登録日:2025/08/25 Mon 02:05:00
更新日:2025/08/25 Mon 10:05:35NEW!
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アンジェロ・パンチネロとトリオは、レメディー・エンターテイメントとロックスター・ゲームスのメディアミックス作品『MAX PAYNE』シリーズの登場キャラクターである。
前者は『MAX PAYNE』のパート2における主要な敵対者で、後者はパート2の最後のボス。
🔫アンジェロ・パンチネロ🔫
ニューヨーク州ニューヨークシティで活動していたイタリアンギャング「パンチネロ・ファミリー」のドン。
パンチネロ・ファミリーは新型麻薬「ヴァルキア」を売り捌いて力を付け、2001年時点でニューヨークの街で最大規模の犯罪組織に成長していた。
そのためヴァルキアのジャンキーに妻子を殺された主人公
マックス・ペインからは仇敵として命を狙われることになる。
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ネタバレ注意 |
その実態はニューヨークシティの半分を掌握している製薬会社「エイシア・コーポレーション」の社長 ニコール・ホーンから、 強化兵士を作るために開発された新型化学薬品であるヴァルキアを人間でのテストのために横流しされて莫大な報酬と力を手に入れたが、その代償としてホーン及びエイシア・コーポレーションとの間には絶対的な主従関係が築かれていた。
つまり、ホーンとアンジェロの密約により パンチネロ・ファミリー全体がホーンの私兵団と成り果てたと言える。
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🔫人物像🔫
白髪混じりの茶髪と黒い目のイタリア系白人男性。
ギャングボスらしく、自分に従順な者や敵対勢力を裏切って自分の側についた者は厚遇し、敵対者や裏切り者には際限無く残酷になる。
また、妻リサを日頃から虐待していた一方でホーンを非常に恐れていたことから、弱い者には強く強い者には弱いと言える。
部下達とは異なり戦闘能力は皆無であり、敵対者への対処は全て部下任せであった。
特にトリオと呼ばれる3人組のヒットマン兼ボディガードは常に傍に置いており、不義理を働く部下へ「トリオを送る」という脅し文句を多用していた。
一方で自身もホーンの命令には絶対服従の傀儡であった。
マックスに追い詰められた際は命乞いをしてホーンが黒幕だとあっさり白状し、ホーンから粛清されそうになった時は一目散に逃げ出そうとしたため、勇敢さや度胸、死への覚悟などは欠片も無く、目先の利益と自己保身だけを最優先する小物といえよう。
🔫アンジェロが所有する物件🔫
アンジェロがオーナーを担当するイタリア料理店。
パンチネロ・ファミリーのアジトの一つ。
アンジェロ・パンチネロが妻と共に暮らす豪邸。
トリオとボディガード達に護衛されている。
🔫アンジェロの戦力🔫
パンチネロ・ファミリーのモブスター(ギャング)達。
殆どはベレッタやポンプアクション・ショットガンといった一般に流通している武器を手にしているが、イングラムやグレネードランチャーを手にした者も僅かにいる。
一般のモブスターは素人であるため射撃の腕が劣悪だが、コートを着たモブスターやパンチネロの屋敷を守っている高級スーツを着たモブスター達は全体的に能力が高く、武器も高火力な者が多い。
凄腕のヒットマン兼アンジェロのボディガード3人組。
後述。
🔫作中の活躍🔫
『MAX PAYNE』
2001年冬、ヴァルキアの売買によりニューヨーク最大規模の犯罪組織になっていたパンチネロ・ファミリーは、麻薬取締局(DEA)の捜査対象となり、3年前にヴァルキアジャンキーに妻子を殺害されたDEA捜査官マックス・ペインはパンチネロ・ファミリーに潜入捜査していた。
また、ライバルギャングのロシアン・マフィアと抗争を繰り広げていた。
パート1での主要な敵対者はパンチネロ・ファミリーのアンダーボスである
ジャック・ルピーノであるため、直接は登場しない。
マックスからルピーノとアンジェロがヴァルキアを裏社会に流通させている黒幕だと疑われることになった。
B.B.のリークによりパンチネロ・ファミリーに潜入していたマックスの正体がDEAのエージェントだと知り、その情報をファミリー全体に伝え、彼の抹殺を命じた。
同時にアンジェロはホーンからヴァルキア撲滅を宣言したニューヨーク市長の暗殺を命じられ、シカゴで事件を起こして逮捕されていたヒットマンのリコ・ムエルテを大金をはたいて釈放し、彼に暗殺任務を任せようとしていたが、ムエルテはマックスにより殺害されてしまった。
また、ヴァルキア中毒により正気を失い部下を殺したルピーノに対し、「それ以上警察の目を引くことをしたらトリオを差し向ける」という脅しの手紙を出していたが、これはルピーノに破り裂かれていて全く通用していなかった。
