登録日：2010/08/24(火) 02:12:13
更新日：2021/05/28 Fri 00:24:40
所要時間：約 7 分で読めます
NHKアニメ「エレメントハンター」のコミカライズ作品。
全2巻
アニメ放送に合わせて
Vジャンプで連載された。
アニメよりペースの落ちる月刊連載となるため、大まかな設定は踏襲しつつも後半はほとんどオリジナルになっている。
説明不足で始まり、あやふやで終わって少し残念な結果となったアニメに対し、
アニメに比べて短いストーリーながらも細かく分かりやすい説明と少年漫画らしい終わり方で、
良コミカライズとアニメファンからも好評を得ている。
これまでは、どちらかと言うと暗い絵柄を持ち味としていた作者だが、
今作より週刊少年ジャンプより読者層が子供寄りなVジャンプに合わせてかポップな絵柄に変わっている。
切法師時代からのファンからは戸惑いの声もあったが、今では「この絵柄なら打ち切られなかっただろうに」と言われるほど好評。
ただし本人的には週刊連載はキツかったらしい。
【あらすじ】
西暦2089年。
地球では元素が消失することによる大災害で人口が大幅に減少、
生き残った人類の一部はスペースコロニーを建造して移住、
失われた元素が移った別次元の地球ネガアースから元素を回収するエレメントハンターが活躍していた。
しかし地球に住むレン、キアラ、ホミの3人はある日ひょんなことでもう一つのエレメントハンターチームとして元素回収に向かうことになる。
【主な設定】
41年前から続く謎の現象。
一つの元素が消失することで物体が形状を維持できなくなり、大陥没などの災害が発生する。
既に世界で4千カ所、70種類の元素が消失しており、世界人口は全盛期の10分の1までに減少した。
元素消失によって失われた元素が流れ込む別次元の宇宙にある地球。
次元が異なるため、普通の人には存在を認識することができない。
人の脳にあるネガアースの情報をフィルタリングして三次元空間として認識させる能力。
生まれた時には誰もが持っているが、普通に生活する上では必要ないため急速に退化してしまう。
ごく稀に13～14歳まで次元フィルターローブを維持し続けられる子供で構成される元素回収を任務とする特殊チーム。
次元の扉である球体ポータルを通してネガアースへ行き来する。
ネガアースの生物が流れ込んだ元素で変異し狂暴化したもの。
元素の力により通常では考えられない攻撃を繰り出す。
QEXの取り込んだ元素を化学反応で分解させて回収するのがエレメントハンターの任務。
万が一、元素回収計画が失敗した時のために選ばれた一部の人類が火星に移住する計画。
しかし計画のために大規模な資金が使われているため、出資者たちは元素回収計画を中止するよう暗に圧力をかけている。
【登場人物】
◆レン・カラス
主人公。
定食屋の息子。
授業中に居眠りをするごく普通のおバカ少年だが、
エレメントハンターとして戦ううちに硫酸の化学式を瞬時に出したりと高い成長力を持つ。でも難しい話になるとバカ担当。
思い切りが良く、いざと言う時に頼りになる行動力の持ち主。
太ももフェチ。そしてアリーの嫁
◆キアラ・フィリーナ
多分ヒロイン。
レンのクラスメートで同じく難しい話になるとバカ担当。
強気な性格だが、レンが弱気になった時は励ますこともできる。
なんやかんやでロドニーとおぼろげにフラグを立てる。
◆ホミ・ナンディ
レンのクラスメート。
真面目な頭脳派のメガネ少年。
慎重な性格だが、時としては危険をかえりみず行動し、チームを引っ張る女房役。
アニメの中の人は言わずとしれた死亡フラグ女王だが、アニメと同じく漫画でも死なない。
◆アリー・コナリー
正ヒロイン。
コロニーのエレメントハンターチームのリーダー格。
クールな天才でコロニーの英雄的存在。
経験豊富だが、フィルターローブは失われかけている。
小さい頃に才能を見込まれコロニーに移り住むが、元素消失で家族や親戚を失っている。
核爆発を起こすＱＥＸ、フユノリュウに向かったレンを助けようとして爆発に巻き込まれる。
ところがぎっちょん！危ないところをロドニーに救出されていたが、
コロニー政府の陰謀を調べていたために暗殺を避けて地球に逃亡し、レンたちに合流する。
レンとは何かとフラグを立て、
いいふいんきになったページが2ちゃんねるのエレハンアニメスレにうpされると「あまずっぺええええええ」とレスされるのがお約束。
◆ロドニー・フォード
コロニーのエレメント(ry
訓練生時代から好成績を修めた秀才。
堅物でクソ真面目な性格。
