カイゼリン(GTM)

登録日:2012/11/06(火) 05:50:41
更新日:2025/05/04 Sun 20:00:23
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氷の女王
カイゼリン
なんて美しい
……ロボット……




『花の詩女 ゴティックメード』に登場するロボット、GTM。
全高26.7m、本体重量189t、戦闘重量232t
通常出力149.0TW(直接の馬力換算では2026億4000万PSだが設定上200兆馬力に)、最大出力22.300TW(馬力換算では30兆3280億PSだが設定ではなんと3京馬力を超える)
ドナウ帝国の象徴と威信をかけて製造された、文字通り最強のGTM。
搭乗する騎士はドナウ帝国第三皇子トリハロン。
ドナウ帝国の騎士団が使用する「ホルダ型GTM」とは比較にならない性能を持つ。
全高26mと『ファイブスター物語』に登場するMHと比べるとかなりの巨体。しかしカイゼリンは頭部の形状がかなりの縦長で、本来の骨格では20m程である。
白と黒で彩られた装甲は本来ならば完全な透明であり、装甲内部のスペクトル変化によって様々な色合いを見せる。
劇中では起動時に赤や青へと変化し、白黒の姿を見せた。
その様から、「氷のカイゼリン」「氷の女王」「氷の女皇帝」等と呼ばれている。
その姿は女性的でしなやかなフォルムをしており、争いや兵器を嫌うベリンをして「美しい」と言わしめた。
余談ではあるが、カイゼリンの姿はどこと無く、ジ・エンプレスを彷彿とさせるが、2013年の連載再開と同時に史上最大の設定の大改変が行われ
それまでMH及び関連設定であった物が全て丸ごとGTMとその設定に置き換わるというもんのすごい事態が発生し、
その結果現在ではMH・エンプレスに該当する存在がGTM・カイゼリンという事が明言されている。

  • 劇中での活躍

詩女ベリンの都行の道中、磁気嵐の中で突如として現れたテロ組織のGTMボルドックス。
テロ組織にトリハロンの戦艦シワルベのGTM格納庫がピンポイントで遠射、破壊され、射出出来るのが皇子のカイゼリンだけだった。
トリハロンはベリン等を守るために躊躇い無くカイゼリンを射出させ、搭乗する。
そして襲い掛かるボルドックスを一瞬にして、それはもう呆気ないほど簡単に打ち倒してしまう。
とは言え、それが本来有るべきロボットの戦いだと言う事は、永野作品を知る人ならば理解出来るだろう。
また、雷鳴と共に登場する際の起動音はまさに圧巻である。
FSSで見られる擬音の数々、それらが如何にして鳴っているのか。
また、それに加え、ドナウ帝国のGTMは起動時に「女性の泣き声」の様な音を出すと言う。
これらは是非、劇場で聞いてみてほしい。
文字では到底その圧倒的な鳴りを書き起こせない。

本作ではボルドックスをはじめ、他にも数機のGTMが登場するが、主役機であるカイゼリンは当然だが一番出番が多い。
(と言っても一度きりだが)
その登場時に使われた原画数は800(永野談なので多分盛ってる)にも上り、その全てを監督永野護が自ら書き上げている。
繊細で複雑な造形をした永野デザインが、繊細で複雑な姿のままで動く。
それだけでもファンならば一見の価値はあるだろう。
また、上で述べた通り、機動音に関してはFSSにも通ずる部分が多いので、FSSを読む際の参考にもなる筈だ。


















……とか言っていたら、後に驚愕の事実が明らかにされた。
ぶっちゃけドナウ帝国とはフィルモア帝国の前身であり、カイゼリンはこの一件の後ベリンに譲られ
ベリンは後のハスハの始祖となる。要は「通じる所がある」どころか当作はFSSの前史だった訳である。
となれば、本機とエンプレスには実際に何らかの関連性がある可能性が非常に高い。

今後、何らかのの情報が公開されるかもしれないが、カイゼリンのデータはやはり少ない。
たった数分の活躍と、パンフレットに載っている僅かな紹介文。
しかし、それだけでも圧倒的な情報が隠されているだろう事は簡単に予想出来る。




















……とか言っていたら、FSS連載再開と共に更に驚愕の展開が待っていた。
「関係がある」どころかこの機体、ジ・エンプレスそのもの……というか世界そのものが変化したことにより、
エンプレスの存在がこの機体にまるごと置き換えられてしまったのである。


今後、新たな情報が公開された際には、濁りなき追記、修正を――。

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最終更新:2025年05月04日 20:00