレイと思われる。過去にはディスプレイすらない機械的な頭部だった模様。

一見すると中学生か高校生くらいの少女に見えるが両者の年齢は23歳。
学生時代からの付き合い、と解説されているため少なくとも学生ではなく社会人と思われる。
(ただし警察署では「逮捕」ではなく「補導」という言葉を使われているため、そのあたりは判然としない)

二人の罪状は前作の「ミルキー☆ハイウェイ」で描かれており、スピード違反に加えて公務執行妨害、及び警察車両爆破。
他と比較するとぶっちぎりの重罪であり他の四人からはドン引きされている。

  • 勘崎両子(リョーコ)
声優:小松未可子
銀京府警察ネオ町田署に勤務する警察官。予告編で自称して曰く「哀しい公務員」。
外見的には通常の人間と代わりなく、それ故か他のサイボーグや亜人系と異なり宇宙に近い場所ではヘルメットと手袋をしている。
実は元ヤンで気だるげな口調で話すが、言っていることは警官としてまとも。
名前の由来は某派出所の巡査長か。

  • 大道寺アカネ
声優:金元寿子
強化人間。作中で一番の長身かつ大柄な女性。服装も革ジャンで暴走族っぽく、実際にカナタからは「総長」と呼ばれている。片方の触覚が半分しかない。
だが外見とは裏腹に言動は割と大人しめで口数が少ない。リョーコの呼びかけにもきちんと返事をしている。リョーコも彼女に対してはちゃん付けで呼ぶなど物腰がいくらか穏便になっている。

  • カナタ
声優:小市眞琴
強化人間。男だがかなり小柄。アカネを「総長」と呼ぶ。

アカネ、カナタの両者の罪状はスピード違反。


  • カート・クレイマー
声優:内山昂輝
サイボーグ。顔だけを見ればマスクを着用した人間だが、体は機械となっている。

  • マックス・マカリスター
声優:山谷祥生
サイボーグ。カートと異なり顔も金属のプレートで覆われた完全機械。
しかしヘアスタイルを気にしたり恐い噂を緩い雰囲気で話すなど、人間味がある。

カート、マックスの両者の罪は砂糖の不法所持。


  • オータムちゃん
ミルキーサブウェイに設置されている女車掌型ロボット。
ただ、ロボットといっても昭和時代にありそうな塗りの甘い置き物のような外見で首以外は動かず、作中では既にガタが来ているのか同じ言葉を繰り返して話すなど、まともに機能していなかった。



主題歌

OP:銀河系まで飛んで行け!/キャンディーズ
第1話はエンディングテーマ


追記・修正は全言語の視聴をコンプリートしてからお願いします。


この項目が面白かったなら……\暴走列車止めて/

最終更新:2025年07月27日 21:55

*1 キャンディーズ引退決定後の1977年12月に発売されたLP-BOX『CANDIES 1676 DAYS〜キャンディーズ1676日〜』で初公開された曲。電子配信ではBOX初出曲部分のみをピックアップした配信限定アルバム「キャンディーズ1676日 (Another Edition)」に収録されている。

*2 日本語、英語、インドネシア語、スペイン語、タイ語、ヒンディー語、フランス語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、中国語、韓国語の10カ国語に切り替え可能