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カルカ・ベサーレス

登録日:2026/08/26 Wed 00:00:00
更新日:2026/08/26 Wed 00:33:21NEW!
所要時間約 15 分で読めますよ。





※この項目には、残酷・過激な表現が含まれています。閲覧は自己責任でお願いします。


出典:劇場版「オーバーロード」聖王国編・マッドハウス・角川ANIMATION・2024年

弱き民に幸せを、誰も泣かない国を

ライトノベルオーバーロード(小説)の登場人物。
本来なら個別項目を立てるほど長々と活躍したキャラではない(ほぼ出オチ)のだが、非常に衝撃的な末路を迎えたことから短い出番ながらも印象に残るキャラとなっている。

◆目次


◆プロフィール


役職 聖王国聖王
住居 ホバンスの王城
職業レベル クレリック Lv?
ハイプリエステス Lv?
ホーリークィーン Lv? etc
誕生日 中火月26日*1
趣味 美容全般(趣味と言うには鬼気迫っている)


◆概要


ローブル聖王国(以下、聖王国)の王を務めている女性。
年齢は25歳。*2
綺麗で長い金髪が特徴的な美女で「ローブルの至宝」と呼ばれている。
着ている服も清楚な色合いだが深いスリットが走っていて非常にセクシーである。
異名は「聖王女」
名実ともに王位に就いている女王陛下なので「王女」が入っている異名はおかしいのだがカルカと敵対する南部貴族たちの反発とその貴族と事を荒立てないためにその異名に甘んじている。
聖王国の歴史上初の女王であり元々聖王国は男子継承で王位継承権が低かった身の上だったが、類まれなる美貌とマジックキャスター(魔法使い)の才能で神殿勢力と前聖王からの後押しを受けたことに踏まえて、継承権が高かった実兄カスポンド・ベサーレスがカルカの優秀さを認めて継承争いから潔く降りてくれた事で王位に即位できた。

一癖も二癖もある人物が多いオバロの世界では珍しいまっとうな性格をした善良な人物であり、私利私欲に溺れることなく民草を心から想う清い精神の持ち主。
その人柄から、聖王国屈指の実力者である側近にして友であるカストディオ姉妹から絶対的な忠誠心を向けられているほど高いカリスマ性を発揮している。
基本的には自分なりに弱き民を思いやる様に生きている聖女であり実際にカルカを支持する国民から聖女と呼ばれているのだが、未だに独身である事に大変焦っているという生々しい悩みを持っており、結婚のために独自の美容魔法を開発して肌年齢を維持する事で男受けを狙っている。
曰く「我が儘は言いません。糸の一切ついていない、私という人間を愛してくれるお婿さんを!」だとか。
しかし、美しすぎる外見とやんごとなさすぎる立場から男が寄ってこない袋小路に陥ってしまっているのでとうの婚活は上手くいっておらずにいて、仕舞には自身に近しいカストディオ姉妹も未婚であるであるせいでレズ疑惑まで生まれているという悩みも抱えてしまっている。

また、王であると同時に(現地基準で)優秀なマジックキャスターとして聖王国の最高戦力の一角を担っているため、有事の際は最前線でカストディオ姉妹と共に戦っている。

◇総括


美貌善性戦闘力
人として(・・・・)理想的な要素が揃っている稀代の女性なのだが、とうの聖王国の統治が上手くいっているかと言えばあまり上手くいっていない。
一応、王位に就いてから目立った失敗はしていないものの、優しさがいき過ぎてしまい犠牲は出るが効果的な強い政策を取る事ができないという致命的な弱点を抱えており、その弱点で二の足を踏む様な惰弱政治しかできないせいで敵対する南部貴族がのさばっては南部に住まう国民にも反発されている現状を招いてしまっているため、聖王国は一枚岩になれていない。
その現状を差して他国の名君であるジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクスから「才能があるのに間違っている」「八方美人」と評されて嫌われている*3ので、国の内外共に評価は芳しくない。
しかし、名君たるジルクニフの嫌悪は裏を返せば「才能は本物」と認められている様なものなので、ただの暗愚ではないこともまた事実。

総括して言うなれば、
「いい人」ではあるが「いい王」ではない。
「才能」はあるけど「素質」がない。
清濁併せ持たなければならない為政者ではなく神官あたりでもやらせておけば輝きそうな人である。

ただ、素質がなかろうとまだまだ成長できる若い身の上に踏まえて、善性と立派な志に富み、才能にも側近にも恵まれているため結婚できるかは別として経験を積んでいけばいつかは理想の王になれるかもしれない。
そう考えればカルカも聖王国も決して未来が暗いだけではないだろう。


