ユメペディア

23系電車

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
管理者のみ編集可
23系電車 (23けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の直流一般形電車である。



概要

2007年に登場した22系27系とも併結可能にした系列である。
ベースとなった22系同様、cdxの次世代型通勤車両「AC-Train」(エーシートレイン・ A dvanced C ommuterTrain )のひとつである。
車体は日立製作所の標準車体 A-Train を採用。意匠はひまわりデザイン研究所が担当している。

基本構成

クモハ235形 (Mc)・ クハ237形 (Tc')の2車種。電動車1両に対して付随車2両まで連結出来る設計となっている。
  • 基本編成

仕様

車体

材質はアルミ合金押出型材のダブルスキン構造で、摩擦攪拌接合による滑らかな外観が特徴である。車体長(連結面間距離)20mクラス、車体幅2,950mmのワイドボディである。
  • 客用扉は片側に3カ所設置、全て両開き扉である。ドアエンジンは電動(リニアモータ)式で半自動モード(押しボタン)にも対応。
  • 行先・列車種別表示器はフルカラーLED式で、号車番号も表示する。サイズは22系100番台と同じで、車体後位側に設置。クハ237形は号車番号表示器のみ設置している。

前頭部

前頭部は初代AC-Trainのデザインをアレンジしたものとなっている。cdxの新製車両で長らく採用されてきた額縁スタイルに変わり、パノラミックウィンドウを備える精悍な面構えとなっている。
  • 貫通扉を中央に設置しており、併結時に通り抜け可能となっている。
    • 貫通幌は上り方先頭車(クハ237)にあり、自動幌連結システムに対応している。
      ただし、27系が自動幌連結システムに対応していないため、27系との併結時は、幌は手作業で連結する。
  • 表示器は大型フルカラーLED式で、貫通扉上部に列車種別表示器、運転席側に行き先表示器を設置している。助士席側には7セグメントLED式の列車番号表示器を設置している。
  • ライトは自動車などに使われている異形タイプで、いわゆる「ツリ目」ライトである。ライトボックスには丸形HID灯・黄色プロジェクタ灯・LED式テールランプを配置しており、左右対称となっている。

走行機器

走行機器は「コンテナ方式」を採用し、ユニット化によるメンテナンス性向上とコストダウンを図っている。
  • 制御方式はVVVFインバータ式(IGBT)で、制御器は日立製である。
  • 台車はボルスタ付きでダイレクドドライブモータ(DDM)に対応したCDX-DT20系(CDX-DT20・CDX-TR20)。枕ばねは空気ばね、軸ばねはコイルばねであり、軸箱支持方式は軸梁式である。
  • ブレーキは電気指令式で、T車(付随車)は遅れ込め制御に対応。
  • 空気圧縮機(CP)はスクリュ式、補助電源装置はCVCFインバータ(SIV)方式を採用。
  • モータはダイレクトドライブモータで、AC-TRAIN標準のCDX-MT20形。
  • パンタグラフは、シングルアーム式のCDX-PS20形。

客室

基本的にA-Train標準のパーツを極力使用し、コストダウンを図っている。車体は完全モジュール構造である。
  • 窓はUVカットガラス(グリーン)を使用した大型1枚窓で、車端部のみ下方向に開閉可能。カーテンは設置していない。
  • 車内案内表示器は通路上に設置。液晶ディスプレイ方式で、19インチディスプレイを2枚並べたものである。
    案内表示器では次の駅・行き先・路線図・乗り換え案内・マナー文・自社の宣伝文などを表示する。
  • 座席は転換クロスシートで、車端部のみ壁側に固定している。扉付近には折りたたみ可能な補助席を設置。
    • フレームはアルミ製で、背もたれの部分はアルミと木の合板で出来ている。シート表皮は本革製。楕円形の筒状のヘッドレストが付いている。
  • 荷物棚はアルミ製の板状で、下からも荷物が見えるようにスリットが設けられている。
  • つり革は新設計のものを採用し、車両全体にわたって設置している。扉付近は九州旅客鉄道(JR九州)817系の様な環状配置となっている。
  • ワンマン運転対応機器として、運賃箱・運賃表示器・整理券発行機などの関連機器を設置している。
  • トイレは完全ユニット式で、車いす対応大型タイプのものを上り方先頭車(クハ237形)に設置。トイレの向かい側は車いすスペースとなっている。
  • 先頭車両の助士席側にごみ箱を設置。

