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D200系気動車

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D200系気動車 (D200けいきどうしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の一般型気動車である。



概要

つくばみらい線で運行している旧北関東鉄道から継承した気動車の置き換えを目的として登場した。
本系列はD100系を通勤仕様に特化したものであり、車体はD100系と同じく新潟トランシスの標準型軽快気動車「NDCシリーズ」を採用している。
内外装の意匠はひまわりデザイン研究所が担当。

車種構成

  • D200形 - 単行運転が可能な両運転台仕様車。100番台を除きトイレは無い。
  • D201形 - トイレ付きの片運転台仕様車。D202形とペアを組む。
  • D202形 - トイレの無い片運転台仕様車。D201形とペアを組む。

仕様

前述の通り、D100系と同じく新潟トランシスの「NDCシリーズ」をベースとしており、D100系を通勤用に仕様変更したものとなっている。
本項では主に0番台について記述する。

車体

車体は普通鋼製で、車体長20m、車体幅2800mmのストレートボディである。
  • 客用扉は片側に3カ所設置。片開き式でドアエンジンは空気式である。車内保温のため押しボタン式の半自動モードに対応している。ワンマン運転用のLED式出入口表示器も併設している。
  • 行き先・種別表示器は後位扉付近に設置。表示はフルカラーLED式である。なお、号車番号表示器は無い。
  • 機関直結・集中式のエアコンを屋根上に設置。

前頭部

前頭部は三面折妻の貫通構造となっている。
  • 貫通扉を中央に設置。連結時に常時通り抜け可能となっている。
  • ヘッドライトは運転台窓上部に設置。丸形のHID灯と黄色プロジェクタ灯の組み合わせである。
  • テールライトは窓の下部に設置。LED式で横方向に細長い形状となっている。
  • 行先・列車種別表示器は貫通扉直上に設置。側面と同様、フルカラーLED式である。なお、列車番号表示器は設置していない。

走行機器

  • エンジンはコマツ製のSA6D140HE-2形(331kW(450ps)/2000min-1)を採用。コモンレール式電子制御燃料噴射装置を搭載しており、クリーン化を図っている。
  • 変速機もコマツ製で、変速1段・直結4段である。
  • ブレーキ方式は電気指令式で、TICS(後述)による指令で行う。また、コンバータブレーキも搭載している。
  • 台車は新潟トランシス製のNF01系で、片方が動力台車、もう片方が付随台車となっている。
  • 連結器は電車と同じ密着式である。

運転室

運転室はいわゆる半室構造である。
  • マスターコントローラは左手操作式のワンハンドルマスコンを採用。
  • 計器板は従来の計器類や表示灯に代わり、液晶画面を採用したグラスコックピット構造となっている。

客室

ワンマン運転に適した構造となっている。オフホワイトをベースに黒のアクセントを入れた、お洒落なデザインとなっている。
  • 窓は固定窓を基本としているが、一部の窓は下方向に開閉可能である(一段下降窓)。窓ガラスにはUVカットガラス(UV96・グレー)を採用しており、カーテンは無い。
  • 座席は通勤ラッシュに備えて全てロングシートとした。cdxではお馴染みの座面が独立したシートであり、背もたれが一般的なロングシートとくらべて少し高いのが特徴。シート表皮は緑のモケット。
  • 照明はLEDを採用。cdxの新製車両では23系D100系に次いで3例目である。
  • 荷物棚は難燃処理を施した木製で、底面に細いスリットが入っている。両端は横方向にリブの付いた黒いアルミパネルである。
  • 床は白地に黒の格子模様が入ったものである。
  • 車内案内表示装置は19型液晶ディスプレイ式(SXGA)を2枚組み合わせたもので、車端部(運転台側は運賃箱直上)と車内中央部に合計4箇所設置。運賃箱直上にあるものは運賃表示器を兼ねる。
  • ワンマン運転用に運賃箱と整理券発行機を設置。運賃箱は運転室の間仕切りを兼ねている。どちらも内装にあわせたモノトーンのカラーリングとなっている。
  • 車椅子対応トイレをD201形に設置(D200形・D202形には無い)。こちらも車内にあわせたモノトーンのカラーリングとなっている。トイレ向かい側は車椅子スペースとなっており、座席は無い。

TICS

D100系には新潟トランシス製の TICS (Train Information and Control System)というシステムを搭載している。これは、力行・制動など走行に関わる制御をはじめ、エアコンの制御、自動放送設備の制御、行先表示器の制御など、あらゆるものを1台のコンピュータから伝送ケーブルを介して行っている。
尚、cdxのAC-TRAINに採用している「DAIMS」とは別物であり、互換性も無い。

番台区分

0番台

2012年に登場したつくばみらい線仕様車。

100番台

2013年6月に登場した丹波山桧原線仕様車。両運転台のD200形のみ存在する。
下記の通り、仕様変更が行われている。
客室内
  • 座席を転換クロスシートに変更した。
  • YuMeCa用リーダ&ライタ(cdxの案内上では「YuMeCa車内改札機」)の設置準備工事を行った。
  • 車椅子対応のバリアフリートイレを設置した。

スペックシート

D100系
起動加速度 2.0km/h/s
営業最高速度 85〜110km/h
設計最高速度 120km/h
減速度(通常) -.-km/h/s
減速度(非常) -.-km/h/s
車両定員 --名
最大寸法(長×幅×高) 20,000×2,850×4,030mm
車両質量 33t
軌間 1,067mm
機関形式 コマツSA6D140HE-2
機関出力 335kW(449.2ps)
駆動方式 液体式(変速1段・直結4段、自動切替)
台車 新潟トランシスNF01系
ブレーキ方式 電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS-G
製造メーカ 新潟トランシス

姉妹系列

  • D100系 - 本形式はこのD100系を通勤仕様に特化したものである。

所属・運用

現在所属・運用している線区

伊奈町営業所(水イマ)

0番台全車が在籍。北関東鉄道から継承したD1200系・D1500系の置き換えを目的として投入し、2012年3月17日のダイヤ改正から運転開始している。

2013年12月現在の運用線区は以下の通り;

奥多摩営業所(東オタ)

100番台全車が在籍。メタノール動車の置き換えのために導入され、2013年夏から運転を開始している。D300系と共に丹波山線桧原線の普通・快速列車に使用している。

2013年12月現在の運用線区は以下の通り;




ちばドリームエクスプレスの気動車・ハイブリッド車・バイモード電車
現役 特急形 M30000系キハ40系
一般形 D100系 – D200系D300系
バイモード (HED500系 →)BM-ED500系
ハイブリッド HED400系
引退 特急形
一般形 M1000系 – M2000系 – M3000系(→D300系
D1200系 – D1500系 – D2000系
キハ20系
バイモード HEM5000系(→ HED500系 → BM-ED500系


最終更新:2013-12-19    一般型 気動車 車両

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