◆用語


  • ローブル聖王国
カルカが納めている半島の宗教国家で四大神を信仰している。
王位に就くものは「聖王」と呼ばれている。
お国柄と隣接する丘陵の関係でアンデッドと亜人を敵視しているため、アンデッドであるアインズ・ウール・ゴウンが王であるアインズ・ウール・ゴウン魔導国(以下、魔導国)をよく思っていない者が目立つ*4がカルカだけは「王としての職務を全うしている」から問題無しとみなしている。
宗教国家である関係上、国内のマジックキャスターは信仰系に偏っており信仰系マジックキャスターである神官達を束ねる神殿勢力(神官団)が強くて王家とズブズブの関係を築いている。
神殿勢力の他にも聖騎士の軍団を抱えており現在はカストディオ姉妹の姉が団長を務めていて、神殿勢力の方は妹が団長を務めている。
丘陵の向こう側に存在するスレイン法国とは宗教国家である共通点があるが信仰の対象が異なる*5せいで、あまり仲は良くない。
国を統治する王家の一族はちゃんと存在していて機能しているのだが国の中央に巨大な湾が存在しているという独特な地形*6をしている事から北部と南部に分かれてしまっており、そのせいで北部に滞在する王家の支配が南部に届きづらいという内憂を抱えている。
また、国のすぐ横には人間を食らう凶暴な亜人達が住まうアベリオン丘陵なる地帯からたびたび亜人の襲撃に遭うため万里の長城かくやの巨大な城壁と徴兵制で亜人の襲撃をなんとか防いでいるという外患も抱え込んでいる。

◆活躍


聖王国編の冒頭でリ・エスティーゼ王国で暴れた悪魔デミ…ヤルダバオトが支配したアベリオン丘陵に住まう亜人達を引き連れて聖王国を侵略するべく城壁を破壊して突破した次のシーンで初登場。
聖王国の北部城塞都市であるカリンシャにてカストディオ姉妹ことレメディオス・カストディオとその妹ケラルト・カストディオの三人で城壁を突破してきた亜人の軍団について話し合っていたが、突如カリンシャにヤルダバオトが襲撃してきたので急遽話し合いを中止して現場に赴く。
赴いた先でレメディオスを落ち着かせながらヤルダバオトから情報を聞き出すべく幾つか問いただすも最終的に意味は無いと判断して戦闘に移るがヤルダバオトの圧倒的な戦闘力でまるで歯が立たない様相を呈してしまい、やっと追い詰めたかと思えば怪物が如き真の姿を解放されて再び歯が立たない状況に陥る。
その状況を冷静に判断して今の自分たちでは決して勝てない事を悟ったレメディオスから撤退を促されてケラルトと共にその場から逃走する。

しかし……


◆関連人物


  • レメディオス・カストディオ
もちろんです、カルカ様。
この私に油断はないと思っていただきたい!
この聖剣で見事悪魔の首を刎ね、カルカ様の前に!

側近にして無二の友人であるカストディオ姉妹の姉で聖騎士団の長を務めている。
仲良くなったのは誕生日が近い事がきっかけ。*10
カルカへの感情は敬愛や友愛を通り越して狂信の域に達しており、その狂信レベルはナザリック地下大墳墓はNPC達といい勝負である。
聖王国の歴史上最強の聖騎士と呼ばれるほどの猛者であり、その卓越した戦闘力から九人しか選ばれない聖王国の称号である『九色』の一つ(色は白)を与えられている聖王女の右腕。
戦闘力こそ(現地基準で)非常に破格ではあるものの生涯のほとんどを鍛錬に費やしてきたことから頭脳労働はてんでからっきしの馬鹿であり、一組織の長にはまるで向いていないが聖王国最強であるが故に誰も彼女を聖騎士団長に差し置くことができなかったので団長に就任できた。*11
カルカからは武力方面で非常に頼りにされている*12が同時にあまりの馬鹿さ加減で少々頭を抱えている節がある。
しかし、馬鹿であるが故の直情的な性格がかえって裏表の無さを感じさせる癒し(オアシス)にもなっているとのこと。

  • ケラルト・カストデイオ
姉様に同じです。
アンデッドにそのような──カルカ様がお持ちのような愛などがあるとは思えません

側近にして無二の友人であるカストディオ姉妹の妹で神官団の長(最高司祭)を務めている。
こちらも姉と同様にカルカを狂信している。
カルカを上回るほどの天才マジックキャスターであり第五位階までの魔法が行使できるので(条件付きで)死者の蘇生すらもが可能な凄腕の神官なのだがその情報は政治的判断で秘匿されている。
実力的に『九色』の称号を与えられるに相応しい人物なのだがこれまた政治的判断で『九色』には数えられていない。
戦闘以外にも政治ができるほどのマルチな賢人であり、参謀としてカルカと敵対行為をした者に無慈悲で苛烈な報復を行ってくれる聖王女の左腕。
姉が聖王国最強ならこちらは聖王国最恐の女である。
カルカにとってはレメディオスの様な癒しではないものの手の掛からない常識人で腹黒の賢人であるが故にどんなに難しいことでも気兼ねなく相談できるストレスフリーの良き友である。
ちなみに原作では髪を下ろしていたが劇場版と漫画版ではポニーテールにしている。