カラーリング

車体

ベース
客用扉
側窓下
貫通扉
スカート
黄色
アクセント  マリンブルー 
車体裾 クールグレー

客室

ベース
座席   青     黒  

伝送装置

AC-Train標準の伝送システムであるDAIMS(Chiba D ream Express A dvanced Train I nformation M anagement S ystem)を搭載し、車内のあらゆる装置をネットワークで制御している。
  • 運転席にタッチ式の液晶パネルを設置。この液晶パネルで各車両の状態の表示や、各種装置の操作を行う。
  • TIMSまたはTIMS-PLUSを搭載した車両であれば、AC-Train以外の従来車とも併結可能である。

番台区分

番台区分は下記の組み合わせで行っている。例えば、寒冷地仕様の改良型は 1100番台 、初期形のワンマン仕様は 2000番台 といった具合である。
  • 基本仕様:0をプラス
  • 寒冷地仕様:1000をプラス
  • ワンマン仕様:2000をプラス
2013年8月現在は、2000番台のみ存在する。

スペックシート

23系
起動加速度 3.5km/h/s
営業最高速度 110km/h
設計最高速度 130km/h
減速度(通常) 3.5km/h/s
減速度(非常) 4.5km/h/s
車両定員 Mc:130名・Tc':126名
最大寸法(長×幅×高) 20,000×2,950×4,010mm
車両質量 26~34t
軌間 1,067mm
電気方式 直流 1,500V
歯車比 -
駆動装置 ダイレクトドライブ方式
主電動機 CDX-MT20形(175kW)
制御装置 VVVFインバータ制御(IGBT素子)・日立製
ブレーキ方式 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ
保安装置 ATS-G・ATS-P・東京湾横断線用ATC

姉妹系列

概要 にも記した通り、本系列は22系の派生系列である。
22系の姉妹系列として、21系20系61系62系74系75系76系がある。

所属・運用

現在所属・運用している線区

木更津車両センター(千キサ)


ワンマン仕様の2000番台が在籍。温暖地向けの仕様だが半自動ボタンを備えている。

主に安房急行電鉄に乗り入れる「安房路特快」・「安房路快速」の増結用車両として使用しており、新千葉駅方に2〜4両連結する。このほか、千葉本線富津線の普通列車にも使用している。
2013年3月16日のダイヤ改正から6月半ば頃まで、暫定的に安房急行電鉄直通列車にも使用していた。これは該当列車を6系(安房路ライナー)に置き換える計画の一環で、車両不足を補うための処置であった。

2013年6月現在の運用線区は以下の通り。


関連項目


ちばドリームエクスプレスの直流電車
特急形 現役 32000系 - 34000系 - 35000系 - 37000系 - 38000系 - 39000系
一般形 現役 0系 - 2系 - 6系 - 7系 - 8系 - (新)10系 - 12系 - 13系 - 14系 - 15系 - 17系 - 18系 - 27系 - 30系
AC-TRAIN 21系 - 22系 - 23系 - 24系 - 25系 - 28系 - 29系
引退 1系(・旧10系) - 3系(63系) - 4系 - 5系 - 16系
旧東湘急行電鉄:7000系 - 9000系
旧北関東鉄道:3000系 - 3500系 - 3700系
その他:旧内房鉄道旧型車
計画のみ 20系
その他

最終更新:2022-05-22一般型 直流 車両

タグ:

車両 一般型 直流
ウィキ募集バナー