リコ・ムエルテとキャンディー・ドーン(レメディー社作品)

登録日:2025/08/25 Mon 20:30:00
更新日:2025/08/29 Fri 09:07:21
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リコ・ムエルテキャンディー・ドーンは、レメディー社とロックスター・ゲームスのメディアミックス作品『MAX PAYNE』シリーズのキャラクター。

二人とも『MAX PAYNE』Part1の2番目のボスである。

🔫リコ・ムエルテ🔫

声:ジョー・マルッツォ

ニューヨーク州ニューヨークシティで活動する最大規模の犯罪組織「パンチネロ・ファミリー」のヒットマン。
シカゴで不正取引を行い逮捕されていたが、2001年冬にドンのアンジェロ・パンチネロが多額の保釈金を出したことで釈放された。
+ ネタバレ
釈放された理由は、アンジェロがニコール・ホーンからニューヨーク市長の暗殺を命じられたため。
ニューヨーク市長はホーンの会社であるエイシア・コーポレーションが極秘に開発しパンチネロ・ファミリーが売り捌いていた新型麻薬「ヴァルキア」の撲滅を宣言しており、アンジェロとホーンの双方にとって邪魔な存在であった。

🔫ムエルテの人物像🔫

ダークブラウンの髪で太り気味な白人男性。
マフィアのモブスターらしくサディスティックなサイコパスで、殺人に対して一切の躊躇が無い。
そればかりか、些細な理由で人を殺す殺人鬼である。
特に作中で彼自身により語られた「隣の部屋で喧嘩をしていた男二人が殴り合いの代わりにカンフーのテレビゲームで平和的に決着をつけようとしたことに失望し、コードで二人とも絞め殺した」というエピソードは、ムエルテの残虐性を象徴するものである。

ヒットマンとしては、アンジェロがわざわざ多額の保釈金を出してまで市長暗殺を依頼しようとしたことから、非常に優秀であったと思われる。
少なくとも射撃の腕前は非常に優れており、イングラムを片手撃ちしながらも離れた標的に命中させることができる。

🔫ムエルテの武器🔫

  • イングラム
片手で撃てる小型マシンガン。
パンチネロ・ファミリーのモブスターの大半は一般人にも流通しているベレッタやポンプアクション・ショットガンを身に着けているが、ムエルテには貴重なフルオート武器が与えられていた。

  • ショットガン・トラップ
ドアを開けた侵入者の頭をショットガンで吹き飛ばす罠。
ジャック・ルピーノのホテルの自身が泊まっていた313号室に仕掛けていた。

🔫ムエルテの手下🔫

  • モブスター
ムエルテの護衛のチンピラ達。
作中最弱の雑魚敵であり、静止した状態のマックスに向けて射撃した時でさえかなりの確率で外す。
3人のモブスターがムエルテの護衛についていた。

🔫キャンディー・ドーン🔫

声:ジョアニー・エレン

パンチネロ・ファミリーのコールガール(フッカー)。
売春のみならず、自身の性行為の隠し撮りビデオを客やファミリーの許可なく売り捌くという小遣い稼ぎもしていた。
+ ネタバレ
ホーンから多額の報酬と引き換えに、ニューヨークシティを裏で操る秘密結社「インナーサークル」のリーダーであるアルフレッド・ウォーデン上院議員を連日客に取り、彼との行為のビデオを撮るように指示されていた。
ホーンが購入したドーンとウォーデンのハメ撮りビデオはウォーデンへの脅しの材料に使われていた。
ちなみにウォーデンのモチーフは名前と隻眼な見た目から明らかな通り北欧神話の主神「全ての父オーディン」であり、性欲に振り回されるのは元ネタ通りである。

🔫ドーンの人物像🔫

茶髪でスタイルの良い白人女性。
売春をしているがそれを苦とも思っていないばかりか、行為を隠し撮りしてその動画を無断で売り捌くという多方面に喧嘩を売る命知らずな商売をしていたことから、長期的に物事を見つめることができず、目先の利益しか考えられない無謀な人間であることがうかがえる。

良心や倫理観も欠けており、前述のムエルテの非道行為を聞いても笑いながら「悪い人」と言っただけであった。 また、警官すらも躊躇無く殺害しようとしていた。

一方で射撃の腕前はパンチネロ・ファミリーの一般モブスターより優れており、離れた標的を拳銃の片手撃ちで正確に撃ち抜ける。

🔫ドーンの武器🔫

  • ベレッタ
『バイオハザード』シリーズでもお馴染みの拳銃。
威力は低いがドーンの優れた腕前により正確な射撃が可能。

🔫ムエルテとドーンの作中の活躍🔫

『MAX PAYNE』

  • Part1:アメリカン・ドリーム
2002年、収監されていたムエルテはアンジェロとホーンによって釈放され、市長暗殺の取引のためにアンダーボス・ジャック・ルピーノが所有するホテルの313号室に招かれた。
ムエルテはドアにショットガン・トラップを仕掛けたあと、一階のバーでドーンによる性的奉仕によってもてなされた。