  • カスポンド・ベサーレス
お初にお目にかかります。
いま紹介されましたとおり、優秀な妹に追い抜かれた兄です

カルカの実兄である王兄殿下。
血族同士で争う事を嫌う温厚な性格をした良き人であり、自身よりも優秀な妹を聖王にさせるべく潔く王位をカルカに明け渡した良き兄である。
カルカの発言からカスポンド以外にも兄弟がいる様だが信頼できるのはカスポンドだけとのこと。
アインズが聖王国にきて次々と捕虜の救出に成功した際に助けてもらい戦死したカルカに代わって聖王国軍の指揮を取り、最終的に聖王国の新たな王になる。


  • 南部貴族
おや、彼女*14は生きているのですか? 聖王女様と最高司祭殿が亡くなられたのに

聖王国南方に居を構えている貴族達。
保守的な考えが特徴的な者共であり優秀な男性であるカスポンドがいるにも関わらずカルカが王になったことに不満を抱いている。
しかし、表立って敵対行動を取ればケラルトからの苛烈な報復に遭うため結果的に冷戦状態で落ち着いている。
原作では終盤に登場するのだが劇場版では出番を丸々カットされてしまう。
少ししか登場していないのでモブ同然ではあるのだが実は彼らの不忠、愚かさは聖王国を乗っ取るデミウルゴスの計画の要を担ってしまっており、
分かりやすく箇条書きにすると、
  1. 北部聖王国だけがヤルダバオトと亜人達に襲撃されてしまい自国の女王と最高司祭が生死不明になって北部が乗っ取られた非常事態なのにカルカへの確執とその気になればいつでもヤルダバオトに勝てるという侮りで北部に救援を出さない。
  2. 救援を出さなかったせいで聖王国の戦争を魔導国に介入されてしまい、助っ人として馳せ参じたアインズの八面六臂の大立ち回りで北部聖王国民の心を掴まれてしまう。
  3. アインズが生死不明(という事に)なった後でやっと北部に訪れてと思ったらカスポンドに化けた魔導国(ナザリック)の者を新たな王に推挙してしまう。
  4. 亜人軍団相手に戦って手柄を立てようにも結局舞い戻ったアインズに良い所を全部持ってかれる。
  5. 結果、助けてもらった上に戦後の支援までしてもらったことでアインズへの感謝が尽きない親魔導国派の北部聖王国意図的に無傷で済まされた事で元来の聖王国の気質を持った反魔導国派の南部聖王国という元々あった両者の確執がさらに広がってしまう要因を与えられてしまう。
  6. その確執で間違いなく生じるであろう決定的な対立による内乱で疲弊した所を魔導国が体よく乗っ取り切る。
といった感じに気付く由もないままデミウルゴスの邪悪極まりないピタゴラスイッチに取り組まれている良いとこ無しの馬鹿共である。

◆余談


  • 人間棍棒にされたシーンがあまりにも衝撃的すぎた事でそのシーンに「聖棍棒」という聖王女に因んだあんまりな渾名を読者から付けられている。*15

  • メディアミックスに恵まれない一面を持っており、自身が登場する聖王国編がアニメ(映画)として世に公開されて大分経っているのにネイア・バラハ以外の聖王国のキャラが未だにオーバーロードのスマホ向けゲーム「MASS FOR THE DEAD」(通称オバマス)に登場していない憂き目に遭っている。*16
    漫画版でも作画の人の腕が悪いからか全体的に駆け足気味になってしまっており、せっかく登場したのに1話以内で退場してしまったりと、とことん恵まれない。

  • 女王なのに聖王女(・・)というややこしい異名が付いているせいで二次創作でカルカを「王女」と呼んでしまう誤字(ミス)非常に多いため書く人は念入りに注意する事をおすすめする。
    原作やらでも終ぞ「女王」と呼ばれなかったことも誤字に拍車を掛けているのかもしれない。


Wiki篭りの職務は項目を追記すること。
そして修正を与えること。
それが出来ているのであれば構わないのではないですか?
この項目が面白かったなら……\お婿さんを!/

最終更新:2026年08月26日 00:33

*1 8月26日。タグの通り誕生日にこの項目が作成された。

*2 15歳で王位に就いて10年の月日が経過していると語られている。

*3 裏設定。

*4 現地においてアンデッドは生きとし生きる全ての者の敵なので聖王国に限った話ではない。

*5 スレイン法国は六大神を信仰している。

*6 「U」の字を横に倒したような形をしている。

*7 劇場版では胴体。

*8 ここまでの件は劇場版と漫画版ではカットされている。

*9 劇場版では上半身は残っていた。

*10 レメディオスは中火月24日。

*11 ここら辺の話はカルカの聖王着任の件を彷彿させるのである意味では似た者主従である。

*12 劇場版では「国と弱き民を護る剣」とまで称されている。

*13 正確にはナザリック地下大墳墓の連中。

*14 レメディオス。

*15 作者もカルカを殴打武器と呼ばれている。

*16 キャラアンチのつもりで言っている訳ではないのだが、カルカよりも人気がなくて影が薄そうなキャラすらもが登場しているのでより一層不遇である。