登録日:2026/06/30 Tue 23:38:29
更新日:2026/07/20 Mon 23:50:02
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『
自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』は、しきによるライトノベル作品である。
「
小説家になろう」にて掲載されていた作品をアルファポリスにて2017年より刊行。(単行本版は全2巻、文庫版は全2巻、児童書版は全4巻)
略称は「じしょあく」
【概要】
「小説家になろう」で連載されていた
ファンタジー小説。書籍版のイラストは八美☆わん氏が担当。
本作は
乙女ゲームを母体とした、魔法が存在している中近世のヨーロッパの貴族社会を世界観にしている(なろう系作品ではお馴染みである)。
主人公の王子様が出会った婚約者は、ゲームでいう
悪役令嬢である。
しかし、彼女は元の乙女ゲームをプレイしたことがあり、ゲームキャラに憑依転生してきた様子。状況がいまいち飲み込めない王子だが、彼女の突飛な言動を気に入り、それまで人に興味を持つことが出来なかった性格が徐々に変わっていく様を描いている。
そしてやがて出てくるメインヒロインとされるキャラを交えて、様々な人間模様を楽しむ作品となっている。
要するに、
悪役令嬢に転生してしまったヒロインを王子様視点で楽しむ作品と言えるだろう。
勿論、悪役令嬢ものでお馴染み(?)の婚約破棄を巡るドラマも存在している。
◆メディアミックス
続編小説『自称悪役令嬢な妻の観察記録。』
本編と同様にアルファポリスの女性向けレーベルで2022年より連載。
“妻”というタイトルの通り、じしょあく本編でのあれやこれやを乗り越え、結婚し夫婦となったセシルとバーティアの物語。
2026年6月時点で既刊6巻。
コミカライズ
作画は蓮見ナツメ氏。レジーナコミックス(アルファポリス)により刊行されている。全6巻+番外編3巻。
続編『妻』の方も同じく蓮見氏作画で2022年3月から連載中。2026年3月時点で既刊4巻。
テレビアニメ
2026年4月~6月期に放送。全12話。
【あらすじ】
とある乙女ゲームの世界に転生したバーティア。
自称悪役令嬢である彼女は完璧すぎる王太子・セシルと婚約することに。
しかし――
「私は殿下とヒロインの仲を引き裂き、ギャフンされなければならないのですわ!」
セシルを幸せにするには、自身の破滅が不可欠だった。
セシルと『運命の乙女』が結ばれるルートで、悪の華となって散ると決めたバーティアは、あの手この手を尽くして悪事をなそうとするが――!?
天真爛漫なバーティアの姿に、日々を退屈に過ごしていたセシルの心は次第に動かされていく。
これは彼女の暴走と奮闘を記した、
セシルによる婚約者の観察記録。
【キャラクター】
※キャラクター名で下線が引かれている個所は、キャラクターの属性を捩ったもの
例)“悪役令嬢”バーティアのミドルネーム「イビル」は「悪(Evil)」、
“運命の乙女”ヒローニアは姓名から2字ずつ取って「ヒロイン」など。
◆主要人物
CV:小林裕介/
井上麻里奈(幼少期)
主人公。アルファスタ国の王太子。
容姿端麗・頭脳明晰で何でも簡単に出来てしまう天才肌の万能キャラ。
それ故に王族としての日常を退屈に感じているところもある。
人にもあまり興味を示さないところがあり、後にとある人物から「人形」のようだと指摘されることもある。
そんな彼を変えたのが婚約者のバーティアである。
「乙女ゲーム」「運命の乙女」「悪役令嬢」といった聞いたことのない単語を並べ、国や自身の未来を話す彼女に興味を持つ。同時に突飛かつ周囲に慕われる彼女に興味を持ち、やがて恋心に変わっていく。
CV:
富田美憂
本作のヒロイン。
現宰相・ノーチェス侯爵の令嬢。
深紅の髪に琥珀色の瞳が特徴的。
しかしながら、体型がふくよかなものであったが、後に1年かけて
ライザップダイエットを行い、見事成功を果した。
(なお、ダイエット中の1年間は表向きは「不治の病で引きこもっている」ということにしていたが、セシルには意味がなかった)
セシルに対して「一流の悪の華」になって、悪役令嬢に相応しいヒロインになりたいとセシルの前で公言している。そしてセシルが学院を卒業する際は、自身はセシルと真のヒロインによって、それまでの悪事を糾弾されて、婚約破棄(ギャフン)されることを夢見ている。
このためセシルや周りを巻き込んで、奔走していくことになる。
彼女のいう、「乙女ゲーム」「攻略シナリオ」「ヒロイン」といった単語はセシルの常識には通じないものばかりで、併せて彼女の話す内容はその多くが後の未来で起こりうる事実であることから、彼はバーティアに大変興味を抱くことになる。
なぜ彼女はこのような奇行に走るのか?
