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キハ40系気動車
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キハ40系気動車
(キハ40けいきどうしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の一般型気動車である。2002年に東日本旅客鉄道(JR東日本)から譲受したものである。
概要
丹波山・桧原線のイベント用車両として登場した。
キハ40系は国鉄のキハ20系に代わる標準形気動車として1977年から1982年にかけて888両が製造された系列で、現在でも多くの車両がJR各社で使われている。cdxにはキハ40形・キハ47形・キハ48形が1両ずつ在籍している(キハ40・48形は2002年に、キハ47形は2012年に導入)。
丹波山線・桧原線は共に山岳路線であるため、特に足回りを中心に大規模なチューンナップがされている。内装も新型気動車に準じた仕様に改装している。なお、内外装の意匠はひまわりデザイン研究所が担当。
キハ40系は国鉄のキハ20系に代わる標準形気動車として1977年から1982年にかけて888両が製造された系列で、現在でも多くの車両がJR各社で使われている。cdxにはキハ40形・キハ47形・キハ48形が1両ずつ在籍している(キハ40・48形は2002年に、キハ47形は2012年に導入)。
丹波山線・桧原線は共に山岳路線であるため、特に足回りを中心に大規模なチューンナップがされている。内装も新型気動車に準じた仕様に改装している。なお、内外装の意匠はひまわりデザイン研究所が担当。
仕様
ここでは主にキハ40・48形の2002年導入当時の仕様を記述する。
車体
車体は普通鋼製で、車体長21.3mクラス、車体幅2900mmの大柄なワイドボディである。
出入口付近
- 客用扉は片側に2カ所設置。片開き式でドアエンジンは空気式である。(2012年に導入したキハ47形は両開き式)
- 窓ガラスの支持方式はHゴムだったが、内押さえ金に変更した。半自動モードにも対応。
- 出入り台付近は地方線規格のホームに合わせてステップが設けられていたが、cdxはホーム高さが高く(首都圏のJR線と同じ)「逆段差」が生じて危険なため、完全に埋めた。
- 扉の脇には開閉用押しボタンと、出入口表示器(LED式)を設置した。
- 行き先表示器を新設した。表示は幕式で、車体中央部の側面窓下に設置している。なお、列車種別表示器・号車番号表示器は設置していない。
- 側面の標識灯(戸開き表示・故障表示)をLED式に変更した。
前頭部
オリジナルの前頭部はパノラミックウィンドウに貫通扉を設置した、いわゆる「東海形」である。大きな変更点はヘッドライトの移設くらいである。
- 前述の通り、ヘッドライトを前面窓上部から下部に移設した。丸形HID灯とLED式テールランプのライトボックスを車体に埋め込んだ形となっている。
- 各窓ガラスの支持方式をHゴムから内押さえ金に変更した。
- フロントワイパを電動式のものに変更し、助士席側にも設置した。
- 行き先表示器(幕式)を電動式に変更した。
屋根
- クーラを設置した。コンパクトなインバータクーラで、外観はJR東日本キハ110系のものによく似ている。電源は走行用エンジンから供給する機関直結式である。
- 腐食防止のため、雨樋をFRP製のものに交換、屋根布の張り替えとベンチレータの撤去もあわせて行っている。
走行機器
山岳路線を走るため、足回りは大規模なチューンナップがなされている。ブレーキ方式と連結器が変わったため、他社の国鉄形気動車とは併結出来ない。
- エンジンをコマツ製でターボチャージャ付きのSA6D125H-1A形(220.7kW(300ps)/2000min-1)に交換し、出力アップと高効率化を図った。
- 変速機も同じくコマツ製のKTF3335A-1A形(変速1段・直結3段 自動切り替え式)に交換した。
- ブレーキは旧型気動車では一般的だった自動空気式であったが、応答性を高めるために電気指令式に改められた。コンバータブレーキも搭載した。
- 連結器は国鉄形気動車では一般的な密着自動式であったが、電車と同じ自動連結器に交換した。
- 台車は空気ばね式で、動台車がDT44A形、従台車TR227A形である。乗り心地が良いため、修繕した上で継続使用している。
運転台
足回りの大幅な更新にあわせ、運転台もユニットごと新設計品に交換している。
- 2ハンドル式で、前後操作式のマスターコントローラと回転操作式のブレーキハンドルを備える。
- 計器板には車両の状態を表示する簡易モニタを備える。
客室
車内は新型車両を意識した更新工事を行っている。
