テレビ東京

登録日:2014/04/20 (日) 19:59:09
更新日:2025/04/14 Mon 20:39:31
所要時間:約 3 分で読めます






テレビ東京

JOTX-TV


映像周波数  217.25MHz

音声周波数  221.75MHz

映 像 出 力  50kW

音 声 出 力  2.5kW


今日も一日

テレビ東京

お楽しみ下さい。


株式会社テレビ東京とは、1964年に民間放送でありながら教育専門局としてスタートした関東広域圏のテレビ局である。
2010年に株式会社テレビ東京ホールディングスの傘下となった。
本社所在地は東京都港区六本木3丁目。

開局当初は朝日新聞社と報道協定を結んでいたが、
同じく教育専門局であったNETテレビへの関与を朝日新聞社が強めたためと、開局当時の東京十二チャンネルが財政状況が逼迫していたため、
経済界からの強い要望で日本経済新聞社が報道のみならず財政再建や会社風土の改革に乗り出し、テレ東HDは日経の事実上の傘下となっている。


◆アニメのテレ東
上記の名残から、テレビ東京とテレビ愛知テレビ北海道、テレビ大阪、テレビせとうち、TVQ九州放送がアニメを製作することが非常に多く、我々アニオタからは「最後の聖地」などとたまに呼ばれることがある。

また、東京キー局最後発の影響で、テレビ東京ネットワーク(TXN)が6局しか存在しないため、宮城県の民放テレビ局、福井放送、岐阜放送、三重テレビ、KBS京都、びわ湖放送、サンテレビ、高知放送、南海放送、サガテレビ、テレビ大分、鹿児島読売テレビ、沖縄テレビ等にテレ東系列局製作の番組が販売される。

このため、地方では系列局外なのにポケモンが放送されたり、銀魂の放送局が時期によって別になったり、『出没!アド街ック天国』が時々しか放送されなかったり、関東では深夜に放送されていたお色気アニメが週末の朝っぱらから放送されたりと、もはやぐちゃぐちゃなことになることがかなり散見される。

このため、テレビ東京では人気アニメなどは子会社であるBSテレ東や有料CS局であるアニメシアターX(AT-X)を最大限活用して地方の子供たちや大きなお友達たちに配慮をしている。
2025年時点ではBSテレ東では7本しか放送してないので活用できているとは言い難いが…

ちなみに2014年4月1日現在、TXN系列局のカバー率は日本の総人口の80%をカバーしていると、総務省が電波の状況などから推定している。

某ショックによって規制が他局に比べると厳しいらしい。


◆その他番組について
アニメ以外の番組では、「ワールドビジネスサテライト」や「カンブリア宮殿」、「ガイアの夜明け」*1などの日経傘下らしいカッチリしたビジネス系の番組も目立つ。

また、一般人にフォーカスしたりロケを主体にすることでコストをカットして、その分企画や映像の面白さを狙うようなアイデアに富んだバラエティ番組も多い。「youは何しに日本へ?」や「家、ついて行ってイイですか?」、「TVチャンピオン」などが代表例にあたる。「開運!なんでも鑑定団」も、変則的な事例ではあるもののこれに該当する。

中でも特番や単発番組などでの旅番組の多さは際立っており、ここでも企画力が発揮される。映画化までされた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」やテレ東の新看板と言える「出川哲朗の充電させて貰えませんか?」などの有名どころから、タイトルのまんまながらも画力のクセがハマる「ヤギと大悟」や、運転ができないという状況を逆手に取って企画化した「免許失効せいやが行く!一泊二日サイドカーの旅」といった変化球まで揃っている。
筆者が思う極めつけを挙げるならば、1000以上ある企画案から何故か通ってしまった、「バイキング小峠が地蔵に扮してお供え物を貰う」という、コンセプトからして正気では無い「小峠地蔵旅」。もはや行き着く所まで行き着いてしまった感がある。

お笑い方面では佐久間宜行プロデュースによる番組が注目を集め、「低予算かつ吉本芸人を使わない」という独自路線から人気を博したものも多い。テレ東退職後も同局番組のプロデュースに引き続き関わっているほか、伊集院光と組んで「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」という番組にタレントとして出演している。
そしてテレ東社長に「お前はいつから芸能人になったんだ」とダメ出しされる

2010年代頃からは局制作のテレビドラマにも注力し始めており、深夜帯のドラマはヒット率が高い。特にグルメドラマについてはなかなか侮れない人気を誇る。2020年代からはホラー系のモキュメンタリーやドラマも増えだした。
ただし、こちらも低予算全開で凝ったロケなどはほとんど行われず、主役級の俳優などの出演も少ない。例外と言えるのは、刑事ドラマそのもののパロディを本人たちにやらせた刑事ドラマ「警視庁考察一課」*2ぐらい。代表作は「勇者ヨシヒコと魔王の城」、「孤独のグルメ」など。


