読みは「せきりゅうたいけん」。
劉帝国太祖である泰龍帝が黄竜騎という名で、田舎で鍛冶師をしていた頃。ふと聞こえた天を采配する龍王のお告げに従って山の奥深くに入ることで手に入れた、燃え上がるような赤さの鉱石を打って造られた剣。
劉帝国太祖である泰龍帝が黄竜騎という名で、田舎で鍛冶師をしていた頃。ふと聞こえた天を采配する龍王のお告げに従って山の奥深くに入ることで手に入れた、燃え上がるような赤さの鉱石を打って造られた剣。
黒さのない真っ赤な剣身には、天に昇る龍の紋様が浮かび上がっている。
物理をすり抜ける悪霊や悪鬼の類いを何もせずとも斬り払い、持っているだけで冬の寒さを凌げるともされるとんでもない剣。
物理をすり抜ける悪霊や悪鬼の類いを何もせずとも斬り払い、持っているだけで冬の寒さを凌げるともされるとんでもない剣。
この剣を「龍王に認められし支配者の証」として、泰龍帝は更始帝との戦いに勝利、更始帝の名乗っていた皇帝という称号を叩き潰し、だが龍王の代理として大地を治める者として「龍帝」を名乗った。
そして、赤龍泰剣は代々の皇帝のレガリアとして扱われてきた。
しかし、劉帝国滅亡の折に一度行方不明となってしまう。
そして、赤龍泰剣は代々の皇帝のレガリアとして扱われてきた。
しかし、劉帝国滅亡の折に一度行方不明となってしまう。
この剣が再び世に出るのは、伏龍帝の時代である。
螭南最後の敵対王朝、龐帝国(ほうていこく、龐氏が龍帝を名乗ったためこう呼ばれる)を滅ぼした伏龍帝とその臣下達は、宝物庫に眠っていた赤龍泰剣を発見する。
伝説の通りの能力を保持し続けていたこの剣を「奪還」し、後劉帝国首都となる根拠地に戻ったのを以てして劉帝国復古は為された。
螭南最後の敵対王朝、龐帝国(ほうていこく、龐氏が龍帝を名乗ったためこう呼ばれる)を滅ぼした伏龍帝とその臣下達は、宝物庫に眠っていた赤龍泰剣を発見する。
伝説の通りの能力を保持し続けていたこの剣を「奪還」し、後劉帝国首都となる根拠地に戻ったのを以てして劉帝国復古は為された。
現在でも代々の龍帝のレガリアとして扱われるこの剣は、現代の使い手である更龍帝でさえも戦の場に持っていくのに躊躇する程、とても丁寧に扱われている。