- 窓は上段下降・下段上昇式の二段窓であったが、これを上部が1/3ほど開く下段固定・上段中折れの二段窓に交換した。窓ガラスにはUVカットガラス(ブロンズ)を採用。窓のロールカーテンは麻布製のものに交換している。
- 座席はいわゆるセミクロスシートであったが、これを全て転換クロスシートに交換した。
- クーラのダクトを設置したため、照明の配置を変更した。
- 荷物棚はステンレスメッシュタイプであったが、ステンレスパイプ製のものに交換した。
- つり革の形状を変更した。
- 床のビニールマットも新品に張り替えた。
- ワンマン運転に対応するため、運賃箱・運賃表・整理券発行機を設置した。
- トイレは便器を洋式に変更した。構造上、車いすでの使用は出来ない。
カラーリング
※2002年のcdx入線時のもの
車体
ベース | 白 |
---|---|
側窓まわり | 黒 |
側窓下部 | 緑 |
前面窓まわり〜上部 | 黒 |
側扉・前面貫通扉 | 青 |
客室内
内壁 | ライトベージュ |
---|---|
床 | ライトオーク(木目模様) |
客用扉 トイレの扉 |
淡い青 |
トイレの床 | ダークグレー(格子模様) |
座席のシート表皮 | モスグリーン |
番台区分
キハ40・48形は8000番台に区分していたが、2012年に001に改番している。キハ47形は当初より001に区分している。なお、国鉄〜JR時代の車番とは関係ない。
スペックシート
注: どちらもcdx入線時のもの
キハ40系 | |
---|---|
起動加速度 | -.- km/h/s |
営業最高速度 | 95 km/h |
設計最高速度 | 100 km/h |
減速度(通常) | -.- km/h/s |
減速度(非常) | -.- km/h/s |
車両定員 | --名 |
最大寸法(長×幅×高) | 21,300 X 2,900 X -,--- mm |
車両質量 | -- t |
軌間 | 1,067 mm |
機関形式 | コマツSA6D125H-1A |
機関出力 | 220.7 kW (300 ps) |
駆動方式 | 液体式 |
変速機 | コマツKTF3335A-1A (変速1段・直結3段、自動切替) |
台車 | DT44A・TR227A |
ブレーキ方式 | 電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | ATS-G・ATS-P・ATS-SN |
所属・運用
現在所属・運用している線区
亀山線営業所(千カメ)
2012年3月17日のダイヤ改正から運転開始する観光特急用車両に充てるため、全2両が2012年2月1日付で奥多摩営業所から転属した。
観光特急として相応しい内装とするため、内装を中心とした改装が行われている。
2012年7月より新たに購入したキハ47形が配属され、同年8月より増結車両として使用している。
観光特急として相応しい内装とするため、内装を中心とした改装が行われている。
2012年7月より新たに購入したキハ47形が配属され、同年8月より増結車両として使用している。
2012年10月現在の運用は以下の通り;
かつて所属・運用していた線区
奥多摩営業所(東オタ)
キハ40形とキハ48形の各1両(合計2両)が1999年の奥多摩営業所開設時から在籍していた。
イベント用であるため主に臨時列車や団体輸送に使用していた他、快速「たばやま」用のM30000系が検査などで使用出来ない時の代走にも使用していた。
前述の観光特急用に改装するため、2011年8月のイベント運転を最後に運用を離脱し、2012年2月1日付で亀山線営業所に転属した。
イベント用であるため主に臨時列車や団体輸送に使用していた他、快速「たばやま」用のM30000系が検査などで使用出来ない時の代走にも使用していた。
前述の観光特急用に改装するため、2011年8月のイベント運転を最後に運用を離脱し、2012年2月1日付で亀山線営業所に転属した。
当営業所での運用実績は以下の通り。
関連項目
- Wikipedia 国鉄キハ40系気動車 (外部リンク)
ちばドリームエクスプレスの気動車・ハイブリッド車・バイモード電車 | ||
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現役 | 特急形 | M30000系 – キハ40系 |
一般形 | D100系 – D200系 – D300系 | |
バイモード | (HED500系 →)BM-ED500系 | |
ハイブリッド | HED400系 | |
引退 | 特急形 | |
一般形 | M1000系 – M2000系 – M3000系(→D300系) | |
D1200系 – D1500系 – D2000系 | ||
キハ20系 | ||
バイモード | HEM5000系(→ HED500系 → BM-ED500系) |