デミウルゴス(オーバーロード)

登録日:2016/02/01 Mon 12:32:38
更新日:2024/03/31 Sun 15:34:48
所要時間:約 4 分で読めます






アインズ様が夜空をご覧になられた時、こう仰いました


「私がこの地に来たのは、誰も手に入れていない宝石箱を手にするためやも知れない」、と


そして最後に、こう仰いました!


世界征服なんて面白いかも知れないな」、と――


デミウルゴスはライトノベル『オーバーロード』に登場するNPCのひとり。
声優:加藤将之


【人物】


ウルベルト・アレイン・オードルによって作り出された悪魔。
ギルド『アインズ・ウール・ゴウン』本拠地ナザリック地下大墳墓の第七階層守護者であり、非常時のNPC指揮官を任される。
Web版では守護者統括としてあらゆる業務を一手に引き受けていた。
書籍版では統括の地位にはアルべドが就いており、内政面では彼女に一歩譲る。自身は主に軍事面を担当している。
その他にも『英雄アインズ・ウール・ゴウン』に倒されるべき『魔王』の制作や牧場経営など、業務は多岐にわたる。

外見はWeb版ではローブに角や翼などいかにも悪魔じみた姿だったのに対して、書籍版ではスーツを着こなし眼鏡をかけたインテリ風になっている。
半悪魔形態では蛙人間めいた姿になる他、書籍版での真の姿である第三形態は四本角に燃えた翼を持った筋肉質の魔神となり言葉使いから敬語が消えて高圧的になる。
実は眼球がなく、眼窩には宝石のようなものが収まっている(アニメ版アインズvsシャルティア戦解説シーンを見るとわかりやすいか)。

見た目のせいで初見組からは『五条さん』だの『裏切りそう』だの言われているが、
むしろアインズへの忠誠心はナザリックでもトップクラスであり、しもべ達への想いを聞けば涙を流し、アインズの目の前でみっともない真似をした時は慌てて謝罪する。

ナザリック最高の頭脳を持ち、常に微笑を浮かべた顔の裏で様々な策謀をめぐらす。
その一方で自分達の主であるアインズが自分を遥かに凌ぐ策略家であると信じて疑わず、彼の言葉を一聞いて百を誤解する勘違い役筆頭。

また、初めてアインズの予測を超えられたと思った時には嬉しそうな反応をしていた。
この際「私はお前に頭脳で勝ったことなど無いよ」と正直に言われているにもかかわらず、自分を慮って謙遜しているのだろうと誤解している。


以下、ナザリックにおける典型的なやりとり


アインズが適当な事をやって不備を指摘される

デミウルゴス「やれやれ、君たちはアインズ様の真意が分からないのかね?」

守護者一同「何!?どういうことなんだ!?」
アインズ「(何!?どういうことなんだ!?)」

アインズ「う、うむ…デミウルゴスよ、皆に私の考えを説明してやりなさい」

デミウルゴス「はい、つまりアインズ様はうんたらかんたら~」

アインズ「さ、さすがはデミウルゴス!そこまで私の考えを読むとは!」
アインズ「(なるほど、さすがデミウルゴス!やっぱり頭いいよな~)」

デミウルゴス「いえいえ、私などではアインズ様の深いお考えはこの程度までしか」

守護者一同「(流石はアインズ様!そのお考えに気づけないとは自分達はなんと無能なのだろう…)」

だいたいこんな具合で、ナザリックの行動方針は「アインズが考えたという体で行われるデミウルゴス考案のプラン」であることがほとんど。
アインズの「世界征服なんて面白いかもしれない」という呟きも本気だと盛大に勘違いしており、ナザリックの最終目的として情熱を燃やしている。
また、知恵者であるが故に唯一残ってくれたアインズが自分たちの前から消える事を人一倍恐れている節もあり、
アインズが単独でシャルティアを倒しに行く事を止めなかったアルべドに激怒したり、守護者達との間に後継ぎを作らないか考えたりすることも。

