登録日:2025/07/26 Sat 17:45:14
更新日:2025/07/26 Sat 22:31:12NEW!
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『
トミプラワールド のりのりタイムズ!!』とは2025年4月6日より
テレビ東京系列にて放送開始したテレビ番組である。
概要
2025年1月21日に番組放送開始が発表された。
タイトル通りタカラトミーの
自動車玩具トミカと鉄道玩具
プラレールの販促番組で、トミカとプラレールで製品化されている車両を中心に各種乗り物を紹介し、歌やクイズ、アニメと乗り物に関するコーナーを30分に集約した教育番組。
放送時間は毎週日曜午前8時30分から9時。YouTubeなどで見逃しも行われているため安心。
このようにテレビ東京系列、小学館集英社プロダクション制作であること、乗り物紹介コーナー、乗り物の歌、クイズ、アニメが詰まった番組…という特徴から分かる通り
かつて悲惨な最期を遂げた人気乗り物番組『のりスタ!』の後身番組である。
尚2023年から『のりスタ!』はYouTubeにて番組コーナーの部分配信を開始しているが、この企画が本番組と連動したものだったのかは不明。ただ『のりスタ!』も小学館集英社プロダクション制作のため全くの無関係というわけでも無いと思われる。
『のりスタ!』の最末期はスポンサーの都合による乗り物と無関係なコーナーの挿入やコーナーアニメを海外作品に依存していたことからコンセプトが破綻し、打ち切りに近い形で終了してしまっていたが、コーナーアニメ含めタカラトミーがメインスポンサーとして番組を牽引する形となっているのも『のりスタ!』の失敗を踏まえた結果とも考えられる。
スタジオと出演者
スタジオ
出演者はCG背景のスタジオに登場し、背景にはトミカやプラレール車両が走っている。
トミカは実車系だがプラレールは全て
プラレール鉄道の車両。
尚放送開始前月の3月に廃盤となった青クロスライナーも映っている他、ブルーディスタンスは正式発表前に番組の事前告知にチラッと映り込んでいたことで存在が発覚した。
MC
ボケ担当。平常運転と言えばまぁ分かるだろう。
ツッコミ・進行担当。タイヤや車輪が丸いということで「わっかーな」。
2025年1月に従来のプラレールとトミカのメインキャラクターであるてっちゃんとTくんに代わって突如登場した新たなメインキャラクター。何の前触れも無い降板は従来のファンを驚愕させた。てっちゃん(及びそのプロトタイプのリキくん)の相方のライちゃんは続投なのに……
恐らく番組は元々新体制で始める前提であり、それに合わせる形での発表と思われる。以降ホームページのキャラクターも差し替え、てっちゃんやTくんが付属していた製品のリニューアルも開始されている。
それぞれ鉄道と車が大好きな少年で、双子の兄弟。プラくんが兄。
いずれも着ぐるみで登場する。
番組構成
番組は乗り物コーナー二つ、歌、クイズ、アニメ、エンディングの順で進行する。
コーナー
のりものコーナー
実車映像がメインで、一部トミカやプラレールの映像も挟まれる。毎週自動車と鉄道を一つずつ取り扱う。販促番組という性質上製品化されている車両が扱われることが多いが、そうでない車両が扱われることもある。
今ところ自動車と鉄道しか紹介されていないが後述の歌では船舶や航空機にも触れられているため今後自動車と鉄道以外が登場する可能性はある。
シーズン毎にコーナーの種類が固定だった『のりスタ!』とは異なり回毎に扱うものに合わせて二種類のコーナーがその都度選ばれる形となっている。
自動車・鉄道共用コーナー。
図鑑のページのように乗り物の外観や内装、スペック、運用について紹介する。紹介される乗り物は在来線、
新幹線、JR、私鉄、乗用車、重機、緊急車両とあらゆるジャンルが対象。
またGRスープラ・富士スピードウェイセーフティーカーは2025年4月放送で紹介されたが…わずか翌ヶ月後の6月に廃盤が発表されている。
自動車・鉄道共用コーナー。
車両そのものではなく消防士や警察官、列車の運転士・整備士といった「乗り物に携わる立場の人々」にスポットを当て、彼らの仕事について紹介する。
業務の様子の紹介やその人へのインタビューを行い、最後に「必殺技」を紹介してもらう。
自動車専用コーナー。
明らかに『カーグラフィックTV』(BS朝日)のパロディなスタイルで自動車を紹介する。
紹介される車種はスポーツカーやSUV、ファミリーカーといった乗用車や趣味的な車種に限られる。
そしてどう見てもスペック紹介が専門用語を多様し、細かい数値もきっちり記載と子供そっちのけでお父様方を狙っているようにしか見えないが。
鉄道専用コーナー。
これまた『いい旅・夢気分』のパロディスタイル。こちらは同局内のセルフパロディだが。
各地の列車に乗って観光地へ向かう様子、観光地の様子を車両と共に紹介する。
放送第二回目、このコーナーの初回は3月に地域限定品として発売開始した
21020系近鉄アーバンライナーnextが選ばれており、同年7月には7月の新製品である
東武8000系が早速紹介され、「トミカとプラレールの販促番組」という性質が色濃く出ている。
また『のりもの図鑑』のOPにはプラレールで製品化実績の無い
大井川鐵道C10 8や
209系京葉線が映っていることから扱いが注目されていたが、6月8日放送分のこのコーナーにC10 8が登場。実車映像のみとなった。ただその回ではメインとしては扱われず軽く触れられただけだが『きかんしゃトーマス号』についても触れられており、ほぼ同時期に数年越しの再販がこっそり始まっていたためそれに関したものである可能性がある。
歌・ダンス
乗り物に関する歌とダンスのコーナー。
作詞・作曲:酒井陽一
歌:橋村姫
番組メインテーマ。
冒頭でも流れるがフルバージョンは歌コーナーでしか聴くことが出来ない。
歌詞の中では船舶や航空機についても触れられている。
作詞・作曲:酒井陽一
歌:上間江望
鉄道の歌。
MVではプラレールでの製品化実績の無い小湊鉄道も登場する。
作詞・作曲:酒井陽一
歌:緋村剛
自動車の歌。
クイズ・ゲームコーナー
- のりものブロック みんなでのりのりでくみたてよう!