◆系列局が少ないが上の伝説
先述したとおり、TXN系列は全国に6局しかないため、
実際に放送局がある地域以外で何か重大な事件・事故・災害が発生しても、BSジャパンを除いて基本的にスルーすることが多い。

この為、ネット上やケロロ軍曹などで

「テレビ東京(TXN系列)が報道特別番組を組んだ場合、それは日本が滅亡するか地球最期の日だ」

などとネタにされることがある。

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際は、放送エリアである北海道と関東地方の沿岸に大津波警報が発令されたこと、
テレビ東京の放送エリアである茨城、栃木、群馬で震度6弱以上の揺れを観測したことから、
在京キー局4番目で第一種緊急警報放送を発報した。

NHKを含む他局は大津波により甚大な被害を受けた三陸各県に系列局を抱えていたのに対しTXN系列は北海道のみ、
テレビ東京では現に被災している北海道を管轄するテレビ北海道から応援を受けられないため、
これ以上のCM飛ばし特番は経営上無理と言う判断から、翌日の23時55分をもって特番を打ち切り、
テガミバチ REVERSE」より通常編成に復帰した。


昭和天皇崩御の際の報道体制
1989年1月7日、昭和天皇が崩御した際はスポンサーとの契約の不備により、
午前5時30分より放送していた特番を途中の午前7時30分に一旦取りやめ、

釣り番組→アニメ(再放送)→アニメ(ムーミンとゆかいな仲間たち)

と繋いで、宮内庁の会見の生放送が出来ず午前9時から翌朝の6時までの特番になるという、悔しい思いをしている。

この報道体制も応援が限られるため翌日は

通常の朝のニュース枠→午前8時から12時まで前日に放送できなかったアニメ番組を放送
→12時から夕方までは当初から予定していた新春特番や前日に放送できなかったアニメ以外の番組及びドカベンの再放送
→夕方からは通常の日曜日編成

というような変則的なプログラムを組んだ。

これがどうやら、テレビ東京の伝説の始まりだと言われている。

◆伝説の背景
そもそも何故このようなスタンスかというと、次の様な理由で特番を「やらない」のではなく「やれない」から。
  • 企業体力の都合で、金のかかる生中継をやり辛い。やっても他局に見劣りする。
  • 報道担当の宿直の人員が少ないため、初動が遅れる。
  • 報道番組に必要な過去の映像資料やノウハウなどの蓄積が他局に比べて少ない。

頑張って特番をやっても割に合わない為、結局アニメや旅行番組などの通常放送を続けざるを得ないという事情がある。
なので前述のように必要があって可能ならば特別番組も行っている。
前身の12チャンネル時代には日本全国がテレビに釘付けになったあさま山荘事件を取材できないまま通常放送を流さざるを得ず悔しい思いをし、それを受けてオウム事件の際には特別放送を組んだ……が、今度は少ない人員で無理に特番を組んだために大赤字を記録してしまう羽目にも陥っている。

東日本大震災後の2011年3月社長定例会見では「取材の長期化に備える必要があった。出来るところから日常を取り戻す為にもレギュラー編成に戻すという選択をした」という旨の発言もあり、「あえて平常運転」という考えも一応あるにはあるらしい。



……それはそれとして、立てこもり事件が起きている間に流したのが銀魂の立てこもりネタだったり、ハイジャックされた旅客機がビルに突っ込んだあの事件の翌日に主人公が盛大にビルに突っ込んでいくアニメを流したり、2006年に秋篠宮悠仁親王が誕生された際に街頭インタビューをしたところ偶然高橋名人だっただとかの伝説を起こし続けているのがテレビ東京のテレビ東京たるところであり、愛されているところでもあるのだが。


宮崎絢子アナ 「今日の追記・修正は終了致しました。おやすみなさい。」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • テレビ東京
  • テレビ局
  • 民放
  • キー局
  • テレビ東京系列
  • テレ東
  • TX
  • 12→7
  • アニメ
  • 経済
  • 何が起きても平常運転
  • 東京都
  • 港区
  • 六本木
  • 東京12チャンネル
  • 佐久間宜行
最終更新:2025年04月14日 20:39

*1 ビジネス系番組の中でもかなり異色の番組で、基本的には企業の努力と奮闘を取り上げることが多いのだが稀に企業の暗部までも密着・放送することがあり、そうした回が告発回と呼ばれることがある。告発回で取り上げた代表例としてはレオパレスの手抜き施工など。

*2 主演キャストは船越英一郎、山村紅葉、西村まさ彦、高島礼子、内藤剛志、名取裕子。いずれもベテラン俳優揃いである。