登録日:2025/09/30 Tue 19:17:28
更新日:2025/09/30 Tue 21:12:43NEW!
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このファイルにアクセスしている職員はヴィダ=コントラ・ミーム殺害エージェントによる処分の対象となります。なお、適切なミームを摂取していても、自身の力量によっては致死性の心停止が発生する恐れがあります。
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: Panther-001.JPG
著作権者: Marcy_Anarchy
公開年: 2008年
Jokeの名の通り、コミュニティ的にはギャグで作られた物の一環である。
前提
諸君は「ミーム殺害エージェント」をご存知だろうか。
SCP-001提言のフロントページに置かれているアレ、物々しい警告文の後に表示される画像のことである。我らがアニヲタWikiでは何故かゴッドヴィーン・ロンゲーナ大佐のAAがミーム殺害エージェント扱いされている。
本当に何でだろう
財団におけるミームという概念については
当該項目に詳しいが、人間に対して認識や行動に影響を及ぼす媒体のことを指す。ここはヘッドカノンにもよるが、ミーム殺害エージェントとは、対象をミーム的に殺す、つまり見た者の脳に「死んだ」というミームを流して殺害するメディアだと考えられる。ネットに生きていれば「見たら死ぬ、聞いたら死ぬ」画像や動画、音楽などを一度は見聞きしたことがあると思う(そして当然死なない)が、それを財団的アプローチでマジレスしたのがミーム殺害エージェントなのである。
適切なクリアランスなしでアクセスした者を殺害でき、またクリアランスと同時に対抗ミーム(見ても死なない認識を脳に与える)を摂取させて耐性を与える事もできるということで、お手軽なセキュリティとして財団世界では重宝されている。SCP-001提言で使われている物には「ベリーマン=ラングフォード・ミーム殺害エージェント」という名前が付いている。恐らくベリーマン氏とラングフォード氏が共同で開発した物なのだろう。本家001及び一部の支部提言ではフラクタル図形をベースとしたアート、JP提言では夕暮れの景色で、いずれも画像の形を取っている。ミーム殺害エージェントの生い立ちに踏み込んだオブジェクトとしてはSCP-2002-JPがある。
しかし、従来のミーム殺害エージェントには欠陥があった。目を瞑ってスクロールすれば突破できてしまうのである。盲点すぎない?また生まれつきミームに耐性のある侵入者がいる可能性も無くはないし、機密が漏れて対抗ミームの製造法を確立されたら一巻の終わりである。
…そこで開発されたのが、今回紹介するSCP-036-JP-J、ヴィダ=コントラ・ミーム殺害エージェントである。
メタタイトルは「
マスター・ミーム殺害エージェント」。
ミルクチョコレート色のスライムと同じシリーズである
概要
上記の欠点を改善すべく、SCP-036-JP-Jには人間並みの知性が搭載された。結果、人型実体のミーム媒体という前代未聞のオブジェクトが爆誕した。
コイツの表面にはベリーマン=ラングフォードのそれと同じく「見たら死ぬ」パターンが刻まれており、たとえ心停止しなくとも威圧感や恐怖を抱かせる効果がある。その上で、コイツは対象に対して様々なミーム攻撃を繰り出す。具体的には、
- ミーム・ドロップキック…相手の概念的胸部を蹴りつけて心停止を狙う。
概念的胸部って何?
- ミーム・スープレックス…ミーム腕を概念的腋に差して投げ、肉体と精神を分離させる。
つまり幽体離脱。概念的腋って何?
- ミーム・ボディスプラッシュ…全ミーム重を用いた思考リソースの占有攻撃。
ミームにも重さがあるらしい
- ミーム・ローブロー…概念的急所を攻撃する。ローブローは下半身、特に金的を狙った攻撃を指し、格闘技に於いてはだいたい反則。
要はミームキ◯タマをぶん殴って心停止させる恐ろしい攻撃。ミームキ◯タマって何?