2025年の新製品『トミカ・プラレールブロック』を題材にしたコーナー。
制限時間内に乗り物のブロックを組み立てる。
製品とは異なりジョイントが無く大型の撮影用モデルを使用する。
やはりのりおがボケる。
イベントなどの情報を紹介する。
その他この枠で無題のフリーコーナー(またはトークコーナー)となることがある。
アニメ
前述の通り『のりスタ!』後期において放送されていたアニメは全て外部版権作品で、
人気作品であっても放送側の都合で番組内での放送を終了、作品減少、それに起因すると思われる番組の破綻が発生していたためアニメもタカラトミーで主導することでそれを回避する意図があるのかもしれない。
2023年に『冒険大陸 アニアキングダム』内で放送されていたものの続編。
喋る動物が喋る乗り物と協力して街で起こる事件を解決する。途中ちょっとしたクイズが挟まれる。一応『トミカ』『プラレール』『アニア』共同シリーズとなっているがアニア要素は無く、スターターミナル以外の鉄道車両は殆ど登場しないが実質トミカのアニメ。
新キャラの追加や新要素であるスターターミナルでのパワーアップが目玉。のっけから
アレをやった。
しかし時折従来回の映像をまとめた水増し的な回もあった。
総集編はもういやだ
7月13日放送回(13話)を以て最終回となった。
『トミカヒーローズ』最新作。CGロボットアニメで、業務用ロボット・ジョブロイドと自動車が合体したジョブレイバーが戦う。
本作の特徴は「ジョブ」の名の通りパトカーや消防車といったいかにもヒロイックな車は勿論、ゴミ収集車や配送用トラックといったこの手の変形ロボットでは扱われないような車種も登場するのが特徴。
加えて自動車メーカーをはじめ様々な有名企業が実名で登場する。
- トヨタ自動車
- モリタホールディングス
- 日産自動車
- 本田技研工業(ホンダ)
- 川崎重工業
- ヤマト運輸
- サカイ引越センター
- 小松製作所
- 全日本空輸(ANA)
- セブン-イレブン
- スシロー
- いすゞ自動車
- ENEOS
- 日本交通
そして何よりこの手のアニメやゲームに非常に非協力的なことで知られるホンダも参加していることが特筆される。しっかりホンダのバイクがロボットに変形する。
放送開始時からは本来YouTube向けWEBアニメとして2022年に制作されたものをそのまま放送しており、この放送分は7月公開予定の続編までの繋ぎのような扱いなのか、主要回のみを抜粋したセレクション放送となっていた。そのため完全版が見たかったらタカラトミー公式YouTubeで観よう。特に一部サブキャラのメイン回はバッサリカットされている。また約3分のエピソードを2話同時放送。
尚自動車メーカー以外の実在企業についてだが、テレビ放送でも問題無く登場している。
放送初回は『びーくるずー』に次いでアレを披露。しかもこっちは本当にバイク。
続編は7月6日より放送開始で、新たにいすゞ自動車、ENEOS、日本交通が参入する。
地上波放送に伴い放送尺は1話約9分に延長され、BGMも汎用音源から専用曲に変更、ナレーション、エンディング、次回予告も追加とフォーマットがテレビ放送仕様となっている。
また新たな目玉要素は車ベースのジョブレイバーにバイクやヘリコプターをオプションとして合体させる「トリニティ合体」 。しかし別会社同士の合体はマズかったのかバイクやヘリコプターは架空車となってしまったが。
本編が既に完結済かつ元が30分番組なので定期放送は持たず、本編の名場面をまとめた総集編や
新製品発表の特別アニメを不定期に放送している。
元々『シンカリオン』自体『のりスタ!』を源流とする企画なので後継番組のコーナーとしては相応しい存在だろう。
不定期枠なので本コーナーが放送される際は代わりにクイズコーナーがカットされる。
本番組では『ジョブレイバー』と本作をまとめて「トミプラヒーローズ」と称している。
2025年7月20日より『びーくるずー』に代わって放送開始。
つむぱぱ原作の絵本で、
夜な夜な動き出す熊のぬいぐるみのトムがトミカに乗って活躍する物語。
元々YouTube動画で短編アニメが少数制作されていたが今回制作されたテレビ版はそれを本格化させた形となる。ストーリーの拡張に伴い新キャラも追加されている。
関連製品
告知当初から公式サイトでは「おもちゃ」のページだけが準備中となっており、本番組オリジナル製品の登場が示唆されていたが、7月には新製品の『のりのりタイムズ のりのりエクスプレス』と『のりのりタイムズ スタジオトラック』の製品化が発表された。加えてのりおのプラキッズが付属している(それぞれで表情違い)。結構リアルな表情なので彼のファンは必見?わっかーなの方はまだ製品化が発表されていないため続報に期待。
ちなみに2025年のタカラトミーの株主優待では本番組仕様のトラックのトミカが配布された。
次回も、みんな、のりのりで、追記・修正!
この項目が面白かったなら……\Takara Tomy/
最終更新:2025年07月26日 22:31