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これ(SCP Foundation)

登録日:2025/12/01 Mon 21:33:29
更新日:2026/07/06 Mon 03:42:24
所要時間:約 5 分で読めます




これとは、創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト (SCP) の一つ。


概要


せゑふ
これ わねぇ やまゐぬ
み は おり に ほうっとけぃ
きろく むさん そし の ため
あらゆる かな を すへて もちひよ

報告書は以上である。SCP-JPのサイトで記事を見に行っても、この内容(と著作権関連情報)しか書かれていない。


どういうこと?


報告書の内容を順番に確認してみよう。

せゑふ
SCP報告書は、通常「アイテム番号」→「オブジェクトクラス」の順に書かれている。ただしここでは、いきなり「オブジェクトクラス」が書かれているのだろう。このSCiPのオブジェクトクラスは「せゑふ」つまり「Safe」であるようだ。

これ わねぇ やまゐぬ
「オブジェクトクラス」の次は「特別収容プロトコル」→「説明」となる。この文章が「説明」だとすると、「このオブジェクトは山犬である」ということだろう。

み は おり に ほうっとけぃ
ここで、書かれていなかった「特別収容プロトコル」が登場する。山犬の身体は檻に放っておけばいいようだ。Safeクラスだし、この程度の収容法で問題ないようだ。

きろく むさん そし の ため
あらゆる かな を すへて もちひよ
さらに「特別収容プロトコル」が続くようだ。「記録(の)霧散(の)阻止のため、あらゆる仮名を全て用いよ」と読める。つまり、あらゆる仮名を全て使わないと、この報告書の記録が霧散するのである。

よって、この報告書は、「あらゆる仮名を全て用いる」状態で書く必要があった。加えて、明記はされていないが、「同じ仮名を2回以上使ってはならない」ことが仄めかされている。

「同じ文字を全て1度だけ使った文章」は「いろは歌」や「パングラム」と呼ばれる。このやまゐぬは、物理的な収容違反の危険性は低い一方で、報告書の記録をパングラムで書かないと記録が消えてしまうという、別の厄介さがあるのだろう。

ちなみにこの記事は「SCP-3168-JP」のナンバーで投稿されている。しかし、作中的には、記録の霧散の阻止のために「SCP-3168-JP」と書くことができないのだと思われる。


余談

この記事の誕生経緯

この記事は「ショートコンテスト2023」に投稿された記事である。
このコンテストは、SCP記事では構文(アニヲタWiki(仮)における編集用プラグインのようなもの)も含めて2500文字以内のもののみが参加できるものだった。
この記事は構文込みで167文字であり、コンテスト参加作では断トツで最短であった。

その成り立ちを含め、ある意味日本版『●●|●●●●●|●●|●』とも言えるか。

外国語での再現

この報告書は、日本国外のSCPサイトにも翻訳されている。

英語は文字数と文法の都合で「同じ文字を全て1度だけ使った文章」が難しすぎるため、パングラムといえば「文字を全て使い、かつできるだけ短い文章」的なものを指す。英語版では、以下のように訳されている。
Safe.
Lazy dog.
Must put in cage.
Long text will vanish quick.
But not a short one,
if you just employ all letters.

(↓再翻訳)
Safe
のろまな犬。
檻に入れなければならない。
長い文章はすぐ消失する。
例外は短い文章であり、
全ての文字を使用したものである。

元の文章を再現しつつ、全てのアルファベットを使っている。加えて、「Lazy dog」は、有名な英語のパングラムである「The quick brown fox jumps over the lazy dog(素早い狐がのろまな犬を飛び越える)」を連想させる。よって、この2語自体でもパングラムが示唆されている。

また、中国語(簡体字)版では、中国語の発音であるピンインの「声母」と「韻母」(子音と母音のようなもの)が被らないような文章で書かれている。

関連記事


このやまゐぬに関連した記事がいくつか投稿されている。

やまゐぬ もちさられた はなし

やまゐぬの収容違反を描いたTale。いろは歌を18個連続させて書かれている。要注意団体である「日奉一族」と「有村組」も登場する。

こゐぬ

SCP-3168-JP-Jのスロットに投稿されたジョーク記事。
あのまらす
おり へ ほうっとけ
こゐぬ やね
くせ よわい ゆゑに かな を もちひれは ふみ むさん そし てきる ため
とあるように、Anomalousクラスの子犬であり、しかも「癖弱い」つまり「異常性が弱い」ため、「仮名を用いれば、文(の)霧散(を)阻止できる」ようだ。

しかも、報告書には画像も追加できるそうだ。加えて、上の文ではある2文字が余っているが、余った文字を適当に並べても問題ないという。これらを示すため、報告書には「こゐぬ」の写真が載せられている上、この写真には余った「え」「ろ」が付されている。かわいい子犬の写真に「えろ」と書かれていることになるが、「えろ」は余った文字を五十音順に並べただけなので、他意はない。他意はない。

SCP-3186-JP「あの犬」

謎の犬の死体と、謎の文字が記された石板。調査によって、石板に刻まれていたのは「同じ文字を全て1度だけ使った文章」であることが判明。よって、この犬も昔はやまゐぬと同じ異常性を持っていたのではないか? と推測された。

この犬の死体について調査を行ったところ、犬種が判明した。その犬種はエロ(Elo)であった。Eloはマジで実在する犬種である。あの犬は、やまゐぬではなくこゐぬの方だったのだろうか?





きみ へ 
いゐ ほそく や めんて を せよ
かな ふゑたり ぬけおち あまらすのは むこう に しろ
ひとつ も ゆるされねえわ

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最終更新:2026年07月06日 03:42