- ミーム・挑発…相手の記憶に基づいて興奮させるミームを流し込む。これにより心臓発作が誘発される。
SCP-036-JP-Jは何体かいるらしく、これ以外にも様々な攻撃を仕掛けてくる。
そしてSCP-036-JP-J自身はあくまで「実体を持つだけのミーム」なため、物理的攻撃は一切通らない。対抗ミームを摂取しないと一方的にボコボコにされて心停止してしまう。
(これは対抗ミームを摂取しているとある博士の様子である。)
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: Shibuya Halloween 2017 (October 31) (39746611581) (2).jpg
著作権者: Dick Thomas Johnson
公開年: 2017年
ミームの摂取により初めてSCP-036-JP-Jへの攻撃が通るようになる。しかしそれでも、ミーム殺害エージェントという強力なミームがベースであるコイツに生半可な攻撃は通らない。こちらもSCP-036-JP-Jを上回る、または裏をかく攻撃が必要である。例えば、
- ミーム・毒霧…概念的口から霧状のミームを吹き付ける。
- ミーム・凶器…脳内に隠したミーム・パイプ椅子やミーム・竹刀を取り出す。
などなど。何でもアリだなおい
また裏ワザとして、SCP-036-JP-Jの表面を覆うミームを引き剥がすことができると、戦意を失い短期決着とすることができる。難易度は高いが、歴戦の猛者は好んで行うらしい。
SCP-036-JP-Jは導入からこれまでに47561回ファイルを防衛しており、目覚ましいセキュリティの強化が達成できている。ちなみに、防衛対象の中には要注意団体や敵対的なミーム実体はもちろんのこと、間違ってアクセスしちゃった職員や、クリアランスを持っていたけど返り討ちにされちゃった職員もいる。本末転倒な気がするがこれも仕方ない。弱い者に財団の明日を見る権利はないのだ
また幾多の戦いを乗り越えた職員は名誉職員として称えられ、001提言の編集権を得ることも可能な模様。
特別収容プロトコル
SCP-036-JP-Jは普段、専門の収容室で待機している。先述の通り数体用意されているようで、本部や各支部に配備されている。
機密ファイルへのアクセスを検知すると、コイツは画面から飛び出て戦闘態勢へ入る。例えるならドラクエのエンカウントみたいな。そして無力化を試みる。
当然、コイツとの戦闘は(事故で開いたんじゃないなら)熾烈なものになる為、周辺被害も凄まじいことになる。アクセスする際は密室か、周りに人や物がない場所が推奨される。間違っても特設リングで召喚しないように
戦闘を終えると、SCP-036-JP-Jは自動で収容室に戻る。アフターケアまでバッチリ。
終身名誉最高職員
…さて、元記事の冒頭では実際にとある職員がこの報告書にアクセスしており、戦闘を繰り広げている。その結果はと言うと…
ライセンス: CC BY 2.0
タイトル: Golden zentai lying down outside.jpg
著作権者: Jason Scragz
公開年: 2009年
ミーム殺害エージェント敗北
表面ミームの消失を確認
戦闘終了
ようこそ名誉職員さま。ご自由にファイルをご覧ください。
勝っちゃったよ。
しかも既に名誉職員の名を得ている。
そして彼のモノローグがコレだ。
ミームーンサルト・プレスが飛んできた時は流石にダメかと思ったが、概念的有刺鉄線に上手いこと絡まってくれて助かったよ。攻略情報もたまには役に立つもんだな。それにしても、戦闘中に記事が読めるのはバグか?そこらへん早めに直したほうが良いぞ。 - DJ・カクタス終身名誉最高職員
ミームーンサルト・プレスってなんだよ。
しかも文を読む限り相当痛い失敗の仕方をしている。
そしてカクタス研究員…もとい終身名誉最高職員は、戦いながら記事を読む余裕すら見せている。これには開発した2名も困惑の様子。
えっ……?普通、画面を見る暇すら無いはずですが……。 - ヴィダ博士
まだまだ改良の余地がありそうだ……。 - コントラ博士
まあdjkaktusがバカみたいに強いのはある意味では納得というか…
追記・修正は、ミー無双・改でミーム殺害エージェントの背中を叩きつけてからお願いします。
- 何、この…何? -- 名無しさん (2025-09-30 19:53:33)
- ミーム(物理) -- 名無しさん (2025-09-30 19:59:07)
- ミームローブローはFtMや手術で玉取った人にも効きそう -- 名無しさん (2025-09-30 20:08:30)
- 概念(物理)やめろ -- 名無しさん (2025-09-30 21:12:43)
最終更新:2025年09月30日 21:12