本文では明示されていないが、台詞の端々から、おそらく彼女は乙女ゲームプレイヤーが憑依転生した姿であり、悪役令嬢として生まれ変わった自分はその役割を全うして、推しのセシルには幸せになってもらいたかったのだろうと推察される。
しかし、本編中の彼女はやや抜けたところはあるが、他人に寄り添い、自身のモットーの下で気高く周囲を引っ張っていく性格である。
そうした性格に基づいた振舞が、多くの令嬢と信頼関係を結び、セシルの周囲とも友人関係を構築し、学院でも人気の令嬢にまで成長していくことになる。(本人的には思ってもみないことだっただろうが)
そして、彼女の振舞を見て、それまで「人形」と揶揄されたセシルもまた大きく変わっていくことになる。
CV:宮本侑芽
セシルたちの目の前に現れた「乙女ゲームの主人公」。
ピンクの髪を黄色の大きなリボンで結んでいるのがトレードマーク。
「ゲーム」通りであれば、文字通りヒロインであり、セシルは彼女と結ばれることによって、幸せになるシナリオである。彼女もそう信じて「ゲーム」のルート通りの行動を行うが、この世界のバーティアは皆が嫌うような悪役令嬢ではない。
何なら学園でも多くの貴族たちに慕われる人気者であることから、彼女からすれば障害みたいな存在になっていた。
このため、彼女を邪険にして、バーティアにとって悪い噂を吹聴した。しかし、この行動が「バーティアを愛でる会」の令嬢たちを中心に、ヒロ―ニアの好感度を下げていく。
勿論セシルも彼女に対して興味を全く持つことがなく、むしろバーティアと距離を縮めることになった。
結果的に双方の立場は逆転し、婚約破棄イベントは失敗に終わり、セシルからそれまでの悪事を糾弾されることになる。
また、話の流れで彼女を守ろうとした唯一の友である「ピーちゃん」すらも失う結末になった。
最終的にはピーちゃんの復活を願い、償いも兼ねて過酷な環境下にある北の修道院へ送られることになった。
このように、本来乙女ゲームの主役であるはずの彼女が「悪役令嬢」として転落人生を過ごしてしまうという残念な結末を迎えた(とは言え、一連の流れより彼女なりの意識の変化が見られている。)
◆「ゲーム」での攻略対象キャラ
バーティアのプレイしている乙女ゲームでは攻略対象にあたるイケメンたちである。
CV:
村瀬歩
セシルの弟で第二王子。
ショタ属性持ちで可愛らしいと評判。ハルム学院中等部では生徒会長を務めている。
婚約者であるジョアンヌに苦手意識を持っているが、完璧思考の彼女に対して距離感を感じているのが理由らしい。
CV:堀江瞬
生徒会メンバーの一員で研究を愛するオタク的な側面を有している。
研究のために節制が出来ていない。
よって寝食に関しては偏りが生じており、幼なじみのシーリカに世話を焼かれている。
CV:高橋英則
アルファスタ国現騎士団長の嫡男である。
割と脳筋思考。とは言え、頼りになる存在。裏表がないので、信頼できるとも言える。
シンシアの婚約者である。
CV:白井悠介
ラオネル公爵家の次男である。
割とプレイボーイな性格で、学院生活においても複数の女性とお付き合いしている描写が見て取れる。
しかし、実際は兄の婚約者であるアンネへの想いを断ち切るためのものであるなど、根は純情な性格がうかがえる。
CV:山下誠一郎
攻略対象の一人でクールかつ知的な頭脳派。
バーティアの振舞により未来が変わってしまったことを彼女は憂いていたが、
その話を知ったセシルが裏で手を回し、貴族の養子になる。
セシルからしてもその能力は秀でるものを感じており、忠実な部下として働いている。
◆バーティア様を愛でる会
CV:
大橋彩香
バーティアの友人。
細目で口元を扇子で隠している場合が多い。
セシルの婚約者でもあったのだが、互いに腹黒な性格が幸いして、相性は合わなかった・・。
ショーンに想いを寄せており、バーティアの協力もあり、彼のためにお菓子作りをするがカーボン料理になってしまう。それでも苦労を積み重ねて彼にお菓子をプレゼントして、その真意を知り、彼と婚約関係を結ぶことが出来た。
CV:佐伯伊織
バーティアの友人。
しっかり者で、ネルトの幼馴染でもある。姐さん女房気質。
節制できない彼に対して色々世話を焼いているが、彼女に甘えた彼は思わぬ一言で彼女を傷つけてしまったこともある。
後に違いにわだかまりを解消させ、仲を深めることになる。
バーティアやジョアンナを一緒にお菓子作りをしたこともある。
CV:
M・A・O
おっとりとした見た目に反して武術や馬術を得意としている。
ゲームシナリオでは流行り病のために病弱な深窓の令嬢という設定だったが、今は何処吹く風である。
バルトの婚約者である。馬術などでは彼と対等に張り合っている。
(これもバーティアによる改変の影響か?)
