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ファンタジア2000(映画)

登録日:2026/01/09 Fri 23:43:31
更新日:2026/08/25 Tue 17:45:03NEW!
所要時間グワワワッ!約 5 分で読めるぞ!




『ファンタジア2000』とは、2000年に発表されたディズニースタジオの長編映画作品の一つ。
1940年に公開されたディズニー長編映画『ファンタジア』の続編である。

本作はこの作品では交響詩『魔法使いの弟子』以外の楽曲は総入れ替えとなっており、新たな楽曲と映像が楽しめる。
ナレーションでも言ってる通り、本当は少しづつ楽曲を入れ替えて繰り返し公開するつもりだったのだが。


映画全体の構成

前作と同様、実写パートとアニメーションパートが交互に差し挟まれる。
本作はウォルト・ディズニーの甥であるロイ・ディズニーが製作総指揮を務め、ジェームズ・レヴァイン指揮、シカゴ交響楽団演奏による実際の演奏風景と共に音楽関係者や女優による次の曲及び映像に関する解説が入る。

ディズニーのキャラクターは前作はミッキーマウスのみの登場だったが、本作ではドナルドダックとデイジーダックも登場している。


『交響曲第5番』第一楽章

ドイツの作曲家、ベートーヴェンの代表曲。別名『運命』。
カラフルな三角と黒い三角のぶつかり合い。

本作では中間部が削除され、尺も3分台に短縮されている。


交響詩『ローマの松』

イタリアの作曲家、レスピーギによる“ローマ三部作”の一部。
氷海を泳いでいたクジラがオーロラ揺らめく空を飛ぶ。

第2部が削除、第1部終了後の数小節の追加され、第3部と第4部のアタッカ部分*1が変更されている。


ラプソディ・イン・ブルー

アメリカの作曲家、ガーシュインの音楽作品。
ニューヨークのある日常を描いた映像が特徴的で、四人の登場人物を主軸にした物語となっており、作中では言及されていないが、この四人とそれ以外のいくつかの登場人物については個別に名前が設定されていたりする。
また中盤のピアノソロでは、作曲者であるガーシュイン本人を模した人物が映像内にカメオ出演している。

  • デューク
スキンヘッドの黒人の青年。彼がアパートで目を覚ます場面から物語は始まる。
ジャズバンドのドラマーに憧れて音楽の道を志してみたものの、さっぱり芽が出る様子も無く、今は工事現場の肉体労働で食い扶持を得ながらも心の奥底では燻りを抱え続けている。
四人の中でも特に主人公格と言ってよい立ち位置であり、後半、ふとした事で覚醒した彼が踏み出した一歩が他の三人を次々に巻き込む形で、その運命を大きく変えていく。

  • ジョー
くたびれた雰囲気のスーツ姿の男性。
不況の煽りを受けて職を失ってしまった身であり、懐の中は今や一文無し。
なんとか新しい仕事を見つけようとはしているが中々機会に恵まれない様子で、鬱々としながら街を彷徨い歩いている。

  • フライング・ジョン
眼鏡をかけた、ダンスをこよなく愛する陽気な壮年の紳士。
しかし妻であるキルジョイ・マーガレットには完全に尻に敷かれており、ヒエラルキーはペットの犬であるフー・フーよりも更に下。
物語中での彼女からの扱いは一貫して荷物持ちの従僕同然という有様。
そんな現状に辟易しながら、自由な一時を過ごせる自身の理想の姿を思い描いては悶々としている。

  • レイチェル
帽子とコートを身に着けた、小さな女の子。
両親は共働きで多忙な身であり中々家にいられず、代わりに子守りを任された女性、ナスティ・ナニーが彼女の面倒を見ているが、あちこち連れ回される習い事漬けな日々にすっかり嫌気が差しており、親と一緒の時間を過ごせない寂しさを抱え込んでいる。

シンバルが追加されている。


ピアノ協奏曲第2番~アレグロ

ロシア(旧ソ連)の作曲家、ショスタコーヴィチによるピアノ協奏曲。
アンデルセン童話「すずの兵隊」の映像が特徴だが、ラストはハッピーエンドである。

シンバルが追加され、休符が延長されている。


動物の謝肉祭より「終曲」

フランスの作曲家、サン=サーンス作曲の組曲である。
「フラミンゴにヨーヨーを持たせたらこんな感じだ」な映像が特徴的。


交響詩『魔法使いの弟子』

前作で唯一続投、デュカス作曲の交響詩。
ミッキーマウスが偉大なる魔法使いイェン・シッドの元で一人前の魔法使いになるための修行をするはずが…な物語。

詳しくは前作の項目にて。


威風堂々 第4番・第2番・第3番・第1番

イギリスの作曲家、エルガーによる行進曲。
旧約聖書「ノアの箱舟」をモチーフにした映像で、ノアの従者になったドナルドが彼の命令の元、動物達を箱舟の中に誘導するが…な物語が繰り広げられる。

前作のミッキーがストコフスキーと話すパートから続く形で、ミッキーがその足でレヴァインのところまでやってくる。

  • ドナルドダック
このパートでの設定は、預言者ノアの従者。赤いローブを着ている。
預言者ノアの指示の元、動物達を箱舟に誘導し終えた後、デイジーが箱舟に乗り遅れたと思い込み、彼女を必死に探して回るが…
本番直前になっても姿が見えなかったため、ミッキーが探し回る羽目になった。
本作でも従来のディズニー作品と同様、災難に見舞われる描写が度々登場しており、ミッキーに風呂を覗かれる、サイに突っつかれる、カバに踏まれるなど挙げたらキリがない。

  • デイジーダック
ドナルドの恋人。水色のローブを着ている。
ドナルドと自分の写真を入れたロケットペンダントを大切にしている。
ドナルドが置き去りにされたと思い込み、箱舟の中で悲観に暮れる。

曲の並び替えが行われ、ピッコロとシロフォンで鳥の鳴き声を表現している。


火の鳥

ロシアの作曲家、ストラヴィンスキーによるバレエ音楽。

冬の終わりを告げる森の中の洞窟で雄鹿が深呼吸すると、氷柱から零れ落ちた雫から春の女神が目を覚ます。
女神が魔法で森を植物で豊かにし、花を咲かせている途中、山の一部に緑が芽吹かないことを知り、山の頂に下り立つと火の鳥が目覚め、森を業火の炎で包み込む。
女神は森を護り、火の鳥を諫めようとするも力虚しく、女神は業火の炎に吞まれてしまう。
火の鳥が去り、炎が鎮火して焼け野原と化した森を見て悲しむ女神女神を慰める雄鹿
だが、春の女神の流した涙が焼け野原と化した森に奇跡を起こすのだった…

自然の誕生、滅び、復活をテーマにした物語が繰り広げられる。


余談

2008年から2013年まで東京ディズニーランドで開催されていた昼のパレード、『ジュビレーション!』の「フォレストフレンズ」のフロートは『火の鳥』の春の女神をイメージしていた。

2011年から2020年まで東京ディズニーシーで開催されていた夜のハーバーショー、『ファンタズミック!』に『ローマの松』のクジラが一瞬だけ登場していた。



追記・修正は、イマジネーションを膨らませながらお願いします。


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最終更新:2026年08月25日 17:45

*1 多楽章の楽曲又は組曲形式の楽曲において、楽章・各曲の境目を切れ目なく演奏すること。