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やっぱり猫が好き

登録日:2026/03/01 (Sun) 18:28:20
更新日:2026/04/02 Thu 23:46:42
所要時間:約 10 分で読めます




『やっぱり猫が好き』とは、1988年10月から1991年9月までフジテレビ系で放送されたシチュエーション・コメディドラマである。

概要

都内在住の個性的な独身三姉妹の日常風景を映したドタバタ作品で、第1シーズンは深夜枠ながら高視聴率を誇り、1989年の年末には3週にわたって(大晦日の年越し含む)特番を放送。同時期にはフジテレビのキャンペーンCMにも起用されている。
1990年からはゴールデン枠での放送となった。

脚本は当初複数の作家が手掛けていたが、第1シリーズ後半から三谷幸喜がすべて手掛けるようになった。当時様々なテレビの放送作家として活動していた三谷が、脚本家に転身するきっかけになった作品である。
また、三谷は本作終了後の1995年に3姉妹の一人である小林聡美と結婚したが、2011年に離婚している。

舞台は基本マンションの一室だがたまに外に出る。別に猫が主題のドラマという訳ではないが三姉妹は猫を飼っており、所々アイキャッチ含め登場する。ちなみにアイキャッチやタイトル画は漫画家の桜沢エリカのイラストが使われた。

OPテーマは矢野顕子の「David」、EDは忌野清志郎の「サントワマミー」。

テレビシリーズ終了後もちょくちょくスペシャルで復活し、2007年まで新作が製作された。


恩田三姉妹

  • 恩田かや乃
演:もたいまさこ
「母性パヤー」

普段は冷静沈着で頼れるお姉ちゃんだが、実は一番ボケており一度タガが外れると一番手が付けられない。
学生時代は「吹き矢のかや乃」と呼ばれており、近隣トラブルがあった時は吹き矢を片手に暴れようとした。
レイ子に悪の道を教える際はグラスに注がれたオレンジジュースを指でくるくる回し飲み干すという業を見せた。
両親を早くに亡くしている為、若くして働いて妹達を育ていたがその時の仕事について訊くのはタブーになっている。
盗み癖があり、会社の上司と結婚式に出席した帰りに上司から自分の引き出物が無いと指摘された際は「あたしが盗んだっていうなら証拠持ってこい」と啖呵を切ったが、実はいつものように知らず知らずの内に持って帰ってきていた事が分かり挙句に出社拒否した。マンションの火事の際は別の家から仏壇を運んできた事もある。
勤めてる会社の社内報にエッセイが載って褒められた事から女流作家を目指した事があり、会社を連続欠勤してまで書こうとしたが全然書けず病んで妹に当たり散らす。「ヤケドさせて私の右手から字を奪うつもりなんでしょあんたぁ、ひっどいわ~あんた」
隣人のスザンナ仕込みのコサックを踊る事ができる。カラオケの十八番は村田英雄の「王将」。知り合いの頼みで男と偽ってゲイバーでバイトした事もある。
「ディズニーランド」を「デズニーランド」と発音したり、写真を撮られる時は大体目を瞑ってしまう。

  • 恩田レイ子
演:室井滋
「ビ~バブラジ~ル」

姉妹きっての自由人で女優の卵。頻繁にトラブルを起こす為煙たがられている。その一方で姉妹の中では一番災難に巻き込まれやすい人でもある。
二人とは一緒に住んでおらず近くに一人住まい、だが頻繁に泊まりに来る為かや乃曰く「一緒」。
水戸様という既婚男性と不倫関係を楽しんでおり、女優業だけでは食べていけないためBAR『赤さそり』でホステスをやっている。
餃子の皮は舐めて包むタイプ。赤さそりではそうやっているらしい。
赤さそりに来た客の中に井上陽水がおり、「大仏」というオリジナル曲を電話口で聞かせた事がある。「だいぶーつ、あなたーの頭はーデカーいー」
西部警察で刑事のエキストラをやった事があるので張り込みは得意。
本場ソウル仕込みのキムチを大量に個人輸入した結果、恩田家のマンションをハエだらけにしてパニックに陥れた事もある。
幸福のペンダントをきみえから譲ってもらった事でドラマ出演の話が決まるが、実はそのペンダントは不幸のペンダントも兼ねておりそれを知らずにプロデューサーのふく子に渡した結果ふく子を事故に巻き込む。
深夜2時に一人で焼き肉パーティーをして恩田家を煙で充満させた事もある。*1
体がカニのようになってしまうカニ病を患っている。
一応ドリーではない。

  • 恩田きみえ
演:小林聡美
「いっつもエッッヴリタイッッム」

本番組の制作会社でもあるイーストでADをしている。第2シリーズ以降は会社を辞めフリーター。
拾い癖があり、大量の札束が入ったカバンやカンガルーなどを拾ってきた。
冷めている部分もあるが、一度ぐずり始めると子供のように駄々をこねる。
寝言が酷く、寝る度に西郷隆盛やセクハラ上司が憑依してしまう。
モノマネも得意で、度々黒木香*2や斉藤由貴になる*3
幕張市民絵画コンクールで入賞したのだが、かや乃が年齢の欄を間違えて書いてしまった為幼女のふりをする羽目になる(だが賞品のグアム旅行がかかっている為、半ばノリノリで幼女のふりをする)。
時をかける知世ちゃんやさびしんぼうの靖子ちゃんの名前を親しげに出す事があるが、これは中の人ネタで大林宣彦映画のヒロイン繋がりでもある。

