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SCP-3713-JP

登録日:2025/12/12 Fri 13:12:45
更新日:2026/04/16 Thu 11:24:11
所要時間:約 6 分で読めます




SCP-3713-JPとは、怪異創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「被害者」。
オブジェクトクラスSafe

概要

SCP-3713-JPは██県立██高等学校で不定期に出現する実体の総称である。ノートブックや筆箱など現在まで8種類のSCP-3713-JPが発見されており、SCP-3713-JP-1,SCP-3713-JP-2という風に番号をつけて区別されている。

8種類のSCP-3713-JPそれぞれの詳細を書くと長くなるのでその前に特別収容プロトコルについて述べておこう。主な内容は
  • SCP-3713-JPを発見した時は対象に合わせて適切な処理を行なってね
  • 民間人がSCP-3713-JPを発見しないように██県立██高等学校は封鎖されているよ
  • 生徒や周囲にはカバーストーリー「校舎の改修工事」と説明してね
とのこと。出現を予測できないとはいえ出現範囲は決まっているので収容違反のリスクは無いという判断でのSafe判定なのだろう。

学校に出現するSCP-3713-JPたち


SCP-3713-JP-1⋯女性の遺体

SCP-3713-JP-1はSCP-3713-JPの発生場所である██県立██高等学校の制服を着た女性の遺体である。さっそく物騒なワードが出てきたな
校舎付近・グラウンドへの通路に出現し、屋上から転落して死亡したとみられる損壊が発生しているとのこと。また遺体の身体的特徴は真島香穂子さんと一致しているらしい。

SCP-3713-JP-2⋯L版用紙

SCP-3713-JP-2は出現方法以外は非異常のL版用紙*1である。
北校舎の2年4組教室にて出現し、20██年度の2年4組の写真が載っている。写真には先述の真島さんが写っているのだが頭部、眼球部に画鋲で開けたような穴が見られるとのこと。
何の意図があるのか知らないがおおよそ良い意図では無いだろう。

SCP-3713-JP-3⋯ノートブック

SCP-3713-JP-3はこれまた出現方法以外は非異常のノートブック。
先程のL版用紙と同じく2年4組教室内でランダムな生徒用机の中から発見される。ノートの表紙には竹嶋優里さん、宇多田陽子さんの筆跡で暴言が書き込まれておりノートの内容もところどころ破損しているとのこと。破損をまぬがれた部分からは真島さんの筆跡で竹嶋さん、宇多田さんのイジメに関する記入が確認された。

SCP-3713-JP-4⋯ポリバケツ

SCP-3713-JP-4は内部が水道水で満たされたポリバケツでありコチラもやはり非異常。普段は北校舎2階の女子トイレ用具入れにしまわれているが、不定期に同トイレの個室前に出現する。どの個室の前に出現するかはランダムだが、窓側の個室前に出現する確率が高く反対に廊下側の個室前に出現する確率は低いとのこと。
これまでのSCP-3713-JP、特にノートブックと合わせて考えるなら十中八九コレもイジメ関連であろう。内部に満たされた水道水、人目につきやすい廊下側での出現が少なく窓側での出現が多いという点を考慮すれば何が行われていたかは想像に難くない。

SCP-3713-JP-5⋯キーホルダー&鍵

そろそろお察しの通りSCP-3713-JP-5は非異常のキーホルダー&鍵。先述のポリバケツに最も近い個室のトイレ内に出現する。
鍵は██県内のアパート「██荘 209号室」のもので調査の結果、真島さんとその親族が以前その部屋に居住していたことが判明している。まれにトイレ内ではなくポリバケツの中に出現するとのこと。

SCP-3713-JP-6⋯筆箱

SCP-3713-JP-6は複数のシャープペンシル、3色ボールペン、油性ペンで「真島」と書かれた消しゴムが入っている筆箱。もちろん非異常。
北校舎の2年4組教室のゴミ箱内に出現し稀にSCP-3713-JP-3、イジメについて書かれたノートと共に発見される。

