登録日:2025/01/21 Tue 01:13:00
更新日:2025/02/12 Wed 18:37:48
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ニコール・ホーンは、『
MAX PAYNE』シリーズに登場するキャラクター。
第一作の
ラスボス。
- 演者
- トゥーラ・ヤルビ(外見モデル/グラフィックノベル演者)
- ジェーン・ジェナロ(声)
- 登場作品
<概要>
赤みがかった茶髪と暗灰色の瞳の白人系アメリカ人。女性。1948年生まれ。
ニューヨーク州ニューヨーク市の半分以上を実効支配している製薬会社「エイシア・コーポレーション」の社長。
その正体は麻薬「ヴァルキア」を横流しすることでニューヨークの最有力マフィアであるパンチネロ・ファミリーを操りニューヨーク市民を苦しめマックスの妻子を奪った黒幕。
性格は冷徹非情な
サイコパスであり、非のない人間を自身の私腹を肥やすために殺すことに一切の躊躇も無い。
黒いドレス、黒いヒルシューズ、黒いジャケットと黒ずくめの服装でマックスから「魔女」と呼ばれる。
愛銃はグラフィックノベル上ではウージーだがゲーム中ではイングラム。
<ホーンの兵隊>
ホーン及びエイシア・コーポレーションが保有する戦力。
◇操縦士
ホーンが保有する武装ヘリコプターの操縦士。
マックス曰く「忠実で冷酷なホーンのペット」。
◇キラースーツ
黒いビジネススーツとネクタイ、サングラス、インカムを装備したホーンの殺し屋兼ボディーガード達。
作中に登場する名のある敵以外の中では最も強力な敵であり、武器の火力と射撃の精度が非常に高く、頻繁にドッジロールで回避行動を取り、スーツの下にボディーアーマーを着てるのかやたらしぶとい。
◇キラートレンチコート
トレンチコートを着た殺し屋兼ボディーガード。
キラースーツより能力が低い。
主にB.B.が従える部下として登場するが、数人はホーンが引き連れていた。
◇エイシア・セキュリティ
エイシア・コーポレーション本社の警備員達。
キラースーツ並に能力の高い兵士達。
◇傭兵
ホーンが臨時で雇った傭兵達。
キラースーツと比べると能力は劣る。
コールドスチールに送られた者達はヴァルキア研究をしていた化学者や被験者達を抹殺する命令を受けていたが、彼らもまたキラースーツに殲滅された。
◇ヴァルキア被験者
ディープシックスに監禁されヴァルキアを投与され発狂してしまった哀れな被験者達。
この内3人は使い捨ての殺し屋としてペイン邸に送られミシェールとローズを殺害してマックスに殲滅された。
残りの者もディープシックスの爆破により全滅した。
<来歴>
・本編以前
1948年生誕。
成人後にインナーサークルに加入するが1991年以前に離反した。
1991年、アメリカ陸軍の「ヴァルハラ計画」に参加。
ヴァルハラ計画とは兵士の体力と士気向上のため肉体を強化する化学物質を開発する計画であり、ニューヨーク裏社会を牛耳る秘密結社インナーサークル及びそのリーダーにして上院議員のアルフレッド・ウォーデンも参加していた。
「ヴァルハラ計画」のメンバーはコールドスチール鉄鋼工場の地下軍用バンカー「ディープシックス」で化学薬品「ヴァルキア」を開発するが、被験者は幻覚と疑心暗鬼により狂人化するだけであった。
この結果を受けて、1995年にヴァルハラ計画は公式に中止となったが、ホーンはエイシア・コーポレーションを立ち上げてコールドスチール及びディープシックスを掌握し、密かに研究を続けていた。
・『MAX PAYNE』
1998年8月、ウォーデンが地方検事局へ送ったヴァハラ計画についての陸軍の書類をパート職員だったミシェール・ペインが見てしまう。
ホーンは証拠隠滅のため、ヴァルキアの投与実験と称して3人の被験者にヴァルキアを投与して発狂させ、ジャンキーに偽装した殺し屋としてニュージャージー州のペイン邸に送り込む。
怯えるヴァルキア被験者達は状況も理解できぬままミシェールとその子供である嬰児ローズを殺害。
更に帰宅した夫の
マックス・ペインにも襲いかかるが返り討ちにされた。
それから3年の間にヴァルキアをニューヨーク最大手のイタリア系マフィアであるパンチネロ・ファミリーに横流しすることでドンのアンジェロ・パンチネロ及びパンチネロ・ファミリー全体を操り、ヴァルキア撲滅を宣言したニューヨーク市長をパンチネロ・ファミリーのヒットマン、リコ・ムエルテに暗殺させ、NYPD(ニューヨーク市警)のDEA(麻薬捜査官)に自身の右腕であるB.B.を送り込み麻薬捜査を遅延させるといった悪事を重ねていた。