CV:
内田彩
淑女の鑑と周囲の貴族からも評判が良い。
しかし、彼女はチャールズの兄の婚約者であるが、その関係で何かと悩みを抱えている模様である。
チャールズにとっては憧れの人であるが、兄という障害があり…
◆精霊
CV:
鬼頭明里
バーティアが連れている黒い狐。彼女とは契約を結んでいる。
人間体の時はメイドの姿をしている。
セシルに対しては警戒心を露わにしている。
闇の精霊であり、防御系の魔法を持つ。
CV:田丸篤志
セシルと契約している精霊。
モスグリーンの髪と蒼い瞳が特徴的である。
セシルに付き従う有能な側近の1人。
全属性の魔法を高い水準で行使できる。
【用語】
本作の舞台となる王国。セシルはこの国の王太子である。
セシルやバーティアが通う学院。
王都の郊外にある。
アルファスタ王国で最も歴史が長く、入学するには相応の学力が必要。
よって入学できる貴族は限られる。
入学後も教育のレベルが高いだけでなく、貴族へのマナー教育にも力を入れている。
バーティアのモットー。
「強く、気高く、美しく」を信条としているが、「美しく」に関しては、当時ぽっちゃり体型だったことから、それを気にしたバーティアはライザップダイエットを始め、見事結果にコミットした上手く体型を整えることが出来た。
度々出てくる存在。
セシルが情報収集のために裏で調査している諜報担当の部下と推察される。
バーティアが予言した伝染病を治す薬の原料となる植物。
王宮にある禁書が所蔵されている本より、セシルがルオナ草を基に薬を精製したところ、万能の毒消し薬が出来た。
バーティアの取り巻き、もとい非公式ファンクラブみたいなもの。
多くの令嬢から好かれるバーティアにとって彼女らは親友であり、見守ってくれる保護者達みたいな風にも受け取られる。
TVアニメ版製作委員会の名前でもある。
【テレビアニメ版】
2026年4月~6月にかけてテレビアニメ版が放送された。
大まかな内容は原作小説の話を基にしている。
監督は山元隼一。
シリーズ構成は井上亜樹子。
アニメーション制作は葦プロダクション。
OP:「ラフレア」宮川愛李によるオープニング。
ED:「Magic」RLOEVOによるエンディングテーマ。
追記・修正をお願いします。
- こちら他のキャラも追記していく予定です。今日~明日である程度整えてまいります。 -- 名無しさん (2026-06-30 23:39:06)
- ヒローニアの顔芸が強烈だった印象がある -- 名無しさん (2026-06-30 23:40:56)
- 続編があるらしいけれど、バーティアはヒローニアと再会してほしい。エピソードのボス級悪党がピーちゃんを復活させたいヒローニアを唆して、バーティアの前に立ち塞がるライバルキャラ化とかどうかな? -- 名無しさん (2026-07-01 15:13:40)
- セシルやバーティアは成り行きが暈されてるのに、ヒローニアはネタバレ上等で末路まで書かれてるのに違和感。どちらも暈すかネタバレ上等の方が良くない? -- 名無しさん (2026-07-01 22:28:45)
- ヒローニアの末路、稀有かな?大体原作主人公って転生悪役令嬢の親友になるか、自分が悪役令嬢化するかの二択のような。 -- 名無しさん (2026-07-01 23:13:36)
- ↑中の人とかレベル99とかいくらでもあると思いますがね。逆に親友か悪役令嬢化以外のケースって何かありましたっけ -- 名無しさん (2026-07-03 05:36:13)
- 転生悪役令嬢が主役の場合、ヒロインが転生者の場合は悪役化、ゲーム通りの場合は親友になる傾向が強い気がする。 -- 名無しさん (2026-07-03 21:58:43)
- 屯田林憲三郎「愛され悪役令嬢・・・何だか、私と似たような物を感じる」 -- 名無しさん (2026-07-03 22:13:43)
- ↑×3 はめふらとかアルバート家とかがそうだな -- 名無しさん (2026-07-04 10:14:23)
- 『妻』の連載開始日、2025年云々は「文庫版の刊行日」だな Wikipediaでもなぜか本文は2025年スタートと混同されている(が表の方はちゃんとしている) -- 名無しさん (2026-07-06 14:44:38)
- ヒローニアについては転生先をゲーム内世界、人物をNPCとみなして軽んじるのってこの手の作品で転落する敵役としては割と典型じゃない? -- 名無しさん (2026-07-06 16:29:51)
- これまでの流れを踏まえて、ヒロ―ニアまわりの記述を変えました -- 名無しさん (2026-07-07 01:31:24)
最終更新:2026年07月20日 23:50