「ロドニー・フォードのエッチー!!!!この人この間どさくさまぎれにあたしのお尻に触りましたー!!!!やーいムッツリスケベー!!」byK・Fさん
◆トム・ベンソン
コロニー(ry
豊富な知識を持つ個性派な不真面目ボーイ。
天才ハッカーで美少女アンドロイドフェチ。
ちなみに中の人は「漫画のトムはなんで普通なんだろう？」と首を傾げていたが、レンの中の子は「陶山さんが声あててないから」と回答した。
◆エイミー・カー
隠れヒロイン。
元素消失を研究している眼鏡熟女。
常に立体映像で現れ、おばちゃんと呼ばれるとキレて電撃を食らわす。
実は元素回収計画の基礎を築いた科学者だが、コロニーと袂を分けた後、記録では3年前に亡くなっている。
◆ユノ
聖ヒロイン。
地球のエレメントハンターのサポートをする有機アンドロイド。カー博士のデータベースでもある。
脳天気なムードメーカーでコスプレ要員。
見た目は細い少女ながら最新鋭の自衛システムが搭載されており、パンチ力は20ｔ、キック力は50ｔを誇る（参考までに仮面ライダー響鬼は20tと40t）。
研究所に侵入してQEX化したクロノと戦い善戦するも不意打ちを受けて大破、
死の恐怖に涙を流しながら（レンの涙だろとか言う奴はちんこ踏む）機能停止した。
ところがぎっちょん！ 機能停止直前に自分のデータをネットの海に流してさまよっていた所を、
偶然見つけたユノ型アンドロイド素体にデータを再集合・修復させて再起動し、
レンたちを苦しめていたクロノにライダーキックをぶちかました。
◆ミヒャエル・ハードバーグ
コロニーチームの司令官。
冷静な性格だが、どこか影がある。
カー博士が回収計画の中心的立場にいた頃の教え子だった。
元素消失がなくとも地球を破壊していく人間の愚かさ、脆弱さに絶望しており、人類のQEX化を目論んでいる。
◆クロノ・ジル
ハードバーグの協力者である謎の少年。ヘアバンドを取ると黒いユノになる（ユノがクロノのデザインベースで作られているため）。
アリー離脱後にサム・ベンジャミンと名乗ってコロニーチームに入ったりして暗躍する。
実はカー博士のかつての教え子でハードバーグとは同期だったが、フユノリュウとの戦いで行方不明になり、
シェイプシフターたちによって治療されるも、副作用としてQEX化する能力を得た。
◆デビット・コフ
漫画には出ないかと思われていたなんか強そうなハゲ。
終盤になって登場した。
◆カノン
ゲーム版から登場。
カー博士の古い資料からユノ型アンドロイドを組み立てており、ユノ復活につながった。
本人はアンドロイドの名前はフィフスであり、ユノには一時的に貸しているだけらしい。
◆シェイプシフター
ネガアースに住む溶岩を媒体として進化してきた生命体。
自他の区別があいまいなゲシュタルト生命体であり、人間とはかなり異なる。
ネガアースへの元素流入を調査しており、元素消失の原因となる高次元への鍵をレンたちに託す。
◆ハンナ・ウェーバー
裏のヒロイン。
コロニー政府の広報として活動している。
アニメと違い、出番はたったの2回。
しかし単行本のカバー下や幕間の4コマで作者を巻き込んで、自分が目立つために暗躍している。
2巻ではついにカバー下表紙を「エレメントハンナー」に書き換えた。
作者はその後
デジモンクロスウォーズ(漫画版)を連載しており、
ハンナさんはゲスト出演を目論んでいるらしい（一応プロデューサーの許可は下りてるとか）。
そしてデジモンXW単行本一巻のカバーをめくると…
追記・修正お願いします
- 何気に公式サイトＱＥＸ図鑑に漫画のＱＥＸも載っている（作中描写との多少の食い違いや、何の元素取りこんだのかまでは載ってないが）。クロノのヒエンリュウは何のポジ元素だったんだろ -- 名無しさん (2014-09-06 10:11:22)
- クロスハンター？ -- 名無しさん (2014-09-06 10:35:51)
- ユノ可愛いよユノ -- 名無しさん (2014-10-11 23:05:29)
- 全2巻漫画としてここまで密度が濃くまとめ上げた作品ってそうそうない気がする。作者の技量に感心。 -- 名無しさん (2014-12-24 02:53:01)
- 女の子が全体的に可愛い -- 名無しさん (2014-12-24 03:13:21)
- アニメ版の記事はまだ作られていないのか…。漫画版では濃厚なロドキアとか、ハンナの妹設定（ホミとは父親違いらしいが）が無いからねぇ -- 名無しさん (2017-02-23 01:01:36)
最終更新：2021年05月28日 00:24