三姉妹の日常

毎回何かしらの騒動が起こる。

  • ブラジルから来た喋るハマグリとかや乃の夜食になるはずだった食用ハマグリが混じってしまったため、判別する為にサンバを踊る。
  • ワインの心を学ぶ為、姉妹で仲良くブドウを踏み潰す。その結果付いた着物のシミをとるために桃井かおりのマネをしながらSK-IIを着物の裾に振りかける。
  • 福島に旅行してキャンプをしていたところ熊が現れる。だが熊を3人がかりで殺してちょうど材料不足だったカレーの具材にした。それだけでなくその後ヒッチハイクしていたら空き地にヘリコプターを発見し勝手に操縦した挙句ペンションの屋根に墜落させた(特にノリノリだったのはかや乃)。
  • しゃぶしゃぶを食べようとした時にマンションが火事になったり、すき焼きを食べようとしてオートロックのベランダに3人とも閉じ込められたり、水炊きの際はかや乃が万引き容疑にされたりと、鍋物に縁が無い。
  • かや乃がスーパーのセールで安くなっていた餃子の皮を爆買いし、3人で餃子を作ったものの案の定大量に余ってしまったのでおすそ分けしようと考えるが、街中がどこの家も同じような状態になっており、恩田家と街の住人達で餃子の押しつけバトルロワイヤルが始まる。
  • 朝食をとっていたところ、東京湾にクジラのようなものが出現したというニュースが流れる。しかしクジラだと思われていたものは怪獣だと判明。最初は映画だと思っていたが、ほぼ全局が怪獣特番に切り替わり怪獣は東京流通センターを踏み潰し、お台場から亀戸、船橋へと進行しているという。ちなみに12チャンネルのみ石原裕次郎の特番を放送していた。この頃からマイペースであり、レイ子曰く「でも私はこういうタイプ好きだな」。自衛隊が出動して空から攻撃する中、東京都民の無事を願って「ブジラ」という怪獣への命名に三姉妹は突っ込んだり「NHKの再放送どうなるの」「会社休みかな」「寿司屋やってる?」と日常の心配ばかりしていた。やがてブジラが家の近くまで迫り空が真っ赤に染まるが、「夕焼けみたいで綺麗」などと眺め、最後にはブジラが通り過ぎたらしいと話すが、「上にいるの」という一言を残して終わる。ちなみにきみえの嫌いな上司ハタダはブジラに踏みつぶされたようで、報せを受けたかや乃は大爆笑していた。

ちなみに三姉妹のそっくりさんが存在し、かや乃に似た別府もと子(セールスレディ)、レイ子に似た熊代あゆみ(婦人警官)、きみえに似た大空かんた(少年)がいる。なぜか恩田家で鉢合わせした。

余談

踊る大捜査線』に登場する恩田すみれ、実在の小説家の恩田陸の芸名はここから採られている。ちなみに『踊る』に登場する室井慎次の「室井」もレイ子役の室井滋から採られた。

1994年からフジテレビで始まり今なお続くトークバラエティ『おそく(はやく)起きた朝は…』は、本作をモチーフに企画されたとされる。

元々第1話は室井滋の代わりに森下愛子が出演していて、設定も恩田三姉妹では無かったのだが、第1話を撮り終えた後に森下が急に降板。急遽室井が登板し、設定が恩田三姉妹に変わった。この第1話は無かった事にされていて、商品化や再放送もされておらず、ネットに映像が出る事もない。

らんま1/2』ではセリフやサブタイトルのネタにされた事があった。この他にも本作の印象的なタイトルがパロディとして使われる事は多い。

出演している三女優とも実際に猫を飼っている。特に室井は2025年にこれまで飼ってきた猫達との日々を、本作の時期からずっと同棲していた元映画監督の「オッチャン」(長谷川和彦)を交え綴った『やっぱり猫 それでも猫』なる著書を発表した。




かや乃「うるさいねぇガチャガチャガチャガチャ、隣のご主人に怒られるから追記修正しろってあれほど言ってんでしょ(怒)」
きみえ「いや、あたしが追記修正しようと思ったらアニヲタ達がローラースケートでじゅーじゅーじゅーじゅー(滑)」
レイ子「私が締めるとこやっぱ締めなきゃダメだ、この記事は」


この項目が面白かったなら……かや乃「\ブラボーブラボー!!!/」

最終更新:2026年04月02日 23:46

*1 だが結局は3人で世間話をしながら焼き肉を食べた。

*2 当時話題になっていたAV女優で、「全裸監督」こと村西とおるの作品における相手役で有名となった。

*3 斎藤のマネはマネでも「スケバン刑事」のマネではなく「夢の中へ」でふしぎなおどりを踊る斎藤のマネ。