万事がこの調子なので、アインズからは"直接話すとボロが出そう"という理由であまり会ってもらえない。


人間に対しては一見友好的ながらも実際には面白い玩具程度にしか思っておらず、
冷酷かつ残虐に玩び、その苦しむ顔に愉悦する。
その一方で自分と同じく至高の41人に作られた仲間達には非常に気さくに接している。
セバスに対してだけはお互いの創造者の関係が反映された事や人間に対しての感情の違いもあいまって互いに気に食わないと思っている。

6巻においてこれまでの守護者達の失態の汚名返上、ナザリックに喧嘩を売った八本指への報復などの為に悪魔『ヤルダバオト』として王都での一大作戦『ゲヘナ』を発動させる。


巻物の材料となる羊皮紙確保の為に牧場を経営している。
飼育しているのは聖王国両脚羊アベリオンシープ(Web版ではアベリオンタール)なる生き物。
小麦なども食べるが、羊の癖にミンチにしてしまえば同族の肉も食べる雑食性。
一回皮を剥いだ程度でいちいち死なれると困るのでその都度治療魔法で治しているらしい。
あらやだエコロジー。
デミウルゴス曰く愚かで可愛らしい玩具で、牧場経営はとても充実した仕事らしい。

まだ牧場を見ていないアインズはキメラの変種であると認識している。
……お察しの方も多いでしょうが、要するに「人間牧場」です。


影に日向に活躍する万能ぶりから、作者には「デミえもん」、ファンがお任せコースと表現することもしばしば。
しかし原作者によると、彼に全部お任せすると5年で大陸を掌握するがナザリック地下大墳墓が半壊するとのこと。なにがあった!?


【ステータス】


総合レベル100

内訳
種族レベル35
インプ 10
アーチデヴィル 5
etc

職業レベル65
カオス 10
プリンス・オブ・ダークネス 10
シェイプシフター 10
etc

カルマ -500 極悪

戦闘能力自体は実はたいした事が無い。
階層守護者のうちワースト3で、アウラと互角程度。
(そもそも戦うことを想定していないヴィクティムや、群れ前提のアウラに続く順位である)
使える魔法はそこまで多くは無いようで肉体能力もプレアデスよりは高い程度。アルべドに腹パンぶち込んでも効いていなかった。
むしろ部下の紅蓮の方が強い。

とはいうものの、それでも第十位階の魔法を使える以上、平均レベルが格段に低い転移後の世界においてはまさに魔王の如き存在。モモンと激しい戦闘(やらせ)を繰り広げたことも。



【所持スキル】


支配の呪言
レベル40以下の相手に強制効果をもたらす声。抗精神支配系のアイテムで対策可能。
現地住民の皆さまがよくコレで跪かされている。

ジュデッカの凍結
対象の時間を停止させる。

悪魔の諸相
体の各所を変形させる事で戦闘能力を向上させる。
部分的に真の姿を解放している模様。
  • 豪魔の巨腕:腕の巨大化
  • 触腕の翼:翼を巨大化し、鋭利な羽を打ち出す


【使用魔法】


獄炎の壁(ヘルファイヤーウォール)
真っ黒な炎を発生させる。
死なない程度に抑えるつもりでアダマンタイト級冒険者目掛けて放ったらあっさりと殺してしまった。
デミウルゴスってばドジっ子なんだからー

隕石落下(メテオフォール)
第10位階魔法。巨大な隕石を落として大爆発を起こす。
聖王国にプレゼントして差し上げた。

【所持アイテム】


悪魔像
ウルべルトが制作した、六本腕にそれぞれ宝石を掴んだ悪魔像。
宝石には第十位階魔法〈最終戦争・悪(アーマゲドン イビル)〉が込められている。

ゲヘナにおいてヤルダバオトはこれを求めて襲来したという証拠品にしようとした。
自分の創造者のアイテムを使おうとすることにデミウルゴスの忠誠心の高さがうかがえる。
それを察したアインズに代わりに使うようにと腕の本数が少ない試作品を渡されている。




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最終更新:2024年03月31日 15:34