SCP-3713-JP-7⋯張り紙

SCP-3713-JP-7は非異常の張り紙で北校舎の廊下の柱にランダムで出現する。
張り紙にはノートの部分で言及した竹嶋さんの筆跡で「真島はビッチ」と記されている。
高校生にもなってやる事がコレとは何とも低俗な人間だ。

SCP-3713-JP-8⋯体操着袋

SCP-3713-JP-8は体操着を入れておく袋。例に漏れず体操着袋自体は非異常である。内部には体操着が入っており左胸、右腰部分には「真島」と刺繍がしてある。
2年4組教室内の31番目ロッカーに出現するのだが内部は非異常の水で満たされている。


SCP-3713-JPの実態

SCP-3713-JPを8種類全て紹介したが、言うまでもなくこれらは竹嶋優里さん、宇多田陽子さん両名が真島香穂子さんに行ったイジメを告発するものである。張り紙の例を見るに██県立██高等学校内、少なくとも北校舎内では平然とイジメがまかり通っていたことが推測される。
一番最初に登場した真島香穂子さんの転落死体もSCP-3713-JP同士を照らし合わせる限りではイジメを苦にし飛び降り自殺した結果と考える方が自然であろう。

しかし報告書の末尾には奇妙な説明が加えられている。

これら*2の特徴として、その全てが真島氏への身体的・精神的ハラスメント行為に関する物品で構成されています。しかし、真島氏、竹嶋氏、宇多田氏は存命中であり、関連人物への調査でも竹嶋氏、宇多田氏が真島氏に対して精神的・身体的ハラスメント行為をした事実は存在せず、各人に面識はありませんでした。

真島さんは自殺どころか普通に生きており関連人物もそういったイジメの存在を否定。後者に関しては口裏を併せ事件を隠蔽している可能性もあるがそもそも真島さん、竹嶋さん、宇多田さんの間に面識が無いのだからここまで来ると『イジメが実在した』とする方が不自然にも思えてくる。

SCP-3713-JPとは何だったのか、薄気味悪く釈然としない読後感でこの報告書は幕を閉じる。


余談

現在は編集で消去されてしまっているが当初この報告書のディスカッション欄では作者によるスポイラーが掲載されており、そこではメタタイトル「被害者」に込められた意図が語られていた*3。一部を以下に引用する。
メタタイトルの「被害者」って何?:
記事のフック*4としての「被害者」は「恐らく」いじめを受けた真島氏です。
しかし、オチの「被害者」はありもしない「いじめの主犯格」とされた竹嶋氏や宇多田氏、さらには、「いじめを受けた、可哀想な人」とされた真島氏の事を指しています。

読者が抱く竹嶋さん・宇多田さんへの悪感情、真島さんへの同情は本来何の関係もない彼女らを本物の加害者・被害者へと貶め、あらぬ誤解を生んでしまう危険なものでもあったのだ。


余談その2

当報告書は2025年春に開催されたオブジェクトクラス最強決定戦*5の出場作品であり、コンテストページでは今でもrate順の他に投稿された順に作品を並べることができる。

Safeチームの項目からSCP-3713-JPの投稿時間を見てみると16:00キッカリにこの報告書が投稿されていた事が分かるが、これは作者曰く『学生の下校時間を意識してこの時間に投稿した』とのことである。



追記・修正は安易に被害者を作らずにお願いします。



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最終更新:2026年04月16日 11:24

*1 大きさはだいたいハガキを一回り小さくしたもの

*2 補足:SCP-3713-JP群

*3 作者のコメントから右下の「さらに表示」をクリックしリビジョンを閲覧することで現在でも内容は確認できる。

*4 読者を惹きつける冒頭部分

*5 期間内に投稿された報告書をオブジェクトクラスによってSafe,Euclid,Keter,その他チームに分けrateの総数を競うコンテスト。公式略称は『occon』。