また、パンチネロ・ファミリーのフッカーであるキャンディー・ドーンを雇い、ウォーデン及びインナーサークルのメンバー達を誘惑してハメ撮り動画を隠し撮りするように命令し、そのビデオをダシに自身の悪事を暴こうとしていた彼らを牽制していた。
2001年2月、ヴァルキアに関与する全ての人間を抹殺する「デッドアイ作戦」を始動。
最終的に復讐のため麻薬捜査官となりパンチネロ・ファミリーに潜伏していたマックス・ペインに全ての罪をなすりつけるための下準備としてB.B.にマックスの相棒であるアレックス・ボルダーを暗殺させて現場に居合わせたマックスに「警官殺し」の罪を着せる。
その後、B.B.にマックスが麻薬捜査官であることをパンチネロ・ファミリーに明かすように命令し、マックスとパンチネロ・ファミリーの同士討ちを狙う。
が、
マックスは一騎当千の活躍を見せ、パンチネロ・ファミリーの幹部はヴィニー・ゴニッチを残して全滅する。
ホーンはキラースーツを従えてヘリでパンチネロの屋敷へ向かい、マックスと対峙していたアンジェロを処刑。
マックスにヴァルキアを投与して昏倒させ、コールドスチール工場へ向かい臨時で雇った傭兵もろともディープシックスを爆破する。
その後、キラースーツ及び傭兵を従えてインナーサークルの本拠地アースガルズビルを襲撃。
メンバー達の多くを殺害するもマックスとウォーデンには逃げられてしまう。
翌日、エイシア・コーポレーション本社に乗り込んできたマックスに対して殺し屋のモナ・サックスを送り込むが、彼女には土壇場で裏切られてしまう。
警備員達を殺しながらエイシア本社の社長室を目指すマックスに対して多数の兵隊を送り込むも尽く返り討ちにされてしまい、遂には最上階にまで追い詰められてしまう。
苦し紛れにイングラムと手榴弾で抵抗するもマックスを殺すことはできず、屋上まで追い詰められる。
屋上のヘリポートからヘリコプターで逃走を試みるも、マックスが倒壊させた巨大なアンテナによりヘリコプターごと押しつぶされて爆死した。
遺体はニュージャージー州ホーボーケン近郊のゴルゴタ公営墓地に埋葬された。
・『MAX PAYNE 2』
マックスの回想シーンに登場。
・『MAX PAYNE 3』
墓が登場する。
非道な人間であったにも関わらずミシェールとローズの墓よりも遙かに立派なつくりであった。
<ラスボス戦>
エイシア・コーポレーションの屋上に通じる階段ではホーンがイングラムと手榴弾で攻撃してくるが、近付くだけで逃げていく。
屋上に辿り着くとホーンがヘリポートに逃走するムービーが挿入され、ここから彼女とのボス戦となるが、直接対峙することはない。
ホーンの最大の武器は権力であるため、ある意味当然である。
ホーンのヘリが離陸するまでの制限時間内に屋上の巨大なアンテナを倒壊させヘリを押しつぶすことでクリアとなるが、そのためにはアンテナを支える2本のワイヤーの金具部分を正確にスナイパーライフルで狙撃して破壊し、アンテナの根本部分をグレネードランチャーで撃たなければならない。
ワイヤーを一つ破壊するかアンテナをグレネードランチャーで撃つ、もしくは一定時間が経過するとホーンが送り込んだ4人のキラースーツが襲ってくる。
4人のキラースーツは2人がアサルトライフル、1人がスナイパーライフル、1人がグレネードランチャーを装備している。
キラースーツは雑魚敵とはいえボス級の耐久力と射撃精度を持つ「強い雑魚」であり、そいつらが作中で最も強力な武器を持って現れるのである。
特にグレネードランチャー持ちが非常に厄介で、味方ごと爆死させようとしてくる。
制限時間内にアンテナを倒壊させることに失敗するとホーンのヘリが離陸し、マックスに向けて機関銃を掃射するムービーが挿入され強制ゲームオーバーとなる。
因みにラスボス戦が雑魚ラッシュなのはレメディー・エンターテイメントの作品ではよくあることだったりする。
<余談>
- 演者のトゥーラ・ヤルビはマックスを演じたサム・レイク(サミ・ヤルビ)の実母である。
- ホーンは『Alan Wake』のラスボスであるバーバラ・ジャガーと多くの共通点を持つ。どちらも黒ずくめな服装の老女で、兵隊を従える女ボスで、「魔女」と呼ばれている。
- ホーンの演者がサム・レイクの母親であることは『Alan Wake』のリマスター版のオーディオコメンタリーにて明かされた。
- トゥーラ・ヤルビは『Alan Wake Ⅱ』の作中作『白夜の夜』にもカメオ出演している。なお『白夜の夜』の主人公アレクシ・ケサの演者はサム・レイクであるため23年ぶりの親子共演といえる。
<レメディー作品のラスボス仲間>
<『MAX PAYNE』シリーズのラスボス仲間>
追記、修正はニューヨークを裏で支配してからお願いします
最終更新:2025年02月12日 18:37