一方、パンチネロ・ファミリーに潜入していた主人公マックス・ペインは、ヴァルキア流通の黒幕はルピーノだと断定し、彼の居場所を聞くためにルピーノのホテルを訪れたが、B.B.によるリークで正体が麻薬捜査官だとバレてしまい、命を狙われたため尽く返り討ちにしていた。
マックスはホテル探索中にムエルテの部屋を覗き、ショットガン・トラップで死にかけるが回避に成功し、ムエルテとアンジェロの取引の書類を見つけた。
また、ドーンの部屋では日記と隠しカメラを見つけていた。

マックスがホテルで暴れていることなど知る由もないムエルテは、ドーンに口姦させながら前述の狂気的なエピソードを語ってご満悦だったが、そこにマックスが現れ戦闘となった。

🔫ボス戦と最期🔫

前述の通りムエルテはイングラム、ドーンはベレッタを装備している。
二人とも射撃の精度が高く、一般のモブスターよりタフ。
ムエルテはベレッタ数十発分もの体力を誇り、ドーンもその半分近くの体力がある。B.O.W.かよ
また、護衛のモブスター3人も同時に襲ってくるため、5対1の戦いとなる。

ムエルテは戦闘開始と同時にバーの裏口へ逃げ込み、ドーンはカウンターの奥から動かずにベレッタを撃ってくる。

ドーンの射撃は正確な反面、本人がその場から動かないためマックス(プレイヤー)が動き回っている限りは攻撃が当たらない。
一方でムエルテは裏口の奥の部屋に陣取り、裏口のドアを開けた瞬間にイングラムを掃射してくるため厄介。
リロード中を狙うかシュートドッジでゴリ押しするのが正攻法となるが、頑張れば裏口に逃げ込む前に倒してしまうこともできる。   

ムエルテはプレイヤーにとって作中最初に遭遇するフルオート武器の使い手であり、武器の種類も充実していない序盤では苦戦するかもしれない。

最期は二人とも断末魔の叫びと共に絶命した。

死後の展開

  • Part2:凍てつく日

ホテルのバーが再び登場するが、ムエルテとドーンの遺体は片付けられていた。

その後、港のコンテナ置き場にて、ホーンからパンチネロ・ファミリーに渡るはずだった市長暗殺命令の指令書と大金がマックスにより発見され、彼が釈放された理由が判明した。

  • Part3:天国への階段

エイシア・コーポレーション本社にてドーンとウォーデンのハメ撮り動画のビデオテープがマックスにより発見された。
マックスはウォーデンから「ホーンを殺してくれたらマックスにかかっている全ての容疑を晴らす」と約束されていたが、ウォーデンが約束を守る確証は無かったため、このビデオテープで脅せば確実だと考え持ち去った。

🔫余談🔫

  • ムエルテとドーンはグラフィックノベルでキャラクターモデルが実写で演じている。
    しかしエンドクレジットにて声優はキャラクターの名前毎に記されている一方で外見モデルは大雑把にまとめられているため、誰がどのキャラを演じたのか判別できない。
    現在判明している一部の演者はSNSでの自己申告や『Alan Wake』のオーディオコメンタリーなどにより明かされた。
  • ムエルテはボス戦時、流石にパンツは履いているがズボンはずり落ちたままの滑稽な姿である。
    そのためかルピーノやB.B.のようなローリング回避はできない。
  • ドーンは、シリーズ中唯一の「女性ボスキャラ」である。
  • ドーンが見た目に反して射撃もタフさもモブスターより強い理由は不明。
    だが、続編の『MAX PAYNE 2:THE FALL OF MAX PAYNE』には味方のコールガールのヴァイオレットが登場し、こちらは9mmピストルを手にマックスと一緒に戦ってくれる。
    そのため『MAX PAYNE』ユニバースの売春婦は戦闘能力が高いのが当たり前なのかもしれない。
  • ホテル内をシームレスに移動できるPC版に限り、ムエルテとドーンを殺さずにクリアが可能。

追記、修正はお楽しみを邪魔されてズボンがずり落ちたまま倒されてからお願いします

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最終更新:2025年08月29日 09:07