主要な敵対者となる。
アンダーボスのルピーノがマックスに殺されたため、アンジェロはルピーノが運営するクラブ「ラグナロック」にヒットマンのフランキー・ナイアガラを刺客として送り込んだ。
ナイアガラと彼の部下により、ルピーノを殺害したマックスとアンジェロの命を狙う殺し屋
モナ・サックスを捕らえることに成功したが、マックスは拘束を解いてナイアガラを殺害してしまった。
また、モナを捕らえ屋敷で拷問したことで彼女の依頼主が自身の妻にしてモナの双子の妹リサであることが発覚し、アンジェロは激昂してトリオにリサを惨殺させたが、その隙にモナは見張りを殺害して逃げ出してしまった。
その後、アンジェロはロシアン・マフィアの武器の調達役にして貨物船「カロン」の船長であるボリス・ダイムを買収して裏切らせ、彼と連絡を取り合おうとするが、
代わりに電話に出たのはカロンに乗り込んでいたマックスであった。
マックスは利害の一致からロシアン・マフィアのボス、
ウラジーミル・レムに協力しており、ロシアン・マフィアの裏切り者であるダイムを殺す代わりに武器をもらう約束をしていたのである。
ダイムを殺したマックスは約束通り武器を手に入れ、アンジェロを誘い出すために彼に公衆電話で電話をかけ、「話し合いをするために待ち合わせがしたい」と持ちかけた。
アンジェロはマックスの「命乞い」が罠であると看破し、自身が所有するレストラン「カーサ・ディ・アンジェロ」に誘い込んで爆殺する計画を思いつき、マックスに「レストランで話をしよう」と彼を騙した。
やがて約束通りマックスがレストランにやってきたため作戦通り仕掛けられた爆弾を爆破するが、間一髪で逃げられてしまった。
その後、レストランから脱出したマックスはウラジーミルによってパンチネロの屋敷の近くまで車で送られた。
遂に屋敷に乗り込んできたマックスに対し部下を差し向けるが、トリオとボディガードを皆殺しにされ、完全に孤立無援となってしまった。
最期は僅かに残った仲間に電話で助けを求めるも、ボスのオフィスに乗り込んできたマックスに追い詰められて命乞いをし、ホーンが黒幕だと白状してしまった結果、直後にホーンの取り巻きの手下であるキラー・スーツ達が現れ、慌てて逃げ出すもあっけなく粛清されてしまった。
『MAX PAYNE 3』
本編には未登場。
DLCのオンラインプレイでのスキンとして登場した。
🔫トリオ🔫
アンジェロのボディガード兼凄腕のヒットマン3人組。
その残虐性と戦闘能力はファミリー内でも有名で、しばしば脅し文句に使われるほどであった。
ゲーム的な役割としては、直接戦えないアンジェロの代わりにマックスと戦うボスと言え、作中のボスの中では最もキャラクターが薄い。
あくまでもパート2のプロット上における敵対者はアンジェロなのである。
3人ともパート2最後のChapter「殺しのタンゴ」の舞台となるパンチネロの屋敷でボスとして立ち塞がるが、最期はマックスとの戦闘の末に断末魔の叫びと共に死亡した。
🔫トリオのメンバー🔫
3人とも高い射撃の腕前と人間離れしたタフさを持つが、流石にルピーノやダイム、B.B.には及ばない。
また、ボス戦時には殆どその場から動かず、ローリングによる回避行動も取らない。
薄髪の黒人男性。黒スーツを着用。
ボス戦ではイングラムを手に、2人の部下と共にマックスと対峙する。
横倒しにされたテーブルを盾にしており、ルピーノやダイムほどでは無いがそれなりにしぶとく、ベレッタ数十発分の体力を持つ。
声:ジョー・マルッツォ
スキンヘッドの白人男性。白ジャケットを着用。
ボス戦ではイングラムを2丁持ちしており、2人の部下と共にマックスと対峙する。
トリオの中では最も体力が多い。
声:ブルース・クローネンバーグ
黒髪の白人男性。黒ジャケットを着用。
ボス戦ではソードオフ・ショットガンを手に、2人の部下と共にマックスと対峙する。
なお、マックスと遭遇した時点では廊下におり、仲間2人がいる部屋に移動する。
そのため素早く撃てばマグナイオが部屋に行く前に倒せる。
🔫余談🔫
- 「本人は一切戦わず、ひたすら手下を送ってくるボス」はレメディー社の作品ではよく見られる。
しかし、闇の使者やP6、ミスター・ドアのようにいずれも直接対峙したらまず主人公側に勝ち目が無いような大物ばかりであるため、アンジェロのように本当に部下任せの小物は希少である。
- グラフィックノベルパートでは、ユッシ・リッネサンが実写で演じている。
- トリオの内、プロビデンスだけ台詞が無い。
- 『MAX PAYNE』のボスの内、グラフィックノベルパートでの実写出演が無いのはトリオだけである。
追記、修正はポーカーでゲームを降りる時のような顔をしながらお願いします。
最終更新:2025年08月25日 10:05