概要
秋津列島の山々に暮らす社会集団。三種の異なるが外見的に似ている有翼の知的種族によって構成される。
アイランドデーモンに似ているがために、天狗衆は古来秋津列島の被差別集団である。この立場は天空人と似ているが、神聖イルニクス帝国とアルカナ教団という非常に強固な社会秩序の枷をはめられた天空人とは異なり、天狗衆は差別されつつも独自の勢力を築き上げた。
アイランドデーモンに似ているがために、天狗衆は古来秋津列島の被差別集団である。この立場は天空人と似ているが、神聖イルニクス帝国とアルカナ教団という非常に強固な社会秩序の枷をはめられた天空人とは異なり、天狗衆は差別されつつも独自の勢力を築き上げた。
構成
大天狗、鴉天狗、白狼天狗の交雑不可能な三種族から成る。種族によって天狗衆内のヒエラルキーが決定し、大天狗は指導者や上級戦闘員に、鴉天狗は実務者や下級戦闘員に、白狼天狗は雑用係となる。
ただしこの種族ヒエラルキーを打破しようとする一団もおり、この一団は伝統的に「鴉一派」と天狗衆内部では言われているようだ。これには鴉天狗の一部が騒いでいるだけで白狼天狗は粛々と大天狗に従っているだろうという大天狗による侮り(と白狼天狗多数派による保身)によるネーミングである。
ただしこの種族ヒエラルキーを打破しようとする一団もおり、この一団は伝統的に「鴉一派」と天狗衆内部では言われているようだ。これには鴉天狗の一部が騒いでいるだけで白狼天狗は粛々と大天狗に従っているだろうという大天狗による侮り(と白狼天狗多数派による保身)によるネーミングである。
歴史
姫巫女と龍神による秋津列島統一が行われる以前、列島の民は細切れの集団に分かれて移動生活を送っていたため、多数派が少数派を迫害することも三種族が天狗衆を結成することも無かった。
しかし列島統一が成るとマジョリティ/マリノリティの区分がはっきりとしたことにより三種族は迫害に遭う。こうして三種族はそれぞれの得手に基づく分業制勢力を結成、マジョリティからの蔑称を逆手に取って「天狗衆」を名乗るようになったのだった。
天狗衆は深い山に潜み、飛行による連絡で各島の同族をネットワーク化していき姫巫女政権に抵抗、政権の実務を担った歴代御門大臣からは「まつろわぬ民」と呼ばれていた。
やがて肥邑の戦いをきっかけに姫巫女政権の支配力が衰退し列島が大混乱に陥ると、各島の天狗衆が暗躍し安息の地として葉隠島を支配するようになったが、その時々の権力者にとっての利用価値を保ちかつ外部への牙とするために島々の山岳を繋ぐネットワークは維持されている。
しかし列島統一が成るとマジョリティ/マリノリティの区分がはっきりとしたことにより三種族は迫害に遭う。こうして三種族はそれぞれの得手に基づく分業制勢力を結成、マジョリティからの蔑称を逆手に取って「天狗衆」を名乗るようになったのだった。
天狗衆は深い山に潜み、飛行による連絡で各島の同族をネットワーク化していき姫巫女政権に抵抗、政権の実務を担った歴代御門大臣からは「まつろわぬ民」と呼ばれていた。
やがて肥邑の戦いをきっかけに姫巫女政権の支配力が衰退し列島が大混乱に陥ると、各島の天狗衆が暗躍し安息の地として葉隠島を支配するようになったが、その時々の権力者にとっての利用価値を保ちかつ外部への牙とするために島々の山岳を繋ぐネットワークは維持されている。
種族
大天狗
秋津列島に住む有翼人の一種にして天狗衆。赤くて鼻の高い仮面を被る風習がある。天狗衆の中でも特に魔力に対し高い適性を持ち、エルフにも比肩するほどである。その魔法への適性は天狗衆結成のためにも大いに役立ち、結果として現在のヒエラルキーが成立した。賢く優れた法力使いである者が多いが、その分傲慢な者も多い。
鴉天狗
秋津列島に住む有翼人の一種にして天狗衆。黒い翼を持ち、嘴のようなマスクをつける風習がある。天狗衆の中でも特に飛行能力に優れ、空では他の天狗でも追いつくことはできない。その飛行能力は集団にとって明確に有益であったため、天狗衆でそこそこの地位に就くことが出来た。鴉一派と呼ばれる改革派の中核でもある。
白狼天狗
秋津列島に住む有翼人の一種にして天狗衆。犬耳と翼をもつ。特に顔には何もつけない。他天狗と比べ特筆するレベルで優れた部分がなかったことから、天狗衆で最も低い地位になってしまった。一応地上での運動能力は天狗衆の中では最も高い他、鼻も利く。実は、姿が白いとは限らない。