ティタノガルズ王室に伝わる国宝。
一見何の変哲もない柄が詰められた槌の姿をしている。
年季が入っているのに新品の如く傷や錆は見当たらず、初めて握ったとしても使い古してきたかのようによく手に馴染む矛盾した感想を抱く。
柄にはセフィロドラシル頂点から伸びる最も古い枝、頭には根に広がる地下ダンジョンの最奥から採掘した鉱石を材料に造られたらしい。
伝承によればこの槌に選ばれた巨人族の大工の棟梁は、ある時何もかもを凍てつかせる大寒波が襲来した際に一晩で城を十、屋敷を百、家を千戸建てて民を救ったという。
その重量は巨人族の膂力を持ってしても運ぶには数人がかりが必要になり、単独で振るえるような者は数世代に1人しか現れない。
現在の国王がその数世代に現れる1人に該当している。
一見何の変哲もない柄が詰められた槌の姿をしている。
年季が入っているのに新品の如く傷や錆は見当たらず、初めて握ったとしても使い古してきたかのようによく手に馴染む矛盾した感想を抱く。
柄にはセフィロドラシル頂点から伸びる最も古い枝、頭には根に広がる地下ダンジョンの最奥から採掘した鉱石を材料に造られたらしい。
伝承によればこの槌に選ばれた巨人族の大工の棟梁は、ある時何もかもを凍てつかせる大寒波が襲来した際に一晩で城を十、屋敷を百、家を千戸建てて民を救ったという。
その重量は巨人族の膂力を持ってしても運ぶには数人がかりが必要になり、単独で振るえるような者は数世代に1人しか現れない。
現在の国王がその数世代に現れる1人に該当している。